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8. ニセ令嬢、本物の令嬢と対峙致します!
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てなわけで、案内してもらった外の蔵は相当大きいものだった。
蔵と言うと一般的に上が白、下が茶色の建物か、忍者屋敷みたいな和風の建造物を想像しがちだよね。ここもその通りのザ・蔵って感じの建物だった。
お金持ちは何でも大きく建設しちゃう生き物なのかしら。
今度こそ『たのもー』と言いたいところだけれど、ここもグッと我慢して扉を押し開け、中に入った。
「白雪様?」
暗いなぁ。何も見えないじゃん。
外からの灯りを頼りに手探りで中へ入ろうとすると――
ガチャン
外から思いきり扉を閉められて、閉じ込められてしまったの!
ええええーっ。
卑怯すぎるーっ。
慌ててドンドンと扉を叩くが、びくともしない。
ええええーっ。
まさかこんな目に遭うなんて・・・・。
「出して下さい!」
別に焦ってはいないが、演技でか細い令嬢の声を出しておいた。あのガキ、後で絶対にシメる!!
油断して開けた所、中に引き入れて同じ目に遭わせてやるんだ!!
『中松さんを諦めるって言うなら、出してあげるわ』
外から忌々しいクソガキの声が聞こえた。
誰が言うか!
アタイをこんな目に遭わせた罪は重いぞ、コラ!
「絶対に言いません!」
『じゃあ、そこで反省してなさいよ』
吐き捨てるように言った後、小さな足音が去って行った。
あああー・・・・置き去りにしちゃうのね。ま、そりゃそうか。その為にこんな手の込んだ真似した訳だし。
しかし詰めが甘いわよ、お嬢様。私はポケットに忍ばせておいたスマートフォンで中松さんに連絡を。
タップして、中松さんのコール呼び出し・・・・あれ? おかしいな。反応がなく、電話を掛ける事ができなかった。
私は自分のスマートフォンをしげしげと眺めた。
圏 外
右上に浮き上がった文字に、あぜんとした。白雪お嬢・・・・アンタ、やるねぇ。面白いじゃないさ!
こうなりゃ根競べだね!
絶対に私は、自分から助けを呼んだりしない!
お嬢(アンタ)がこの扉を開くまで、ずーっと黙って居座ってやるから!!
蔵と言うと一般的に上が白、下が茶色の建物か、忍者屋敷みたいな和風の建造物を想像しがちだよね。ここもその通りのザ・蔵って感じの建物だった。
お金持ちは何でも大きく建設しちゃう生き物なのかしら。
今度こそ『たのもー』と言いたいところだけれど、ここもグッと我慢して扉を押し開け、中に入った。
「白雪様?」
暗いなぁ。何も見えないじゃん。
外からの灯りを頼りに手探りで中へ入ろうとすると――
ガチャン
外から思いきり扉を閉められて、閉じ込められてしまったの!
ええええーっ。
卑怯すぎるーっ。
慌ててドンドンと扉を叩くが、びくともしない。
ええええーっ。
まさかこんな目に遭うなんて・・・・。
「出して下さい!」
別に焦ってはいないが、演技でか細い令嬢の声を出しておいた。あのガキ、後で絶対にシメる!!
油断して開けた所、中に引き入れて同じ目に遭わせてやるんだ!!
『中松さんを諦めるって言うなら、出してあげるわ』
外から忌々しいクソガキの声が聞こえた。
誰が言うか!
アタイをこんな目に遭わせた罪は重いぞ、コラ!
「絶対に言いません!」
『じゃあ、そこで反省してなさいよ』
吐き捨てるように言った後、小さな足音が去って行った。
あああー・・・・置き去りにしちゃうのね。ま、そりゃそうか。その為にこんな手の込んだ真似した訳だし。
しかし詰めが甘いわよ、お嬢様。私はポケットに忍ばせておいたスマートフォンで中松さんに連絡を。
タップして、中松さんのコール呼び出し・・・・あれ? おかしいな。反応がなく、電話を掛ける事ができなかった。
私は自分のスマートフォンをしげしげと眺めた。
圏 外
右上に浮き上がった文字に、あぜんとした。白雪お嬢・・・・アンタ、やるねぇ。面白いじゃないさ!
こうなりゃ根競べだね!
絶対に私は、自分から助けを呼んだりしない!
お嬢(アンタ)がこの扉を開くまで、ずーっと黙って居座ってやるから!!
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