【R18】お前が好きだから、仕方なく付き合ってやる ~笑顔でお断りしましたが、何か?~

さぶれ@6作コミカライズ配信・原作家

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2.何故か私にまで見合い話(笑顔でお断りが出来ず困惑)

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 展示会への出展は十月半ば。
 八月後半から春の展示会で予約を取った商品が出来上がってくるから、今くらいの時期から十二月までフクシは繁忙期に入る。定番のスニーカーだけでなく、秋物のシューズやショートブーツも売り上げアップに貢献してくれる。神原にシェアを取られているとはいえ、腐ってもフクシ。それなりの売り上げは毎年確保している。爆発性は無いけれど。

 そんな中で来春に売り出す為、秋の展示会で予約販売を取り付ける新商品を考え出さなければならない。サンプルだけでもしっかりしたものを作らなきゃいけないというのに、今、九月に差し掛かったところだ。あと半月・・・・最低でも月末には商品を仕上げてしまわねば間に合わない。しかし、これといった商品が出来上がって来ない。大丈夫なのか。日に日に私の心労が増してゆく。


 そのフクシが出展する大きな展示会は、開催が決まっている会場から直接、各顧客に対して招待状が送られるシステムになっているが、一応自社からも招待の案内はする。大層な案内状を印刷し、郵送すればそれだけ余分な経費がかかるから、メールや用事の連絡・会合のついでに案内は常々行っている。
 無駄な経費はカットし、必要経費も極限まで下げる。コストカットの鬼と呼ばれる私の異名は伊達ではない。なんせ赤字時代の苦しいスギウラで経理やっていたんだから。
 ボールペン一本も無駄にはしない。今まではそこら中に転がっていたボールペンやコピー用紙も、一本・一枚たりとも無駄にはさせていない。使えるまで使い、無駄は作らない。
 サンプルもどしどし作っていたバブル前のやり方はさせない。しっかり吟味して形を決め、最低限の数でやらせている。私の仕事には、全員のリストチェック(無駄が無いか確認)も含まれているから非常に忙しい。


 しかし、常に思う。
 無駄な経費を省くだけで、会社の利益は結構確保できるのだ。いかに企業は無駄な所にお金を費やしているのか、数字で見れば一目瞭然なのに誰もそれをやらない。まあ、私みたいに常にキチキチいていたら疲れるとは思うけれど、殆どの人間が、ずさんなのがいけない。会社のお金だからいいだろう、税金だからいいだろう、他人のお金だからいいだろう、と、そういう気持ちが無駄を生む。自分の財布からは、誰も無駄は出したく無いと思うのが普通だろうが、何故他人のお金になると財布の紐が緩むのか。


 考え事をしていると、会食の場へ到着した。
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