【R18】お前が好きだから、仕方なく付き合ってやる ~笑顔でお断りしましたが、何か?~

さぶれ@6作コミカライズ配信・原作家

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3.社長にキスしたら、何かがおかしくなった模様(全力で否定)

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「えー、残念。俺、紗那さん狙いだったのに」


 悪い男の顔でさらっと爽やかに言う大滝君。・・・・マジか。
 多分ニヤニヤした顔からして、冗談のつもりだろう。げんなりした。

「あー、だめだめ。もう紗那は俺のもの。誰にもあげないよー」

 すっぽりと社長に包み込まれた。指一本触れない約束は、どうなっているのだろうか。後で鉄拳+追及してやろう。

「領収書切っていいから、大滝ひとりで好きなものを食べに行っていいぞ。今日の礼だ」

「ひとりですか」

「取引先と会食にするなら、尚いい。何人でも呼んでくれて構わないぞ」

「・・・・考えておきます」

「おう。じゃあな、また明日」

「はい。お疲れ様でした」


 爽やかな笑顔を残し、大滝君は帰って行った。


「社長もお疲れ様でした。私は直帰ですので、これにて失礼致します」

 社長から離れると、ちょっと待て、と制止された。

「まだ御用があるのでしょうか」

「何を言っている。俺が今日ひとりで頑張ったら、褒美をくれる約束だろう。早くくれ」

「は? そんな約束はしておりませんが」

「しかもお前の手伝いまでしてやったのだ。感謝しろ」


 だから何故、ドMの癖に上から目線?


「そもそもこれは、ずさんな管理体制だったフクシに原因があり、私は一切関係ありませんが」

「管理義務を怠ったのは秘書の責任ではないのか」

 ニヤニヤと笑っている。恐らくヤツは、私を言い負かせたいのだろう。

「お言葉ですが、在庫管理は私の管轄外でございます。専用の部署もあるのに、どうして社長秘書の私が出しゃばってまで在庫管理をしなくてはならないのですか」


 負けるもんか!


「それもやり遂げてこそ、完璧な秘書だと思うのだが」

「無茶言わないでください。ただでさえ変態社長の面倒で精いっぱいでございます」

「ふっ・・・・紗那もまだまだだな」

 どうとでも言え。

「お話はそれだけですか?」

「だから、キスをしたら赦してやろう。ほら」

「で・き・ま・せ・ん」(笑顔)

「や・る・ん・だ」(笑顔)


 二人笑顔で睨み合った。
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