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第一章 国を滅ぼす魔女と、滅びそうにない国の竜王
プロローグ 私は滅びの魔女です
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――足が重い。
誤算だった。
ひたすら木々が広がる森の中に一人捨てられたって、野営で生き抜く術さえ学んでおけばなんとかなると思っていたのに。
こんな時に発熱するだなんてついていない。
でもそれも当然の帰結と言える。
拘束され身体の自由を奪われた状態で領地から王都まで何日も馬車に揺られ続けた上に、どうなるのかわからないまま王城に捕らわれ、また馬車に詰め込まれたと思ったらこの広大な森に置き去りにされたのだから。
身体的にも精神的にも疲労が溜まらないわけがない。
女に見えないよう短く切り揃えた灰金色の髪が額に張り付くほど汗をかいているのも、節々の痛みも、倦怠感も、それらの疲れのせいだとばかり思っていたから、発熱しているのだと気づくのが遅れた。
早めに対処できればまた違っただろうに、既に足元はふらつき、思考力が鈍ってしまっている。
せっせと薬を作っては売り、旅の資金もけっこう貯まっていたし、いつでも逃げ出せるように荷物もまとめておいたのに、逃げ出す前に身一つで追い出されてしまった。
しかもどこに置いて行かれたのかもわからない。
どこをどう歩けばどこに着くのかもわからないし、周りを見ても丈の高い木々が視界を塞いでいて、真上にわずかな青空が見えるだけ。
この森を抜けられたとして私が生き延びられるかは疑問だ。
たぶん、だけれど。
ここは竜王の森だ。
レジール国の王都から馬車で一日ほどの距離にあるのはそこだけだから。
この森のあるグランゼイル国は獣人たちが住み、竜王が治める国。
人間は獣人たちを、そして何よりも竜王を恐れ、グランゼイル国を囲むように広がる竜王の森には決して足を踏み入れない。
各国とも結界を張ることで今はほとんど見かけなくなった魔物もグランゼイル国には棲んでいるというから、一瞬たりとも気は抜けない。
そんなところに何故伯爵令嬢の身でありながら捨てられたのか。
それは、私が言い伝えにより『滅びの魔女』と呼ばれているから。
覚悟を決めていたことではあるけれど、なんとか十五歳まで生き延びたと思ったところで生まれ育った国を追い出されたのである。
どんなに準備をしていても、人生は計算外のことばかりだ。
あんなところで妹キャロルに出くわさなければ、せめて騒がずにいてくれれば、こんな風に身一つで森を彷徨うようなことにはならなかったのに。
祖父母が旅の資金に替えられるようにと特別に作ってくれたアクセサリーも、キャロルの元から取り返すこともできないまま。
「だが知識ばかりは奪えない!」
と、格好よく言いたかったけれど、便利な道具に頼って暮らす人間が自然界において身一つというのはなんとも無力だ。
動物を狩るにも、そのための道具を作るにも、ナイフとか鉈とか、何かしら刃物がないとどうにもならない。
食べられる木の実は覚えているけれど、全然見当たらない。
この辺りはまだ冬が明けたばかりなのだ。
日中は歩いていれば寒さに震えることはないけれど、毛布もないから夜は寒くて眠れないし。
とはいえ日が明るいうちに歩かないとその場で飢え死にするだけだから体にムチ打って歩いてきた。
せめてこの熱を下げられたらと、歩くついでに薬草を探しているけれど、視界も回り始めたし、もはや一歩踏み出すのもやっとだ。
――あ。
あのギザギザの葉っぱは。
あれを煎じて飲めば熱を下げられる。
そっと膝をつこうとしたけれどうまく動かず、頽れるように地面にぐしゃりと潰れ、なんとか手をついて顔を上げた。
頬と膝に痛みが追加されたけれど、薬草は手に入れた。
ええと、道具、道具――、と鞄を探そうとして何も持っていないことを思い出す。
すり潰すだけなら石があればいい。
なにか手ごろな石でも落ちていないだろうか。
さっきは引きずる足に引っかかって転びそうになったというのに、いざ欲しい時には見当たらない。
ふらつく足で再び歩き出すと、作業台になりそうな岩が道のど真ん中に横たわっているのが見えた。
その近くに手で掴むのにちょうどいい石も落ちている。
これなら薬草をすり潰して飲めそうだ。
だが惜しい。
ふっと意識が途切れ、気づくと地面にぱたりと倒れ込んでいた。
もう、動けない。
いや。
私を助けられるのは私だけだ。
私のために薬を煎じられるのも私だけ。
気合いだ。
力を込めて小石を握り直し、隣に鎮座しているであろう岩に向かって左手を伸ばす。
力尽きて岩の上に左手を下ろすと、慣れた草の感触がした。
手は添えるだけ。
諦めたらそこで私の人生は終了だ。
最後の力を振り絞り、なんとか腕を動かしたけれど、ギィギィと耳障りな音の中、体力が奪われていく。
――これが俗にいう詰んだという状態か。
青臭い匂いが鼻に届くようになったときには、それを摘んで口に入れるだけの力がもうなかった。
あれが口に入れば少しは体も楽になるはずなんだけどなあ。
いや。この熱がただの風邪だとしたら、寝ていれば治る。
風邪じゃないとしても、回復の基本は寝て体を休めることだ。
そうだ。寝よう。
そうして重さを増す瞼に逆らうのをやめ、目を閉じかけた時だった。
「なんだこれは」
低い声が降ってきて、かすむ視界に人影が浮かんだ。
ドゥーチェス国の言葉。
ドゥーチェス国の人?
しかし視界がはっきりしてくると、それは違うとすぐにわかった。
空の青を背にしてこちらを覗き込んでいたのは、黒くて長い髪をさらりと垂らし、頭から角を生やした綺麗な男の人。
その人は私の傍でしゃがみ、眉間に皺を寄せ、心底怪訝という顔をした。
「おまえは寝ているのか? 倒れているのか? どっちだ」
答える間もなく、冷静な男の人の声と、どこか色気のある女の人の声が聞こえた。
「陛下。得体の知れないものを触ってはいけません」
「毒にやられているのかもしれませんわ。お触り禁止です」
その『陛下』という言葉に、私の意識は覚醒した。
――頭から生えた巻角。
やはりここは竜王の森で間違いない。
その森があるグランゼイル国で陛下と呼ばれているとしたら、この人は竜王に他ならない。
いや、本当に?
目の前にしゃがみこんで頬杖をつき、動かない私を木の棒でつんつんしようとしているけれども。
後ろにいた人に木の棒を叩き落とされてるけれども。
こんな感じで竜王なの? と疑問は湧くが、なんか強そうだし、たぶん、きっとそう。
私はなけなしの力をかき集めて、声を絞り出した。
「私は、……滅びの魔女……、この国……滅ぶ……、竜王……、……、ゆる……せん……」
私はレジール国で滅びの魔女と言われていましたが、この国が滅ぶようなことはないと思います。ですから竜王様、森の端っこでかまいませんので、ここで暮らすことを許してもらえませんか。
そう言いたかった私の言葉は、どこまで伝わったかわからない。
「ふうん?」と興味深げに私を見た竜王らしき人の目は怒っていなかったから、きっと大丈夫だと思いたい。
けれど、そのすぐ後ろから「この小僧……」「ころすわよ?」という殺気立った声が聞こえて、すぐに楽観的な思考は吹き飛んだ。
しかし弁解することもできないまま、私の瞼はどろりと溶けるように力を失ってしまった。
真っ暗な瞼の裏に浮かぶのは、湿気た匂いのこもる暗い部屋。
女であることを否定するように『ルーク』という男の名を押し付け、決して目を合わせることもないままあの部屋に押し込めた父の顔。
私のドレスを着て侍女の後ろからこちらを覗く妹の顔。
見慣れた景色や懐かしい顔が過ぎ去っていくのは、走馬灯なのだろう。
最後に浮かんだのは、両親の代わりに私を愛し育ててくれた母方の祖父母の心配そうな顔だった。
――そうか。
わざわざすり潰さなくても、普通に薬草を口に突っ込んで食べてしまえばよかった。
もっと早く気が付けば、少しは熱も下がって、竜王にもっとちゃんと伝えられたかもしれないのに。
薬を作ることに慣れすぎていたせいで、薬はすり潰さねばならないという思考しか働かなかった。
走馬灯の終わりは、そんな後悔だった。
誤算だった。
ひたすら木々が広がる森の中に一人捨てられたって、野営で生き抜く術さえ学んでおけばなんとかなると思っていたのに。
こんな時に発熱するだなんてついていない。
でもそれも当然の帰結と言える。
拘束され身体の自由を奪われた状態で領地から王都まで何日も馬車に揺られ続けた上に、どうなるのかわからないまま王城に捕らわれ、また馬車に詰め込まれたと思ったらこの広大な森に置き去りにされたのだから。
身体的にも精神的にも疲労が溜まらないわけがない。
女に見えないよう短く切り揃えた灰金色の髪が額に張り付くほど汗をかいているのも、節々の痛みも、倦怠感も、それらの疲れのせいだとばかり思っていたから、発熱しているのだと気づくのが遅れた。
早めに対処できればまた違っただろうに、既に足元はふらつき、思考力が鈍ってしまっている。
せっせと薬を作っては売り、旅の資金もけっこう貯まっていたし、いつでも逃げ出せるように荷物もまとめておいたのに、逃げ出す前に身一つで追い出されてしまった。
しかもどこに置いて行かれたのかもわからない。
どこをどう歩けばどこに着くのかもわからないし、周りを見ても丈の高い木々が視界を塞いでいて、真上にわずかな青空が見えるだけ。
この森を抜けられたとして私が生き延びられるかは疑問だ。
たぶん、だけれど。
ここは竜王の森だ。
レジール国の王都から馬車で一日ほどの距離にあるのはそこだけだから。
この森のあるグランゼイル国は獣人たちが住み、竜王が治める国。
人間は獣人たちを、そして何よりも竜王を恐れ、グランゼイル国を囲むように広がる竜王の森には決して足を踏み入れない。
各国とも結界を張ることで今はほとんど見かけなくなった魔物もグランゼイル国には棲んでいるというから、一瞬たりとも気は抜けない。
そんなところに何故伯爵令嬢の身でありながら捨てられたのか。
それは、私が言い伝えにより『滅びの魔女』と呼ばれているから。
覚悟を決めていたことではあるけれど、なんとか十五歳まで生き延びたと思ったところで生まれ育った国を追い出されたのである。
どんなに準備をしていても、人生は計算外のことばかりだ。
あんなところで妹キャロルに出くわさなければ、せめて騒がずにいてくれれば、こんな風に身一つで森を彷徨うようなことにはならなかったのに。
祖父母が旅の資金に替えられるようにと特別に作ってくれたアクセサリーも、キャロルの元から取り返すこともできないまま。
「だが知識ばかりは奪えない!」
と、格好よく言いたかったけれど、便利な道具に頼って暮らす人間が自然界において身一つというのはなんとも無力だ。
動物を狩るにも、そのための道具を作るにも、ナイフとか鉈とか、何かしら刃物がないとどうにもならない。
食べられる木の実は覚えているけれど、全然見当たらない。
この辺りはまだ冬が明けたばかりなのだ。
日中は歩いていれば寒さに震えることはないけれど、毛布もないから夜は寒くて眠れないし。
とはいえ日が明るいうちに歩かないとその場で飢え死にするだけだから体にムチ打って歩いてきた。
せめてこの熱を下げられたらと、歩くついでに薬草を探しているけれど、視界も回り始めたし、もはや一歩踏み出すのもやっとだ。
――あ。
あのギザギザの葉っぱは。
あれを煎じて飲めば熱を下げられる。
そっと膝をつこうとしたけれどうまく動かず、頽れるように地面にぐしゃりと潰れ、なんとか手をついて顔を上げた。
頬と膝に痛みが追加されたけれど、薬草は手に入れた。
ええと、道具、道具――、と鞄を探そうとして何も持っていないことを思い出す。
すり潰すだけなら石があればいい。
なにか手ごろな石でも落ちていないだろうか。
さっきは引きずる足に引っかかって転びそうになったというのに、いざ欲しい時には見当たらない。
ふらつく足で再び歩き出すと、作業台になりそうな岩が道のど真ん中に横たわっているのが見えた。
その近くに手で掴むのにちょうどいい石も落ちている。
これなら薬草をすり潰して飲めそうだ。
だが惜しい。
ふっと意識が途切れ、気づくと地面にぱたりと倒れ込んでいた。
もう、動けない。
いや。
私を助けられるのは私だけだ。
私のために薬を煎じられるのも私だけ。
気合いだ。
力を込めて小石を握り直し、隣に鎮座しているであろう岩に向かって左手を伸ばす。
力尽きて岩の上に左手を下ろすと、慣れた草の感触がした。
手は添えるだけ。
諦めたらそこで私の人生は終了だ。
最後の力を振り絞り、なんとか腕を動かしたけれど、ギィギィと耳障りな音の中、体力が奪われていく。
――これが俗にいう詰んだという状態か。
青臭い匂いが鼻に届くようになったときには、それを摘んで口に入れるだけの力がもうなかった。
あれが口に入れば少しは体も楽になるはずなんだけどなあ。
いや。この熱がただの風邪だとしたら、寝ていれば治る。
風邪じゃないとしても、回復の基本は寝て体を休めることだ。
そうだ。寝よう。
そうして重さを増す瞼に逆らうのをやめ、目を閉じかけた時だった。
「なんだこれは」
低い声が降ってきて、かすむ視界に人影が浮かんだ。
ドゥーチェス国の言葉。
ドゥーチェス国の人?
しかし視界がはっきりしてくると、それは違うとすぐにわかった。
空の青を背にしてこちらを覗き込んでいたのは、黒くて長い髪をさらりと垂らし、頭から角を生やした綺麗な男の人。
その人は私の傍でしゃがみ、眉間に皺を寄せ、心底怪訝という顔をした。
「おまえは寝ているのか? 倒れているのか? どっちだ」
答える間もなく、冷静な男の人の声と、どこか色気のある女の人の声が聞こえた。
「陛下。得体の知れないものを触ってはいけません」
「毒にやられているのかもしれませんわ。お触り禁止です」
その『陛下』という言葉に、私の意識は覚醒した。
――頭から生えた巻角。
やはりここは竜王の森で間違いない。
その森があるグランゼイル国で陛下と呼ばれているとしたら、この人は竜王に他ならない。
いや、本当に?
目の前にしゃがみこんで頬杖をつき、動かない私を木の棒でつんつんしようとしているけれども。
後ろにいた人に木の棒を叩き落とされてるけれども。
こんな感じで竜王なの? と疑問は湧くが、なんか強そうだし、たぶん、きっとそう。
私はなけなしの力をかき集めて、声を絞り出した。
「私は、……滅びの魔女……、この国……滅ぶ……、竜王……、……、ゆる……せん……」
私はレジール国で滅びの魔女と言われていましたが、この国が滅ぶようなことはないと思います。ですから竜王様、森の端っこでかまいませんので、ここで暮らすことを許してもらえませんか。
そう言いたかった私の言葉は、どこまで伝わったかわからない。
「ふうん?」と興味深げに私を見た竜王らしき人の目は怒っていなかったから、きっと大丈夫だと思いたい。
けれど、そのすぐ後ろから「この小僧……」「ころすわよ?」という殺気立った声が聞こえて、すぐに楽観的な思考は吹き飛んだ。
しかし弁解することもできないまま、私の瞼はどろりと溶けるように力を失ってしまった。
真っ暗な瞼の裏に浮かぶのは、湿気た匂いのこもる暗い部屋。
女であることを否定するように『ルーク』という男の名を押し付け、決して目を合わせることもないままあの部屋に押し込めた父の顔。
私のドレスを着て侍女の後ろからこちらを覗く妹の顔。
見慣れた景色や懐かしい顔が過ぎ去っていくのは、走馬灯なのだろう。
最後に浮かんだのは、両親の代わりに私を愛し育ててくれた母方の祖父母の心配そうな顔だった。
――そうか。
わざわざすり潰さなくても、普通に薬草を口に突っ込んで食べてしまえばよかった。
もっと早く気が付けば、少しは熱も下がって、竜王にもっとちゃんと伝えられたかもしれないのに。
薬を作ることに慣れすぎていたせいで、薬はすり潰さねばならないという思考しか働かなかった。
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