33 / 52
第三章 その胸に育つもの
第7話 文句を言うならばその結果も引き受けねばならない
しおりを挟む
「文句はあります!! とにかく!! その人間が!!! 陛下に近寄ることが!! 本能で!!! 許せないのです!!!」
身も蓋もない~。
そこまで嫌われていたのかと愕然とする。
しかしレイノルド様はふむ、と頷き、言った。
「それは仕方がないな」
たしかに。
誰しも相性というものがあるし、私だって理由もなく苦手な人はいる。
心までは誰にもどうにもできはしない。
「仕方ないですね」
私も頷くと、ティアーナは目の端に涙を浮かべ、ぷくっと頬を膨らませた。
「馬鹿にして!!」
できる女の人というようにいつもキリッとしているかすごい形相で私を睨むかしているティアーナがそんな顔をするとは思わなかった。
「馬鹿にはしてません。ティアーナさんの気持ちを、そうなのか、と受け入れただけです。嫌いなものを好きになってもらうのはとても難しいことですし、私にはそこまでの技術も経験もありません。だから、長期戦で頑張ります」
「長期戦って、いつまでいるつもりなのよ!」
あれ。本当だ。無意識だった。
「わかりません。ですがここに居る限りは、なるべく迷惑をかけたくはありませんし、不快な思いもさせたくはありませんので、出来る限りやってみます」
そう答えると、ティアーナはきぃぃと苛立たしげに肩を怒らせ、ものすごい形相で私を睨んだ。
あ、なんか久しぶりに見た。
レイノルド様が「さて」と真顔に戻って切り出す。
「話はついたところで、罰だが」
ティアーナも感情をそぎ落としたように静かに言葉を待つ。
平静を装っているけれどその顔はやや白く、長い耳が小さく震えていた。
うーん。口を出していいものだろうか。
悩んだけれど、「あのう……」とレイノルド様に手を挙げた。
「なんだ」
「ええと。でもレイノルド様、本気ではありませんよね。ティアーナさんがしたことだと最初からわかってましたし、今さら何故罰などと言い出したのでしょうか」
レイノルド様の頬杖をついていないほうの頬が、ほんの少しだけ上がった。
やっぱり。
「もしかして、ですけど。私が止めに入ればティアーナさんが感謝して私を受け入れるようになる、とか考えてのことですか?」
レイノルド様は答えない。
けどその顔は笑っている。
やはりそういうことなのだろう。
「そうだとしたら申し訳ないんですが、それでティアーナさんが私を認めてくれてもなんだか、ちょっと……」
「そうか? これで静かになるのならよいかと思ったのだが」
「うまく言葉にはできません。でも、恩を売って得たものではティアーナさんの信頼を買うことはできないような気がします。ティアーナさんを何も言えなくさせてしまうだけ、と言いますか……」
恩を売るのと信頼を得るのは似ているようだけど違う。
恩を売れば上下が生まれる。そして相手が納得するだけの価値が生きている間だけ成り立つもので、その均衡が崩れれば攻撃に転じられかねない。
信頼も維持し続けなければならないという意味では同じだけれど、上下がない分、下側から虎視眈々と狙われ続ける、という心配はない。
「私が恩を売ればティアーナさんとの上下が逆転し、不満が高まる可能性が高いです。難しいけれどやはりティアーナさんとの間には信頼を築きたいなと思います」
レイノルド様は「そうだな」と頷いただけ。
私がそう答えることがわかっていたかのようだ。
「今日のこの場も、私とティアーナさんのことを思って設けてくれたのですよね。まずティアーナさんの不満を吐き出させたかったのだと思いますが、ついでに私がそれをどうするのかも見せたかったのでは」
「一方に憎しみがあっては会話など無駄だと思っていた。だがシェリーとその妹の姿を見て、そうではないとわかった。時間と会話を重ね、先に進めることもある。そしてシェリーにはそれができる」
そこを見てくれていたのか。
なんだかむず痒いものがあるけれど、とても嬉しい。
時間がかかっても私ならティアーナとの関係を築いていけると信じてくれたのだろう。
私とティアーナがいくら二人で話をしても、うまくいきはしない。
ティアーナの不満の根本は、実は私ではなくレイノルド様に向けられていたからだ。
レイノルド様の手を煩わせている私が気に食わない。それもたしかだけれど、そんな人間に関心を向けて欲しくない、というのが大元だ。
けれどレイノルド様に私を相手にするなと言っても取り合ってはもらえないし、やめさせることなんてできはしない。
だから私を排除したいけれど、レイノルド様が許すはずもなく、婉曲な手しか打てず、それでは足りずにただただ怒りだけが募る状況だったと思う。
だからこそ、レイノルド様はこの場を用意し、自分で不満を受け止めつつ、レイノルド様を通しての私と、ただの私を見せたかったのだろう。
あわよくば私を見直してもらえるように。
けれど私はそんなできた人間でもない。この場でティアーナの認識を改めるほどのカッコいい何かを言えるわけでもないし、実際に大きく何かが変わったわけではないだろう。
ただレイノルド様はティアーナが私自身を怒りに染まらず見られるように、私に向けるべきものとそうではないものを整理してくれたのだ。
「言いたいことは言ったか?」
レイノルド様がティアーナに目を向ける。
ティアーナはしばらく黙っていたけれど、何かを飲み込むようにして「はい」と答えた。
「ではティアーナへの罰を言い渡そう」
あれ。本当に罰を与えるつもりだったんだ。私に止めに入らせるために言ったのだと思っていたけれど。
「シェリーがこの城で薬師として働けるよう、部屋を用意し、その補佐をしろ。そのことで城の者たちから不満があればそれをティアーナが受け、改善に努めるように」
それを聞いたティアーナは、目を見開き、声も出せないままに立ち尽くした。
ティアーナにとってこれ以上に受けたくない罰はないだろう。
「問題提起をしたのはティアーナ、おまえだ。言い出したからには、自分の目でシェリーがこの国にとって真に害悪か見定め、益があるならばその助けをすべきだ。違うか?」
ティアーナははくはくと声にならぬまま愕然としていたものの、やがて「くっ……!」と目をつぶり拳を握りしめた。
「御意にございます」
「大事な仕事だ。二人とも、励めよ」
「はい! ありがとうございます!」
やった。仕事だ。
これで一歩前に進める。
長い耳をぴるぴると震わせているティアーナには悪いけれど、私はこれをありがたく利用させてもらう。
薬作りも、資料探しも。私が私の居場所を得るために。
身も蓋もない~。
そこまで嫌われていたのかと愕然とする。
しかしレイノルド様はふむ、と頷き、言った。
「それは仕方がないな」
たしかに。
誰しも相性というものがあるし、私だって理由もなく苦手な人はいる。
心までは誰にもどうにもできはしない。
「仕方ないですね」
私も頷くと、ティアーナは目の端に涙を浮かべ、ぷくっと頬を膨らませた。
「馬鹿にして!!」
できる女の人というようにいつもキリッとしているかすごい形相で私を睨むかしているティアーナがそんな顔をするとは思わなかった。
「馬鹿にはしてません。ティアーナさんの気持ちを、そうなのか、と受け入れただけです。嫌いなものを好きになってもらうのはとても難しいことですし、私にはそこまでの技術も経験もありません。だから、長期戦で頑張ります」
「長期戦って、いつまでいるつもりなのよ!」
あれ。本当だ。無意識だった。
「わかりません。ですがここに居る限りは、なるべく迷惑をかけたくはありませんし、不快な思いもさせたくはありませんので、出来る限りやってみます」
そう答えると、ティアーナはきぃぃと苛立たしげに肩を怒らせ、ものすごい形相で私を睨んだ。
あ、なんか久しぶりに見た。
レイノルド様が「さて」と真顔に戻って切り出す。
「話はついたところで、罰だが」
ティアーナも感情をそぎ落としたように静かに言葉を待つ。
平静を装っているけれどその顔はやや白く、長い耳が小さく震えていた。
うーん。口を出していいものだろうか。
悩んだけれど、「あのう……」とレイノルド様に手を挙げた。
「なんだ」
「ええと。でもレイノルド様、本気ではありませんよね。ティアーナさんがしたことだと最初からわかってましたし、今さら何故罰などと言い出したのでしょうか」
レイノルド様の頬杖をついていないほうの頬が、ほんの少しだけ上がった。
やっぱり。
「もしかして、ですけど。私が止めに入ればティアーナさんが感謝して私を受け入れるようになる、とか考えてのことですか?」
レイノルド様は答えない。
けどその顔は笑っている。
やはりそういうことなのだろう。
「そうだとしたら申し訳ないんですが、それでティアーナさんが私を認めてくれてもなんだか、ちょっと……」
「そうか? これで静かになるのならよいかと思ったのだが」
「うまく言葉にはできません。でも、恩を売って得たものではティアーナさんの信頼を買うことはできないような気がします。ティアーナさんを何も言えなくさせてしまうだけ、と言いますか……」
恩を売るのと信頼を得るのは似ているようだけど違う。
恩を売れば上下が生まれる。そして相手が納得するだけの価値が生きている間だけ成り立つもので、その均衡が崩れれば攻撃に転じられかねない。
信頼も維持し続けなければならないという意味では同じだけれど、上下がない分、下側から虎視眈々と狙われ続ける、という心配はない。
「私が恩を売ればティアーナさんとの上下が逆転し、不満が高まる可能性が高いです。難しいけれどやはりティアーナさんとの間には信頼を築きたいなと思います」
レイノルド様は「そうだな」と頷いただけ。
私がそう答えることがわかっていたかのようだ。
「今日のこの場も、私とティアーナさんのことを思って設けてくれたのですよね。まずティアーナさんの不満を吐き出させたかったのだと思いますが、ついでに私がそれをどうするのかも見せたかったのでは」
「一方に憎しみがあっては会話など無駄だと思っていた。だがシェリーとその妹の姿を見て、そうではないとわかった。時間と会話を重ね、先に進めることもある。そしてシェリーにはそれができる」
そこを見てくれていたのか。
なんだかむず痒いものがあるけれど、とても嬉しい。
時間がかかっても私ならティアーナとの関係を築いていけると信じてくれたのだろう。
私とティアーナがいくら二人で話をしても、うまくいきはしない。
ティアーナの不満の根本は、実は私ではなくレイノルド様に向けられていたからだ。
レイノルド様の手を煩わせている私が気に食わない。それもたしかだけれど、そんな人間に関心を向けて欲しくない、というのが大元だ。
けれどレイノルド様に私を相手にするなと言っても取り合ってはもらえないし、やめさせることなんてできはしない。
だから私を排除したいけれど、レイノルド様が許すはずもなく、婉曲な手しか打てず、それでは足りずにただただ怒りだけが募る状況だったと思う。
だからこそ、レイノルド様はこの場を用意し、自分で不満を受け止めつつ、レイノルド様を通しての私と、ただの私を見せたかったのだろう。
あわよくば私を見直してもらえるように。
けれど私はそんなできた人間でもない。この場でティアーナの認識を改めるほどのカッコいい何かを言えるわけでもないし、実際に大きく何かが変わったわけではないだろう。
ただレイノルド様はティアーナが私自身を怒りに染まらず見られるように、私に向けるべきものとそうではないものを整理してくれたのだ。
「言いたいことは言ったか?」
レイノルド様がティアーナに目を向ける。
ティアーナはしばらく黙っていたけれど、何かを飲み込むようにして「はい」と答えた。
「ではティアーナへの罰を言い渡そう」
あれ。本当に罰を与えるつもりだったんだ。私に止めに入らせるために言ったのだと思っていたけれど。
「シェリーがこの城で薬師として働けるよう、部屋を用意し、その補佐をしろ。そのことで城の者たちから不満があればそれをティアーナが受け、改善に努めるように」
それを聞いたティアーナは、目を見開き、声も出せないままに立ち尽くした。
ティアーナにとってこれ以上に受けたくない罰はないだろう。
「問題提起をしたのはティアーナ、おまえだ。言い出したからには、自分の目でシェリーがこの国にとって真に害悪か見定め、益があるならばその助けをすべきだ。違うか?」
ティアーナははくはくと声にならぬまま愕然としていたものの、やがて「くっ……!」と目をつぶり拳を握りしめた。
「御意にございます」
「大事な仕事だ。二人とも、励めよ」
「はい! ありがとうございます!」
やった。仕事だ。
これで一歩前に進める。
長い耳をぴるぴると震わせているティアーナには悪いけれど、私はこれをありがたく利用させてもらう。
薬作りも、資料探しも。私が私の居場所を得るために。
82
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
【完結】『推しの騎士団長様が婚約破棄されたそうなので、私が拾ってみた。』
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
恋愛
【完結まで執筆済み】筋肉が語る男、冷徹と噂される騎士団長レオン・バルクハルト。
――そんな彼が、ある日突然、婚約破棄されたという噂が城下に広まった。
「……えっ、それってめっちゃ美味しい展開じゃない!?」
破天荒で豪快な令嬢、ミレイア・グランシェリは思った。
重度の“筋肉フェチ”で料理上手、○○なのに自由すぎる彼女が取った行動は──まさかの自ら押しかけ!?
騎士団で巻き起こる爆笑と騒動、そして、不器用なふたりの距離は少しずつ近づいていく。
これは、筋肉を愛し、胃袋を掴み、心まで溶かす姉御ヒロインが、
推しの騎士団長を全力で幸せにするまでの、ときめきと笑いと“ざまぁ”の物語。
料理スキルしか取り柄がない令嬢ですが、冷徹騎士団長の胃袋を掴んだら国一番の寵姫になってしまいました
さら
恋愛
婚約破棄された伯爵令嬢クラリッサ。
裁縫も舞踏も楽器も壊滅的、唯一の取り柄は――料理だけ。
「貴族の娘が台所仕事など恥だ」と笑われ、家からも見放され、辺境の冷徹騎士団長のもとへ“料理番”として嫁入りすることに。
恐れられる団長レオンハルトは無表情で冷徹。けれど、彼の皿はいつも空っぽで……?
温かいシチューで兵の心を癒し、香草の香りで団長の孤独を溶かす。気づけば彼の灰色の瞳は、わたしだけを見つめていた。
――料理しかできないはずの私が、いつの間にか「国一番の寵姫」と呼ばれている!?
胃袋から始まるシンデレラストーリー、ここに開幕!
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結】追放された私、宮廷楽師になったら最強騎士に溺愛されました
er
恋愛
両親を亡くし、叔父に引き取られたクレアは、義妹ペトラに全てを奪われ虐げられていた。
宮廷楽師選考会への出場も拒まれ、老商人との結婚を強要される。
絶望の中、クレアは母から受け継いだ「音花の恵み」——音楽を物質化する力——を使い、家を飛び出す。
近衛騎士団隊長アーロンに助けられ、彼の助けもあり選考会に参加。首席合格を果たし、叔父と義妹を見返す。クレアは王室専属楽師として、アーロンと共に新たな人生を歩み始める。
虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。
専業プウタ
恋愛
ミリア・カルマンは帝国唯一の公爵家の次女。高貴な皇族の血を引く紫色の瞳を持って生まれたワガママな姉の陰謀で、帝国一裕福でイケメンのレナード・アーデン侯爵と婚約することになる。父親であるカルマン公爵の指示のもと後継者としてアカデミーで必死に勉強してきて首席で卒業した。アカデミー時代からの恋人、サイラスもいる。公爵になる夢も恋人も諦められない。私の人生は私が決めるんだから、イケメンの婚約者になど屈しない。地位も名誉も美しさも備えた婚約者の弱みを握り、婚約を破棄する。そして、大好きな恋人と結婚してみせる。そう決意して婚約者と接しても、この婚約者一筋縄ではいかない。初対面のはずなのに、まるで自分を知っていたかのような振る舞い。ミリアは恋人を裏切りたくない、姉の思い通りになりたくないと思いつつも彼に惹かれてく気持ちが抑えられなくなっていく。
氷の騎士と陽だまりの薬師令嬢 ~呪われた最強騎士様を、没落貴族の私がこっそり全力で癒します!~
放浪人
恋愛
薬師として細々と暮らす没落貴族の令嬢リリア。ある夜、彼女は森で深手を負い倒れていた騎士団副団長アレクシスを偶然助ける。彼は「氷の騎士」と噂されるほど冷徹で近寄りがたい男だったが、リリアの作る薬とささやかな治癒魔法だけが、彼を蝕む古傷の痛みを和らげることができた。
「……お前の薬だけが、頼りだ」
秘密の治療を続けるうち、リリアはアレクシスの不器用な優しさや孤独に触れ、次第に惹かれていく。しかし、彼の立場を狙う政敵や、リリアの才能を妬む者の妨害が二人を襲う。身分違いの恋、迫りくる危機。リリアは愛する人を守るため、薬師としての知識と勇気を武器に立ち向かうことを決意する。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる