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第二章 攻略対象とそうでない人々
5.何より優先すべきもの
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馬車が家に着くと、ちょうどアレクが玄関から出てきたところだった。
「アレク! 来てたのね」
思わず駆け寄って飛びつきそうになったけど、ぐっと堪えた。
イリーナといろいろ話した結果、私はアレクとどう接するのが正解なのか、わからなくなっていた。
私が腕を出したり引っ込めたりしていると、アレクは首を傾げながらも楽しそうにくすくすと笑った。
「やあ、ユニカ。今日も元気そうだね」
それだけが私の売りです。
「アレク、国境の戦線に行くって聞いたわ。いつ頃になるの?」
「まだわからないんだ。だけどそう遠くないと思う」
私の眉毛がこれ以上ないほど下がっていることに気付いたのだろう。
アレクはふっと笑って、私の頭にポンと手を置いた。
「心配しなくても大丈夫だよ。俺は強いから。ユニカの方が心配だなあ。いろいろと危ないことに首を突っ込みそうで」
私はギクリとした。「俺は強いから」とか言っちゃうアレクかっこいいとか思ってる場合じゃない。なんかやぶへびだった。
私の動揺を見抜いたように、アレクが私の瞳を深く覗き込む。
「周りの人をよく見てとは言ったけど、自分の身が一番大事だからね。それを忘れないで。この間もルーイ君を庇って間に入ったりしてたからさ、ちょっと心配で」
その件か、と私はほっと頬を緩める。
「大丈夫だよ、ありがとう。アレク、出兵する前にまた会いに来てね。せめてお見送りがしたいから」
アレクは「わかった」と返してくれたけど、来ないような気はした。
私が心配するのがわかってるから。きっと私は泣いてしまうから。
私は無理矢理に笑顔を張り付けて、「そうだ」ととってつけたように声を上げた。
「その前に会ってほしい人がいるんだけど。今って、帰るところだった? 少し時間もらえないかな」
「今日はこの後、予定があるんだ。ごめんね」
「そっか。じゃあ、また今度」
アレクは手を振って去って行き、私はイリーナを待たせていたことを思い出して慌てて玄関へと入っていった。
◇
で。
ティールームにてイリーナに今日あったことを順に話し、「大バカ者!」と怒られたのである。
部屋に入った時は何故かイリーナの方が動揺していたのに、私が話し始めた途端、そんなことも忘れたようにその顔は険しくなっていった。
怒りの原因は、聖剣の乙女か確認するため、舞踏会に参加すると承諾したこと。
怯みながらも一通り話し終えると、イリーナはソファに深く沈み込み、考え込んでしまった。
「結論から言うと、その舞踏会であなたは聖剣を抜くわ。そして戦に出て、魔を祓い、聖剣の乙女として崇められフリードリヒと結婚するのがメインストーリーのハッピーエンド」
「聖剣の乙女とか、なんでそんな大事な仕事のこと話してくれなかったの? 滅茶苦茶驚いたんですけど。『ふぁ』とか言ったわ、王子の前で」
「本当は、剣技の試験で見事な『華』を披露することによって起きることだったのよ。でも実際は違う形を選んだから、試験会場でユニカが聖剣の乙女なんじゃないかとフリードリヒが騒ぎ出すこともなかったし、その場で検証とお披露目のための舞踏会の開催が決められることもなかった。起きるはずのイベントがあったって言ってたのはこのこと。でもタイミングが変わってもやっぱり大きな流れは変わらないのね……」
イリーナが考え込むように視線を落とした。
「やっぱり彼の言ってた通りだわ。私が甘かった。最も大きなリスクを回避するべきだったのよ」
「彼って誰?」
「あ……、いや、うん。木こりの彼にね、少し相談したの。彼には全て話してあるから。そうしたら、『愛だ恋だよりも、人命を優先すべき』って言われたのよね。もっともではあるんだけど、まさかそのルートはもうないと思ってたから」
確かイリーナは先日、辿るストーリーや選ぶ相手によって結末が変わると言っていた。
本筋から外れたようでも結局メインストーリーに寄って行ってしまっている現状で、元々存在しなかったアレクルートはどうしたら切り開かれるのだろうか。
それに先程イリーナは「メインストーリーのハッピーエンド」と言っていたが、他のストーリーはどうなっているのだろうか。
「ねえ、バッドエンドってどんなの?」
そう聞くと、イリーナは答えづらそうに一度口を閉じた。
「……誰からの好感度も一定以上に上がらず、誰とも恋愛に発展しないと、祓うつもりが逆にユニカが魔に取り憑かれるの。それでフリードリヒに物理的に一刀両断されて終わり。まあ、世界的にはいずれにしてもハッピーエンドだけど」
「エグイわね」
私一人の損失など世界の幸せには何ら影響しないのだという事実を突きつけるイリーナが。
「まったく救いがないよりあなたも報われるでしょ? きっと、それくらいのペナルティを用意しとかないと、プレイヤーの張り合いがないからそんなルートが存在するんだと思う。全員の好感度を上げようとして結果として一つも規定値に達しないってことがあるから」
しかし、それを聞くと不安になった。
「アレクが傷つかなくて済むなら私が戦いに出るつもりだったけど、聖剣の乙女になっちゃったらフリードリヒエンドしかなくなるってこと?」
「そういうわけじゃないわ。確かにそれでフリードリヒエンドのフラグは立つんだけど、他に親密度が規定値に達していて、かつフラグが立ってる人がいれば、戦が終わった後にその中から一人をダンスパーティの相手として選べて、その人と結ばれるエンディングになるの」
「ダンスパーティって、卒業式後の……? じゃあそこに、アレクを連れて行けばいいのね。でも学園の卒業式なのに、どうやって……父兄として? いやそれなんか複雑だし」
私がそうやって一人ぶつぶつと考えこんでいると、イリーナがじっと黙って言葉を発さないことに気が付いた。
どうしたのかと顔を上げると、何とも言えない顔をしてこちらを見ていた。
「何、イリーナ」
その顔、不穏なんでやめてほしいんですけど。
「うん……。あのさ。そのダンスパーティ、どうやってもアレクは来られないのよ」
あ、聞きたくない。
咄嗟にそう思ったが、イリーナは間髪入れずに続けた。
「アレク、その戦いで聖剣の乙女を守って死ぬから」
私の心は、今ここで一度死んだ。
けれど、恐るべき速さで回復し、再び立ち上がった。
「そんな世界なら、ぶっこわーーーーーす!!!」
私はトップギアでぶち切れた。
そんな世界、神が許してもこの世界に生きる私が許せるものか。
ゲームに必要なのは盛り上がりと飽きない展開、つまりは面白さだとイリーナは言っていた。
この世界を創ったどこかの神には、そこに生きる人たちがどれだけひたむきに生きているかなんて見てもいないんだろう。
だけどここでは、アレクだけじゃなく、みんなが色々な気持ちを抱えて懸命に生きている。今の私にはそれがよくわかる。
「なんでアレクが死ぬか私が死ぬかなのよ! 無理矢理に戦を起こして、人が死んでお涙頂戴で盛り上がるのがゲームだっていうなら、そんな世界はクソくらえよ!」
苗佳や暖人にとってここはゲームの世界で都合よく作られたものでも、ここに生きる私たちにとっては現実だ。
そんな劇的な展開なんていらない。
普通に、みんなが幸せに生きていきたいだけなのに。
悔しかった。私は今まで、抗おうとしていてもゲームの枠の中に見事に嵌って生きてきたのだと思い知ったから。
これまで私は、執拗な意地悪にも優しく助けられてきた。それはここがゲームの世界で、私がヒロインだから。
だけどヒロインだから、必然として劇的な起伏のあるストーリーに巻き込まれる。
そのことをよく自覚しておくべきだった。
アレクには既に婚約者がいて、ヒロインである私とは結ばれない完全な脇役なのに、わざわざ戦に行くという設定が用意されているのは何のためか。ゲームや物語の世界には脇役のどうでもいい話なんて出てこない。
必然だとしたらそれらは全て伏線である。
アレクの死は、終盤に向けて話を盛り上げるべく組み込まれたものなのだ。
この悔しさをどこに向ければいいのか。
私はどこの誰にかもわからない、ただ天井に向かって声を張り上げ、きっ、ときつく天井を睨んだ。
「ストーリーのために人を殺すんじゃないわよ。人の命を弄ぶな。そんなやりつくされた安易なストーリーのどこが面白いっていうのか、ここに降りてきて小一時間で説明しなさいよ! それができないんなら黙って見てなさい。アレクが死ななくたって、面白くして見せるから」
だから。
お願いだから面白さのためなんかで、アレクの命を奪ってしまわないで。
私はいつの間にか零れ落ちていた涙をぐいっと拭うと、ひたすらに考えた。
どうしたらアレクが死ななくて済むのか。
アレクだけじゃない。私が前線に出れば守ろうとして兵士たちの犠牲も増える。
そもそも誰も望んでいない戦で多くの兵士たちが傷つき命を失くしている。戦をこのままにしておくこともできない。
現実を変えるのは神じゃない。
自分だ。
今の時点で未来に起きうることを知れたのだから、それをアドバンテージだと思おう。
考えなくてはならない。
私は少しずつ冷静さを取り戻すと、イリーナと再び作戦会議を始めた。
アレクと結ばれるためじゃない。
アレクも、誰も望んでいない戦に向かう兵士たちも、命を落とさずに済む方法を考えるために。
「アレク! 来てたのね」
思わず駆け寄って飛びつきそうになったけど、ぐっと堪えた。
イリーナといろいろ話した結果、私はアレクとどう接するのが正解なのか、わからなくなっていた。
私が腕を出したり引っ込めたりしていると、アレクは首を傾げながらも楽しそうにくすくすと笑った。
「やあ、ユニカ。今日も元気そうだね」
それだけが私の売りです。
「アレク、国境の戦線に行くって聞いたわ。いつ頃になるの?」
「まだわからないんだ。だけどそう遠くないと思う」
私の眉毛がこれ以上ないほど下がっていることに気付いたのだろう。
アレクはふっと笑って、私の頭にポンと手を置いた。
「心配しなくても大丈夫だよ。俺は強いから。ユニカの方が心配だなあ。いろいろと危ないことに首を突っ込みそうで」
私はギクリとした。「俺は強いから」とか言っちゃうアレクかっこいいとか思ってる場合じゃない。なんかやぶへびだった。
私の動揺を見抜いたように、アレクが私の瞳を深く覗き込む。
「周りの人をよく見てとは言ったけど、自分の身が一番大事だからね。それを忘れないで。この間もルーイ君を庇って間に入ったりしてたからさ、ちょっと心配で」
その件か、と私はほっと頬を緩める。
「大丈夫だよ、ありがとう。アレク、出兵する前にまた会いに来てね。せめてお見送りがしたいから」
アレクは「わかった」と返してくれたけど、来ないような気はした。
私が心配するのがわかってるから。きっと私は泣いてしまうから。
私は無理矢理に笑顔を張り付けて、「そうだ」ととってつけたように声を上げた。
「その前に会ってほしい人がいるんだけど。今って、帰るところだった? 少し時間もらえないかな」
「今日はこの後、予定があるんだ。ごめんね」
「そっか。じゃあ、また今度」
アレクは手を振って去って行き、私はイリーナを待たせていたことを思い出して慌てて玄関へと入っていった。
◇
で。
ティールームにてイリーナに今日あったことを順に話し、「大バカ者!」と怒られたのである。
部屋に入った時は何故かイリーナの方が動揺していたのに、私が話し始めた途端、そんなことも忘れたようにその顔は険しくなっていった。
怒りの原因は、聖剣の乙女か確認するため、舞踏会に参加すると承諾したこと。
怯みながらも一通り話し終えると、イリーナはソファに深く沈み込み、考え込んでしまった。
「結論から言うと、その舞踏会であなたは聖剣を抜くわ。そして戦に出て、魔を祓い、聖剣の乙女として崇められフリードリヒと結婚するのがメインストーリーのハッピーエンド」
「聖剣の乙女とか、なんでそんな大事な仕事のこと話してくれなかったの? 滅茶苦茶驚いたんですけど。『ふぁ』とか言ったわ、王子の前で」
「本当は、剣技の試験で見事な『華』を披露することによって起きることだったのよ。でも実際は違う形を選んだから、試験会場でユニカが聖剣の乙女なんじゃないかとフリードリヒが騒ぎ出すこともなかったし、その場で検証とお披露目のための舞踏会の開催が決められることもなかった。起きるはずのイベントがあったって言ってたのはこのこと。でもタイミングが変わってもやっぱり大きな流れは変わらないのね……」
イリーナが考え込むように視線を落とした。
「やっぱり彼の言ってた通りだわ。私が甘かった。最も大きなリスクを回避するべきだったのよ」
「彼って誰?」
「あ……、いや、うん。木こりの彼にね、少し相談したの。彼には全て話してあるから。そうしたら、『愛だ恋だよりも、人命を優先すべき』って言われたのよね。もっともではあるんだけど、まさかそのルートはもうないと思ってたから」
確かイリーナは先日、辿るストーリーや選ぶ相手によって結末が変わると言っていた。
本筋から外れたようでも結局メインストーリーに寄って行ってしまっている現状で、元々存在しなかったアレクルートはどうしたら切り開かれるのだろうか。
それに先程イリーナは「メインストーリーのハッピーエンド」と言っていたが、他のストーリーはどうなっているのだろうか。
「ねえ、バッドエンドってどんなの?」
そう聞くと、イリーナは答えづらそうに一度口を閉じた。
「……誰からの好感度も一定以上に上がらず、誰とも恋愛に発展しないと、祓うつもりが逆にユニカが魔に取り憑かれるの。それでフリードリヒに物理的に一刀両断されて終わり。まあ、世界的にはいずれにしてもハッピーエンドだけど」
「エグイわね」
私一人の損失など世界の幸せには何ら影響しないのだという事実を突きつけるイリーナが。
「まったく救いがないよりあなたも報われるでしょ? きっと、それくらいのペナルティを用意しとかないと、プレイヤーの張り合いがないからそんなルートが存在するんだと思う。全員の好感度を上げようとして結果として一つも規定値に達しないってことがあるから」
しかし、それを聞くと不安になった。
「アレクが傷つかなくて済むなら私が戦いに出るつもりだったけど、聖剣の乙女になっちゃったらフリードリヒエンドしかなくなるってこと?」
「そういうわけじゃないわ。確かにそれでフリードリヒエンドのフラグは立つんだけど、他に親密度が規定値に達していて、かつフラグが立ってる人がいれば、戦が終わった後にその中から一人をダンスパーティの相手として選べて、その人と結ばれるエンディングになるの」
「ダンスパーティって、卒業式後の……? じゃあそこに、アレクを連れて行けばいいのね。でも学園の卒業式なのに、どうやって……父兄として? いやそれなんか複雑だし」
私がそうやって一人ぶつぶつと考えこんでいると、イリーナがじっと黙って言葉を発さないことに気が付いた。
どうしたのかと顔を上げると、何とも言えない顔をしてこちらを見ていた。
「何、イリーナ」
その顔、不穏なんでやめてほしいんですけど。
「うん……。あのさ。そのダンスパーティ、どうやってもアレクは来られないのよ」
あ、聞きたくない。
咄嗟にそう思ったが、イリーナは間髪入れずに続けた。
「アレク、その戦いで聖剣の乙女を守って死ぬから」
私の心は、今ここで一度死んだ。
けれど、恐るべき速さで回復し、再び立ち上がった。
「そんな世界なら、ぶっこわーーーーーす!!!」
私はトップギアでぶち切れた。
そんな世界、神が許してもこの世界に生きる私が許せるものか。
ゲームに必要なのは盛り上がりと飽きない展開、つまりは面白さだとイリーナは言っていた。
この世界を創ったどこかの神には、そこに生きる人たちがどれだけひたむきに生きているかなんて見てもいないんだろう。
だけどここでは、アレクだけじゃなく、みんなが色々な気持ちを抱えて懸命に生きている。今の私にはそれがよくわかる。
「なんでアレクが死ぬか私が死ぬかなのよ! 無理矢理に戦を起こして、人が死んでお涙頂戴で盛り上がるのがゲームだっていうなら、そんな世界はクソくらえよ!」
苗佳や暖人にとってここはゲームの世界で都合よく作られたものでも、ここに生きる私たちにとっては現実だ。
そんな劇的な展開なんていらない。
普通に、みんなが幸せに生きていきたいだけなのに。
悔しかった。私は今まで、抗おうとしていてもゲームの枠の中に見事に嵌って生きてきたのだと思い知ったから。
これまで私は、執拗な意地悪にも優しく助けられてきた。それはここがゲームの世界で、私がヒロインだから。
だけどヒロインだから、必然として劇的な起伏のあるストーリーに巻き込まれる。
そのことをよく自覚しておくべきだった。
アレクには既に婚約者がいて、ヒロインである私とは結ばれない完全な脇役なのに、わざわざ戦に行くという設定が用意されているのは何のためか。ゲームや物語の世界には脇役のどうでもいい話なんて出てこない。
必然だとしたらそれらは全て伏線である。
アレクの死は、終盤に向けて話を盛り上げるべく組み込まれたものなのだ。
この悔しさをどこに向ければいいのか。
私はどこの誰にかもわからない、ただ天井に向かって声を張り上げ、きっ、ときつく天井を睨んだ。
「ストーリーのために人を殺すんじゃないわよ。人の命を弄ぶな。そんなやりつくされた安易なストーリーのどこが面白いっていうのか、ここに降りてきて小一時間で説明しなさいよ! それができないんなら黙って見てなさい。アレクが死ななくたって、面白くして見せるから」
だから。
お願いだから面白さのためなんかで、アレクの命を奪ってしまわないで。
私はいつの間にか零れ落ちていた涙をぐいっと拭うと、ひたすらに考えた。
どうしたらアレクが死ななくて済むのか。
アレクだけじゃない。私が前線に出れば守ろうとして兵士たちの犠牲も増える。
そもそも誰も望んでいない戦で多くの兵士たちが傷つき命を失くしている。戦をこのままにしておくこともできない。
現実を変えるのは神じゃない。
自分だ。
今の時点で未来に起きうることを知れたのだから、それをアドバンテージだと思おう。
考えなくてはならない。
私は少しずつ冷静さを取り戻すと、イリーナと再び作戦会議を始めた。
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