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⑨答え
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小桜とハーメルンの戦いの続き
(そうだ、それで相談屋になったんだ)
(あの時のことがなければ、今とは違う運命をたどっていた)
(ハーメルンのおかげかも知れない。でも、私はそれを否定する)
(それで、悲しんでいる人を何人も見た)
(ハーメルンの存在がそうさせるのか)
(それとも、憎悪が存在するから、貴方みたいな存在が必要となるのか分からない)
小桜は自分の心の中で自問自答する。
「私は憎悪を乗り越えてくれる存在がきっと現れると信じている」
「世界は、それほど腐っていない。だからこそ、人は成長し悩み苦しんで進化をする。貴方はなぜ、憎悪を作るんだ」
小桜は自分のことを振り替えりながら今回の出来事の核心に触れようとしている。
「それが役目だからですよ」
ハーメルンは言葉を出す。
「楽しいじゃないですか。憎悪の世界は」
「ただ、私にも守るべき制約はあります。その制約の中で私は生きているんです。いや、生かされているんです」
「貴方の役目もきっと予定調和の一部なんでしょう。なら、いっそう楽しまなくては、生きていることを」
「私は貴方が憎悪を作ることは否定する。憎悪にされた人がたどる人生は不幸だ」
決してハーメルンから目をそらさずに話している。
「いえ、契約です」
ハーメルンはただ言葉を出す。
小桜は、それが、気に入らなかった。ただ、それだけかもしれない。
「大きすぎる力は身を亡ぼす」
小桜は、目線を外さずに話している。
「力は本人の考え方次第です」
「そう言った自分の解釈で物事を図るのはどうかと思います」
「皆、力を得て自分自身で考えて使っています」
「身を亡ぼすのは力に飲み込まれて憎悪化し自分自身で制御ができなかった愚かな存在です」「そんな、みじめな存在何てどうでもよくないですか」
ハーメルンは口に手を当てながら話している。
「そいつらは、何も悪くない人たちを殺して回る」
「貴方が渡した憎悪で」
小桜の怒りの矛先がハーメルンに向けられている。これは、意図的なものだった。小桜の怒りの憎悪を引き出そうと考えていたからだ。
「だから、特殊警察が存在するのでしょ。そのひざ元で生きている。あなたも、その存在のおかげで食っていけているんですよね」
「それが世界を亡ぼすとでも、そんなちっぽけな力よりも私の力の方が絶大だ」
「故に、貴方は私には勝てない。それも、真理でしょ」
「人間というのは本当に愚かな人種である」
「人間が知恵をつけた時から。憎悪は存在するんです」
「知恵とは憎悪なんですよ」
「より高く成長させるために、人間には憎悪が必要なんです」
この確信めいた話を聞き小桜はこう思ったのである。
「じゃ、憎悪を乗り越えるよ」
「乗り越える」
単純な回答のせいかハーメルンは虚を突かれている。
「馬鹿な」
「それが出来るのなら」
「私を超えるということですか」
「そうだ」
小桜はただ、真っすぐにハーメルンを見ている。
「私はただ、生きてきたわけじゃない。情報屋に拾われて、相談屋へ導いてくれて、先生の元修行をしてきたんだ」
「あの頃の何も知らなかった時とは違う。憎悪を乗り越えるために必死にこの力を得たんだ」
「超えてやるさ、憎悪を」
「じゃ、見せてもらいましょうか」
「これが、先生の元で、教えられた、戦い方だ」
手を心臓の辺りで手を合わせて。まさに神に祈るかのごとくかの光景であった。
「銃下ろし」
「何が変わったんですか」
それを言った後、小桜は消える。いや、消えたんじゃない、移動しているんだ、そう気づいたときには、ハーメルンに拳をヒットさせていた。
「多連撃」
小桜は、拳を何回もハーメルンにぶつける。ハーメルンは吹っ飛んだ。
「これが、人間の力だ」
(この肉体にダメージを与えられるほどの、高密度なパワーの拳をよくも与えてくれましたね。それに、そのスピード尋常じゃない)
「貴方に興味が湧きました」
「貴方なら、また、見せてもいいと思いましたよ」
「私の最終形態を」
拳の連撃がハーメルンを襲っている。
だんだんとハーメルンが追い込まれる。
「確かに、憎悪の力ではない。でも、博愛の力でもない」
「貴方は殺さずに生かしましょう」
「私を超えれる存在の一人として」
二人の応戦が始まる。
ここで、逃したらいけない気がした。きっと、ここで、私がハーメルンを倒すんだ。
その時だった。ハーメルンの威圧で場が凍った。いや、表現がよくない。ここは、場を制したというべきだろう。
一瞬だった。
小桜は。ハーメルンが神に見えた。
この世界は誰の者なんだろう。そう考えるようになった。この先の戦いで私は真理にたどり着けるのだろうか。
ハーメルンに会って救われた人もいる。だから、ハーメルンの存在はいるのではないかと考えるようになった。ハーメルンは人を救っているわけではない。
ただの好奇心で色々な憎悪を作っている。
憎悪の形や色もまばらな憎悪という形。そういった憎悪はハーメルンが作る。この世界はどこへ向かっていくのだろうか。誰も分からない。ただそんな存在である。
ハーメルンのおたけびが続く。
二人は睨み合いを続けている。
ハーメルンが先に言葉を発した。
「私は世界を憎悪で塗り替える、予定調和でも」
「でも、お前と出会い考えが変わった。もっとお前のような憎悪との会話により世界を変えていきたい」
「憎悪が蔓延る世界でお前のような考えの奴と話してみたい」
「世界は変わらなくてはいけない」
ハーメルンは悩みだした。と思えるほど心がここに存在していないようだった。きっと考えているんだ自分の中にない答えが何かを。
「しかし、どう変えればいいかが分からない。だから、聞こうお前の考えを世界の答えとして」
ハーメルンは悟っていた。これが、神にも出せない答えを言うのならそいつこそ神なんだと
「その間、私は憎悪を作ることをとめない」
「答えをお前が出せば、憎悪を作ることをとめてやる」
一つ一つの言葉を大事に話している。きっとハーメルンも分かっているんだ、この世界の不完全さを。だからこそハーメルンの言葉には力がのせられているんだ。
「待ってる」
ハーメルンが小桜に対して、何も言わせないという言葉一言である。
「最後に見せてあげるよ」
「完全なハーメルン、バージョン白虎」
背筋が凍るほどのおぞましさ。これが、究極の憎悪なのだろう。世界さへも壊しかねない存在。
よくもまあ、私はそんな奴に喧嘩を売って生きて帰れるもんだと。後になって寒気がした。
「それでは、アディオス」
ハーメルンはその場を後にする。
小空編終わり
(そうだ、それで相談屋になったんだ)
(あの時のことがなければ、今とは違う運命をたどっていた)
(ハーメルンのおかげかも知れない。でも、私はそれを否定する)
(それで、悲しんでいる人を何人も見た)
(ハーメルンの存在がそうさせるのか)
(それとも、憎悪が存在するから、貴方みたいな存在が必要となるのか分からない)
小桜は自分の心の中で自問自答する。
「私は憎悪を乗り越えてくれる存在がきっと現れると信じている」
「世界は、それほど腐っていない。だからこそ、人は成長し悩み苦しんで進化をする。貴方はなぜ、憎悪を作るんだ」
小桜は自分のことを振り替えりながら今回の出来事の核心に触れようとしている。
「それが役目だからですよ」
ハーメルンは言葉を出す。
「楽しいじゃないですか。憎悪の世界は」
「ただ、私にも守るべき制約はあります。その制約の中で私は生きているんです。いや、生かされているんです」
「貴方の役目もきっと予定調和の一部なんでしょう。なら、いっそう楽しまなくては、生きていることを」
「私は貴方が憎悪を作ることは否定する。憎悪にされた人がたどる人生は不幸だ」
決してハーメルンから目をそらさずに話している。
「いえ、契約です」
ハーメルンはただ言葉を出す。
小桜は、それが、気に入らなかった。ただ、それだけかもしれない。
「大きすぎる力は身を亡ぼす」
小桜は、目線を外さずに話している。
「力は本人の考え方次第です」
「そう言った自分の解釈で物事を図るのはどうかと思います」
「皆、力を得て自分自身で考えて使っています」
「身を亡ぼすのは力に飲み込まれて憎悪化し自分自身で制御ができなかった愚かな存在です」「そんな、みじめな存在何てどうでもよくないですか」
ハーメルンは口に手を当てながら話している。
「そいつらは、何も悪くない人たちを殺して回る」
「貴方が渡した憎悪で」
小桜の怒りの矛先がハーメルンに向けられている。これは、意図的なものだった。小桜の怒りの憎悪を引き出そうと考えていたからだ。
「だから、特殊警察が存在するのでしょ。そのひざ元で生きている。あなたも、その存在のおかげで食っていけているんですよね」
「それが世界を亡ぼすとでも、そんなちっぽけな力よりも私の力の方が絶大だ」
「故に、貴方は私には勝てない。それも、真理でしょ」
「人間というのは本当に愚かな人種である」
「人間が知恵をつけた時から。憎悪は存在するんです」
「知恵とは憎悪なんですよ」
「より高く成長させるために、人間には憎悪が必要なんです」
この確信めいた話を聞き小桜はこう思ったのである。
「じゃ、憎悪を乗り越えるよ」
「乗り越える」
単純な回答のせいかハーメルンは虚を突かれている。
「馬鹿な」
「それが出来るのなら」
「私を超えるということですか」
「そうだ」
小桜はただ、真っすぐにハーメルンを見ている。
「私はただ、生きてきたわけじゃない。情報屋に拾われて、相談屋へ導いてくれて、先生の元修行をしてきたんだ」
「あの頃の何も知らなかった時とは違う。憎悪を乗り越えるために必死にこの力を得たんだ」
「超えてやるさ、憎悪を」
「じゃ、見せてもらいましょうか」
「これが、先生の元で、教えられた、戦い方だ」
手を心臓の辺りで手を合わせて。まさに神に祈るかのごとくかの光景であった。
「銃下ろし」
「何が変わったんですか」
それを言った後、小桜は消える。いや、消えたんじゃない、移動しているんだ、そう気づいたときには、ハーメルンに拳をヒットさせていた。
「多連撃」
小桜は、拳を何回もハーメルンにぶつける。ハーメルンは吹っ飛んだ。
「これが、人間の力だ」
(この肉体にダメージを与えられるほどの、高密度なパワーの拳をよくも与えてくれましたね。それに、そのスピード尋常じゃない)
「貴方に興味が湧きました」
「貴方なら、また、見せてもいいと思いましたよ」
「私の最終形態を」
拳の連撃がハーメルンを襲っている。
だんだんとハーメルンが追い込まれる。
「確かに、憎悪の力ではない。でも、博愛の力でもない」
「貴方は殺さずに生かしましょう」
「私を超えれる存在の一人として」
二人の応戦が始まる。
ここで、逃したらいけない気がした。きっと、ここで、私がハーメルンを倒すんだ。
その時だった。ハーメルンの威圧で場が凍った。いや、表現がよくない。ここは、場を制したというべきだろう。
一瞬だった。
小桜は。ハーメルンが神に見えた。
この世界は誰の者なんだろう。そう考えるようになった。この先の戦いで私は真理にたどり着けるのだろうか。
ハーメルンに会って救われた人もいる。だから、ハーメルンの存在はいるのではないかと考えるようになった。ハーメルンは人を救っているわけではない。
ただの好奇心で色々な憎悪を作っている。
憎悪の形や色もまばらな憎悪という形。そういった憎悪はハーメルンが作る。この世界はどこへ向かっていくのだろうか。誰も分からない。ただそんな存在である。
ハーメルンのおたけびが続く。
二人は睨み合いを続けている。
ハーメルンが先に言葉を発した。
「私は世界を憎悪で塗り替える、予定調和でも」
「でも、お前と出会い考えが変わった。もっとお前のような憎悪との会話により世界を変えていきたい」
「憎悪が蔓延る世界でお前のような考えの奴と話してみたい」
「世界は変わらなくてはいけない」
ハーメルンは悩みだした。と思えるほど心がここに存在していないようだった。きっと考えているんだ自分の中にない答えが何かを。
「しかし、どう変えればいいかが分からない。だから、聞こうお前の考えを世界の答えとして」
ハーメルンは悟っていた。これが、神にも出せない答えを言うのならそいつこそ神なんだと
「その間、私は憎悪を作ることをとめない」
「答えをお前が出せば、憎悪を作ることをとめてやる」
一つ一つの言葉を大事に話している。きっとハーメルンも分かっているんだ、この世界の不完全さを。だからこそハーメルンの言葉には力がのせられているんだ。
「待ってる」
ハーメルンが小桜に対して、何も言わせないという言葉一言である。
「最後に見せてあげるよ」
「完全なハーメルン、バージョン白虎」
背筋が凍るほどのおぞましさ。これが、究極の憎悪なのだろう。世界さへも壊しかねない存在。
よくもまあ、私はそんな奴に喧嘩を売って生きて帰れるもんだと。後になって寒気がした。
「それでは、アディオス」
ハーメルンはその場を後にする。
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