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⑮憎悪の夢
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続きの復讐編
「花園湊音はお願いに来た、君たちを罰してくれと」
銃口を彼に向けている。これが自分自身の罪だということを戒めるためにも相談屋は言葉に変えて日比谷に言い放つ。
「何でもしますから助けてください。お金ならちゃんと払いますから、そうだ、桜美や花園に謝りますから」
いつもクールな感じではなく、何でもしてでも助かりたい糞どもと同じ感じがする。
どうして、変わってしまうんだろう。
憎悪とは何なのかという定義に至ってしまう。そんなことを感じさせる出来事である。
日比谷は恐怖の前では何もできないということか、もしくは、これが本来の日比谷なのか、いや、違う。恐怖の前では人間はこうなってしまうということだ。
愚かだと感じる。人間は何をしてでも、死から逃げ出したいんだ。
「まあ、二人に懺悔でも聞かせときな」
「あんたらがやったことはね、自分に返されるの、自分のことは自分でね」
怒りに満ち満ちた顔でその場に銃口を日比谷に向けながら立っている。花園と桜美の悔しい気持ちを乗せて銃弾を撃ちはなそうとしている。
「あーー」
と叫びその場から逃げていく。
相談屋が弾を特別製の憎悪の弾に入れて、日比谷を撃ち抜く。
その場にうずくまる。
場面は切り替わり日比谷の憎悪の中
「はあっ、夢だったのか」と日比谷は目を覚ます。
恐怖にひきつった顔から安堵のため息が出る。
死の恐怖がまだ、夢の中からさめていないほど、リアルな体験をした。
その、体験を自分自身の死への恐怖が残っている。
「今日も朝飯ないのかよ」
不機嫌そうに顔をしかめている。この日比谷は母親と二人暮らしで、所謂、シングルマザーである。いつも、朝飯は、コンビニのおにぎりである。
日比谷は温かいご飯を家族で食べることを夢見ていた時期もあったが、現実はそうはいかなかった。
「おーい、日比谷」
アパートの外から声が聞こえる。
「学校なんて行かないで、遊ぼうぜ」
三人が声をかけた。ストレスのたまっている日比谷は、ある提案を三人にする。
「だったら、桜美と花園も呼ぼうぜ」
日比谷のストレスの解消のためだけに呼ばれようとしている二人に同情をする。
「ナイス、日比谷」
「二人を連れてくるわ、先に行っておいて」
いつもの場所に行った。いつもの場所とは廃屋である。ここは、人の出入りがまれであり、多少の大声を上げても大丈夫な所である。
「おら」
着いた早々、日比谷が喰沼に殴られ、間髪入れずに次々に日比谷を殴った。日比谷は驚く。心からこれは何かの間違えだと懇願するべき事柄である。
「何するんだ、お前ら」
驚きを隠せない。
「遊びだよ、遊び」
折神は日比谷を羽交い絞めにして、喰沼が顔を殴っている。腹にも拳を当てている。
「何の冗談だよ」
体中を殴られて、息もするのがやっとの状態で言葉をひねり出す。
「お前ら」
日比谷が言葉を出す。後ろに花園と桜美がいる。羽交い絞めを解き言葉ではなく睨むという行為でここにいるやつらを牽制しようと考えている。
しかし、その効果は全くない。どちらかというとそういう風に憎悪してくれることを選んでいるようである。
「さあ、桜美と花園も存分にストレス発散しようぜ」
日比谷は切れて殴りかかろうとするが、憎悪の中で、手も足も出ない。
「これで抵抗終わりか、ほらもっとかかってこいよ。ほら」
花園と桜見が顔面と腹に蹴りをお見舞いする。
「気持ちいいだろ人を殴ったり、蹴飛ばしたりすることは。こんなに気持ちいいことを今まで知らなかったなんて不幸だな」
折神は悪びれもせずに言い放っている。
「気持ちいいだろ」
「もっとしようぜ」
喰沼が桜美や花園に促す。桜美と花園は笑っている。その笑っている顔が許せない日比谷は殴りかかりたいが、殴られたり蹴られたりしたことで、ダメージをおっている。体が動かない。
「何だよ、お前らは」
顎に拳がクリーンヒットする。
伸びて白めになっている。
「あれれ、気絶しちゃった、起こしてやるよ」
花園が笑いながら、話している。
「まだまだ、ストレス発散しないとな」
桜美が笑いながら、話している。
「げほ」
折神たちに顔の頬を手でぺちぺちされて。ペットボトルの水を頭からかけられて、ようやく起きた。
「やっと起きた、本番はこれからだからな」
袋叩きをしている。
イメージが流れ込んでくる。
(これは、桜美塁の記憶だ。俺達に殴られている時の記憶)
(そうか、こんなのことを考えていたのか。こいつは、今の俺とよく似ている)
(今の境遇を憎み、憎悪と化したただの化け物だ)
なんて醜いんだ。日比谷は、それが分かるくらいに成長した。
「もう遅いよな」
俺は死ぬのか。殴られたり蹴られたりしている。今度は何だ。死ぬ前には走馬灯のイメージが出るが、これは、自分自身が考えている。イメージではない。
きっと、桜美の怒りや憎しみの憎悪が流れ込んでいるんだ。
次は花園湊音の記憶か。こいつは、殴られている間もずっと戦っていたんだ。
自分のためではなく誰かの為に。
守るべき人の為に戦っていたんだ。
だから、奴は何も言わずに我慢していた。それも、桜美の為に、そうだ、俺たちはその約束さへも裏切ってしまった。
始めてこいつらの立場になって気づかされる。俺たちは何て愚かな存在なんだ。
俺には戦うべき理由がない。俺に守りたいものなんかない。本当にそうか。
あいつら三人の為なら動けるのではないか。いや、無理だ。花園みたいな信念は俺にはない。
それに、花園は、知らないだろうが昔一回会っている。あの時もそうだった。誰かの為に戦っていた。
「花園湊音はお願いに来た、君たちを罰してくれと」
銃口を彼に向けている。これが自分自身の罪だということを戒めるためにも相談屋は言葉に変えて日比谷に言い放つ。
「何でもしますから助けてください。お金ならちゃんと払いますから、そうだ、桜美や花園に謝りますから」
いつもクールな感じではなく、何でもしてでも助かりたい糞どもと同じ感じがする。
どうして、変わってしまうんだろう。
憎悪とは何なのかという定義に至ってしまう。そんなことを感じさせる出来事である。
日比谷は恐怖の前では何もできないということか、もしくは、これが本来の日比谷なのか、いや、違う。恐怖の前では人間はこうなってしまうということだ。
愚かだと感じる。人間は何をしてでも、死から逃げ出したいんだ。
「まあ、二人に懺悔でも聞かせときな」
「あんたらがやったことはね、自分に返されるの、自分のことは自分でね」
怒りに満ち満ちた顔でその場に銃口を日比谷に向けながら立っている。花園と桜美の悔しい気持ちを乗せて銃弾を撃ちはなそうとしている。
「あーー」
と叫びその場から逃げていく。
相談屋が弾を特別製の憎悪の弾に入れて、日比谷を撃ち抜く。
その場にうずくまる。
場面は切り替わり日比谷の憎悪の中
「はあっ、夢だったのか」と日比谷は目を覚ます。
恐怖にひきつった顔から安堵のため息が出る。
死の恐怖がまだ、夢の中からさめていないほど、リアルな体験をした。
その、体験を自分自身の死への恐怖が残っている。
「今日も朝飯ないのかよ」
不機嫌そうに顔をしかめている。この日比谷は母親と二人暮らしで、所謂、シングルマザーである。いつも、朝飯は、コンビニのおにぎりである。
日比谷は温かいご飯を家族で食べることを夢見ていた時期もあったが、現実はそうはいかなかった。
「おーい、日比谷」
アパートの外から声が聞こえる。
「学校なんて行かないで、遊ぼうぜ」
三人が声をかけた。ストレスのたまっている日比谷は、ある提案を三人にする。
「だったら、桜美と花園も呼ぼうぜ」
日比谷のストレスの解消のためだけに呼ばれようとしている二人に同情をする。
「ナイス、日比谷」
「二人を連れてくるわ、先に行っておいて」
いつもの場所に行った。いつもの場所とは廃屋である。ここは、人の出入りがまれであり、多少の大声を上げても大丈夫な所である。
「おら」
着いた早々、日比谷が喰沼に殴られ、間髪入れずに次々に日比谷を殴った。日比谷は驚く。心からこれは何かの間違えだと懇願するべき事柄である。
「何するんだ、お前ら」
驚きを隠せない。
「遊びだよ、遊び」
折神は日比谷を羽交い絞めにして、喰沼が顔を殴っている。腹にも拳を当てている。
「何の冗談だよ」
体中を殴られて、息もするのがやっとの状態で言葉をひねり出す。
「お前ら」
日比谷が言葉を出す。後ろに花園と桜美がいる。羽交い絞めを解き言葉ではなく睨むという行為でここにいるやつらを牽制しようと考えている。
しかし、その効果は全くない。どちらかというとそういう風に憎悪してくれることを選んでいるようである。
「さあ、桜美と花園も存分にストレス発散しようぜ」
日比谷は切れて殴りかかろうとするが、憎悪の中で、手も足も出ない。
「これで抵抗終わりか、ほらもっとかかってこいよ。ほら」
花園と桜見が顔面と腹に蹴りをお見舞いする。
「気持ちいいだろ人を殴ったり、蹴飛ばしたりすることは。こんなに気持ちいいことを今まで知らなかったなんて不幸だな」
折神は悪びれもせずに言い放っている。
「気持ちいいだろ」
「もっとしようぜ」
喰沼が桜美や花園に促す。桜美と花園は笑っている。その笑っている顔が許せない日比谷は殴りかかりたいが、殴られたり蹴られたりしたことで、ダメージをおっている。体が動かない。
「何だよ、お前らは」
顎に拳がクリーンヒットする。
伸びて白めになっている。
「あれれ、気絶しちゃった、起こしてやるよ」
花園が笑いながら、話している。
「まだまだ、ストレス発散しないとな」
桜美が笑いながら、話している。
「げほ」
折神たちに顔の頬を手でぺちぺちされて。ペットボトルの水を頭からかけられて、ようやく起きた。
「やっと起きた、本番はこれからだからな」
袋叩きをしている。
イメージが流れ込んでくる。
(これは、桜美塁の記憶だ。俺達に殴られている時の記憶)
(そうか、こんなのことを考えていたのか。こいつは、今の俺とよく似ている)
(今の境遇を憎み、憎悪と化したただの化け物だ)
なんて醜いんだ。日比谷は、それが分かるくらいに成長した。
「もう遅いよな」
俺は死ぬのか。殴られたり蹴られたりしている。今度は何だ。死ぬ前には走馬灯のイメージが出るが、これは、自分自身が考えている。イメージではない。
きっと、桜美の怒りや憎しみの憎悪が流れ込んでいるんだ。
次は花園湊音の記憶か。こいつは、殴られている間もずっと戦っていたんだ。
自分のためではなく誰かの為に。
守るべき人の為に戦っていたんだ。
だから、奴は何も言わずに我慢していた。それも、桜美の為に、そうだ、俺たちはその約束さへも裏切ってしまった。
始めてこいつらの立場になって気づかされる。俺たちは何て愚かな存在なんだ。
俺には戦うべき理由がない。俺に守りたいものなんかない。本当にそうか。
あいつら三人の為なら動けるのではないか。いや、無理だ。花園みたいな信念は俺にはない。
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