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⑯日比谷と過去
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小学校の時の日比谷と花園との出会いの回想
あれは、いつだっただろう。数年前だ。
小学生の時の林間学校で。俺が六年生、あいつは四年生だった。
その時は、無視されていて、先生が、そのことを知っていた。
だから、違う学年の奴と組まされたのである。先生も相手の親が市の議員で逆らえなかった。それは仕方ないことだと、日比谷は理解していた。しかし、やっぱり、助けて欲しかった。だから、日比谷は人の道を外れてしまったのかは、分からないが、先生は、そう感じていた。
あそこで、誰かが助けていたら、日比谷はきっと、違う人生を謳歌していたに違いない。
人というのはほんの些細なことで変わってしまう生き物だ。
だからこそ、人を助けるのは容易ではない。自分の価値基準を変えるのはそれくらい大きなことである。
話を元に戻して。
その時に班が丁度こいつと一緒だった。しかし、先生だけは分かっていたらしく。この五年生四年生とかと組む方が話ができて楽しいのではないかと。
先生自身もこの負の連鎖は止められないでいる。
だから、中学はいじめている奴らと別の中学にしてもらえた。
先生たちも苦しかった。
向こうの親の圧力はとんでもない圧力だったんじゃないかと、子供ながらに感じていた。
こいつらも、あまりものになるくらい友達がいない奴らや、はぶかれている者同士で、班を組まされた。
話をしなかったが、久々に誰かと夕食を食べた。食事はカレーだ。シングルマザーになり、働きずめの母親とはご飯を食べてない。いつも一人で食べていた。
だから、いつぶりなんだろう、他の人と食べるご飯は。ご飯が美味しいと感じたのは。
そう感じていると隣で。
「ご飯、御美味しい」
と隣の五年生の田邊もぼそりと声がでた。
この時に俺は、自然に話しかけた。
「そう、美味しいんだ」
この会話をきっかけに、周りの奴らと話始めた。いつぶりだろう。
こんな楽しい会話をしたのは。最初、戸惑っていたらしい、先輩だしなんか怖そうだと。話すうちに誤解は解けた。
これをよく思わない連中がいた。その連中は最後の肝試しで日比谷ごと班の連中をしめると考えていた。
肝試しが始まり班ごとに森の中に消えていって、自分たちの番になった。
こんなの平気だよとお調子者の田邊がさっそうと一番前を歩いている。そいつが後ろ向きに話しながら歩いていると。何かにぶつかった。
「何だよ」
「痛いな」
田邊は後ろを振りむきつつ言葉を出した。
「それはこっちのセリフだ」
「お前ら調子乗ってないか」
木を殴り今にも襲い掛かって来そうな奴らだ。
「何だよ。ぶつかったことは悪かった」と声を震わせながら田邊は言葉を出した。
「いや、ダメだね」
「ぶちのめす」
田邊が殴られそうになった。一番上の俺が動かずしてどうする。でも相手は四人だ、こいつらを逃がした方がいいか、考えが全然まとまらない。
その瞬間、花園湊音が飛び出し。田邊に向けられたパンチを、自分の顔面で防いだ。
「これで、気が済んだんでしょ」
「もう向こうに行ってください。そうしないと人呼びますよ」
湊音は。大人な対応だ。これには四人組の奴らも驚いた。
殴りかかってこなかった。
喧嘩は所詮、自己都合だ。だからこそ、自分の前で守るべきものの為に自分の身を危険にさらせる。
その時気づかなかった。
こいつが正しいとは。自分なら、殴りかかっていた。ぶちのめせるほど強かった。
だが、花園が殴られることでこの場を制したんだ。
その時に俺はこいつを、凄いと感じていた。
こいつは、誰かの為に行動ができるやつなんだ。
誰かの為に戦っているんだ。
日比谷と花園との出会いの回想終わり
(俺も最初からこんなんじゃなかった、いつからだろ)
あれは、いつだっただろう。数年前だ。
小学生の時の林間学校で。俺が六年生、あいつは四年生だった。
その時は、無視されていて、先生が、そのことを知っていた。
だから、違う学年の奴と組まされたのである。先生も相手の親が市の議員で逆らえなかった。それは仕方ないことだと、日比谷は理解していた。しかし、やっぱり、助けて欲しかった。だから、日比谷は人の道を外れてしまったのかは、分からないが、先生は、そう感じていた。
あそこで、誰かが助けていたら、日比谷はきっと、違う人生を謳歌していたに違いない。
人というのはほんの些細なことで変わってしまう生き物だ。
だからこそ、人を助けるのは容易ではない。自分の価値基準を変えるのはそれくらい大きなことである。
話を元に戻して。
その時に班が丁度こいつと一緒だった。しかし、先生だけは分かっていたらしく。この五年生四年生とかと組む方が話ができて楽しいのではないかと。
先生自身もこの負の連鎖は止められないでいる。
だから、中学はいじめている奴らと別の中学にしてもらえた。
先生たちも苦しかった。
向こうの親の圧力はとんでもない圧力だったんじゃないかと、子供ながらに感じていた。
こいつらも、あまりものになるくらい友達がいない奴らや、はぶかれている者同士で、班を組まされた。
話をしなかったが、久々に誰かと夕食を食べた。食事はカレーだ。シングルマザーになり、働きずめの母親とはご飯を食べてない。いつも一人で食べていた。
だから、いつぶりなんだろう、他の人と食べるご飯は。ご飯が美味しいと感じたのは。
そう感じていると隣で。
「ご飯、御美味しい」
と隣の五年生の田邊もぼそりと声がでた。
この時に俺は、自然に話しかけた。
「そう、美味しいんだ」
この会話をきっかけに、周りの奴らと話始めた。いつぶりだろう。
こんな楽しい会話をしたのは。最初、戸惑っていたらしい、先輩だしなんか怖そうだと。話すうちに誤解は解けた。
これをよく思わない連中がいた。その連中は最後の肝試しで日比谷ごと班の連中をしめると考えていた。
肝試しが始まり班ごとに森の中に消えていって、自分たちの番になった。
こんなの平気だよとお調子者の田邊がさっそうと一番前を歩いている。そいつが後ろ向きに話しながら歩いていると。何かにぶつかった。
「何だよ」
「痛いな」
田邊は後ろを振りむきつつ言葉を出した。
「それはこっちのセリフだ」
「お前ら調子乗ってないか」
木を殴り今にも襲い掛かって来そうな奴らだ。
「何だよ。ぶつかったことは悪かった」と声を震わせながら田邊は言葉を出した。
「いや、ダメだね」
「ぶちのめす」
田邊が殴られそうになった。一番上の俺が動かずしてどうする。でも相手は四人だ、こいつらを逃がした方がいいか、考えが全然まとまらない。
その瞬間、花園湊音が飛び出し。田邊に向けられたパンチを、自分の顔面で防いだ。
「これで、気が済んだんでしょ」
「もう向こうに行ってください。そうしないと人呼びますよ」
湊音は。大人な対応だ。これには四人組の奴らも驚いた。
殴りかかってこなかった。
喧嘩は所詮、自己都合だ。だからこそ、自分の前で守るべきものの為に自分の身を危険にさらせる。
その時気づかなかった。
こいつが正しいとは。自分なら、殴りかかっていた。ぶちのめせるほど強かった。
だが、花園が殴られることでこの場を制したんだ。
その時に俺はこいつを、凄いと感じていた。
こいつは、誰かの為に行動ができるやつなんだ。
誰かの為に戦っているんだ。
日比谷と花園との出会いの回想終わり
(俺も最初からこんなんじゃなかった、いつからだろ)
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