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しおりを挟む問い掛けながら、彼は手を胸から紅葉の下腹部におろし、そこを軽く押してくる。その奥にレオナルドの熱が収まっていることを、自覚させるかのように。
彼の手は、そのまま結合部に移動した。そうして、膣口をそっとなぞる。
「私が今、入っているところだよ。わかるね?」
その瞬間、ナカの昂りが脈を打った。その感触が直接伝わり、紅葉は小さく声を漏らす。
「そうだ、もっと感じるといい」
言って、レオナルドは紅葉の腰を掴むと、また勢いよく腰を打ちつけてきた。
そんなことを言われても、もう紅葉はおかしくなりそうなほどに感じている。これ以上どう感じろというのだ。今だって、飛んでしまいそうになる意識になんとかしがみついている状態だというのに。
彼に揺さぶられるたびに、ベッドがギシギシと音をたてた。紅葉に覆いかぶさってきたレオナルドが、少しばかり強引に口付けてくる。
なにかを考える前に、紅葉は唇をひらいて相手に舌を差し出していた。自分でも気付かない間に、そう調教されてしまったかのようだった。
そんな紅葉の舌を、レオナルドの舌が絡め取る。流れ込んでくる彼の唾液を、紅葉は飲み込んだ。そうすると、体の芯までレオナルドのものになってしまったような気がした。
彼がまた紅葉の乳房に手を這わす。無骨な指に敏感な先端を捏ねられて、思わずくぐもった声が零れた。
そうして、次は紅葉の首筋を舐めてくる。ここまで来ると、もうなにをされても感じてしまった。彼のことしか、考えられない。彼から与えられる快楽に、他のすべてが塗り潰される。
レオナルドの律動が激しくなり、最も深いところを執拗に突き上げてきた。
「ンあっ♡♡♡ あアァッ♡♡♡ きもちいぃ、きもちいぃですッ♡♡♡♡ ナカにください♡♡♡ レオナルドさんの、ナカに出してください♡♡♡♡♡」
揺さぶられながら、紅葉は懇願する。舌がうまく動かず、呂律は少々あやしくなった。
今度は、彼は意地悪をしなかった。紅葉の懇願通りにレオナルドは紅葉に腰を押しつけると、そこで果てて粘液を吐き出した。
最奥に熱いものが注がれて、紅葉の腰が跳ねる。あまりの快感に涙がにじみ、視界が歪んだ。このまま死んでしまうのかもしれない――と、馬鹿みたいなことを本気で思う。
結合部から体液が溢れていくのがわかった。レオナルドは最後まで、紅葉の奥で射精をしたらしかった。
彼はしばらくそのままの体勢で呼吸を整え、やがてゆっくりと性器を引き抜く。過敏な紅葉の肉体は、そんな些細な刺激にさえ小さく反応した。
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