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ローランドの指摘の通り、胸の先端は果実のごとく赤く色付いていた。そればかりではない。体温の上昇によって、僅かに汗ばんだ肌も薄い桃色となっている。
ほのかに汗に濡れた乳房に、彼の長い指が吸いつくように沈んでいた。その光景がどうしようもなく淫らに見えて、まるで自分の体ではないふうである。
「……あんまり、見ないでください」
込み上げる羞恥心から、彩香はそうくちにした。しかし、目の前の男が素直に頷くはずはない。
ローランドは茶化すような、それでいて意地悪を言うふうな面持ちで、言葉を返した。
「ひとつ、覚えておくといい。そうやって恥ずかしそうにされると、余計にいじめたくなる男は、一定数存在する。……人間や悪魔を問わずね」
彼の指先が、つんと尖った胸の先をからかうように何度もはじく。そうされると、まるで断続的に電気が駆け抜けるかのごとく、彩香の肉体はびくびくと反応してしまうのだった。
「んぁっ、アッ、ぁああ……! やだぁ……ッ」
「そんなにエッチな顔して、なに言ってんだか。目がとろとろになってきてるよー」
笑みを含みながらそう言ったあと、ローランドは顔を寄せて、今度は胸の尖りに舌を這わせ始める。
指先でもてあそばれ、敏感になったそこは、熱い粘膜の摩擦からも従順に快楽を拾った。
「あっ、ァ……まって……」
ぬるりとした感触に、彩香の肌はぞくぞくと痺れる。さらに唾液を絡められ、音をたてられてしまえば、耳からも犯される気分に陥った。
淫猥な音が耳から脳に到達し、彩香を頭の芯から溶かしていく。思考を、理性を溶かして、少しずつ本能をあらわにしていく。
「やぁ……音、たてないでくださ……っ」
徐々に理性が自分の手から離れていってしまうのが恐ろしくてそう訴えたが、ローランドは彩香の言葉を聞くとニヤリと薄い笑みをうかべ、直後、彩香の本能を強引に剥き出しにするべく、赤い突起を吸い上げていっそう刺激を強めた。
焦らすような快感が強烈なものへと切り替わり、我知らず、彩香は喉を反らせて高く啼く。
「ひぁアアアッ!」
彩香は半ば反射的にローランドの肩を押し返したが、しかし彼は離れてくれない。それどころか、断続的に尖りを吸い上げ、ますます彩香を追いつめようとした。
快感の電流が、休む間もなく彩香の背筋を這って脳を内側から焼く。そんな刺激に打ち勝てる人間が、果たしてどれだけいるだろうか。少なくとも、彩香には困難である。
「まってっ、だめぇ! そんなにされたら……ッ」
喘ぎに支配される寸前の喉を懸命に動かして、彩香は彼に訴えた。このままでは果ててしまいそうになる、と。
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