【R18】異世界転移したら老紳士のお世話になることになりまして

チーズたると

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「ふぁ、ん……っ。おっぱい、いじめないでください……!」
「そういうわりには、嫌がっているふうには見えんがな」

 指摘され、乃亜の顔が耳まで熱くなる。

 ヴィクトールの言ったことは、おそらく――間違ってはいない。

 乃亜はきっと、どんなに恥ずかしくても、苦しいほどの快楽でも、心の底からは嫌がっていない。

 だが、それは相手が彼だからだ。

 ヴィクトールにならば、なにをされてもかまわなかった。

 けれど、その感情をうまく言葉にすることが出来ない。掴みかけた感情は、乃亜の指の隙間からするりと抜けて、また眼前を漂った。

 だから、秘めた想いを込めて、自身の胸に触れているヴィクトールの手に、乃亜は己の手を重ねる。

 すると、彼が目を瞬かせた。次いで、なにかを察したふうに瞳を細めて、突き上げる動作をいっそう激しくする。

 これは、乃亜を攻め立てるだけの動きではなく、自身の絶頂を目指す動きだ。

 乃亜の深奥に――白濁を注ぐための動きだ。

「ンぁっ、あっ、ぁああッ! ヴィクトールさん、ヴィクトールさん……!」

 なにを求めてか、乃亜の声帯が我知らず彼の名前を呼ぶ。

 両目からは涙が止まることなく零れ落ち、もうここが屋外であることなど微塵も気にならない。

 わかるのは、ヴィクトールのことだけだ。彼の眼差しや、体温、与えてくれる愉楽。乃亜の知覚するすべてが、ヴィクトールに直結している。

 彼が、唇だけで乃亜の名前をくちにした。眉間にしわを刻んでいるヴィクトールの表情に、余裕はない。限界が近いのだろう。

 汗ばむ彼の手に、同じく汗ばんでいる自身の乳房が吸いつくようだった。

 ふたりの肌の境界線が、わからなくなっていく。

 わからなくなっていく事実に、形容し難い幸福を覚えた。

「ぁんっ、ふぁあアッ! も、イくっ、イッちゃいます! 私……ッ」
「……っ、ああ」

 声を絞り出したヴィクトールが、そのまま絶頂を迎える。

 大量の熱い粘液が、乃亜の最奥に叩きつけられた。

 乃亜は悲鳴だか泣き声だかわからない声をあげて、彼を追い、再び絶頂を迎える。

 肩が、腰が、膝が、荒波のような快感にガクガクと跳ねた。

 痙攣する秘部は、注がれる精液を悦んでいる。

 依然としてヴィクトールに揉まれたままの乳房は、未だに乳首を赤く尖らせていた。

 うまく呼吸が出来なくなって、乃亜の目が眩む。

 それなのに、自身を満たしているのは苦痛ではなく、恍惚だった。彼と一緒に絶頂を迎えることが出来たのが、単純に嬉しい。

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