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113 大七魔王会議への出席者を決めよう!
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ヤツは一体何を根拠に俺が原因だと考えているのか知らないが、あまりこちらの言葉を聞く気が無いらしい。
一瞬でどろりと濁った感情を消し、爽やかな笑みを浮かべ、バチコーン! とウィンクをしてくるあたり……
喰えない男である。
『あーそうそう。それでね? 西の魔王が新任されたお祝いに『大七魔王会議』が開催されるんだよ』
何? その殺意100%の会……絶対、お祝いじゃなくてお呪いだよね?
「大七魔王会議?」
何でも、魔王が代替わりした際には、7席の魔王達を一堂に会し、顔合わせ会のようなモノを実施するのが通例らしい。
「俺は興味ない」
しかも、俺、ダンジョンの外では一般の人間並の強さだから、こんな訳の分からない性格の魔王が居る会議に、興味があっても行きたくはないし。
ウチのダンジョンで開催するならまだしも……
『ふふふ、大七魔王会議は代理出席も可能だけど、新任魔王歓迎会を兼ねるのに、本人欠席は前代未聞だよ』
「代理出席?」
『魔王本人の代わりに、副官や四天王筆頭が出席するんだよ。代理の場合は最大でも2人までだね。それでも構わないけど……本気かい? 君、おもしろい子だね……まぁいいや。そうなった場合、どんなアクシデントが起こるか分かんないけどね。……でも、会場までの案内はフジョシーヌに任せてあるから! 詳しくは彼女に聞いてね。それじゃ、第七魔王会議で会えることを楽しみにしているよ』
そう言うと、【遠方通話】の魔法が勝手に切れた。
俺が本気で欠席するとは考えていないような口ぶりだったな。
さて、どうしたものか……
「カイトシェイド様、以上が、我が主からの提案ですわ。大七魔王会議の開催は10日後、それまで私、こちらで待機させていただいて構いませんかしら?」
にっこり、と。
拒絶されることは想定していない朗らかな笑みを浮かべるフジョシーヌちゃん。
「……ベータ、客人を部屋に案内してやってくれ」
「かしこまりました、旦那様」
二人が退席した扉を眺めつつ、俺は小さく息を吐いた。
大七魔王会議、か。……どうしようかな?
俺個人としてはダンジョン外に出るのはしばらく遠慮したい。
だが、フジョシーヌちゃんといい、あの魔王ミーカイルといい……
一筋縄ではいかない感じが垣間見える。
これはウチで最高の戦力を持つヤツに代理出席してもらうしかない、か。
そんな訳で、当初は『四天王枠争奪戦』だったはずなのだが、急遽、ネーヴェリクも含め『大七魔王会議出席者決定戦』を兼ねることになってしまったのである。
そのため、ベータやボーギルには悪いが、外部からの参加は無し。
戦闘方法も1対1で戦えるとは限らないので、全員一斉参加型の乱闘勝ち残り方式とさせてもらう事にした。
シスター・ウサミンとコギッツくんに関しては、参加可能だが、仮に優勝してしまったら、事情を説明して協力して貰う予定だ。
……でも、多分、大鬼族がひしめく地下20階層以下はA級冒険者でもなかなかキツイみたいだから、まだサーキュのところまで到達していない二人にとって、優勝は荷が重いと思うが、一斉バトルとなると「誰と誰が潰し合うか」で多少順位には変動があるはずだ。
うーん、誰が優勝するんだろう?
単体攻撃力なら、アルファ、ゴブローさん、ボーギルの3人がいい勝負だと思う。
しかし、防衛能力だけ考えると、あのサタナスを防ぎ切ったドエムンが侮れない。
多彩な魔法ならカシコちゃんだが、シスター・ウサミンの使う【月魔法】は使い処を間違えなければ、かなり厄介。
そういった意味では【幻惑】系に強いコギッツくんやオメガだって油断はできないし、【能力吸収】系のネーヴェリクや、バランス型のベータがどう動くかも注目だ。
正直、誰が勝ってもおかしくない。
予定を変更したダンジョン内闘技場には戦闘用の円形ステージを準備した。
このステージから落下する、致死ダメージを受ける、戦闘不能になる、のいずれかが発生した場合はそこで敗北だ。
致死ダメージ判定はちょっと身内のバトルに使うには勿体ないのだが、ダンジョン・ポイントを消費して緊急避難お守りを作って、みんなに持たせた。
「ドゥフフッ……カイトシェイド様、私、にもご自身の配下の戦いを観戦させていただき、光栄ですわ」
「……つーか、ぶっちゃけ、見せないと言ってもお前の事だから、ミーカイルに戦力調査の指示を受けてるんじゃねーのか?」
俺は、闘技場の自分の席の隣で楽しそうに観戦を決めつけているフジョシーヌちゃんを見やった。
この手のタイプが近くに居る場合、秘密裡に進めるよりも、サッサと手の内をいくつか晒しておいた方がいい。
ヘタに隠そうとすると、逆の思わせぶりなヘンテコな情報を掴みかねないのだ。
「まぁ! そこまで私を慮っていただけるなんて……! 感激ですわ」
ゴブローさん配下の鬼巫女ちゃんが俺たち用に飲み物と軽食を準備して下がっていく。
なお、フジョシーヌちゃんは、結構、ウチの女子達と話が合うらしく、すでに奴隷組の幾人かと仲良くなってしまったのだ。
女子って……恋愛に関する噂話好きだよね……
俺の場合は別にミーカイルに知られて困るような事はないから別に良いけど。
ただ、何故か噂の中の俺は「ワンプッシュ半でゴールテープを切る早漏の貴公子」とか「幼天使を己の好みに調教する『光の宮』計画実施中」とか「街中の回復術師の性癖を開花させた超絶テクニシャン」とか、何かトンデモナイ事になっていたのだ。
放置しておくと、そんなアホみたいな誤報が伝わりかねない。
ホント、どこから出たの!? その噂ッ!!
そんな情報を持ち帰られてもミーカイルだって困惑するだけだろ!?
困惑する俺を後目に、闘技場では戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。
一瞬でどろりと濁った感情を消し、爽やかな笑みを浮かべ、バチコーン! とウィンクをしてくるあたり……
喰えない男である。
『あーそうそう。それでね? 西の魔王が新任されたお祝いに『大七魔王会議』が開催されるんだよ』
何? その殺意100%の会……絶対、お祝いじゃなくてお呪いだよね?
「大七魔王会議?」
何でも、魔王が代替わりした際には、7席の魔王達を一堂に会し、顔合わせ会のようなモノを実施するのが通例らしい。
「俺は興味ない」
しかも、俺、ダンジョンの外では一般の人間並の強さだから、こんな訳の分からない性格の魔王が居る会議に、興味があっても行きたくはないし。
ウチのダンジョンで開催するならまだしも……
『ふふふ、大七魔王会議は代理出席も可能だけど、新任魔王歓迎会を兼ねるのに、本人欠席は前代未聞だよ』
「代理出席?」
『魔王本人の代わりに、副官や四天王筆頭が出席するんだよ。代理の場合は最大でも2人までだね。それでも構わないけど……本気かい? 君、おもしろい子だね……まぁいいや。そうなった場合、どんなアクシデントが起こるか分かんないけどね。……でも、会場までの案内はフジョシーヌに任せてあるから! 詳しくは彼女に聞いてね。それじゃ、第七魔王会議で会えることを楽しみにしているよ』
そう言うと、【遠方通話】の魔法が勝手に切れた。
俺が本気で欠席するとは考えていないような口ぶりだったな。
さて、どうしたものか……
「カイトシェイド様、以上が、我が主からの提案ですわ。大七魔王会議の開催は10日後、それまで私、こちらで待機させていただいて構いませんかしら?」
にっこり、と。
拒絶されることは想定していない朗らかな笑みを浮かべるフジョシーヌちゃん。
「……ベータ、客人を部屋に案内してやってくれ」
「かしこまりました、旦那様」
二人が退席した扉を眺めつつ、俺は小さく息を吐いた。
大七魔王会議、か。……どうしようかな?
俺個人としてはダンジョン外に出るのはしばらく遠慮したい。
だが、フジョシーヌちゃんといい、あの魔王ミーカイルといい……
一筋縄ではいかない感じが垣間見える。
これはウチで最高の戦力を持つヤツに代理出席してもらうしかない、か。
そんな訳で、当初は『四天王枠争奪戦』だったはずなのだが、急遽、ネーヴェリクも含め『大七魔王会議出席者決定戦』を兼ねることになってしまったのである。
そのため、ベータやボーギルには悪いが、外部からの参加は無し。
戦闘方法も1対1で戦えるとは限らないので、全員一斉参加型の乱闘勝ち残り方式とさせてもらう事にした。
シスター・ウサミンとコギッツくんに関しては、参加可能だが、仮に優勝してしまったら、事情を説明して協力して貰う予定だ。
……でも、多分、大鬼族がひしめく地下20階層以下はA級冒険者でもなかなかキツイみたいだから、まだサーキュのところまで到達していない二人にとって、優勝は荷が重いと思うが、一斉バトルとなると「誰と誰が潰し合うか」で多少順位には変動があるはずだ。
うーん、誰が優勝するんだろう?
単体攻撃力なら、アルファ、ゴブローさん、ボーギルの3人がいい勝負だと思う。
しかし、防衛能力だけ考えると、あのサタナスを防ぎ切ったドエムンが侮れない。
多彩な魔法ならカシコちゃんだが、シスター・ウサミンの使う【月魔法】は使い処を間違えなければ、かなり厄介。
そういった意味では【幻惑】系に強いコギッツくんやオメガだって油断はできないし、【能力吸収】系のネーヴェリクや、バランス型のベータがどう動くかも注目だ。
正直、誰が勝ってもおかしくない。
予定を変更したダンジョン内闘技場には戦闘用の円形ステージを準備した。
このステージから落下する、致死ダメージを受ける、戦闘不能になる、のいずれかが発生した場合はそこで敗北だ。
致死ダメージ判定はちょっと身内のバトルに使うには勿体ないのだが、ダンジョン・ポイントを消費して緊急避難お守りを作って、みんなに持たせた。
「ドゥフフッ……カイトシェイド様、私、にもご自身の配下の戦いを観戦させていただき、光栄ですわ」
「……つーか、ぶっちゃけ、見せないと言ってもお前の事だから、ミーカイルに戦力調査の指示を受けてるんじゃねーのか?」
俺は、闘技場の自分の席の隣で楽しそうに観戦を決めつけているフジョシーヌちゃんを見やった。
この手のタイプが近くに居る場合、秘密裡に進めるよりも、サッサと手の内をいくつか晒しておいた方がいい。
ヘタに隠そうとすると、逆の思わせぶりなヘンテコな情報を掴みかねないのだ。
「まぁ! そこまで私を慮っていただけるなんて……! 感激ですわ」
ゴブローさん配下の鬼巫女ちゃんが俺たち用に飲み物と軽食を準備して下がっていく。
なお、フジョシーヌちゃんは、結構、ウチの女子達と話が合うらしく、すでに奴隷組の幾人かと仲良くなってしまったのだ。
女子って……恋愛に関する噂話好きだよね……
俺の場合は別にミーカイルに知られて困るような事はないから別に良いけど。
ただ、何故か噂の中の俺は「ワンプッシュ半でゴールテープを切る早漏の貴公子」とか「幼天使を己の好みに調教する『光の宮』計画実施中」とか「街中の回復術師の性癖を開花させた超絶テクニシャン」とか、何かトンデモナイ事になっていたのだ。
放置しておくと、そんなアホみたいな誤報が伝わりかねない。
ホント、どこから出たの!? その噂ッ!!
そんな情報を持ち帰られてもミーカイルだって困惑するだけだろ!?
困惑する俺を後目に、闘技場では戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。
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