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プロローグ
ゆかさんとあたし
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人の心の移り変わりと同じように…
自然界は、いつでも、どこでも、変化を起こすような気がします。
笑ったり…泣いたり…優しかったり…怒ったり…ですね。
お天道様の涙のような雨が降った後に、
決まって美しい虹がかかる小高い丘にありました…
ゆかさんとあたしが住んでいた家が…
綺麗な花々に包まれた平屋の一軒家でした。
ピーターラビットさんがいたら、憧れるようなお洒落なお家でした。
そこで、ゆかさんは、あたしにいろんなことを教えてくれました。
生きるために食べることしか、できなった不器用なあたしに…
料理の基本、掃除、洗濯、草花の手入れ、他人との接し方…
「あなた、何にもできないのね。でも、私はあなたのその目は好きよ。
キラキラしているから…その目があれば、何でも吸収できるのよ…素直が一番よ」
そうして、あたしの頬を両手で優しく包み込み、ゆかさん自身の顔に近づけて、
あたしの目を見つめました…
あたしは、そのとき、目を逸らしたら何かに負けるような気がして…
ゆかさんの瞳の奥をじっとみつめていました。
「そう、みえる?私の心が?」
あたしは、そっと目を閉じて答えました。
「みえないけど、感じます、力になって欲しいと…」
「そう、あなたもそのために、ここに来たのよね?
選択肢はいろいろあったけれど…」
ゆかさんは、目じりがやや下がったキュートな笑みをあたしに見せたあと、
私の左の頬を優しく触り、その右手を後ろに回して、
ゆっくりとあたしを抱きしめてくれました。
そして、その瞬間、あたしは、ここから旅立つことになったのでした。
「あなたは、ここに来てから、もう、1年以上が過ぎてしまったのね。早いものね」
ゆかさんは、少しうつむき加減で呟いた。続けて、
「こうして、向かい合って食事をするのも、
今日で一旦、終わると思うと寂しくなるわね」
と、ゆかさんの瞳に光るものが浮かぶと、
あたしまで感情を抑える自信がなくなってきました。
「ゆかさん、ありがとうございます。
でも、ゆかさんには、一番、笑顔がお似合いですよ」
「ありがとうは、こっちのセリフ。あなたは、よく頑張ったわ。
あなたのそのひたむきな姿をそばで見ていたら、
こっちも頑張って生きなきゃって思うのよね。
良い巡り合わせがあったのよね、あなたにも…」
「はい」
あたしは目を閉じて言いました。
そのあと、あたしは、涙を浮かべながら、笑顔で答えました。
そしたら、流れ星のように、スーってあたしの涙が頬をつたったのです。
ゆかさんはそばに置いてあった白と青の水玉模様のハンカチを
あたしに渡してくれました。
それから、あたしたちは、お互い大好きなステーキを食べてワインを呑んで、
デザートを頬張って、幸せな気分で時間を共有しました。
楽しい食事が落ち着いたとき、
ゆかさんは、ゆかさんが身に着けているネックレスを外して、
あたしの後ろ立ち、そのネックレスを付けてくれました。
「明日から、私の代わりよ。アクアマリン、きっとあなたを幸せに導いてくれるわ」
そう言って、ゆかさんは、さらにそばに置いてあった小さな紫色のポーチを
あたしに手渡ししました。
「向こうでは、これも使いなさいね。アクアマリンでできたタロットカードよ、
きっとあなたを助けてくれるわ、必ず…」
「ありがとう、ゆかさん」
「最後なんて、存在しないのよ。
あなたは明日からも私の心に住み続けるし、
私もあなたの心に住み続けるの、わかった?」
そういって、あたしを強く抱きしめてくれたのでした。
キラキラと輝く星たちに包まれるように…
あたしは、ゆかさんの胸に顔を沈めて…幸せを感じていました。
自然界は、いつでも、どこでも、変化を起こすような気がします。
笑ったり…泣いたり…優しかったり…怒ったり…ですね。
お天道様の涙のような雨が降った後に、
決まって美しい虹がかかる小高い丘にありました…
ゆかさんとあたしが住んでいた家が…
綺麗な花々に包まれた平屋の一軒家でした。
ピーターラビットさんがいたら、憧れるようなお洒落なお家でした。
そこで、ゆかさんは、あたしにいろんなことを教えてくれました。
生きるために食べることしか、できなった不器用なあたしに…
料理の基本、掃除、洗濯、草花の手入れ、他人との接し方…
「あなた、何にもできないのね。でも、私はあなたのその目は好きよ。
キラキラしているから…その目があれば、何でも吸収できるのよ…素直が一番よ」
そうして、あたしの頬を両手で優しく包み込み、ゆかさん自身の顔に近づけて、
あたしの目を見つめました…
あたしは、そのとき、目を逸らしたら何かに負けるような気がして…
ゆかさんの瞳の奥をじっとみつめていました。
「そう、みえる?私の心が?」
あたしは、そっと目を閉じて答えました。
「みえないけど、感じます、力になって欲しいと…」
「そう、あなたもそのために、ここに来たのよね?
選択肢はいろいろあったけれど…」
ゆかさんは、目じりがやや下がったキュートな笑みをあたしに見せたあと、
私の左の頬を優しく触り、その右手を後ろに回して、
ゆっくりとあたしを抱きしめてくれました。
そして、その瞬間、あたしは、ここから旅立つことになったのでした。
「あなたは、ここに来てから、もう、1年以上が過ぎてしまったのね。早いものね」
ゆかさんは、少しうつむき加減で呟いた。続けて、
「こうして、向かい合って食事をするのも、
今日で一旦、終わると思うと寂しくなるわね」
と、ゆかさんの瞳に光るものが浮かぶと、
あたしまで感情を抑える自信がなくなってきました。
「ゆかさん、ありがとうございます。
でも、ゆかさんには、一番、笑顔がお似合いですよ」
「ありがとうは、こっちのセリフ。あなたは、よく頑張ったわ。
あなたのそのひたむきな姿をそばで見ていたら、
こっちも頑張って生きなきゃって思うのよね。
良い巡り合わせがあったのよね、あなたにも…」
「はい」
あたしは目を閉じて言いました。
そのあと、あたしは、涙を浮かべながら、笑顔で答えました。
そしたら、流れ星のように、スーってあたしの涙が頬をつたったのです。
ゆかさんはそばに置いてあった白と青の水玉模様のハンカチを
あたしに渡してくれました。
それから、あたしたちは、お互い大好きなステーキを食べてワインを呑んで、
デザートを頬張って、幸せな気分で時間を共有しました。
楽しい食事が落ち着いたとき、
ゆかさんは、ゆかさんが身に着けているネックレスを外して、
あたしの後ろ立ち、そのネックレスを付けてくれました。
「明日から、私の代わりよ。アクアマリン、きっとあなたを幸せに導いてくれるわ」
そう言って、ゆかさんは、さらにそばに置いてあった小さな紫色のポーチを
あたしに手渡ししました。
「向こうでは、これも使いなさいね。アクアマリンでできたタロットカードよ、
きっとあなたを助けてくれるわ、必ず…」
「ありがとう、ゆかさん」
「最後なんて、存在しないのよ。
あなたは明日からも私の心に住み続けるし、
私もあなたの心に住み続けるの、わかった?」
そういって、あたしを強く抱きしめてくれたのでした。
キラキラと輝く星たちに包まれるように…
あたしは、ゆかさんの胸に顔を沈めて…幸せを感じていました。
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