37 / 46
第Ⅲ章 激動
戦争の結末
しおりを挟む
ブラスとの戦争はあの後直ぐに終わった。
開戦前はどうなることかと思ったが一日足らずの幕切れだった。
そして、俺ら四人はエインズさんと合流、兄のフラスト、ボルの二名の封印を解いた。
病弱な二人はその時も病にかかっていたが封印を解いてから快方に向かっている。
三人を残しジッポーへと帰ってきてから二日がたった。
※
「ねぇ、兄さん。これ見て。」
「ん?リーシャ、新聞か?」
そこには『英雄の孫のパーティーがブラスを滅ぼす!~悪しき人間至上主義国家の最後~』
という見出しがでかでかと一面を飾っていた。
「俺らだけの功績みたいになってるな。」
「いや、あの浮遊物体の撃破がきいてるって言ってたから俺らの手柄だろ。」
「あぁ、マドル。お帰り。」
「ただいま。街はその話題で持ちきりだぜ。おかげでいろんなものがだいぶ安く買えたからな。」
英雄効果とでも言うべき大特価での販売が各地で起こっているらしい。
「おーい、かいち………、なんでもない…。」
結局アリサ会長、ヒロトの二人の行方は分からずじまいだった。
「父さん、お帰り。」
エースは七才ながらしっかり者に成長していた。
「これ、届いてたよ。」
そういって一つの手紙を差し出した。
「ん?誰からだろう?」
「わかんない。」
そう言うとエースは子供たちのいる庭へかけていった。
「みんな、ご飯だよ。」
ナツキが炒飯を運んでくる。
彼女はヒロト、アリサ会長と共に残ろうとしたが
『それじゃ、誰が料理作るの?子供たちの面倒は?任せたよ、ナツキ。』
と会長に言われ先に脱出していた。
その事を後悔しているが、明るく振る舞っていた。
「ありがとう。でこの手紙は…………っ、アリサ?」
差し出し人はアリサ。
『やぁ、マドル。これを見てるってことは私は多分この世にいないか離婚したかだよね。前者を祈るけど。学園で出会って私は最初はライアン君がタイプだった。でもそのあと色々過ごすうちにあなたに心を奪われた。あなたと過ごした毎日は楽しかったよ。エース、ミーナの二人はあなたが立派に育てて、いつか私のお墓に顔見せてね?約束だよ。愛しのマドルへ、あなたの妻アリサより』
簡単に書かれたその手紙は遺書であった。
見ながらマドルの目には光るものが浮かんでいた。
この一件で失ったものは俺らにとって大きな痛手だった。
戦力ダウンどころではなく心の支えがなくなったのだ、戦闘へ支障が出るのは間違いない。
そんなときに新たな激動の時代のきっかけになるニュースが飛び込んでくることになった。
開戦前はどうなることかと思ったが一日足らずの幕切れだった。
そして、俺ら四人はエインズさんと合流、兄のフラスト、ボルの二名の封印を解いた。
病弱な二人はその時も病にかかっていたが封印を解いてから快方に向かっている。
三人を残しジッポーへと帰ってきてから二日がたった。
※
「ねぇ、兄さん。これ見て。」
「ん?リーシャ、新聞か?」
そこには『英雄の孫のパーティーがブラスを滅ぼす!~悪しき人間至上主義国家の最後~』
という見出しがでかでかと一面を飾っていた。
「俺らだけの功績みたいになってるな。」
「いや、あの浮遊物体の撃破がきいてるって言ってたから俺らの手柄だろ。」
「あぁ、マドル。お帰り。」
「ただいま。街はその話題で持ちきりだぜ。おかげでいろんなものがだいぶ安く買えたからな。」
英雄効果とでも言うべき大特価での販売が各地で起こっているらしい。
「おーい、かいち………、なんでもない…。」
結局アリサ会長、ヒロトの二人の行方は分からずじまいだった。
「父さん、お帰り。」
エースは七才ながらしっかり者に成長していた。
「これ、届いてたよ。」
そういって一つの手紙を差し出した。
「ん?誰からだろう?」
「わかんない。」
そう言うとエースは子供たちのいる庭へかけていった。
「みんな、ご飯だよ。」
ナツキが炒飯を運んでくる。
彼女はヒロト、アリサ会長と共に残ろうとしたが
『それじゃ、誰が料理作るの?子供たちの面倒は?任せたよ、ナツキ。』
と会長に言われ先に脱出していた。
その事を後悔しているが、明るく振る舞っていた。
「ありがとう。でこの手紙は…………っ、アリサ?」
差し出し人はアリサ。
『やぁ、マドル。これを見てるってことは私は多分この世にいないか離婚したかだよね。前者を祈るけど。学園で出会って私は最初はライアン君がタイプだった。でもそのあと色々過ごすうちにあなたに心を奪われた。あなたと過ごした毎日は楽しかったよ。エース、ミーナの二人はあなたが立派に育てて、いつか私のお墓に顔見せてね?約束だよ。愛しのマドルへ、あなたの妻アリサより』
簡単に書かれたその手紙は遺書であった。
見ながらマドルの目には光るものが浮かんでいた。
この一件で失ったものは俺らにとって大きな痛手だった。
戦力ダウンどころではなく心の支えがなくなったのだ、戦闘へ支障が出るのは間違いない。
そんなときに新たな激動の時代のきっかけになるニュースが飛び込んでくることになった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。
卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。
柊
ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。
そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。
すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
阿里
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる