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第Ⅲ章 激動
戦争の結末
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ブラスとの戦争はあの後直ぐに終わった。
開戦前はどうなることかと思ったが一日足らずの幕切れだった。
そして、俺ら四人はエインズさんと合流、兄のフラスト、ボルの二名の封印を解いた。
病弱な二人はその時も病にかかっていたが封印を解いてから快方に向かっている。
三人を残しジッポーへと帰ってきてから二日がたった。
※
「ねぇ、兄さん。これ見て。」
「ん?リーシャ、新聞か?」
そこには『英雄の孫のパーティーがブラスを滅ぼす!~悪しき人間至上主義国家の最後~』
という見出しがでかでかと一面を飾っていた。
「俺らだけの功績みたいになってるな。」
「いや、あの浮遊物体の撃破がきいてるって言ってたから俺らの手柄だろ。」
「あぁ、マドル。お帰り。」
「ただいま。街はその話題で持ちきりだぜ。おかげでいろんなものがだいぶ安く買えたからな。」
英雄効果とでも言うべき大特価での販売が各地で起こっているらしい。
「おーい、かいち………、なんでもない…。」
結局アリサ会長、ヒロトの二人の行方は分からずじまいだった。
「父さん、お帰り。」
エースは七才ながらしっかり者に成長していた。
「これ、届いてたよ。」
そういって一つの手紙を差し出した。
「ん?誰からだろう?」
「わかんない。」
そう言うとエースは子供たちのいる庭へかけていった。
「みんな、ご飯だよ。」
ナツキが炒飯を運んでくる。
彼女はヒロト、アリサ会長と共に残ろうとしたが
『それじゃ、誰が料理作るの?子供たちの面倒は?任せたよ、ナツキ。』
と会長に言われ先に脱出していた。
その事を後悔しているが、明るく振る舞っていた。
「ありがとう。でこの手紙は…………っ、アリサ?」
差し出し人はアリサ。
『やぁ、マドル。これを見てるってことは私は多分この世にいないか離婚したかだよね。前者を祈るけど。学園で出会って私は最初はライアン君がタイプだった。でもそのあと色々過ごすうちにあなたに心を奪われた。あなたと過ごした毎日は楽しかったよ。エース、ミーナの二人はあなたが立派に育てて、いつか私のお墓に顔見せてね?約束だよ。愛しのマドルへ、あなたの妻アリサより』
簡単に書かれたその手紙は遺書であった。
見ながらマドルの目には光るものが浮かんでいた。
この一件で失ったものは俺らにとって大きな痛手だった。
戦力ダウンどころではなく心の支えがなくなったのだ、戦闘へ支障が出るのは間違いない。
そんなときに新たな激動の時代のきっかけになるニュースが飛び込んでくることになった。
開戦前はどうなることかと思ったが一日足らずの幕切れだった。
そして、俺ら四人はエインズさんと合流、兄のフラスト、ボルの二名の封印を解いた。
病弱な二人はその時も病にかかっていたが封印を解いてから快方に向かっている。
三人を残しジッポーへと帰ってきてから二日がたった。
※
「ねぇ、兄さん。これ見て。」
「ん?リーシャ、新聞か?」
そこには『英雄の孫のパーティーがブラスを滅ぼす!~悪しき人間至上主義国家の最後~』
という見出しがでかでかと一面を飾っていた。
「俺らだけの功績みたいになってるな。」
「いや、あの浮遊物体の撃破がきいてるって言ってたから俺らの手柄だろ。」
「あぁ、マドル。お帰り。」
「ただいま。街はその話題で持ちきりだぜ。おかげでいろんなものがだいぶ安く買えたからな。」
英雄効果とでも言うべき大特価での販売が各地で起こっているらしい。
「おーい、かいち………、なんでもない…。」
結局アリサ会長、ヒロトの二人の行方は分からずじまいだった。
「父さん、お帰り。」
エースは七才ながらしっかり者に成長していた。
「これ、届いてたよ。」
そういって一つの手紙を差し出した。
「ん?誰からだろう?」
「わかんない。」
そう言うとエースは子供たちのいる庭へかけていった。
「みんな、ご飯だよ。」
ナツキが炒飯を運んでくる。
彼女はヒロト、アリサ会長と共に残ろうとしたが
『それじゃ、誰が料理作るの?子供たちの面倒は?任せたよ、ナツキ。』
と会長に言われ先に脱出していた。
その事を後悔しているが、明るく振る舞っていた。
「ありがとう。でこの手紙は…………っ、アリサ?」
差し出し人はアリサ。
『やぁ、マドル。これを見てるってことは私は多分この世にいないか離婚したかだよね。前者を祈るけど。学園で出会って私は最初はライアン君がタイプだった。でもそのあと色々過ごすうちにあなたに心を奪われた。あなたと過ごした毎日は楽しかったよ。エース、ミーナの二人はあなたが立派に育てて、いつか私のお墓に顔見せてね?約束だよ。愛しのマドルへ、あなたの妻アリサより』
簡単に書かれたその手紙は遺書であった。
見ながらマドルの目には光るものが浮かんでいた。
この一件で失ったものは俺らにとって大きな痛手だった。
戦力ダウンどころではなく心の支えがなくなったのだ、戦闘へ支障が出るのは間違いない。
そんなときに新たな激動の時代のきっかけになるニュースが飛び込んでくることになった。
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