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第Ⅱ章 他の孫を探して
罠
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「ん?デスドラゴン達がブリッジを潰したのか?」
俺らは今謎の浮遊物体へ突入し、至るところにいる討魔使達を倒しながらブリッジを目指していた。
《緊急連絡、緊急連絡。ブリッジとの連絡途絶、最終トラップ発動。》
乾いた機械音がブリッジが墜ちたことを告げる。
「総員この物体を離脱するぞ、何かやばそうだ。」
「兄さん、あっちから何か来るよ。」
先ほど合流したリーシャが何かを感じとる。
「会長。後方から射撃用意を、ナツキ、マドル、兄さん、リーシャは戦闘態勢を。ヒロトは後ろへ回り込んでください。」
シャァッッァッァアッッ!
「お、おいおい。」
「まじか、よ。」
「……………サウルスキメラか。」
サウルスキメラ
西暦時代より遥か昔の中生代に生息していた恐竜を模した巨体の魔物。
およそ八~十メートル。
数百年前に国を滅ぼした伝説の魔物だった。
「さ、散開して対処する!」
「マドル、突っ込め!」
「ハリルさんもお願いしますよっ!」
マドル、ハリル兄さんの二人が一気に接近する。
「《英雄の加護》。」
バゴォッツッッ!
二人は尻尾でおもいきり叩きつけられた。
「く、ヤバイなこれ。」
「リーシャの加護を貫通って。」
「ライアン君、もうこの物体墜落するわよ、無視して脱出するのもありよ。」
「会長、それは始めに消しました。多分、背中を見せたら終わりです。」
実際そうだった。
俺らが七人と見て迂闊に攻撃してこない。
「じりじりと後退すれば?」
リーシャはそう言った。
「…………一理あるな、なんとかその穴から出れれば。」
「まぁ、四人は行ってください。後ろのハッチみたいな所にデスドラゴン達が待ってるからさ。」
「ですね、ここは二人で押さえましょうか。」
その時会長、ヒロトが名乗りを上げる。
「は?待ってください。二人でこれは無理ですよ。それに………」
「でも、このままじゃ全滅よ。脱出するにしてもライアン君、リーシャちゃんにうちの旦那とハリルさんはここで死んじゃダメよね。ほら、必然的に私とヒロト君しか残らないのよ。わかったら行ってちょうだいな。」
暫く沈黙が続いたが
「ライ、行くぞ。」
意外にも最初に声をあげたのは会長の旦那、マドルだ。
「え?」
「会長の、いやアリサの覚悟を無駄には出来ないっしょ。」
「うん、そうだね。」
リーシャも同意する。
「悪いが頼んでいいか。」
「任せてください、うちの嫁を頼みます。」
「………ふっ、分かった。これが終わったら一杯やろうや。」
「えぇ、この七人で。」
「よし、分かった!ヒロト、アリサを残して撤退するぞ!ナツキが先頭、殿はマドルだ!行くぞ。」
「「「「「「おう!」」」」」」
※
「見えた!デスドラゴン達も来てるな、出るぞ。」
「うん。」
俺たちはアリサとヒロトの二人を残して脱出した。
その後二人にテレパシーで連絡をとろうとしたがノイズが酷くダメだった。
脱出から三分、謎の浮遊物体は森林の中に墜落した。
ヒロト、アリサの二名を乗せて……………
第Ⅱ章 他の孫を探して完
俺らは今謎の浮遊物体へ突入し、至るところにいる討魔使達を倒しながらブリッジを目指していた。
《緊急連絡、緊急連絡。ブリッジとの連絡途絶、最終トラップ発動。》
乾いた機械音がブリッジが墜ちたことを告げる。
「総員この物体を離脱するぞ、何かやばそうだ。」
「兄さん、あっちから何か来るよ。」
先ほど合流したリーシャが何かを感じとる。
「会長。後方から射撃用意を、ナツキ、マドル、兄さん、リーシャは戦闘態勢を。ヒロトは後ろへ回り込んでください。」
シャァッッァッァアッッ!
「お、おいおい。」
「まじか、よ。」
「……………サウルスキメラか。」
サウルスキメラ
西暦時代より遥か昔の中生代に生息していた恐竜を模した巨体の魔物。
およそ八~十メートル。
数百年前に国を滅ぼした伝説の魔物だった。
「さ、散開して対処する!」
「マドル、突っ込め!」
「ハリルさんもお願いしますよっ!」
マドル、ハリル兄さんの二人が一気に接近する。
「《英雄の加護》。」
バゴォッツッッ!
二人は尻尾でおもいきり叩きつけられた。
「く、ヤバイなこれ。」
「リーシャの加護を貫通って。」
「ライアン君、もうこの物体墜落するわよ、無視して脱出するのもありよ。」
「会長、それは始めに消しました。多分、背中を見せたら終わりです。」
実際そうだった。
俺らが七人と見て迂闊に攻撃してこない。
「じりじりと後退すれば?」
リーシャはそう言った。
「…………一理あるな、なんとかその穴から出れれば。」
「まぁ、四人は行ってください。後ろのハッチみたいな所にデスドラゴン達が待ってるからさ。」
「ですね、ここは二人で押さえましょうか。」
その時会長、ヒロトが名乗りを上げる。
「は?待ってください。二人でこれは無理ですよ。それに………」
「でも、このままじゃ全滅よ。脱出するにしてもライアン君、リーシャちゃんにうちの旦那とハリルさんはここで死んじゃダメよね。ほら、必然的に私とヒロト君しか残らないのよ。わかったら行ってちょうだいな。」
暫く沈黙が続いたが
「ライ、行くぞ。」
意外にも最初に声をあげたのは会長の旦那、マドルだ。
「え?」
「会長の、いやアリサの覚悟を無駄には出来ないっしょ。」
「うん、そうだね。」
リーシャも同意する。
「悪いが頼んでいいか。」
「任せてください、うちの嫁を頼みます。」
「………ふっ、分かった。これが終わったら一杯やろうや。」
「えぇ、この七人で。」
「よし、分かった!ヒロト、アリサを残して撤退するぞ!ナツキが先頭、殿はマドルだ!行くぞ。」
「「「「「「おう!」」」」」」
※
「見えた!デスドラゴン達も来てるな、出るぞ。」
「うん。」
俺たちはアリサとヒロトの二人を残して脱出した。
その後二人にテレパシーで連絡をとろうとしたがノイズが酷くダメだった。
脱出から三分、謎の浮遊物体は森林の中に墜落した。
ヒロト、アリサの二名を乗せて……………
第Ⅱ章 他の孫を探して完
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