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転生、そして出会いへ
最弱転生者、仲間に入れてもらえるか。
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翌日、ハルン皇子は四人から五人でパーティーを組むように言った。
今日の午後には近くの森にある迷宮で魔獣を相手に実戦訓練をすると言う。
さて、ここで最弱である俺にある難題が降りかかる。
このクラスは担任含めて三十一人。分けかたとして考えられるのは
①五人パーティ×六+余り一
②四人パーティ×七+三人パーティ×一
③五人パーティ×三+四人パーティ×四
のいづれかだが、②は有り得ないので①③のどちらかになる。
さて、飼育員のおれを入れてくれるパーティなどあるか?答え、ない。
「あるっつうの!」
急に背中をバッシッと叩かれた。
「そうそう。昨日言ったよね?」
振りかえると博人、勇人、観月の三人がハルン皇子に渡された申請用紙を掲げていた。
そこには
ーーーーーー
パーティ申請書
名称:腐れ縁
メンバー:井上恭也(リーダー)
水無月勇人
井山博人
森岡観月
ーーーーーー
と書かれていた。
「うぅ、お前らぁぁっ!」
俺は泣きながら三人に飛び付いた。
「はは、泣くなって。もう。」
この時の自分を後からぶん殴ってやりたいと思うのはわずか数時間後だった。
※
「おい!博人、抜けるぞ!」
「任せろ!」
俺らは今、王都近くの迷宮、《フラベルト洞窟》へと来ている。
ここの魔獣は比較的弱いゴブリンやスライムといった、異世界物の定番である。
がしかし、
「やべえ、恭也のところへ行くぞ!観月!」
「分かってる、《火球》。」
グギャァァッ!
断末魔の叫びをあげながら俺へ近づいてきたゴブリンが燃え尽きる。
「ごめん、恭君。大丈夫?」
後で聞いたが武器を扱うにも能力がいるらしい。
例えば、勇人(職業:戦士)には剣適正があり博人(職業:武術士)には武道適正(爪、棍)があり、観月(職業:魔術士)には魔法適正(火、水、風、雷)がある。
勇人、博人にも火の魔法適正がある。
一方の俺の適正は何もない。魔法も武器もあるのは飼育員という職業と共鳴という未だ謎の能力。
つまり、俺は迷宮では何も出来ない只のお荷物状態である。
腕力の低さによって、荷物持ちも出来ず、ただ、後ろをついていく。それだけなのだ。
こんなことならいっそパーティなんぞ組まずに王国で皆の為に掃除とか料理とかしてればよかった。
普通の家事なら人以上に出来るのはこちらの世界でも同じだった。
その日の夜
「いやぁ、美味しかった。」
「うんうん。」
俺はこちらの世界で出来ることの数少ない一つ料理を済ませ、クラスメートに振る舞った。
調味料が塩や砂糖しかなく凝った物は作れないが皆には評判だ。
ご飯の後、俺はあることを告げにパーティの三人を呼び止める。
「なぁ、皆。話があるんだけど」
「抜けるって話ならしないでね。」
観月の一言で俺の話は終わらされた。
「迷宮でもあんな飯が食いたいな。なぁ、勇人?」
「だな、職業は料理士の間違いじゃないかと思う料理を迷宮で食べられるのは俺らのパーティだけだな。」
良い奴らだ、間違いなく。
「そうか、明日も頑張ろう。」
「「「もちろん。」」」
今日の午後には近くの森にある迷宮で魔獣を相手に実戦訓練をすると言う。
さて、ここで最弱である俺にある難題が降りかかる。
このクラスは担任含めて三十一人。分けかたとして考えられるのは
①五人パーティ×六+余り一
②四人パーティ×七+三人パーティ×一
③五人パーティ×三+四人パーティ×四
のいづれかだが、②は有り得ないので①③のどちらかになる。
さて、飼育員のおれを入れてくれるパーティなどあるか?答え、ない。
「あるっつうの!」
急に背中をバッシッと叩かれた。
「そうそう。昨日言ったよね?」
振りかえると博人、勇人、観月の三人がハルン皇子に渡された申請用紙を掲げていた。
そこには
ーーーーーー
パーティ申請書
名称:腐れ縁
メンバー:井上恭也(リーダー)
水無月勇人
井山博人
森岡観月
ーーーーーー
と書かれていた。
「うぅ、お前らぁぁっ!」
俺は泣きながら三人に飛び付いた。
「はは、泣くなって。もう。」
この時の自分を後からぶん殴ってやりたいと思うのはわずか数時間後だった。
※
「おい!博人、抜けるぞ!」
「任せろ!」
俺らは今、王都近くの迷宮、《フラベルト洞窟》へと来ている。
ここの魔獣は比較的弱いゴブリンやスライムといった、異世界物の定番である。
がしかし、
「やべえ、恭也のところへ行くぞ!観月!」
「分かってる、《火球》。」
グギャァァッ!
断末魔の叫びをあげながら俺へ近づいてきたゴブリンが燃え尽きる。
「ごめん、恭君。大丈夫?」
後で聞いたが武器を扱うにも能力がいるらしい。
例えば、勇人(職業:戦士)には剣適正があり博人(職業:武術士)には武道適正(爪、棍)があり、観月(職業:魔術士)には魔法適正(火、水、風、雷)がある。
勇人、博人にも火の魔法適正がある。
一方の俺の適正は何もない。魔法も武器もあるのは飼育員という職業と共鳴という未だ謎の能力。
つまり、俺は迷宮では何も出来ない只のお荷物状態である。
腕力の低さによって、荷物持ちも出来ず、ただ、後ろをついていく。それだけなのだ。
こんなことならいっそパーティなんぞ組まずに王国で皆の為に掃除とか料理とかしてればよかった。
普通の家事なら人以上に出来るのはこちらの世界でも同じだった。
その日の夜
「いやぁ、美味しかった。」
「うんうん。」
俺はこちらの世界で出来ることの数少ない一つ料理を済ませ、クラスメートに振る舞った。
調味料が塩や砂糖しかなく凝った物は作れないが皆には評判だ。
ご飯の後、俺はあることを告げにパーティの三人を呼び止める。
「なぁ、皆。話があるんだけど」
「抜けるって話ならしないでね。」
観月の一言で俺の話は終わらされた。
「迷宮でもあんな飯が食いたいな。なぁ、勇人?」
「だな、職業は料理士の間違いじゃないかと思う料理を迷宮で食べられるのは俺らのパーティだけだな。」
良い奴らだ、間違いなく。
「そうか、明日も頑張ろう。」
「「「もちろん。」」」
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