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126.介入者
しおりを挟む「ランス、無事でしたか!」
「罠のおかげだ。それと、すまない。見つかってしまった」
「一体何があったのです?」
俺は事情を端的に説明すると、
「ということはこの方々が……」
「例の事件の被害者だ」
「……いたぞ! あそこだ!」
上階から降りてくる敵の集団。
下の階からも援軍が来たようで、フロア内に一気に敵が押し寄せてくる。
奥の部屋にも数人敵が常駐していたのか、部屋を守るようにして立ちふさがった。
「くそっ、囲まれたか」
「早いですね……」
「ああ。手慣れている……」
予想外の対応の早さ。
まだ部屋を出てから数十秒しか経っていないのに、周りは敵だらけになっていた。
「なっ、国家騎士だと! くそっ、やはり嗅ぎつかれていたのか!」
「これはもう殺るしかないっすね」
向こうから殺る気満々みたいだ。
これはもう容赦なく暴れまくるしかないのか……
奥の部屋にはいけずともせめて人質は救出しないと。
何も出来ないで終わるのだけはごめんだ。
(やるか……)
体内に魔力を溜め、いつでも応戦できる状態にしておく。
そして、
「ブライアンさん、ソフィアをお願いします。この場は俺が何とか鎮めます」
「この数をですか? それは流石に……」
無茶だといいたいのだろう。
その通りかもしれない。
このフロアだけでも俺たちの倍以上の敵がいる。
上の階でも目をぎらつかせて俺たちを狙っているし、恐らく出口にも人員を配置していることだろう。
逃げられないように……
「でもこうなっては無理矢理突破口をこじ開けるしかありません。手荒な真似にはなりますけど……」
これも人助けだ。
それならドロイドさんたちもきっと許してくれるだろう。
たとえこの建物自体が崩れ去ったとしても。
「今は手段を選んでいる暇はありません。お願いします」
「わ、分かりました。ソフィア様はお任せください」
「ランス! 貴方は一体何を……」
「大丈夫だ、ソフィア。少しこの場は荒らすだけだから」
心配するソフィアを横目に俺は敵の集団の方へと視線を向ける。
さて、ここからどう切り出すか……
フロアの出口までは少し距離がある。
そこを抜けないと脱出は困難。
まずはここら一帯の敵を――
「敵襲! 敵襲だ!」
「うわぁぁぁっ!」
なんだ、なんだっ!?
突如聞こえてくる爆発音。
そのすぐ直後。
次々と目の前にいた敵の集団が何者かの魔法によって、なぎ倒されていく。
そして魔法を撃ちながら歩み寄って来る何者かの影が。
「無事ですか、皆さん!」
「ど、ドロイドさん!」
新たな介入者。
それは聞き慣れた声と共に姿を現した。
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