【R15】【第一作目完結】最強の妹・樹里の愛が僕に凄すぎる件【第二作目連載中】

木村 サイダー

文字の大きさ
364 / 435
第二巻

★プライドと愛しさの狭間で

しおりを挟む
 「ラブラブは上の部屋でやってくださいねー」

 「?」

 顔を起こしてみる……まず多喜恵と紗良がニコニコしながら言い残しだけしやがって部屋に入っていく。
 違う方を見る……

 「良いなあ、あんな妹に愛される兄って」
 「兄妹のスキンシップってあれぐらいありなんかな……家それぞれやもんなあ」

 ニヤニヤしながら3人こっち見てやがる……こーちゃんだけは寝落ち、寝落ち、寝落ち。
 どうやら知らず知らずのうちに、どうやら射程距離(キスの距離)に入っていたようだ。

 素早く離れ、咳ばらいをし……あにぃの頬を叩……きそうになるけど止める。

 あ、これだ……私のダメなところ。

 その代わりに大きめに肩を揺する。
 「う……ううん……ふぅああああ」
 大きな欠伸をして意識が戻ってきている。

 今認識できた、はっきりと。
 私は、あにぃが好き。そのことを隠していたい。なぜか?
 兄に恋心なんて変態チックだから。格好悪いから、天下の樹里が実はブラザーコンプレックスだったなんて知れなら私のプライドは地に落ちると思うから、だ。

 これが違うんだな。多喜恵に言われた。『女子で私をよく知る人らはお兄さんのこときっと好きなんだなってみんな思っていて、全然隠せてませんよ』って。つまりそういうこと。隠さなくてもいいってこと。

 あと、さっき叩こうとしたのは、周りの目を笑いに変えてしまいたかったからというしょうもない私の衝動。この状況であにぃを酷く叩いたらおもしろいでしょ、好きとかじゃないのよ、笑いよ笑い。そうやって誤魔化したいんだ。

 本当に起こしたいんなら、こうやって大きく揺すれば起きる。それだけでいいのにね。

 それをついつい、私が、あにぃにいちゃいちゃしに行っている、と思わえれるとプライドが傷つくから、笑いにすり替えようとする悪い癖があるんだ。

 これが私の因縁かあ……なんで私はこんなに可愛い人を、前世であんなにも恋慕し、天国で鬼神になりかわってでも追い求めたはずの人に、冷たくあしらったり、叩いたり、突き放したり、カマかけたりしてしまっていたんだろう。

 因縁の仕業だと知ればほとほと自分の弱点を弄られながら、操作されていたんだなと感じる。それでもまだこうやって私の傍でいてくれる……この人が愛しくなる。

 ★樹里の視界、終了
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

沢田くんはおしゃべり2

ゆづ
青春
空気を読む力が高まりすぎて、他人の心の声が聞こえるようになってしまった普通の女の子、佐藤景子。 友達から地味だのモブだの心の中で言いたい放題言われているのに言い返せない悔しさの日々の中、景子の唯一の癒しは隣の席の男子、沢田空の心の声だった。 【佐藤さん、マジ天使】(心の声) 無口でほとんどしゃべらない沢田くんの心の声が、まさかの愛と笑いを巻き起こす! おかげさまで第二部突入! 今回は沢田くんの別荘がある島で大暴れヽ(*^ω^*)ノ

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件

マサタカ
青春
 俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。 あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。   そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。 「久しぶりですね、兄さん」 義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。  ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。 「矯正します」 「それがなにか関係あります? 今のあなたと」  冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。    今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人? ノベルアッププラスでも公開。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

先輩から恋人のふりをして欲しいと頼まれた件 ~明らかにふりではないけど毎日が最高に楽しい~

桜井正宗
青春
“恋人のふり”をして欲しい。 高校二年の愁(しゅう)は、先輩の『柚』からそう頼まれた。 見知らずの後輩である自分になぜと思った。 でも、ふりならいいかと快諾する。 すると、明らかに恋人のような毎日が始まっていった。

処理中です...