【R15】【第一作目完結】最強の妹・樹里の愛が僕に凄すぎる件【第二作目連載中】

木村 サイダー

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第二巻

★うちの高校の、部活に対するやる気の無さ

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 そんな人なのに僕のところまで届かない隠れキャラ的な人……となるとやはり、

「その人も英数科?」
「そうですよ、私たちの一つ上です」

 やっぱり三階の開かずの扉の向こうやな。
 あ、待てよ、一つ上ってことは……

「僕と同期?」
「はい、そうですよ」

「二年で会計研究会の会長なの? 三年はいないの?」
「はい、うちの学校って、実は部活やる気ないじゃないですか」

「……確かに」

 なんとなくピンときたぞ。
 私立十五条高校は部活に関しては、広報的にはあって、アクティブなイメージを演出した写真がいっぱい載せているのだが、実際のところ――

『一年生だけのときにしてくれ』

 と最初のうちに教師からはっきり言われる。

 僕らの時もそうだった。
 はっきりホームルーム中に言われてる。
 今、結衣さんら一つ下がどうかは分からないけど、やる気ないのは伝わっていると思う。

 ――というのは、進学することを専門においた学校だから、

『部活動は二の次三の次。とにかく勉強勉強。一に勉強、二に勉強、三に礼儀、四がなくて、五に休みが少なくても耐えやがれ! このクソガキども!』

 だから。

 以前の学長がそういう一点突破、血の汗流して踏ん張れ的な思想の持ち主だったようで、その流れがだいぶんとまだ残っており、基本部活は一年で辞めて、二年以降は勉学に専念せい、というお達しがある。
 しかし努力義務なので辞めなくてもよい。

 ――そういや僕の同期たちは、あんまり辞めていないように思うなあ。
 学校の方針ちょっと変わったのかなあ。
 会計研究会の会長さんだって辞めていないわけだし。
 まあ僕は部活嫌いだから、全然関係無しだったんで完全ノーマークな話でした。

「三年は一人、文化祭前後のハイシーズンだけお手伝い的に在籍されている方がいますが、一応三年に上がるときに引退されました」

 それはやはり学校側からの圧力だろうなあ。
 僕ら二年でそれなんだから三年生らもっとあったでしょ、そういうの。

「今ってやっぱり部活辞めとけって担任から言われる?」
「いいえ。でも昔は結構あったみたいですね。多分それで前の会長さんも引退していると思います。でも今それ下手したらアウトでしょ」
「僕ら一年の時あったよ」
「ホンマですか? アウトですよアウト」

 少し目付きが真剣モードになった気がする。
 結衣さんてやっぱこういう理不尽な束縛に対しては立ち向かう気持ちが出る。
 レジスタンスやわ――そういうマインドが蒼介の歌と合うんだと思う。

「成績下がらなかったら私たちの自由やと思いますし、今どき一点集中、血の汗流せ、岩にかじりついてでも! なんてするより、時間をうまく使って効率的にこなすほうがいいと思いますしね」

「うーん、うちのグランパの思想ね……ごめんなさい。昔はそれが良かったみたいだけど、今じゃ悪影響よね」
「あーいやいや、紗良には関係ないし――」

 結衣さんの素晴らしい自由で解放的な思想発言は、末裔には耳の痛い話になってしまったようだ。

 確かに、昔はうちの学校は凄く悪い学校だった。
 そのやんちゃくれたちを机に齧りつかせるために、試行錯誤と根性でやりきっていた時代の人達だから、そうなるんだろう。
 これからはまた違う視点で学校運営も変えていかなくちゃいけない。
 その象徴に制服の変更もあったわけだ。
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