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君を…分解?!
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朝ごはんは簡単なものだ。
別に口に入ればいいやと思ってたし…
「…それ何?」
「え、野菜ジュース。」
紙パックの、普通の。
冷蔵庫にあるものは…夢だから気にしなくていいだろうが絶対やばいものばかりだ。
主に賞味期限切れという危険物が。
「流生ってさ、バカ?」
「ぬいぐるみには言われたくない。」
ぬいぐるみにバカって言われる日が来るなんて誰も思わないだろう。
「栄養取れるし、最低限生きられる。」
「そりゃそうかもだけど体壊すよ?」
「…別にいいし…それで倒れるなら本望…」
そこでハッとした。
朝だからか余計に心に刺さった。
爽やかな朝に、急に雨が降ったかのような。
「…流生は生き急ぎすぎだよ。ほら!僕のこと、洗って?」
そう言って腕の中につくねは入り込む。
「一日は長いからさ!楽しんだって怒られやしないよ。」
「…そうだよね。」
つくねを壊さない程度に優しく撫でた。
「…痛かったら言って。」
「ボクは痛くないんだけど。」
「…喋るぬいぐるみを分解するってなんか…嫌じゃん…」
ゆっくりとつなぎ目の糸を解いていって中のわたを取り出す。
「わたももう何年も前のだもんね、新しいのにしよう。」
あとで乾かしてる時にでも買いに行けばいいだろう。
「わあ、胴もぺたんこ。」
「…お願いだからこれ以上罪悪感を増やさせないで。」
これから頭のわたを抜くんだから…
そしてなんとか布を傷つけずに糸を抜き切ってつくねはぺたんこになった。
「…つくねって目が回ったりする?」
流石にわたを抜くのも罪悪感があるが洗濯機に入れるのも…うん。
「目があるからね!回りそう!」
「…だよね。」
「目を外したらいいかもしれないよ!」
「自分の体の割に容赦ないな…」
その通りにするしかないのだが。
「じゃあ新しい目も用意しよう。糸も、切れそうだし。何色がいい?」
「糸は前と同じのがいいかな~。黄色で!」
瞳の糸は黒だ。
黒の糸ならまだ高校で使った裁縫セットに残ってる気がする。
「目のビーズは…変えないほうがいいかな?」
「うん。あとでつけて欲しいな。」
…目の糸を切るってすごいバイオレンスだな。
「はい。切れたから洗濯機に入れるからね。」
「ちゃんと綺麗になるかね~」
あって間も無いぬいぐるみを洗濯機に入れる罪悪感なんて夢でもなかなかない…よね。
洗剤を入れて回して…30分くらいだろうか。
経ってすぐに回収。
「大丈夫かな?」
「…うん、綺麗にはなってるよ。」
「よかったー」
日向に洗濯バサミで止めて干す。
「わたと糸買ってくるから待っててね。」
「うん。ボク動けないけど。」
流石に可哀想なので急いでホームセンターで買う。
「ただいま、つくね大丈夫?」
「うん~平気~」
顔のパーツから声が聞こえたのはわかった。
口…なのだろうか。
「待ってて。ドライヤーで乾かすから。」
組み立てるのは…まあどうにかなる。うん。
乾かし終わってとりあえずという感じで布を広げる。
「つくね、これどうくっつけるか分かる?」
「自分のパーツだから分かるよそれくらい。縫い跡どおりに縫ってけば大抵何とかなるなる!」
信用性が一気に薄まったが僕にぬいぐるみを縫うほどの技量なんかない。
つくねに従おう。
「まずねーこれとこれ縫い合わせてー」
…信用性が一気に無くなった。
今どれを選んだのか。
「どれですか…」
「これなの!!」
どういう形の…と聞いてやっと伝わりその通りに縫い合わせていく。
別に口に入ればいいやと思ってたし…
「…それ何?」
「え、野菜ジュース。」
紙パックの、普通の。
冷蔵庫にあるものは…夢だから気にしなくていいだろうが絶対やばいものばかりだ。
主に賞味期限切れという危険物が。
「流生ってさ、バカ?」
「ぬいぐるみには言われたくない。」
ぬいぐるみにバカって言われる日が来るなんて誰も思わないだろう。
「栄養取れるし、最低限生きられる。」
「そりゃそうかもだけど体壊すよ?」
「…別にいいし…それで倒れるなら本望…」
そこでハッとした。
朝だからか余計に心に刺さった。
爽やかな朝に、急に雨が降ったかのような。
「…流生は生き急ぎすぎだよ。ほら!僕のこと、洗って?」
そう言って腕の中につくねは入り込む。
「一日は長いからさ!楽しんだって怒られやしないよ。」
「…そうだよね。」
つくねを壊さない程度に優しく撫でた。
「…痛かったら言って。」
「ボクは痛くないんだけど。」
「…喋るぬいぐるみを分解するってなんか…嫌じゃん…」
ゆっくりとつなぎ目の糸を解いていって中のわたを取り出す。
「わたももう何年も前のだもんね、新しいのにしよう。」
あとで乾かしてる時にでも買いに行けばいいだろう。
「わあ、胴もぺたんこ。」
「…お願いだからこれ以上罪悪感を増やさせないで。」
これから頭のわたを抜くんだから…
そしてなんとか布を傷つけずに糸を抜き切ってつくねはぺたんこになった。
「…つくねって目が回ったりする?」
流石にわたを抜くのも罪悪感があるが洗濯機に入れるのも…うん。
「目があるからね!回りそう!」
「…だよね。」
「目を外したらいいかもしれないよ!」
「自分の体の割に容赦ないな…」
その通りにするしかないのだが。
「じゃあ新しい目も用意しよう。糸も、切れそうだし。何色がいい?」
「糸は前と同じのがいいかな~。黄色で!」
瞳の糸は黒だ。
黒の糸ならまだ高校で使った裁縫セットに残ってる気がする。
「目のビーズは…変えないほうがいいかな?」
「うん。あとでつけて欲しいな。」
…目の糸を切るってすごいバイオレンスだな。
「はい。切れたから洗濯機に入れるからね。」
「ちゃんと綺麗になるかね~」
あって間も無いぬいぐるみを洗濯機に入れる罪悪感なんて夢でもなかなかない…よね。
洗剤を入れて回して…30分くらいだろうか。
経ってすぐに回収。
「大丈夫かな?」
「…うん、綺麗にはなってるよ。」
「よかったー」
日向に洗濯バサミで止めて干す。
「わたと糸買ってくるから待っててね。」
「うん。ボク動けないけど。」
流石に可哀想なので急いでホームセンターで買う。
「ただいま、つくね大丈夫?」
「うん~平気~」
顔のパーツから声が聞こえたのはわかった。
口…なのだろうか。
「待ってて。ドライヤーで乾かすから。」
組み立てるのは…まあどうにかなる。うん。
乾かし終わってとりあえずという感じで布を広げる。
「つくね、これどうくっつけるか分かる?」
「自分のパーツだから分かるよそれくらい。縫い跡どおりに縫ってけば大抵何とかなるなる!」
信用性が一気に薄まったが僕にぬいぐるみを縫うほどの技量なんかない。
つくねに従おう。
「まずねーこれとこれ縫い合わせてー」
…信用性が一気に無くなった。
今どれを選んだのか。
「どれですか…」
「これなの!!」
どういう形の…と聞いてやっと伝わりその通りに縫い合わせていく。
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