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6.また傷つけた。
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心から溢れ出るような愛おしさが込み上げる。
千年もの間、誰の妻になってもクレイグを忘れた事はなかった。
熱に浮かされたようなコンラッドの顔が近付いてくる。
私は溢れる涙を覆い隠すように瞳を閉じた。唇に温かい吐息を感じて、身が震えるような多幸感に包まれる。
(やっと会えたのね。クレイグ!)
「うっうあっ!」
苦しそうな呻き声に目を開けると、コンラッドが右腕を押さえ床に倒れ込んだ。
腕には燃え盛る矢が刺さっている。
「コンラッド様」
私は咄嗟に矢を抜こうとした。
すると矢がスッと消える。
(魔法の矢だわ)
思わず矢が向かってきた方向を見ると、私を睨みつけるシリルがいた。
恐怖を感じ、咄嗟に目を逸らす。
血を流すコンラッドの腕に手を翳して、聖女の力で傷を治した。
「ちょっと、ふざけただけだろ。そんなに怒るなよ、シリル」
コンラッドは痛みに耐えながらシリルを見つめる。
「なんだその口の聞き方は! 皇帝陛下と呼べ」
怒りを隠せないシリルの燃えるような瞳。
「シリル・アントワーヌ皇帝陛下。今、なぜコンラッド様を射たのですか? 身分が上だからと言って、このような横暴な真似は⋯⋯」
私を見つめるシリルの目がいつになく悲しい色をしていて、言葉が続かなかった。
「相変わらず残酷な女だな。惚れた弱みで何でも許してるだけだぞ」
シリルが返した言葉に心臓が止まりそうになる。
それは、自己主張の激しい私を戒めるようにクレイグが繰り返していた台詞。
「う、嘘⋯⋯」
私は思わず口元を両手で押さえる。
「千年だ。君の力で千年転生し続けた。聖女リリアン、アンドレア、ロレッタ、ルイーゼ、ベアトリス、シャロンは君だよな」
「何を言ってるの? 聖女は私以外にもいたはずよ。どうして、私だと見分けがつくの?」
身体の震えが止まらなくて、自分で自分の身体を抱きしめる。
転生を繰り返す聖女は私だけだが、千年の間に多くの聖女がこの世界に誕生した。眼前の皇帝が私の最愛の元夫だった。私は自分がいつの間にか敬語をやめていることに気がつく。私は既にシリルがクレイグだと認めている。
「街角に捨てられた子、生まれてはすぐに踏みつけられる虫、君を観察する事しかできない柳の木に生まれ変わった事もあった⋯⋯」
「もしかして、ずっと私を見ていた?」
掠れる私の声に、静かにシリルが頷く。
「俺はいつも君に気がついた。他の聖女は世界中を慈善活動で回ったり、王家で指導者と結婚しても政治的な介入はしない。君は違う。必ず生まれた場所に意味を感じて、国をより良く変えようと改革をする」
これ以上、シリルの言葉を聞くのが怖い。
彼の私に向ける眼差しには悲しみだけでなく、怒りを感じる。
至極当然に生まれる感情。
私は生まれ変わっても彼と一緒になると約束して、彼に「転生術」をかけた。
失敗したと思われていた「転生術」は半分成功。
彼は転生の呪いに縛られ、私が他の男と結ばれるのを傍観し続けたと言っている。再び彼と一緒になりたいという私の祈りは、彼にとっては間違いなく呪い。
「わ、私がチェルシーだといつ気がついたの?」
「君と愚かなカルティス・ベルナールの結婚式に招かれた時だ。初めて君を実際に見て、直感的に感じた。それまでも、聖女リオノーラの動向を追っていたが君らしくなかったから気がつけなかった」
私はシリルの真っ直ぐ見据えてくる瞳を直視できずに俯き続けた。
確かにリオノーラとしての私は、今までと異なり淡々とお役目を務めるように生活。
セリアの悪意に常に攻撃され、利己的なカルティスに悩まされた。
傷つく度に憎しみを抱いてしまいそうで、心の穢れで聖女の力がなくなるのを恐れた。私は静かにリオノーラとしての「生」を終えて、次に転生する事を望んだ。
「顔を上げてくれ、リオノーラ」
私はシリルの両手に頬を包まれ、顔を上げさせられる。
責めるような目つきではない、心配するような視線。
(本当にクレイグなのね)
苦しくて仕方がない。
逆の立場なら耐えられない。
その時、床に倒れ込み腕を撫でていたコンラッドが口を開いた。
「申し訳ありませんが、皇帝陛下。僕は貰い事故なんでしょうか? 正直、貴方の最愛の方は相当な魔性の女ですよ。流石、千年も様々経験がおありです。あんな風に誘われたら、抗えませんよ。娼館通いの噂も強ち本当なん⋯⋯」
コンラッドが喋り終わらない内に、黒い霧のようなものが彼の首を締め付ける。
(闇魔法?)
私は聖女リオノーラの男娼遊び疑惑が、アントワーヌ帝国にまで伝わっていたことにショックを受けた。
「彼女は気位の高い高潔な女だ。娼館通いなどしない」
凛としたシリルの声に胸が詰まる。彼は間違いなく私の愛した夫クレイグ。噂に惑わされず、自分の見たもの聞いたものだけを信じる。彼のそんなところも大好きだった。
「シリル、もうやめて! コンラッド様、先程は失礼致しました」
先刻の自分の行動を思い出すだけで顔から火が出そうだ。
ふとシリルの右耳を見ると、コンラッドとお揃いのエメラルドのイヤリングが光っている。
私がゆっくりとシリルの右耳に手を伸ばすと、コンラッドが自分のイヤリングを外して私に渡した。
「これは、通信機能のある魔法道具。欲しいならリオノーラ様に差し上げますよ」
コンラッドの言葉に、思わずシリルの顔を見る。
シリルは険しい顔をしながら、右耳に付けてたイヤリングを外して私の右耳につけた。光り輝くエメラルドに目を背けたくなる。クレイグがずっと見ていられるくらい好きだと言ってくれたチェルシーだった頃の私の瞳の色。
「どこにいても、俺を近くに感じられるだろ」
シリルはコンラッドが私に渡そうとしたイヤリングを自分の左耳に付けながら低い声で耳元で囁いた。
通信機能というのは盗聴の役目も果たす。
(聞かれてたのね。さっきのやり取り全て⋯⋯)
私はきっとまたシリルを傷つけた。
私が違う姿をしていても気がついたという彼に対し、よりによって私は彼の兄をクレイグと間違えた。
シリルが私を見る目には、いつも怒りが込められている。
私に裏切られたと感じ続けただろう記憶。
ベルナール王宮で、カルティスをはじめとする私の周囲の人間を惨殺した彼。
それは私の知っている優しく穏やかなクレイグとは全く異なる姿。
「シリルとコンラッド様は仲が良いのね。私は妹とは上手くいってないから羨ましいわ」
あまりの気まずさに私は話を逸らした。
でも、2人の仲の良さが気になってたのは事実。
「仲良くはないと思いますよ。僕はいつも皇帝陛下を引き摺り下ろそうと悪巧みばかりしてましたから」
「もしかして、黒髪のウィッグを被ってシリルのフリをして悪さをしたりしたのですか?」
私の言葉になぜか2人は顔を合わせて爆笑し出した。
「そんな馬鹿なことしませんよ。リオノーラ様は美しいだけでなく、ユーモアがあるのですね」
コンラッドの言葉に私は思わず首を傾ける。
セリアの嫌がらせは幼稚だ。でも、彼女は私が嫌がる事をピンポイントでしてくる才能に長けている。
「シリルはコンラッド様の過去の行為を許せているの?」
「皇位継承権を争う者として、競争相手を引き摺り下ろそうとするのは当然だからな」
シリルの表情が柔らかい。
私の無理を何でも聞いてくれて、度量の大きかったクレイグを思い出して心が温かくなった。
「皇帝陛下、好きな女の前で器の大きい男を装ってますね。陛下と先帝との血縁に疑義を申し立てた時は議場を燃え尽くしそうな程怒ってましたよね」
「血縁に疑義⋯⋯シリル、貴方は己の血筋の正当性をどう証明したの?」
私の愛した男は有耶無耶なものが嫌いだ。白か黒か。彼のそのような所は私の性格と相性が抜群だった。
千年もの間、誰の妻になってもクレイグを忘れた事はなかった。
熱に浮かされたようなコンラッドの顔が近付いてくる。
私は溢れる涙を覆い隠すように瞳を閉じた。唇に温かい吐息を感じて、身が震えるような多幸感に包まれる。
(やっと会えたのね。クレイグ!)
「うっうあっ!」
苦しそうな呻き声に目を開けると、コンラッドが右腕を押さえ床に倒れ込んだ。
腕には燃え盛る矢が刺さっている。
「コンラッド様」
私は咄嗟に矢を抜こうとした。
すると矢がスッと消える。
(魔法の矢だわ)
思わず矢が向かってきた方向を見ると、私を睨みつけるシリルがいた。
恐怖を感じ、咄嗟に目を逸らす。
血を流すコンラッドの腕に手を翳して、聖女の力で傷を治した。
「ちょっと、ふざけただけだろ。そんなに怒るなよ、シリル」
コンラッドは痛みに耐えながらシリルを見つめる。
「なんだその口の聞き方は! 皇帝陛下と呼べ」
怒りを隠せないシリルの燃えるような瞳。
「シリル・アントワーヌ皇帝陛下。今、なぜコンラッド様を射たのですか? 身分が上だからと言って、このような横暴な真似は⋯⋯」
私を見つめるシリルの目がいつになく悲しい色をしていて、言葉が続かなかった。
「相変わらず残酷な女だな。惚れた弱みで何でも許してるだけだぞ」
シリルが返した言葉に心臓が止まりそうになる。
それは、自己主張の激しい私を戒めるようにクレイグが繰り返していた台詞。
「う、嘘⋯⋯」
私は思わず口元を両手で押さえる。
「千年だ。君の力で千年転生し続けた。聖女リリアン、アンドレア、ロレッタ、ルイーゼ、ベアトリス、シャロンは君だよな」
「何を言ってるの? 聖女は私以外にもいたはずよ。どうして、私だと見分けがつくの?」
身体の震えが止まらなくて、自分で自分の身体を抱きしめる。
転生を繰り返す聖女は私だけだが、千年の間に多くの聖女がこの世界に誕生した。眼前の皇帝が私の最愛の元夫だった。私は自分がいつの間にか敬語をやめていることに気がつく。私は既にシリルがクレイグだと認めている。
「街角に捨てられた子、生まれてはすぐに踏みつけられる虫、君を観察する事しかできない柳の木に生まれ変わった事もあった⋯⋯」
「もしかして、ずっと私を見ていた?」
掠れる私の声に、静かにシリルが頷く。
「俺はいつも君に気がついた。他の聖女は世界中を慈善活動で回ったり、王家で指導者と結婚しても政治的な介入はしない。君は違う。必ず生まれた場所に意味を感じて、国をより良く変えようと改革をする」
これ以上、シリルの言葉を聞くのが怖い。
彼の私に向ける眼差しには悲しみだけでなく、怒りを感じる。
至極当然に生まれる感情。
私は生まれ変わっても彼と一緒になると約束して、彼に「転生術」をかけた。
失敗したと思われていた「転生術」は半分成功。
彼は転生の呪いに縛られ、私が他の男と結ばれるのを傍観し続けたと言っている。再び彼と一緒になりたいという私の祈りは、彼にとっては間違いなく呪い。
「わ、私がチェルシーだといつ気がついたの?」
「君と愚かなカルティス・ベルナールの結婚式に招かれた時だ。初めて君を実際に見て、直感的に感じた。それまでも、聖女リオノーラの動向を追っていたが君らしくなかったから気がつけなかった」
私はシリルの真っ直ぐ見据えてくる瞳を直視できずに俯き続けた。
確かにリオノーラとしての私は、今までと異なり淡々とお役目を務めるように生活。
セリアの悪意に常に攻撃され、利己的なカルティスに悩まされた。
傷つく度に憎しみを抱いてしまいそうで、心の穢れで聖女の力がなくなるのを恐れた。私は静かにリオノーラとしての「生」を終えて、次に転生する事を望んだ。
「顔を上げてくれ、リオノーラ」
私はシリルの両手に頬を包まれ、顔を上げさせられる。
責めるような目つきではない、心配するような視線。
(本当にクレイグなのね)
苦しくて仕方がない。
逆の立場なら耐えられない。
その時、床に倒れ込み腕を撫でていたコンラッドが口を開いた。
「申し訳ありませんが、皇帝陛下。僕は貰い事故なんでしょうか? 正直、貴方の最愛の方は相当な魔性の女ですよ。流石、千年も様々経験がおありです。あんな風に誘われたら、抗えませんよ。娼館通いの噂も強ち本当なん⋯⋯」
コンラッドが喋り終わらない内に、黒い霧のようなものが彼の首を締め付ける。
(闇魔法?)
私は聖女リオノーラの男娼遊び疑惑が、アントワーヌ帝国にまで伝わっていたことにショックを受けた。
「彼女は気位の高い高潔な女だ。娼館通いなどしない」
凛としたシリルの声に胸が詰まる。彼は間違いなく私の愛した夫クレイグ。噂に惑わされず、自分の見たもの聞いたものだけを信じる。彼のそんなところも大好きだった。
「シリル、もうやめて! コンラッド様、先程は失礼致しました」
先刻の自分の行動を思い出すだけで顔から火が出そうだ。
ふとシリルの右耳を見ると、コンラッドとお揃いのエメラルドのイヤリングが光っている。
私がゆっくりとシリルの右耳に手を伸ばすと、コンラッドが自分のイヤリングを外して私に渡した。
「これは、通信機能のある魔法道具。欲しいならリオノーラ様に差し上げますよ」
コンラッドの言葉に、思わずシリルの顔を見る。
シリルは険しい顔をしながら、右耳に付けてたイヤリングを外して私の右耳につけた。光り輝くエメラルドに目を背けたくなる。クレイグがずっと見ていられるくらい好きだと言ってくれたチェルシーだった頃の私の瞳の色。
「どこにいても、俺を近くに感じられるだろ」
シリルはコンラッドが私に渡そうとしたイヤリングを自分の左耳に付けながら低い声で耳元で囁いた。
通信機能というのは盗聴の役目も果たす。
(聞かれてたのね。さっきのやり取り全て⋯⋯)
私はきっとまたシリルを傷つけた。
私が違う姿をしていても気がついたという彼に対し、よりによって私は彼の兄をクレイグと間違えた。
シリルが私を見る目には、いつも怒りが込められている。
私に裏切られたと感じ続けただろう記憶。
ベルナール王宮で、カルティスをはじめとする私の周囲の人間を惨殺した彼。
それは私の知っている優しく穏やかなクレイグとは全く異なる姿。
「シリルとコンラッド様は仲が良いのね。私は妹とは上手くいってないから羨ましいわ」
あまりの気まずさに私は話を逸らした。
でも、2人の仲の良さが気になってたのは事実。
「仲良くはないと思いますよ。僕はいつも皇帝陛下を引き摺り下ろそうと悪巧みばかりしてましたから」
「もしかして、黒髪のウィッグを被ってシリルのフリをして悪さをしたりしたのですか?」
私の言葉になぜか2人は顔を合わせて爆笑し出した。
「そんな馬鹿なことしませんよ。リオノーラ様は美しいだけでなく、ユーモアがあるのですね」
コンラッドの言葉に私は思わず首を傾ける。
セリアの嫌がらせは幼稚だ。でも、彼女は私が嫌がる事をピンポイントでしてくる才能に長けている。
「シリルはコンラッド様の過去の行為を許せているの?」
「皇位継承権を争う者として、競争相手を引き摺り下ろそうとするのは当然だからな」
シリルの表情が柔らかい。
私の無理を何でも聞いてくれて、度量の大きかったクレイグを思い出して心が温かくなった。
「皇帝陛下、好きな女の前で器の大きい男を装ってますね。陛下と先帝との血縁に疑義を申し立てた時は議場を燃え尽くしそうな程怒ってましたよね」
「血縁に疑義⋯⋯シリル、貴方は己の血筋の正当性をどう証明したの?」
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