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18.誘惑。
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「私のせいですわ。私が浅はかでした」
私はエイブラハム国王が、どれだけカルティスを特別扱いし溺愛しているか知っていた。
エイブラハム国王は私の一手先を読んだのだ。
先ずは無実の国民に冤罪を着せた罪で、カルティスの王位継承権を剥奪。
王族の血が流れているサブリナ王女を次の国王に担ぎ上げる。優秀かつ賢明なフィリップ・カルダン伯爵を摂政に据えれば問題ない。
サブリナ王女への国民への期待感は確認済み。
まだ、7歳のサブリナ王女は謙虚で勉強熱心な性格。
彼女をこれから理想の王に育てていければと考えていた。
「ご安心ください。今、サブリナ王女は治療を終え、安全な場所に避難しています。これから隠れ家にお連れしますから、心配なさらないでください」
「サブリナ王女は、怪我をしたのですね!?」
私は思わず立ち止まってしまった。
7歳の女の子が暗殺者に狙われ、治療が必要な怪我をした。
トラウマになるかもしれない。
全ては思慮浅い私の罪。
「サブリナ王女が怪我をしたのは、僕が気を抜いていたせいです」
コンラッドは立ち止まり、私の顔を戸惑ったように見ていた。
窓から差し込む仄かな月明かりに彼の顔が照らされている。
不安を悟られないように、表情管理を出来ていたはずだ。しかし、彼には私の後悔、己の慢心への落胆、先行きへの不安といった感情を察せられている気がする。
「コンラッドは心が読めるのですか? そんなに見られると恥ずかしいです。私も落ち込んでいないで、今の自分ができる事を模索しなければなりませんね」
笑顔を作って見せると、コンラッドは私の手を引きゆっくりと歩き出した。
燭台の炎が消えてしまった城内は暗すぎて、私は彼の輝く後ろ髪を見ながら手を握り締め歩き続けた。
「そういえば、リオノーラ様は皇帝陛下にも心を読んだのかと尋ねてましたね」
「ちょっと待ってください。その会話は私の部屋で話していた内容ですよ」
シリルと戯れあっていた際の会話。
シリルの前だけで見せる甘えん坊の私。
他の人には絶対に知られたくない。
「僕は耳が良いって言いましたよね。皇宮内くらいの範囲の声は大体拾えます」
窓の外に滔々と降り積もる雪を眺めながら、私は顔が熱くなるのを感じた。
私とシリルの砂糖菓子のような遣り取りを聞かれてしまった。
「コンラッドも大変ですね。色々聞こえてしまうと、頭の中が忙しいんじゃないですか?」
「以前はリオノーラ様の想像通り、雑音に悩まされました。でも、今は気になる人の声だけを拾えている自分がいます」
私とコンラッドは無事に城を脱出し、中央広場を抜けた所の小さめの屋敷に入って行った。周りに似たような建物があるので、目立たず隠れ家にはもってこいだ。
「ここが隠れ家ですか? 諜報員の情報交換の場にもなっているのでしょうか?」
王宮から遠くない立地。
知らなければ通り過ぎてしまいそうな目立たない建物。
建物は古さもあり、ここに大帝国の人間が出入りしているとは想像し難い。
「当たりです。アントワーヌ帝国の諜報員は3日に1度はここに集まり情報交換します」
軋む階段を上がり、茶色い扉を開ける。
部屋の中にはサブリナ王女と、漆黒の衣を身に纏った女性がいた。
私が入るなり、女性は会釈をすると部屋を出ていく。
「リオノーラ様!」
駆け寄ってくるサブリナ王女を、屈んで思いっきり抱きしめた。既に彼女は寝巻きに着替えて寝支度をしていたようだ。
「サブリナ王女、怖い思いをしましたね」
私の言葉に、彼女はゆっくりと首を振った。
「こういう日が来る覚悟はしていました。1年前、母が殺されたあの日に、私は自分がエイブラハム国王にとって目障りな存在だと気が付いたのです」
「殺されたですって?」
サブリナの母親マチルダは感染症で亡くなったと聞いていた。
病気が移ったらいけないと、鈴蘭の塔に隔離されている間に命を落としたはずだ。
「リオノーラ様の心の穢れに繋がってはいけないと思い真実を明かせませんでした。母マチルダは国王陛下の怒りを買い殺されています。目の前で見たので間違いありません」
サブリナ王女の黄金の瞳には涙の幕が張っている。幼い子が母親が殺害される現場を目撃。
彼女の抱える悔しさと悲しみは想像を絶する。きっと、無力感に打ちひしがれただろう。
「サブリナ王女、辛かったですね。苦しかったですね。何の助けにもなれず、申し訳ございません」
私はサブリナ王女の柔らかな肩までの金髪に手を差し込んだ。
子供特有の細く繊細な髪の毛。
「エイブラハム国王陛下がそんな残酷な方だったなんて⋯⋯なぜマチルダ様が殺されなければならなかったのか、全く分かりませんわ」
眼前の小さな存在が抱えた大きな傷に心が痛む。エイブラハム国王を息子の溺愛が過ぎるのを除けば、正しい王だと見做してた己の見る目のなさが憎い。気に食わないから人の命を奪うなど、あってはならない許されない事。
「母が、私の立場をもっと確固たるものにしようと動いていたからです。エイブラハム国王陛下は小蝿が煩いと母を罵ってました」
なんの後ろ盾もない王女サブリナ。
マチルダの行動は子を守る行動として至極当然。
「辛いことを話させてしまいましたね」
「私は大丈夫です。それよりも、ベルナール王家の闇により、リオノーラ様の聖女の力が弱まってしまう方が心配です」
私はこんな幼い子にまで気を遣われていた。
(情けない)
「私の聖女の力は、今もこんなに強いですよ。ほらっ!」
私はサブリナに手を翳して聖女の力を使ってみせる。
白い光が彼女を取り巻く。
「元気が100倍にも、200倍にもなりそうです。凄い!」
サブリナは両手を広げて立ち上がり、子供らしくクルクルと回って見せた。
「リオノーラ様はお強いですね。セリア様の処刑に関しては、フィリップ・カルダン伯爵を始めほとんどの貴族が反対をしました。リオノーラ様がお心を痛め、聖女の力の弱体化に繋がるという意見が多数だったのです」
「エイブラハム国王が王族特権を発動させたのですね」
私の言葉にサブリナ王女が頷く。
「エイブラハム国王は、リオノーラ様に毒を盛ったセリア様を処刑する事がリオノーラ様の心の安寧に繋がり、聖女を有する国の正しい選択だと主張されました」
「身勝手極まりない判断。明確な証拠もなくセリアを処刑しようとした事に関しては、国王陛下に責任を追及する構えです。それにしても、サブリナ王女は随分物知りなのですね」
「私の教育係を買って出てくれたフィリップ・カルダン伯爵が、現在の政治情勢について色々教えてくれるのです」
フィリップ・カルダン伯爵は王族の血筋の秘密についても知ってそうだ。誰もやりたがらなかったサブリナ王女の教育係を買って出たのは、既にカルティスの資質を疑問視してたからだろう。
「リオノーラ様、今後の対策をそろそろ話しましょう」
コンラッドに耳打ちされる。
「では、サブリナ王女。また、明日お会いしましょう。今日はもう夜遅いので、お休みくださいね」
「はい、リオノーラ様」
扉の前で先程の女性とすれ違う。
彼女は私を見るなり会釈した後、目を逸らした。
明らかに私に話し掛けられるのを避けている。
(声を聞かれたくない? 裏の仕事をしている方?)
「コンラッド様、あの方は?」
「名前は都度変えるのでありません。彼女は主に裏の仕事をしています。わずかな光の魔力があり暗殺術を使えるので、サブリナ王女の護衛にはもってこいかと思われます」
私はコンラッドに2階の端っこの部屋に案内された。
カントリーテイストの部屋で、ソファーが小花柄の布張り。
ずっと昔、私がチェルシーだった時の部屋に似ている。
「今晩はこの部屋を使ってください。ベルナール王宮に関しましては解凍し、光の魔力を流しました。死者は出ていないことも確認できています」
顔が真っ青で目に見えて疲労困憊しているコンラッド。
私はそっと彼の冷んやりとした頬に触れて聖女の力を流す。
彼の血色が良くなりホッとした。
「それにしても、知らない事が多すぎて恥ずかしいですわ」
私は可愛い小花柄のソファーに腰掛けながら右耳を触った。
(シリルのくれたエメラルドのイヤリングが壊されてしまったわ)
「皇帝陛下が近くに感じられないようで、寂しいですか?」
私は自分が周りから繊細なガラス細工のように思われている気がして居心地が悪い。
トントンっと手でソファーに座るようにコンラッドに促すも、彼はその場から動かず立ったままだ。
「私、そんなに弱く見えますか? 全然、寂しくなんてありませんわ。シリルの熱い魔力が私の中にあるのを常に感じられるのですから」
私の言葉にコンラッドが切なそうに笑う。
「リオノーラ様、ベルナール王国はもう捨てませんか? 離婚など失踪して仕舞えば、その内に成立します。僕が貴方を守ります。一緒に逃げましょう」
私はエイブラハム国王が、どれだけカルティスを特別扱いし溺愛しているか知っていた。
エイブラハム国王は私の一手先を読んだのだ。
先ずは無実の国民に冤罪を着せた罪で、カルティスの王位継承権を剥奪。
王族の血が流れているサブリナ王女を次の国王に担ぎ上げる。優秀かつ賢明なフィリップ・カルダン伯爵を摂政に据えれば問題ない。
サブリナ王女への国民への期待感は確認済み。
まだ、7歳のサブリナ王女は謙虚で勉強熱心な性格。
彼女をこれから理想の王に育てていければと考えていた。
「ご安心ください。今、サブリナ王女は治療を終え、安全な場所に避難しています。これから隠れ家にお連れしますから、心配なさらないでください」
「サブリナ王女は、怪我をしたのですね!?」
私は思わず立ち止まってしまった。
7歳の女の子が暗殺者に狙われ、治療が必要な怪我をした。
トラウマになるかもしれない。
全ては思慮浅い私の罪。
「サブリナ王女が怪我をしたのは、僕が気を抜いていたせいです」
コンラッドは立ち止まり、私の顔を戸惑ったように見ていた。
窓から差し込む仄かな月明かりに彼の顔が照らされている。
不安を悟られないように、表情管理を出来ていたはずだ。しかし、彼には私の後悔、己の慢心への落胆、先行きへの不安といった感情を察せられている気がする。
「コンラッドは心が読めるのですか? そんなに見られると恥ずかしいです。私も落ち込んでいないで、今の自分ができる事を模索しなければなりませんね」
笑顔を作って見せると、コンラッドは私の手を引きゆっくりと歩き出した。
燭台の炎が消えてしまった城内は暗すぎて、私は彼の輝く後ろ髪を見ながら手を握り締め歩き続けた。
「そういえば、リオノーラ様は皇帝陛下にも心を読んだのかと尋ねてましたね」
「ちょっと待ってください。その会話は私の部屋で話していた内容ですよ」
シリルと戯れあっていた際の会話。
シリルの前だけで見せる甘えん坊の私。
他の人には絶対に知られたくない。
「僕は耳が良いって言いましたよね。皇宮内くらいの範囲の声は大体拾えます」
窓の外に滔々と降り積もる雪を眺めながら、私は顔が熱くなるのを感じた。
私とシリルの砂糖菓子のような遣り取りを聞かれてしまった。
「コンラッドも大変ですね。色々聞こえてしまうと、頭の中が忙しいんじゃないですか?」
「以前はリオノーラ様の想像通り、雑音に悩まされました。でも、今は気になる人の声だけを拾えている自分がいます」
私とコンラッドは無事に城を脱出し、中央広場を抜けた所の小さめの屋敷に入って行った。周りに似たような建物があるので、目立たず隠れ家にはもってこいだ。
「ここが隠れ家ですか? 諜報員の情報交換の場にもなっているのでしょうか?」
王宮から遠くない立地。
知らなければ通り過ぎてしまいそうな目立たない建物。
建物は古さもあり、ここに大帝国の人間が出入りしているとは想像し難い。
「当たりです。アントワーヌ帝国の諜報員は3日に1度はここに集まり情報交換します」
軋む階段を上がり、茶色い扉を開ける。
部屋の中にはサブリナ王女と、漆黒の衣を身に纏った女性がいた。
私が入るなり、女性は会釈をすると部屋を出ていく。
「リオノーラ様!」
駆け寄ってくるサブリナ王女を、屈んで思いっきり抱きしめた。既に彼女は寝巻きに着替えて寝支度をしていたようだ。
「サブリナ王女、怖い思いをしましたね」
私の言葉に、彼女はゆっくりと首を振った。
「こういう日が来る覚悟はしていました。1年前、母が殺されたあの日に、私は自分がエイブラハム国王にとって目障りな存在だと気が付いたのです」
「殺されたですって?」
サブリナの母親マチルダは感染症で亡くなったと聞いていた。
病気が移ったらいけないと、鈴蘭の塔に隔離されている間に命を落としたはずだ。
「リオノーラ様の心の穢れに繋がってはいけないと思い真実を明かせませんでした。母マチルダは国王陛下の怒りを買い殺されています。目の前で見たので間違いありません」
サブリナ王女の黄金の瞳には涙の幕が張っている。幼い子が母親が殺害される現場を目撃。
彼女の抱える悔しさと悲しみは想像を絶する。きっと、無力感に打ちひしがれただろう。
「サブリナ王女、辛かったですね。苦しかったですね。何の助けにもなれず、申し訳ございません」
私はサブリナ王女の柔らかな肩までの金髪に手を差し込んだ。
子供特有の細く繊細な髪の毛。
「エイブラハム国王陛下がそんな残酷な方だったなんて⋯⋯なぜマチルダ様が殺されなければならなかったのか、全く分かりませんわ」
眼前の小さな存在が抱えた大きな傷に心が痛む。エイブラハム国王を息子の溺愛が過ぎるのを除けば、正しい王だと見做してた己の見る目のなさが憎い。気に食わないから人の命を奪うなど、あってはならない許されない事。
「母が、私の立場をもっと確固たるものにしようと動いていたからです。エイブラハム国王陛下は小蝿が煩いと母を罵ってました」
なんの後ろ盾もない王女サブリナ。
マチルダの行動は子を守る行動として至極当然。
「辛いことを話させてしまいましたね」
「私は大丈夫です。それよりも、ベルナール王家の闇により、リオノーラ様の聖女の力が弱まってしまう方が心配です」
私はこんな幼い子にまで気を遣われていた。
(情けない)
「私の聖女の力は、今もこんなに強いですよ。ほらっ!」
私はサブリナに手を翳して聖女の力を使ってみせる。
白い光が彼女を取り巻く。
「元気が100倍にも、200倍にもなりそうです。凄い!」
サブリナは両手を広げて立ち上がり、子供らしくクルクルと回って見せた。
「リオノーラ様はお強いですね。セリア様の処刑に関しては、フィリップ・カルダン伯爵を始めほとんどの貴族が反対をしました。リオノーラ様がお心を痛め、聖女の力の弱体化に繋がるという意見が多数だったのです」
「エイブラハム国王が王族特権を発動させたのですね」
私の言葉にサブリナ王女が頷く。
「エイブラハム国王は、リオノーラ様に毒を盛ったセリア様を処刑する事がリオノーラ様の心の安寧に繋がり、聖女を有する国の正しい選択だと主張されました」
「身勝手極まりない判断。明確な証拠もなくセリアを処刑しようとした事に関しては、国王陛下に責任を追及する構えです。それにしても、サブリナ王女は随分物知りなのですね」
「私の教育係を買って出てくれたフィリップ・カルダン伯爵が、現在の政治情勢について色々教えてくれるのです」
フィリップ・カルダン伯爵は王族の血筋の秘密についても知ってそうだ。誰もやりたがらなかったサブリナ王女の教育係を買って出たのは、既にカルティスの資質を疑問視してたからだろう。
「リオノーラ様、今後の対策をそろそろ話しましょう」
コンラッドに耳打ちされる。
「では、サブリナ王女。また、明日お会いしましょう。今日はもう夜遅いので、お休みくださいね」
「はい、リオノーラ様」
扉の前で先程の女性とすれ違う。
彼女は私を見るなり会釈した後、目を逸らした。
明らかに私に話し掛けられるのを避けている。
(声を聞かれたくない? 裏の仕事をしている方?)
「コンラッド様、あの方は?」
「名前は都度変えるのでありません。彼女は主に裏の仕事をしています。わずかな光の魔力があり暗殺術を使えるので、サブリナ王女の護衛にはもってこいかと思われます」
私はコンラッドに2階の端っこの部屋に案内された。
カントリーテイストの部屋で、ソファーが小花柄の布張り。
ずっと昔、私がチェルシーだった時の部屋に似ている。
「今晩はこの部屋を使ってください。ベルナール王宮に関しましては解凍し、光の魔力を流しました。死者は出ていないことも確認できています」
顔が真っ青で目に見えて疲労困憊しているコンラッド。
私はそっと彼の冷んやりとした頬に触れて聖女の力を流す。
彼の血色が良くなりホッとした。
「それにしても、知らない事が多すぎて恥ずかしいですわ」
私は可愛い小花柄のソファーに腰掛けながら右耳を触った。
(シリルのくれたエメラルドのイヤリングが壊されてしまったわ)
「皇帝陛下が近くに感じられないようで、寂しいですか?」
私は自分が周りから繊細なガラス細工のように思われている気がして居心地が悪い。
トントンっと手でソファーに座るようにコンラッドに促すも、彼はその場から動かず立ったままだ。
「私、そんなに弱く見えますか? 全然、寂しくなんてありませんわ。シリルの熱い魔力が私の中にあるのを常に感じられるのですから」
私の言葉にコンラッドが切なそうに笑う。
「リオノーラ様、ベルナール王国はもう捨てませんか? 離婚など失踪して仕舞えば、その内に成立します。僕が貴方を守ります。一緒に逃げましょう」
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