146 / 172
第122話 法庁炎上 下
しおりを挟む
ロゼットが初めて法と正義の女神シルベリアに出会ったのは、子供のころのことで、正確にはいつであったのかは忘れてしまった。
初めてシルベリアに出会った瞬間、その美しさなど造形を超越した荘厳な姿に、ロゼットは強く心を惹かれたことを覚えている。
「女神シルベリアは戦争や犯罪などで、無惨に殺された人々が、正しき裁きと生を願い生まれてきた女神なのです。
シルベリア様は、唯一王を裁くことができる存在であるとされています。だからこそ代々の王は時にシルベリアの女神を滅ぼそうと、軍神ボロスに願ってきました。
シルベリア様さえ滅ぼせば、王が名実ともにすべての実権を握ることができるからです。
しかしそれがかなった瞬間に、国の滅びが始まるのです。
それを乗り越えようと、懲りずに代々の王は繰り返してきました。
私のお父様のデルヘア国のラウリア王は幸いにも、シルベリア様の意向を尊重してきたのですけれど、国内国外の獣人などを滅ぼすにはシルベリア様を消すしかないという勢力が貴族の中にも蔓延してきました。
ラウリア王は獣人を滅ぼそうとはしておらず、奴隷として獣人を利用しようとしてきました。牢屋にいる容姿のいいものはすぐに奴隷として売り出されます。法で裁くこともされず。
獣人を滅ぼすべきだというラウリア王に氾濫する勢力が、貴族にも広がり、もうシルベリア様やラウリア王にも押えられなくなっています。
ついには軍が王位を無視して、この法庁を滅ぼそうとしてしまっているのです。
アル様、あなたはシルベリア様の化身であられる方です。もしそれを公表するとなると、王軍に命を狙われることになります」
「命を狙われる?」
「そうなのです。この法庁を滅ぼそうとしている王軍や貴族はシルベリアの化身の一人でもある、アル様を見逃さないでしょう。だからアル様は牢の中にいていただきました。そこが安全だと思っていたから。
私の目も軍神につぶされてしまいました。いえ、目をつぶされる前から、私は目を真実を見る目をつぶってきました。真実を見ないようにしてきたのです。そうしなければ、獣人の方々を見捨てなければ、私が王や貴族に殺されてしまうと思っていたから。そして、私はあの人を好きになってしまったから。
天罰かもしれませんね」
アルにはロゼットの言っていることが、よくわからなかった。内心首をかしげる。だが自分は軍に命を狙われていることだけはなんとなくわかった。
「あの、目は大丈夫ですか?お医者様には見てもらいましたか?」
アルは手を伸ばして、ロゼットの布で包まれた目の横に触れる。
「もしよかったら何ですけど、私は魔法で花を出せるんです。その花を食べると傷など怪我が少し良くなるようなんです。よかったら、食べてみてください」
そういってアルは、ロゼットにむかって一輪の白い花をさしだした。
いや、牢屋の中で花は一輪も出せなかったが、アルが倒れる瞬間花を出せたことを覚えていたのと、ロゼットの目を何とかしたいと強く願ってたら、花が出せた。
それを見たロゼットは息をのんだ。
「何故?この法庁では神封じと呼ばれるほどの、魔力封じが施されているのに。まさか」
この法庁では魔法の一切が使えない。それを破るほどの人物がいるということだ。
次の瞬間激しく扉が叩かれ、「入りなさい」とロゼットが言うと、騎士の男が複数人焦った様子で部屋に駆け込んできた。
「大変です、姫様!牢屋の全域に火をつけられています!!」
「囚人の方々を逃がさなければ」
冷静にロゼットは席を立ちあがる。そして、アルの方を振り返る。
「アル様、わたくしは確かにあなたの安全をと願いましたが、それと同時にあなたに焦がれて、少し嫉妬をしていました。
わたくしにはシルベリア様の化身はふさわしくはないでしょう。
シルベリア様はあまり力をもたない女神様です。しかし何度滅ぼされようが、何度も芽吹いていく。
アル様、この国をお救いください。わたくしにはもうその資格がないのですから」
そういってロゼットは部屋を出ていこうとする。
「私も行きます!」
アルはそう慌てて叫ぶが、ロゼットは首を横に振る。
騎士に阻まれて、アルはロゼットには近づけなかった。
複数の騎士とアルはその部屋に残されることになった。
残されたアルに、騎士の男は剣を引き抜き、切っ先を向けてくる。
「え!?」
アルに向けて、男は剣を振り上げる。
突然のことにアルは逃げることもできず、目を固く閉じた。
「アルちゃぁぁぁーん!!!」
突然部屋の扉を破壊して入ってきたのは、なんと黒猫獣人の筋肉ムキムキのサンだった。背後には黒猫獣人のスピネルたちも続く。よく見ると、虎獣人達もいる。
サンは油断してた騎士たちを、難なく殴り飛ばしていく。
「助けに来たぜ☆」
そういってサンは、アルに向かってウィンクする。
アルは黒猫獣人と虎獣人のマフィアをみて、嬉しいような、着てしまったのかと、少し厄介ごとの予感を感じたのでした。
黒猫獣人の青年のスピネルは、微笑むと、アルの頬に口づけた。
「大丈夫?俺たちが来たからもう安心だよ」
「どうしてここにいることが分かったんですか?」
不思議に思い、アルは問いかける。
「ああ、ジュラ婆さんのおかげでな。なんかここの魔力除外がなくなったから、アルの場所が遠くからでもわかったらしいんだよな、これが。後はアルの匂いを俺たちで追いかけてだな」
「わ、私の匂いですか?」
臭かったらいやだなと思うアルなのだった。
「そういえばこの部屋の外で、死にかけている人間の女がいたぜ?アルの知り合いか?」
そのサンの言葉に嫌な予感がして、アルは部屋の外に飛び出した。
そこには血まみれで横たわるロゼットの姿があった。
「ロゼット様!!」
慌ててアルはロゼットの元へと走り寄る。
ロゼットは目を開いて、「アル様」と呟く。どうやらまだ意識があるようである。アルはほっとして、ロゼットの手を握る。
「今助けますから。私の出す花を食べると、助かると思います!」
アルは踏ん張ると、ポンっと音とともに一輪の花が飛び出してくる。
アルはロゼットの口元に花を差し出す。ロゼットは首を横に振って、その花を食べるのを拒んだ。
「もう私のことはいいのです。どうせ助かりません。囚人の方々を逃がさなければなりません」ロゼットは目隠しを外す。
「生きてください。私もみんなもいるから」
アルは必死にロゼットの手をつかむ。
「もう私は自分の役割を演じることにつかれたのです」
「なら、役割なんか演じなくてもいいから、もう一度生きましょう」
「私は生きる資格がないのです」
ロゼットは首を横に振る。
「そんな資格なんかいらないです。あなたはここの行く末を見届けなくてはならないと思います。それがどんなにつらくても、それがあなたへの罰だと思います」
アルは花を口に入れかみ砕くと、ロゼットに口づけた。
口移しで、ロゼットの中に花を送り込む。
ロゼットは泣きながら、その花を飲み込んだ。
火の勢いはすさまじく、その日のうち法庁全体に広がり燃え上がった。
アルのだす大量の花によって、火の勢いは途中で消すことでき、火は無事に沈下したのだった。
その騒ぎに乗じて、鍵がしまっていたはずの牢の中からクロウが逃げ出した。
同じ牢屋の獣人達からは、男の声が聞こえてきたと証言を得た。
誰かがクロウ逃亡の手引きしたのではと、疑いがかけられている。
燃え盛る火の中、ヴェルディとクロエットは戦う。
そうこうしている間にもヴェルディの部下であった、騎士たちもヴェルディに剣を向けてくる。
唯一ヴェルディの部下のキタリスは、ヴェルディの背中を守りながら戦う。
流石は姫の近衛騎士だけあって、クロエットは強かった。ヴェルディも負けてはいないが、多勢に無勢である。
背後のキタリスに向けて、ヴェルディは口を開く。
「キタリス、もういい。お前は逃げろ。道は俺が開けるから」
「しかし、ヴェルディ様は!」
焦った様子のキタリス。
「俺は深い傷を負った。俺は助からない。お前だけは逃げろ」
「死ぬときは一緒です。正義のために戦いましょう」
「馬鹿。生き残らなければ、正義も何もないだろう?後から俺も追いかけるから、お前は逃げるんだ」
キタリスは、ヴェルディの深い覚悟を感じ取り、決意した。
「分かりました。ご無事で」
「ああ」
キタリスが走り出すと同時に、ヴェルディは前に躍り出た。
その瞬間ヴェルディの体を剣が貫いた。ヴェルディはぼんやりなぜか流れてきた白い花を見る。
そしてアルの姿を思い浮かべる。
正義もくそもどうでもいい。これで死んだらアルに会えなくなる。
ヴェルディは歯を食いしばり、重症ながらも剣で騎士を倒す。
そして次の瞬間ヴェルディは光り輝き、一頭の黄金色の白い翼をもつライオンに姿をかえて、高らかに吠えた。
それを見た大勢の騎士たちは、怯えて逃げていく。
ただ一人クロエットは、ライオンに剣を向けた。
クロエットはライオンと戦い、何度も剣を交え、ライオンに吹き飛ばされてもあきらめない。そうこうしているうちに、火の勢いが強くなっていく。
クロエットは、背中を向けて去っていく。ライオンは高らかに吠えて、炎を吹き飛ばした。
法庁の長であるヴェルディは、殺されたが復活し、翼をもつライオンに姿を変えて、この法庁の法の番人になったと、後世に言い伝えられるようになった。
翼をもつライオンの口癖は、「愛こそすべてだ」とも言われている。
初めてシルベリアに出会った瞬間、その美しさなど造形を超越した荘厳な姿に、ロゼットは強く心を惹かれたことを覚えている。
「女神シルベリアは戦争や犯罪などで、無惨に殺された人々が、正しき裁きと生を願い生まれてきた女神なのです。
シルベリア様は、唯一王を裁くことができる存在であるとされています。だからこそ代々の王は時にシルベリアの女神を滅ぼそうと、軍神ボロスに願ってきました。
シルベリア様さえ滅ぼせば、王が名実ともにすべての実権を握ることができるからです。
しかしそれがかなった瞬間に、国の滅びが始まるのです。
それを乗り越えようと、懲りずに代々の王は繰り返してきました。
私のお父様のデルヘア国のラウリア王は幸いにも、シルベリア様の意向を尊重してきたのですけれど、国内国外の獣人などを滅ぼすにはシルベリア様を消すしかないという勢力が貴族の中にも蔓延してきました。
ラウリア王は獣人を滅ぼそうとはしておらず、奴隷として獣人を利用しようとしてきました。牢屋にいる容姿のいいものはすぐに奴隷として売り出されます。法で裁くこともされず。
獣人を滅ぼすべきだというラウリア王に氾濫する勢力が、貴族にも広がり、もうシルベリア様やラウリア王にも押えられなくなっています。
ついには軍が王位を無視して、この法庁を滅ぼそうとしてしまっているのです。
アル様、あなたはシルベリア様の化身であられる方です。もしそれを公表するとなると、王軍に命を狙われることになります」
「命を狙われる?」
「そうなのです。この法庁を滅ぼそうとしている王軍や貴族はシルベリアの化身の一人でもある、アル様を見逃さないでしょう。だからアル様は牢の中にいていただきました。そこが安全だと思っていたから。
私の目も軍神につぶされてしまいました。いえ、目をつぶされる前から、私は目を真実を見る目をつぶってきました。真実を見ないようにしてきたのです。そうしなければ、獣人の方々を見捨てなければ、私が王や貴族に殺されてしまうと思っていたから。そして、私はあの人を好きになってしまったから。
天罰かもしれませんね」
アルにはロゼットの言っていることが、よくわからなかった。内心首をかしげる。だが自分は軍に命を狙われていることだけはなんとなくわかった。
「あの、目は大丈夫ですか?お医者様には見てもらいましたか?」
アルは手を伸ばして、ロゼットの布で包まれた目の横に触れる。
「もしよかったら何ですけど、私は魔法で花を出せるんです。その花を食べると傷など怪我が少し良くなるようなんです。よかったら、食べてみてください」
そういってアルは、ロゼットにむかって一輪の白い花をさしだした。
いや、牢屋の中で花は一輪も出せなかったが、アルが倒れる瞬間花を出せたことを覚えていたのと、ロゼットの目を何とかしたいと強く願ってたら、花が出せた。
それを見たロゼットは息をのんだ。
「何故?この法庁では神封じと呼ばれるほどの、魔力封じが施されているのに。まさか」
この法庁では魔法の一切が使えない。それを破るほどの人物がいるということだ。
次の瞬間激しく扉が叩かれ、「入りなさい」とロゼットが言うと、騎士の男が複数人焦った様子で部屋に駆け込んできた。
「大変です、姫様!牢屋の全域に火をつけられています!!」
「囚人の方々を逃がさなければ」
冷静にロゼットは席を立ちあがる。そして、アルの方を振り返る。
「アル様、わたくしは確かにあなたの安全をと願いましたが、それと同時にあなたに焦がれて、少し嫉妬をしていました。
わたくしにはシルベリア様の化身はふさわしくはないでしょう。
シルベリア様はあまり力をもたない女神様です。しかし何度滅ぼされようが、何度も芽吹いていく。
アル様、この国をお救いください。わたくしにはもうその資格がないのですから」
そういってロゼットは部屋を出ていこうとする。
「私も行きます!」
アルはそう慌てて叫ぶが、ロゼットは首を横に振る。
騎士に阻まれて、アルはロゼットには近づけなかった。
複数の騎士とアルはその部屋に残されることになった。
残されたアルに、騎士の男は剣を引き抜き、切っ先を向けてくる。
「え!?」
アルに向けて、男は剣を振り上げる。
突然のことにアルは逃げることもできず、目を固く閉じた。
「アルちゃぁぁぁーん!!!」
突然部屋の扉を破壊して入ってきたのは、なんと黒猫獣人の筋肉ムキムキのサンだった。背後には黒猫獣人のスピネルたちも続く。よく見ると、虎獣人達もいる。
サンは油断してた騎士たちを、難なく殴り飛ばしていく。
「助けに来たぜ☆」
そういってサンは、アルに向かってウィンクする。
アルは黒猫獣人と虎獣人のマフィアをみて、嬉しいような、着てしまったのかと、少し厄介ごとの予感を感じたのでした。
黒猫獣人の青年のスピネルは、微笑むと、アルの頬に口づけた。
「大丈夫?俺たちが来たからもう安心だよ」
「どうしてここにいることが分かったんですか?」
不思議に思い、アルは問いかける。
「ああ、ジュラ婆さんのおかげでな。なんかここの魔力除外がなくなったから、アルの場所が遠くからでもわかったらしいんだよな、これが。後はアルの匂いを俺たちで追いかけてだな」
「わ、私の匂いですか?」
臭かったらいやだなと思うアルなのだった。
「そういえばこの部屋の外で、死にかけている人間の女がいたぜ?アルの知り合いか?」
そのサンの言葉に嫌な予感がして、アルは部屋の外に飛び出した。
そこには血まみれで横たわるロゼットの姿があった。
「ロゼット様!!」
慌ててアルはロゼットの元へと走り寄る。
ロゼットは目を開いて、「アル様」と呟く。どうやらまだ意識があるようである。アルはほっとして、ロゼットの手を握る。
「今助けますから。私の出す花を食べると、助かると思います!」
アルは踏ん張ると、ポンっと音とともに一輪の花が飛び出してくる。
アルはロゼットの口元に花を差し出す。ロゼットは首を横に振って、その花を食べるのを拒んだ。
「もう私のことはいいのです。どうせ助かりません。囚人の方々を逃がさなければなりません」ロゼットは目隠しを外す。
「生きてください。私もみんなもいるから」
アルは必死にロゼットの手をつかむ。
「もう私は自分の役割を演じることにつかれたのです」
「なら、役割なんか演じなくてもいいから、もう一度生きましょう」
「私は生きる資格がないのです」
ロゼットは首を横に振る。
「そんな資格なんかいらないです。あなたはここの行く末を見届けなくてはならないと思います。それがどんなにつらくても、それがあなたへの罰だと思います」
アルは花を口に入れかみ砕くと、ロゼットに口づけた。
口移しで、ロゼットの中に花を送り込む。
ロゼットは泣きながら、その花を飲み込んだ。
火の勢いはすさまじく、その日のうち法庁全体に広がり燃え上がった。
アルのだす大量の花によって、火の勢いは途中で消すことでき、火は無事に沈下したのだった。
その騒ぎに乗じて、鍵がしまっていたはずの牢の中からクロウが逃げ出した。
同じ牢屋の獣人達からは、男の声が聞こえてきたと証言を得た。
誰かがクロウ逃亡の手引きしたのではと、疑いがかけられている。
燃え盛る火の中、ヴェルディとクロエットは戦う。
そうこうしている間にもヴェルディの部下であった、騎士たちもヴェルディに剣を向けてくる。
唯一ヴェルディの部下のキタリスは、ヴェルディの背中を守りながら戦う。
流石は姫の近衛騎士だけあって、クロエットは強かった。ヴェルディも負けてはいないが、多勢に無勢である。
背後のキタリスに向けて、ヴェルディは口を開く。
「キタリス、もういい。お前は逃げろ。道は俺が開けるから」
「しかし、ヴェルディ様は!」
焦った様子のキタリス。
「俺は深い傷を負った。俺は助からない。お前だけは逃げろ」
「死ぬときは一緒です。正義のために戦いましょう」
「馬鹿。生き残らなければ、正義も何もないだろう?後から俺も追いかけるから、お前は逃げるんだ」
キタリスは、ヴェルディの深い覚悟を感じ取り、決意した。
「分かりました。ご無事で」
「ああ」
キタリスが走り出すと同時に、ヴェルディは前に躍り出た。
その瞬間ヴェルディの体を剣が貫いた。ヴェルディはぼんやりなぜか流れてきた白い花を見る。
そしてアルの姿を思い浮かべる。
正義もくそもどうでもいい。これで死んだらアルに会えなくなる。
ヴェルディは歯を食いしばり、重症ながらも剣で騎士を倒す。
そして次の瞬間ヴェルディは光り輝き、一頭の黄金色の白い翼をもつライオンに姿をかえて、高らかに吠えた。
それを見た大勢の騎士たちは、怯えて逃げていく。
ただ一人クロエットは、ライオンに剣を向けた。
クロエットはライオンと戦い、何度も剣を交え、ライオンに吹き飛ばされてもあきらめない。そうこうしているうちに、火の勢いが強くなっていく。
クロエットは、背中を向けて去っていく。ライオンは高らかに吠えて、炎を吹き飛ばした。
法庁の長であるヴェルディは、殺されたが復活し、翼をもつライオンに姿を変えて、この法庁の法の番人になったと、後世に言い伝えられるようになった。
翼をもつライオンの口癖は、「愛こそすべてだ」とも言われている。
0
あなたにおすすめの小説
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない
仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。
トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。
しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。
先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる