16 / 18
15
しおりを挟む
ビショップ君はテディからの攻撃を無防備な状態で受け気を失い倒れ唸りながら動かなくなってしまった。
過去に怪獣体に攻撃されて気を失ったエスパーは何人もいるので珍しい事ではない。なので彼の名誉が傷付く事は少ないが『弱いエスパー』認定されてしまうので暫くはエスパーの人気ランキングは期待できないだろう。
配信の映像でしか確認はできないがとりあえず生きているのは確かなので少し安心だ。
が、怪獣体の近くに倒れている為踏まれたり攻撃されたりしたら本当に命が危ない。
かといってテディが加害者なのでビショップ君を避難させて欲しいと言ったところで言うことをきいてくれるかもわからなかった。
てかなんでテディはビショップ君を攻撃したのか意味がわからない!
今すぐ怒鳴りたいが凛凛の近くにいるので大声を出すと実況に声が入ってしまうのだ。
少し離れたところから指示を出そうとテディの追尾配信用映像を確認する。
ビショップ君が倒れている場所の近くに立っているらしく凛凛が『怪獣体に不意打ちされた彼を助けに来た』体で解説をしていた。
僕もそれに乗っかり声を荒げない様にテディにお願いをする。
「テディ、ビショップ君を安全な場所に移動して欲しい」
ー……………は?
それが返事????
「…お願いだよ。流石にそこに放置だと危ないだろ?」
ー……………はぁ…
今度はため息か!!!!
「テディ…?」
イライラして声を荒げない様何とか抑えながら声のトーンを出来るだけ落としゆっくり声をかける。
ー………何でこんな奴の心配してるんだ?
「え?」
ちょっと想定外の質問返しが来たのでびっくりした。
ー………………
また無言だ。
これは僕の返答があるまで話さないし動かないつもりだろう。
目の前にいたら仁王立ちで上から睨まれているだろう。
「担当してる子を心配するのは当たり前じゃないのか?」
ー………………それだけか?
「それ以外にどんな意味があるんだよ」
まじでそれ以外にどんな意味があるのか僕も知りたい。
ー………わかった。そっちに移動させる代わりに何してくれるんだ?
「ん?………はぃ??」
何を言っているのかわからないんだが???
「ごめん。どういう意味か分からないが…テディは何をして欲しいんだ?」
ー………………
え?おい!また無言かよ!!!!!
彼が無言になる事は多々ある。
が、こんな状況でこういうことになるのは滅多にないが…
仕事中に言うことを聞かなくなったのはバディ解消申請を提出したのがバレた時が初めてでその後も何度か同じような感じにはなったが今回の様な意味の解らない質問や無言は初めてだった。
ー………………
面倒臭ぇぇぇぇl!!!
「わかった!面倒臭いしイマイチよくわからないけどお前の言う事一つ聞いてやるからさっさと終わらせて帰ろう!」
思考は放棄された。
過去に怪獣体に攻撃されて気を失ったエスパーは何人もいるので珍しい事ではない。なので彼の名誉が傷付く事は少ないが『弱いエスパー』認定されてしまうので暫くはエスパーの人気ランキングは期待できないだろう。
配信の映像でしか確認はできないがとりあえず生きているのは確かなので少し安心だ。
が、怪獣体の近くに倒れている為踏まれたり攻撃されたりしたら本当に命が危ない。
かといってテディが加害者なのでビショップ君を避難させて欲しいと言ったところで言うことをきいてくれるかもわからなかった。
てかなんでテディはビショップ君を攻撃したのか意味がわからない!
今すぐ怒鳴りたいが凛凛の近くにいるので大声を出すと実況に声が入ってしまうのだ。
少し離れたところから指示を出そうとテディの追尾配信用映像を確認する。
ビショップ君が倒れている場所の近くに立っているらしく凛凛が『怪獣体に不意打ちされた彼を助けに来た』体で解説をしていた。
僕もそれに乗っかり声を荒げない様にテディにお願いをする。
「テディ、ビショップ君を安全な場所に移動して欲しい」
ー……………は?
それが返事????
「…お願いだよ。流石にそこに放置だと危ないだろ?」
ー……………はぁ…
今度はため息か!!!!
「テディ…?」
イライラして声を荒げない様何とか抑えながら声のトーンを出来るだけ落としゆっくり声をかける。
ー………何でこんな奴の心配してるんだ?
「え?」
ちょっと想定外の質問返しが来たのでびっくりした。
ー………………
また無言だ。
これは僕の返答があるまで話さないし動かないつもりだろう。
目の前にいたら仁王立ちで上から睨まれているだろう。
「担当してる子を心配するのは当たり前じゃないのか?」
ー………………それだけか?
「それ以外にどんな意味があるんだよ」
まじでそれ以外にどんな意味があるのか僕も知りたい。
ー………わかった。そっちに移動させる代わりに何してくれるんだ?
「ん?………はぃ??」
何を言っているのかわからないんだが???
「ごめん。どういう意味か分からないが…テディは何をして欲しいんだ?」
ー………………
え?おい!また無言かよ!!!!!
彼が無言になる事は多々ある。
が、こんな状況でこういうことになるのは滅多にないが…
仕事中に言うことを聞かなくなったのはバディ解消申請を提出したのがバレた時が初めてでその後も何度か同じような感じにはなったが今回の様な意味の解らない質問や無言は初めてだった。
ー………………
面倒臭ぇぇぇぇl!!!
「わかった!面倒臭いしイマイチよくわからないけどお前の言う事一つ聞いてやるからさっさと終わらせて帰ろう!」
思考は放棄された。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
48
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる