/// Tres

陽 yo-heave-ho

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□海篇 The Pirates and Secret Treasure.

2.04.2 一味の掟(2)

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「ッ"ぶ、…っ…」
 足が綺麗に顔に入り、一瞬意識が飛んだスタンは背中から倒れてしまう。タイミングよく鐘が鳴り、ダウンしたにもかかわらずノーカウントとなって、リンやフランツ側の者達が抗議の声を上げた。
 ぐったりとしたままのスタンをキースが抱え起こし、ネロも手伝い座らせてやる。瞼が切れたのかドクドクと血が溢れ、鼻血も合わさり顔面血塗れだ。
「馬鹿、大振りしやがって…大丈夫か?」
「…だいじょばね、ッ…」
 キースは呆れながらも右瞼の傷を押さえてやる。ビアンカが手当ての道具を持ってきてくれ、オーウェンのお達しで長めのブレイクタイムが言い渡される。
 瞼の傷といい、これまでの動きといい、キースはフランツの狙いが読めた気がして眉間の皺を深くした。
「あの野郎…左目のこと気づいてんのか?」
「さてなぁ…眼鏡、外しといて正解だった」
 スタンは相変わらずヘラヘラしていたが、痛みを堪えるように右目をギュッと瞑っていて、ビアンカは手当てしながら気がつく…片方だけになった彼の左目は、しっかりと開いておらず虚ろげだった。
「スタン…目悪いの??」
「ん?平気へーき…両目瞑ってたって、へっちゃらだね」
 スタンはまた笑って答えるが、ビアンカは不安になってしまう。これまで度々見てきた彼の眼鏡は、左目の為だったようだ。
「粋がってんじゃねぇぞ他所者がッ!」
 聞こえたのかフランツが声を上げる。彼はスタンとは打って変わり余裕の表情だ。他所者という言葉にキースやスタンだけでなく、他の者達も眉を寄せる。
「情報屋だかクソだか知らねぇが、言うことなすこと全っ部怪しんだよッ、特にテメェはなぁ!今ここでしっかり叩き込んでやる!」
「……」
「あぁでも、土下座でもすんなら許してやるぜ!仲良しの軍兵野郎も心配してんぞ、どうする?!おっさんッ!」
 威勢よく吠えるフランツの傍らで、リンも二人を睨みつけていた。二人で一人前なキャプテンコンビは突然一味に加わったキースとスタンに未だ疑心を抱き、そして喧嘩の掟を用いることで知らしめようとしていた…何をどうしようとも、二人は他所者であるということを。
「テメェも、おっさんだろ…ッ」
「動かないで、また血出るよ」
「何か食べる?」
「食いてぇ…けど、食ったら吐く…」
 スタン側はフランツを無視し手当てを続けた。ジュリーも助けてくれて、なんとか血が止まるが傷は開いたまま。また顔に喰らうとヤバい。見ている誰もがフランツの勝利は間近だと思った。
 キースはスタンの傍らで黙り込んでいたが、鋭い目つきでフランツを一瞥すると口を開き、
「…なぁ…俺はそんなに似てるか?」
「「?」」
「俺はあんなクズ野郎とッ、似てんのか!?」
 周りにいた皆が目を丸くする。ビアンカは以前フランツと似ていると言ったことを思い出し、慌てて否定しようとするが、
「うははっ!似てねぇな。お前のが可愛いね♪」
 スタンが笑い声を上げ、首を振る。可愛いなどと言われいつものキースなら怒鳴り返す(殴っていたかもしれない)ところだが、今の彼は違った。
「いつものあんたは何処行った?とっくにぶちのめしてる頃だろ?あんな口だけのチビにやられっ放しで、楽しいかッ?」
「ぷ!はははは!チビてお前、大さ、」
「俺のがデケぇ!」
「ぶふッ…キース君、熱くなってんじゃん」
 キースは心の底から怒っていた。フランツを指差し主張する彼の目は真剣で、彼らしくなくちょっと熱苦しい。笑い続けるスタンと一緒にビアンカも吹き出してしまう。大して変わらない身長のことも尾を引き、じわじわと面白くなる。
 さらにキースは酒瓶を掴むと、あろうことか中身をスタンに浴びせて、スタンは水浴びのように酒でびしょ濡れになった。文字通り浴びるほど飲むといった状態だ。わけがわからず皆唖然とするが、
「あんたこういうのは得意だろッ、負け無しなのはあんただ!いつまで遊んでるつもりだよ?!」
 酒塗れで匂いだけでも酔ってしまいそうな中、キースは叱咤した。気持ちが昂りニヤりと笑うスタン。酒は傷に滲みたが、嬉しい気持ちが紛らわせてくれる。
「…もっと褒めて、相棒…そしたらがんばる」
「褒めてほしけりゃなぁ!いつもみてぇに勝て!!俺の相棒なら勝ってこいッ!」
 またタイミングよく鐘が鳴る。
 スタンはキースの頭を撫で回し、立ち上がった。最高の尻叩きに応えねば。
 フランツも立ち上がり拳を構えるが、前に踏み出せずにいた…周囲の空気が変わったのだ。今の二人のやり取りに皆が魅入られ、喧騒が色を変えていく。側から見ても、海賊からすると特に、今のは熱い。
「…潰してやるッ」
 フランツはさらに苛立ち、迫り来るスタンを迎え撃った。

 その後、二人の喧嘩は数ラウンドと続いていった。早々に負けると思われたスタンは粘り、それどころか押してきている。
 フランツは間合いを取り、先ほどよりも抑えるように立ち回っていた。体力温存のようにも見えるがスタンの拳を警戒してのこと。
(さっきより速い…違う、重ぇんだ…!)
 攻めてくるようになったスタンの拳は重く、顔スレスレを通れば音が聞こえるほどで、フランツは焦りはじめる。一瞬反応が遅れ顔面を狙われるがなんとか腕で防ぎ止める。しかし、
「!?ッぅ"、ぐ…」
 ガラ空きになった腹へ右の拳が入り、よろけてしまう。やはり今までと違い重く、胃液が込み上げる。後退り前のめりになってしまったフランツをスタンは追撃せず、代わりに腕を伸ばし、
「…どした、キャプテン。かかってきな」
 ニヤニヤと笑い手招きして、また拳を構えれば、フランツは歯を剥き出し殴りかかってきた。
「ねぇ…フランツ押されてるの?」
「というか…スタンが強くなった?」
 フランツ側で観戦していたレイチェルとスコットは揃って眉を寄せた。先ほどの酒浴びからスタンは強さを増していると観戦側でもわかる。いつも通りフランツに賭けた二人だが、これはもしかすると、もしかするかもしれない。
 鐘が鳴る。
 キースはまた酒瓶を開け、半ば強引にスタンに飲ませていく。これで何本目か。既に匂いに当てられているのかキースの顔は赤く、嫌々そうに歪み、少しでも防ごうと鼻や口に布を巻き覆い隠していた。
「いまの…見てた?」
「見てた、やりゃあ出来んじゃん、さすが」
「へへっ…俺、カッけぇ?」
「カッコいいカッコいい、すげぇよあんた、最高。もっとやれるよな、ぶちのめせ」
 そしてこれだ。鐘の度続く褒めちぎり。滅多にないキースからの褒め言葉にスタンは終始笑顔だ(気持ちの籠もって無さそうな口調だが…)。
 キースは追加で貰った酒も開け、また頭から浴びせてやる。
「ふへ…っへへへ!あ"ぁーうめッ、最高ぉ♪」
 スタンがまた笑う。纏う気配まで変わり、興奮状態の彼はまるで熊のようで、楽しそうに目をギラつかせている。
「奢ってやるから、ぜってぇ勝て。いいか、勝てよスタン。勝たなきゃ殺す。ど頭に風穴空けてやっからな…!」
「あッはははは!こわっ!キース君怖ぁい!」
「「……」」
 異様な光景にビアンカもジュリーも引いていた。粘るスタンに興味を抱いた者達が集まってきたのだが、彼らも引いている。
「ネロ、あいつらの味方なのか?」
 喧嘩の掟限定で給仕係に徹するヴァンは、ネロの何度目かの酒の要求に渋々応えてやり眉を寄せた。ネロは笑い返して、
「…もう、仲間だからな。あいつら面白ぇし」
「物好きだねぇ、お前さんも」
 レスターが混ざりニヤニヤ笑いながら酒を呷り飲む。
「とか言って、あんたもスタンに賭けたろ?」
「いやぁこれ見てっとな、もしもがありそうでよ。面白ぇ穴馬だ」
「…だってさ。ヴァンも賭けとけよ」
「……」
 二人の言葉にヴァンはつい迷ってしまう。また鐘が鳴り、渦中の二人が立ち上がって、三人は身を乗り出し眺め見た。

 また鐘が鳴る。
 負け無しフランツを相手に、スタンはかなり持ち堪えていた。それどころか彼は回を重ねる毎に強くなっているようで、皆面白い闘いにすっかり夢中だった。
 フランツは顔にできてしまった痣を押さえながら、スタンをじっと睨んでいた。さっきまでの余裕は消え、気を抜けばいつ打ちのめされてもおかしくない状況。さらに気になることがあり、胸が騒つく。
「フランツ!さっさと仕留めろよ!」
「どうしちまったんだ?!」
「……」
 フランツに賭けている者達が野次を飛ばす。皆まさかが起きないか不安になっているのだが、本人は心ここにあらずといった様子だ。
 今一度喧嘩を振り返る。序盤は悪くない、我ながらキレのある動きで立ち回ってた。だが今のは、なんだ?
 何やら俯き自身の両拳を見つめる。若い頃に入れた西の文字の刺青。憧れの人の名言……まさかまさかの可能性を想像し、あり得ないと眉を寄せる。
「おい…フランツ?大丈夫か?」
 らしくない上に様子がおかしい彼を心配し、リンが顔を覗き込むが、
「…黙れ、殺すぞッ!」
 不機嫌顔で怒鳴り返され、リンは思わず身を引いてしまう。
 フランツの気がかり…それはスタンの闘い方。
 酒を呑んで浴びて、その度に変わっていく彼の拳や動作。さらにその表情に、見覚えがあった。

 鐘が鳴ったのと同時、フランツが駆け出し一気に距離を詰める。スタンは飲みかけの酒を放り投げ寸でで躱し、暫く逃げに徹する。
 皆沸き立ち声を上げ、キースやビアンカも叫び、集会場は今日一の盛り上がりに包まれる。
「Adios, nique ta mère!」
「Ooh la-la ♪ Merci salaud!」
 西言語の侮蔑とともに拳を繰り出す二人。スタンの猛攻にフランツは蹴りを捨て、殴り合いになる。
 互いに掠ろうが当たろうが止まらず、懐に潜ったフランツがスタンの顎へ一撃を入れ、スタンはそのままフランツを捕まえると脇へ思い切り叩き込んだ。だが二人共肝心の決め手が入らない。
 苛立ちそうな状況の中、フランツは純粋に楽しみはじめていた。強いはずの己と張り合い、それ以上かもしれぬ目の前の男に、キース同様珍しく熱くなっていた。それはスタンにも伝わったのか彼は闘いの最中で笑みを深め、全力でぶつかっていった。二人も皆も、熱い時間だった。
 ──が、しかし。
 ヴァンがはっと思い出し時計を見る。集会場の隅に置かれた古時計の針は22時を少し過ぎていて、少年は血相を変え走り怒鳴った。
「オーウェンッ、時間!!」
「!…ヤベ」
 ヴァンの声が聞こえ、オーウェンも顔を引攣らせ、何度も鐘を鳴らし皆に報せる──22時を過ぎた一味に降りかかる緊急事態を。
「うっせぇぞッ!!クソガキ共ぉ!!!」
 集会場に銃声と怒声が響き、木霊する。フランツは一瞬気を取られ、スタンは止まらず腕を振り、渾身の右ストレートを繰り出した。
 撃ったのも怒鳴ったのもゼスだった。彼は凍りついた全員に今度は大筒を向け、火蓋を開けた。途端、蜘蛛の子を散らしたように皆逃げて行く。キースはわけがわからず眉を寄せたが、
「時間の掟!」
「あ??」
「早くッ、スタンも!」
 ビアンカがキースの腕を掴み駆け出し、呆然としていたスタンも捕まえて集会場から脱出する。最後の最後で打ちのめされたフランツはリンが引っ張り起こし、同じように逃げて行く。
 ゼスは不機嫌極まりない様子で舌打ちして、秒でもぬけの殻となった集会場を後にした。


 キースとビアンカは、スタンを支えてやりながら部屋に向かっていた。
 真ん中で支えられているスタンはフラフラだったが相変わらずご機嫌で、酒臭い彼に当てられたキースも足元がおぼつかない状態だ。ビアンカはしっかり歩けと二人の尻を叩く。
「何が時間の掟だよ、変なもん作りやがって」
「あれだけはゼスの為の掟かな」
「アホか」
「なぁなぁそれよりさぁ、最後の、見たか?あいつの間抜け面!へはっ、すんげぇおもろいの!」
「あーはいはい、見た見た」
「ねぇそれより、手紙は?」
「……まだ、途中」
「「はぁ?」」
「だって、明日飛ばそうって、リンが」
「あのクソッたれ!」
「出遅れてんじゃねぇか…ちゃんと躾とけよ、お姉ちゃん」
 三人共声を潜めてはいるが、さっきの興奮が抜けず愉しげだった。キースは最後のドサクサ紛れに<竜の首飾り>も回収できたので、一安心だ。
 因みに時間の掟により、22時は一味全員就寝時間である。守らず騒いでいると、さっきみたくゼスが殺しに来るのだ(今のところ死者は出ていないらしい)。
 もうすぐ部屋というところで背後から声がかけられる。三人揃って振り返れば、声の主はフランツだった。キースはムッとし眉を寄せ、
「あんたもしつけぇな。まだやる気か?」
「…違ぇ、喧嘩じゃねぇ。その人に用がある」
 フランツは気まずそうに答えスタンに視線を送った。キースとビアンカは思わず顔を見合わせる。彼は他所者だのおっさんだの騒いでた張本人らしからぬ様子だった。
「なんかご用で、キャプテン?」
「……少し、話がしたい」
 怪訝に思ったキースが口を開きかけるが、スタンは肩を引っ張り止めて一人歩み寄る。
「続きじゃなさそうだし、だいじょぶ…もう喧嘩しねぇから。すぐ戻るよ」
「…早めに寝て。手紙も残ってるし、明日から忙しいぞ」
「…ああ…」
 何かあるな、と二人は思ったが、おやすみと言葉を交わしビアンカは自身の部屋へ戻って行った。キースも部屋へ向かうが、振り返り二人の様子を窺う。
「Te rappelles-tu?」
「…tu es sérieux?」
 西言語で会話していて、また怪訝に思ってしまう。フランツは自身の両手を見せているようで、わけがわからない…だがスタンは相変わらず笑顔で、こちらに手まで振ってきたので、大丈夫だろうと思い一人先に部屋に入った。

 ──この後、西世界出身の二人は暫く話し込むのだが…それはまた別のお話。

 こうして初夏の喧嘩の夜は、穏やかに更けていった。
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