透明な君が

にゅるにゅる

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冬休みに向けて!

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~放課後~
「勉強会の事で提案というかお願いがあるんだけど…」
「どうしたのですか?蒼さん。」
「実は冬休み入ってから正月まで予定入っちゃって…短くなるけど1月2日からでいいかな?」
「もちろん!予定は人それぞれだしね!」
「ありがとう。助かるよ。」
「時間はどうします?私はいつでもいいけど。紫音さんは?」
「私もいつでも大丈夫です。陽菜ちゃんが決めてください。」
「私は10時ごろからやればたくさん出来るなぁ…えっ、なに!?なにその目!」
「いや…勉強嫌いの陽菜さんにしては珍しいなと思って…」
「なによ。せっかくやる気だしたっていうのに!」
「ご、ごめん!悪気はなかったんだよ…じゃあ、とりあえず2日の10時からでいいかな……?」
「わかりました。2日の10時からですね。楽しみにしています。それでは、私達はこのへんで失礼します。」
「うん、また2日に会おうね。」
二人と別れて少し雑談をしていた。神無さんの話す話は面白い。
「あっ、蒼くん、私学校に忘れ物しちゃったから、先帰ってて。」
「…?いいけど。気をつけてね。」
これからなにしてようかな。姉が帰ってくるし部屋の片付けでもしとこうかな?などと考えながら、駆け足で帰った。

~教室にて~
みんな帰宅部でほんとに良かったと、心底思う。大切な人を巻き込まなくて済むからだ。私は今部活が終わり教室に戻ってダラダラしている人たちの元へ向かっていた。私は人から見つからない。けど接触すればそこになにかある程度は認識される。などと考えていると教室についた。耳を澄ませて教室内の人たちの声を聞いていた。流石にもうこれで4回目。懲りてくれていればいいのだけど。
「いやーつかれたなぁ。最近変なことばっか起こるしなぁ~気味ワリぃ。」
「そうだよなぁ。急に俺吹っ飛んだし。怖かったわwww」
私がやったやつだ。腹が立ってつい投げ飛ばしてしまった。
「まぁ、たいてい蒼のやつの話ししてたら起こるよなぁ。怪奇現象。」
「あいつ多分祟り神だよな。あいつの話ししてて毎回怪奇現象起こるし。」
しまった、今までも努力が無駄だったどころかいじめをエスカレートさせていたなんて。私は覚悟を決めた。生徒は二名。これで終わらせる。これからは他の方法を探す。教室に入って私は急所を狙って、回し蹴り。男子生徒二名を気絶させ、疲れて寝ているように見えるよう自然な形で寝かせた。神山先生いるかな。

~職員室にて~
「神山先生男子二名が教室で寝ています。起こしてあげてください。」
「わかった、後で行こう。その前にお前に話がある。」
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