透明な君が

にゅるにゅる

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~陽菜の思い出~
私の家はいわゆるお金持ちだった。私お嬢様と呼ばれて育ってきた。もちろん、上に立つ人間に成るため、それ相応の教育をされてきた。特段厳しいわけじゃないが、”人の上に立つ”という事がどうもむず痒く、よく家を抜け出していた。その日ものんきに家の近くの海へ行き、遊んでいた。すると一人の男の子が居た。気になった私は、声をかけてみた。
「あのぉ、何をしてるんですか?」
「散歩だよ。暇だから遊んでるんだ。よかったら一緒に遊ばない?」
「ええ、いいですよ。何して遊ぼ、遊びましょうか。」
「…?喋りにくいなら、普通に話したら?そのほうが君にあってるし、いちいち気にしてたら楽しむものも楽しめないよ?朝日さん。」
「なんで私の名前を知ってるの?ですか?」
「知らない人は居ないよ。お金もちって有名だよ?」
「そうなんですか、じゃあやっぱりこの私でいるよう心がけなければいけませんね。」
「何もわかってない…いい?君は僕と同い年!それにまだ朝日家の当主じゃない!それに今からそんな窮屈じゃあ大人になっても窮屈な人間になりかねないよって!この!僕こと蒼が!言ってるの!」
「お言葉ですが、私のお家の悪口に当たるお言葉か謹んでいただけますか?どこが窮屈に見えるのですか!?」
「窮屈だから家から出るのも大変!黒い人がいつもつきまとって窮屈!今もいるじゃないか!」
「えっ!私抜け出してきたのバレてるんですか!?」
「バレてなきゃあの人は今ここに居ない!…ごめん。きつく言いすぎちゃった…僕はもう帰るよ。」
「……さようなら。こちらこそ、ご、ごめん。また会えたら今度は楽しくお話しよ!」
「…!うん!!!」
それ以降私は窮屈な口調を捨て、家にいるときはせめて命令に近い口調をすることにしている。しかし蒼を名乗る男の子は居なくなってしまった。そして私の約束は目標に変わった。

~現実~
「で、その時の名残が出てたってわけだよ。じゃ、行ってくるね、先生!」
「あ、ああ。」

~神無家~
「お邪魔しまーす。」
「陽菜ちゃん!?…ごめんけど今は…」
「お邪魔しますは家に上がらせてもらえた時にしか言わないんだよ。てことで入るねー!」
「あっ!ちょっと!」
「へーきれいな家!色葉ちゃんの部屋は?」
「話を聞いて!いったい何しに来たの?こんな大荷物で。」
「? 大荷物で友達の家はお泊まりでしょ?あっ!それとも嫌だった?」
「いいけど…5分だけ待ってて、外で。」
「わかった。じゃあ5分後ね。」
こうして謎のお泊まり会が始まった。
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