6 / 14
第6話 呪いのドラゴンロード③
しおりを挟む
私の目の前には巨大なドラゴンが対峙している。
表情は読み取れないが。私をじっと見ている。
翼を閉じたまま、身体を地面に寝そべらせ。
尻尾はだらりと地面に這わせている。
私に対してなにも警戒していないのは読み取れる。
ドラゴンの周囲には人だったものがバラバラに散らばっていた。
遅かった。
背中越しに見るクロードは剣を地面に刺し、杖代わりに身体を支えていたが。私の声には答えない。
そして彼の足元には血だまりがあった。
私は足が動かなくなった。
このままクロードの正面に周ったら、血だまりの原因が分かってしまう。
ドラゴンは私が動けなくなったのを察したのか声を発した。
特に興味もないような抑揚のない冷めた口調で。
『ふん、人間の女、お前は何か言いたいようだったが。残念だったな。この男は死んだ。人間にしてはなかなかに見どころがある奴だったな。まさか立ったまま死ぬとは恐れ入ったぞ』
間に合わなかった……。
私はクロードの側に駆け寄る。
クロードの胸は鎧ごとドラゴンの爪に引き裂かれており、そこから大量の血が流れていた。
私に回復魔法が使えれば何とかなったのかもしれない。
いや、この傷の深さ、おそらく一瞬で絶命しただろう。
それに治せたって目の前の脅威は無くならない。
『ところで女、この男の勇猛さを前に、我も気分が良い。なにか言ってみろ。
我はドラゴンロード。ルシウスという。『呪いのドラゴンロード』といえば我のことよ。女、お前も名乗ることを許可する』
呪いのドラゴンロード。……知っている。
他のドラゴンロードと違って人類に対してたびたび干渉をしている。おとぎ話で登場する邪悪なドラゴンとはこいつのことだ。
こんなやつがこんな近くの森のなかに? これから人類に対して災厄をもたらすつもりなのだろうか。
いや、今は目の前の問題に立ち向かわなければ。私の返答次第でマーサも、信じてついてきた皆も死んでしまう。
私は呼吸を整える。そして姿勢を正し。
王族として挨拶をした。
「偉大なドラゴンロード。御身の名は良く知っております。私はエフタル王国第四王女のクリスティーナ・エフタルと申します」
ドラゴンは首を上げる。私の名に興味を持ったのか突然笑い出した。
『ハッハッハ! エフタルの第四王女だと? お前が? ハッハッハ! いや、すまんな、名乗った物に対する礼儀ではないのは知っているが。貴様がエフタルの……』
私を知っている? どういうこと? 私の存在は王宮の中でしか知られていないはず。
そう、公式にエフタル王国には第四王女はいないはずなのに……。
「失礼ながら、私ごときをなぜ偉大なロードがご存じなのでしょう」
ドラゴンは首を曲げ、私を見下ろしながら言った。
こちらに顔を向けるということは少しは興味を持たれたのだろうか。
『ふむ、そうだな。お前は知らんか。まあ当然だな。お前は我の生贄なのだよ。父から聞かなかったか? 貴様が成人したら我に献上すると言っておったぞ?
……しかし、あの男には騙されたな。お前には魔力の欠片もない。喰ってもなんの足しにもならん。それにしても、お前は王女なのだろう? なぜここにいる?』
そういうことか。
王国はこうして、この呪いのドラゴンから国を守っていたのだ。
生贄を定期的に捧げることでドラゴンの脅威に対峙していたのか。
それは悪い事ではない。それで多くの人が救われるのならそうすべきだろう。
……でも、それは生贄に選ばれない立場の人間が思うことで。私には関係がない。
私の中で何かが切れた。
全てが嫌になった。クロードもいない。ならせめて今までお世話になった人たちの為に。王国の大掃除をしよう。
私はドラゴンの前に跪く。
「お聞きください。私は王国から逃げてきました。それに私はもう成人です。もう魔力は発現しないでしょう。
ならば、偉大なるドラゴンロード。ルシウス様。今回の非礼に対する償いとして、私の父や兄、いえ、この際ですから王国の貴族を全てを献上させていただきます!」
ドラゴンは身体を持ち上げると上機嫌に笑った。
『ハハハ! お前、狂っているのか? いや、そうではないか、先程までのこの騎士に対する愛情は本物だった。愛情と憎しみ……ふむ、面白いな、聞かせよ、お前の企みを』
私は隣にいるクロードの亡骸を見る。このドラゴンに言われるまでもなく、彼への愛は本物だ、だから憎むのだ。
呪いのドラゴンロードはその名の通り、愛情と憎悪を好む。呪いとはこれらの感情を無くして成立しないからだ。
私は、剣を硬く握ったままの彼の両手に手を重ねる、ドラゴンに気に入られる目的でもあったが。私も少しだけ彼の勇気が欲しかった。
そして、私はこの呪いのドラゴンロードに王国の秘密を話した。
――私は未来永劫人類の天敵だろう。
エフタル王国は王城を含めて街全体が強力な魔法結界で守られている。
さすがにドラゴンロードでも、王城や魔法学院の魔法使いたちによって作られた巨大な魔法結界は突破できない。
だが、私は知っている。魔法結界のウィークポイントを。
いくら巨大な結界でも常に全方位に展開することは出来ないのだ。
これは国家機密。だけど。おじい様の書斎にあった本にはそれが詳細に書かれていた。
おじい様、レーヴァテイン公爵家は魔法結界の秘密を守る家系でもあった。
馬鹿な父上。そんな公爵をたった一度の失敗で伯爵に降格するなんて。
あまつさえ、将来の無い私の教育係に任命するなんて不名誉な扱いをしたからよ。
だから呪いのドラゴンに滅ぼされても文句は言えない。
『ハッハッハ! これは傑作だ! やはりお前は狂っているな。命欲しさに親兄弟や親族を売るとはな』
「ええ、ロード。私は親兄弟を売った。ですが命欲しさにではありません。これは私の願いです。どうかロードには私の最後の願いを聞いてほしく存じます。貴族を殺して平民を解放したいのです」
『ふむ、気に入った。クリスティーナよ、実に面白い。光栄に思え。この呪いのドラゴンロードがお前の美しい憎悪の感情を心から称賛しよう』
ドラゴンロードは指先を私の胸にかざした。
『クリスティーナよ、お前は気に入った。殺すには惜しいから特別に我の眷属にしてやろう』
ドラゴンロードの指が光ると突然、心臓を縛られるような感じがした。これが呪いのドラゴンロードの権能である呪いの一つだろうか。
『契約はなった。お前は我の眷属、呪いのドラゴンロード、ルシウスの所有物だ。
無能な貴様を喰ったところで我には何の利益もないしな。
それに我の眷属となったからには多少は魔法を使えるようになったはずだ。呪いとは魔術の契約でもある。
精進せよ。お前が育ち切ったときには、その魔力をいただくとしよう。よろこべ、お前はメインディッシュだ』
結局、私はこのドラゴンの生贄になることには変りはないか。
でも、これで王国は滅ぶ。思い残すことはない。
ふと疑問に思った。
「私が自害したらどうされますか?」
『ふむ、それは困るな。お前にも生きる楽しみが必要という事か。
そうだな、ではこの男を、殺すには惜しいと思っていた。
丁度よい。お前を育てるための餌になってもらう。
お前ら人間の言葉で言うなら家畜は太らせてから食えだったか?』
ドラゴンロードは今度はクロードに向かって指をかざすと、クロードの傷は綺麗に治っていた。
心臓の音が聞こえる。硬直していた手は解けてその場に倒れた。
私は彼を抱き起そうとして、側に駆け寄ると彼の吐息を感じた。
意識は無いが、生き返ったのだ。
『さて、これでお前は死ぬ理由がなくなったな。この男の目の前でお前は自害などできるか?』
クロードを人質にするなんて最低だ。
けど、私は死ねなくなった。このドラゴンに食べられるその日まで。
……でも、クロードが生き返ったことは嬉しかった。
このドラゴンに弄ばれていると分かっていても……。
表情は読み取れないが。私をじっと見ている。
翼を閉じたまま、身体を地面に寝そべらせ。
尻尾はだらりと地面に這わせている。
私に対してなにも警戒していないのは読み取れる。
ドラゴンの周囲には人だったものがバラバラに散らばっていた。
遅かった。
背中越しに見るクロードは剣を地面に刺し、杖代わりに身体を支えていたが。私の声には答えない。
そして彼の足元には血だまりがあった。
私は足が動かなくなった。
このままクロードの正面に周ったら、血だまりの原因が分かってしまう。
ドラゴンは私が動けなくなったのを察したのか声を発した。
特に興味もないような抑揚のない冷めた口調で。
『ふん、人間の女、お前は何か言いたいようだったが。残念だったな。この男は死んだ。人間にしてはなかなかに見どころがある奴だったな。まさか立ったまま死ぬとは恐れ入ったぞ』
間に合わなかった……。
私はクロードの側に駆け寄る。
クロードの胸は鎧ごとドラゴンの爪に引き裂かれており、そこから大量の血が流れていた。
私に回復魔法が使えれば何とかなったのかもしれない。
いや、この傷の深さ、おそらく一瞬で絶命しただろう。
それに治せたって目の前の脅威は無くならない。
『ところで女、この男の勇猛さを前に、我も気分が良い。なにか言ってみろ。
我はドラゴンロード。ルシウスという。『呪いのドラゴンロード』といえば我のことよ。女、お前も名乗ることを許可する』
呪いのドラゴンロード。……知っている。
他のドラゴンロードと違って人類に対してたびたび干渉をしている。おとぎ話で登場する邪悪なドラゴンとはこいつのことだ。
こんなやつがこんな近くの森のなかに? これから人類に対して災厄をもたらすつもりなのだろうか。
いや、今は目の前の問題に立ち向かわなければ。私の返答次第でマーサも、信じてついてきた皆も死んでしまう。
私は呼吸を整える。そして姿勢を正し。
王族として挨拶をした。
「偉大なドラゴンロード。御身の名は良く知っております。私はエフタル王国第四王女のクリスティーナ・エフタルと申します」
ドラゴンは首を上げる。私の名に興味を持ったのか突然笑い出した。
『ハッハッハ! エフタルの第四王女だと? お前が? ハッハッハ! いや、すまんな、名乗った物に対する礼儀ではないのは知っているが。貴様がエフタルの……』
私を知っている? どういうこと? 私の存在は王宮の中でしか知られていないはず。
そう、公式にエフタル王国には第四王女はいないはずなのに……。
「失礼ながら、私ごときをなぜ偉大なロードがご存じなのでしょう」
ドラゴンは首を曲げ、私を見下ろしながら言った。
こちらに顔を向けるということは少しは興味を持たれたのだろうか。
『ふむ、そうだな。お前は知らんか。まあ当然だな。お前は我の生贄なのだよ。父から聞かなかったか? 貴様が成人したら我に献上すると言っておったぞ?
……しかし、あの男には騙されたな。お前には魔力の欠片もない。喰ってもなんの足しにもならん。それにしても、お前は王女なのだろう? なぜここにいる?』
そういうことか。
王国はこうして、この呪いのドラゴンから国を守っていたのだ。
生贄を定期的に捧げることでドラゴンの脅威に対峙していたのか。
それは悪い事ではない。それで多くの人が救われるのならそうすべきだろう。
……でも、それは生贄に選ばれない立場の人間が思うことで。私には関係がない。
私の中で何かが切れた。
全てが嫌になった。クロードもいない。ならせめて今までお世話になった人たちの為に。王国の大掃除をしよう。
私はドラゴンの前に跪く。
「お聞きください。私は王国から逃げてきました。それに私はもう成人です。もう魔力は発現しないでしょう。
ならば、偉大なるドラゴンロード。ルシウス様。今回の非礼に対する償いとして、私の父や兄、いえ、この際ですから王国の貴族を全てを献上させていただきます!」
ドラゴンは身体を持ち上げると上機嫌に笑った。
『ハハハ! お前、狂っているのか? いや、そうではないか、先程までのこの騎士に対する愛情は本物だった。愛情と憎しみ……ふむ、面白いな、聞かせよ、お前の企みを』
私は隣にいるクロードの亡骸を見る。このドラゴンに言われるまでもなく、彼への愛は本物だ、だから憎むのだ。
呪いのドラゴンロードはその名の通り、愛情と憎悪を好む。呪いとはこれらの感情を無くして成立しないからだ。
私は、剣を硬く握ったままの彼の両手に手を重ねる、ドラゴンに気に入られる目的でもあったが。私も少しだけ彼の勇気が欲しかった。
そして、私はこの呪いのドラゴンロードに王国の秘密を話した。
――私は未来永劫人類の天敵だろう。
エフタル王国は王城を含めて街全体が強力な魔法結界で守られている。
さすがにドラゴンロードでも、王城や魔法学院の魔法使いたちによって作られた巨大な魔法結界は突破できない。
だが、私は知っている。魔法結界のウィークポイントを。
いくら巨大な結界でも常に全方位に展開することは出来ないのだ。
これは国家機密。だけど。おじい様の書斎にあった本にはそれが詳細に書かれていた。
おじい様、レーヴァテイン公爵家は魔法結界の秘密を守る家系でもあった。
馬鹿な父上。そんな公爵をたった一度の失敗で伯爵に降格するなんて。
あまつさえ、将来の無い私の教育係に任命するなんて不名誉な扱いをしたからよ。
だから呪いのドラゴンに滅ぼされても文句は言えない。
『ハッハッハ! これは傑作だ! やはりお前は狂っているな。命欲しさに親兄弟や親族を売るとはな』
「ええ、ロード。私は親兄弟を売った。ですが命欲しさにではありません。これは私の願いです。どうかロードには私の最後の願いを聞いてほしく存じます。貴族を殺して平民を解放したいのです」
『ふむ、気に入った。クリスティーナよ、実に面白い。光栄に思え。この呪いのドラゴンロードがお前の美しい憎悪の感情を心から称賛しよう』
ドラゴンロードは指先を私の胸にかざした。
『クリスティーナよ、お前は気に入った。殺すには惜しいから特別に我の眷属にしてやろう』
ドラゴンロードの指が光ると突然、心臓を縛られるような感じがした。これが呪いのドラゴンロードの権能である呪いの一つだろうか。
『契約はなった。お前は我の眷属、呪いのドラゴンロード、ルシウスの所有物だ。
無能な貴様を喰ったところで我には何の利益もないしな。
それに我の眷属となったからには多少は魔法を使えるようになったはずだ。呪いとは魔術の契約でもある。
精進せよ。お前が育ち切ったときには、その魔力をいただくとしよう。よろこべ、お前はメインディッシュだ』
結局、私はこのドラゴンの生贄になることには変りはないか。
でも、これで王国は滅ぶ。思い残すことはない。
ふと疑問に思った。
「私が自害したらどうされますか?」
『ふむ、それは困るな。お前にも生きる楽しみが必要という事か。
そうだな、ではこの男を、殺すには惜しいと思っていた。
丁度よい。お前を育てるための餌になってもらう。
お前ら人間の言葉で言うなら家畜は太らせてから食えだったか?』
ドラゴンロードは今度はクロードに向かって指をかざすと、クロードの傷は綺麗に治っていた。
心臓の音が聞こえる。硬直していた手は解けてその場に倒れた。
私は彼を抱き起そうとして、側に駆け寄ると彼の吐息を感じた。
意識は無いが、生き返ったのだ。
『さて、これでお前は死ぬ理由がなくなったな。この男の目の前でお前は自害などできるか?』
クロードを人質にするなんて最低だ。
けど、私は死ねなくなった。このドラゴンに食べられるその日まで。
……でも、クロードが生き返ったことは嬉しかった。
このドラゴンに弄ばれていると分かっていても……。
3
あなたにおすすめの小説
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる