24 / 51
24
しおりを挟む
◆綺堂 薊 side
「どけぇぇぇぇぇっ!」
獣のように吼えながら前進する。
ハッピーエンドの実現のため、この『病みラビ』でたった一人の親友を助けるために。
正面の敵は斬り捨て、足元の敵は踏み潰し、それ以外の敵は……
「俺より堕ちろ【禍福逆転】」
喰い付かせてから殺してやる。
俺の固有スキルである【禍福逆転】は一定時間内に攻撃してきた敵へ俺が受けたダメージの二倍ダメージを与えるスキルだ。
そこに距離は関係なく、遠距離だろうが零距離だろうが構わず粉砕した。
そうして、多少見晴らしを良くしてから手当たり次第に扉を開けていった。
「クソッ、ここも違う」
来紅が生き残るには、どこかモンスターがいない部屋に立て籠もるのが一番だろう。だから探しているのだが、来紅はおろか痕跡すら見付けられない。
そして、探してるのはもう一つ。この館の厨房も探していた。
腹が減ってる訳ではない。そこには『お菓子な魔女』を攻略するために必要不可欠の要素があるのだ。
だが俺の知識だけでは手に入れる事は出来ないため、来紅に協力してもらわねばならないのだが問題ある。
それは、俺が本来なら誰も知らない『お菓子な魔女』の攻略方法と来紅の固有スキルである【泡姫の献身】を知ってる前提で話さなければならない事だ。
緊急事態である今、気にするような事ではないかも知れないがハッピーエンドの実現にあたり、来紅へ不信感を与えたくない俺としては悩ましくある。
紛い物のハッピーエンドで我慢出来るなら狂人になど、なっていない。
「まあ、何とかするしかない」
出来なければ二人共、死ぬ。
俺は頭に浮かんだ最悪の結末を現実にしない為に走る速度を上げた。
◆雁野 来紅 side
モンスター達から逃げていると、菓子で出来た他の部屋とは明らかに違う金属製の扉で出来た部屋があった。
そこなら化物達の攻撃を凌げるかも知れない。そう思うも二の足を踏む自分もいた。
この異常な空間の中で異質な部屋なのだ。トラップや強敵がいる可能性もある。いや、むしろいた方が自然でさえある。
だが───
「入るしかないよね」
来紅には選択肢など存在しなかった。
自分の一部を喰らう程に身体を癒やし、追って来る速度を上げてくるモンスター達。
それだけでは無い、敵の数もどんどん膨れ上がっていた。最初は数匹だったが、今は後ろを見れば数え切れない。
先頭のモンスター達が霧のダメージで流れた血を舐める為に足を止めていなければ、来紅はとうの昔に骨も残さす喰い殺されている。
また、最初に比べて挟み撃ちにされる事が増えて来た。
後ろから来るモンスター以外は朽ちかけた見た目相応に動きが遅いので今のところ何とかなっているが、運に見放されたら終わりのギリギリ回避を続けている。
「お願い、開いて」
金属扉の前に来た来紅は取っ手を握り思いっ切り回した。ここで開けるのに手間取ったり、そもそも鍵が掛かっていたら死ぬしかない。
祈るような気持ちで扉を押すと意外とすんなり開いた。
直ぐに部屋の中へと入り扉を閉める。追われてた時に、ずっと聞こえていた唸り声や足音が止んだ。
扉には、そもそも鍵が付いていないようだったが自分を追って来たモンスター達の中に人型や頭の回りそうな敵はいなかったため、恐らく安全だろう。
この場所にきて、初めての安全地帯に少し安心する。
「……ガァァァッ」
「ひっ」
突然聞こえて来た咆哮に僅かな安心感は吹き飛び、来紅は慌てて扉の支えになるような物を探す。
はやく、はやく、と逸る気持ちのせいで視野が狭まる中、大きな冷蔵庫が目に入った。
「……これがいいかな?」
下にタイヤが付いてるタイプなので、自分一人でも動かせるだろう。
かなり重いが動かせ無い程でも無くタイヤのストッパーを解除して扉の前まで移動しストッパーを固定した。
本当はタイヤを破壊して冷蔵庫を完全に固定したいが、そうすると自分も出られなくなる上、薊が来てくれた時、入って来れないので諦めた。
「これで一先は大丈夫そうかな?」
ここの扉は内開きである。
これでやっと本当に一息つけるかな。そう思っていた矢先に───
「……ガァァァァァッ」
思わずビクリとする。
一度目は慌てていたせいで気が付かなかったが今なら分かる。この声は部屋の内側から聞こえてる事に。
いや、そもそも扉を閉めた時に外の音は聞こえ無くなっていたのだ。その時点で中から聞こえてる事に気づくべきだったなと少し反省。
「でも、どこから?」
見たところ部屋の中に敵はいない。
隠れる場所もあるが、隠れているのなら声を上げたりしないだろう。知能が低い獣ですら分かる事だ。
「……一応、探してみようかな。何かあると怖いし」
放置と探索の二択で迷った来紅だが探索を選択する。それに、ここは厨房のようだ。ついでに武器も探そう。
そうして、奥の流し台で包丁を手に入れる事にした。
「ダ…ガァァァァッ」
包丁を手に入れた直後、また聞こえた。
しかも、今までは聞こえなかった部分も聞こえた。どうやら人の言葉を話しているらしい。
「あれは、お窯かな?」
厨房の最奥にはパンを焼くような石窯があった。どうやら、そこから声が聞こえるらしい。
あの声が響くのに合わせて石窯の蓋が振動しているので間違い無いだろう。
だが、あの石窯は火が付いてる状態だ。数メートル離れている来紅でさえ熱気を感じる程の。普通なら中に人がいて、生きていられるとは思えない。
だが、声が聞こえるのだから生きた存在なのだろう。それも普通ではない相手が。
ああ、それでも───
「タ゛レ゛カ゛ァァァァァァッ!」
その言葉を認識したら来紅は動かずにはいられなかった。
来紅は本来困ってる人を見捨てられないタイプの人間だ。眼前に命の危機があるならともかく、自分の心に余裕が出来た今、動かないはずがなかった。
「いま助けますからねっ!」
中にいるであろう相手に声を掛けながら石窯に付いている閂を外して蓋を開けた。蓋を開ける時、指の一部が焼け剥がれたが今更、痛みは気にならなかった。
そして、開けた瞬間。中から黒い塊が飛びたして来紅をガッシリと掴んだ。
「あ、う」
炭を零しながら嗤う相手に萎縮する。
もはや、恐怖でまともな言葉が出てこない。相手の握力は強く、とても逃げられなかった。
失敗したな。
来紅は石窯を開けた事を後悔し始めた。
「どけぇぇぇぇぇっ!」
獣のように吼えながら前進する。
ハッピーエンドの実現のため、この『病みラビ』でたった一人の親友を助けるために。
正面の敵は斬り捨て、足元の敵は踏み潰し、それ以外の敵は……
「俺より堕ちろ【禍福逆転】」
喰い付かせてから殺してやる。
俺の固有スキルである【禍福逆転】は一定時間内に攻撃してきた敵へ俺が受けたダメージの二倍ダメージを与えるスキルだ。
そこに距離は関係なく、遠距離だろうが零距離だろうが構わず粉砕した。
そうして、多少見晴らしを良くしてから手当たり次第に扉を開けていった。
「クソッ、ここも違う」
来紅が生き残るには、どこかモンスターがいない部屋に立て籠もるのが一番だろう。だから探しているのだが、来紅はおろか痕跡すら見付けられない。
そして、探してるのはもう一つ。この館の厨房も探していた。
腹が減ってる訳ではない。そこには『お菓子な魔女』を攻略するために必要不可欠の要素があるのだ。
だが俺の知識だけでは手に入れる事は出来ないため、来紅に協力してもらわねばならないのだが問題ある。
それは、俺が本来なら誰も知らない『お菓子な魔女』の攻略方法と来紅の固有スキルである【泡姫の献身】を知ってる前提で話さなければならない事だ。
緊急事態である今、気にするような事ではないかも知れないがハッピーエンドの実現にあたり、来紅へ不信感を与えたくない俺としては悩ましくある。
紛い物のハッピーエンドで我慢出来るなら狂人になど、なっていない。
「まあ、何とかするしかない」
出来なければ二人共、死ぬ。
俺は頭に浮かんだ最悪の結末を現実にしない為に走る速度を上げた。
◆雁野 来紅 side
モンスター達から逃げていると、菓子で出来た他の部屋とは明らかに違う金属製の扉で出来た部屋があった。
そこなら化物達の攻撃を凌げるかも知れない。そう思うも二の足を踏む自分もいた。
この異常な空間の中で異質な部屋なのだ。トラップや強敵がいる可能性もある。いや、むしろいた方が自然でさえある。
だが───
「入るしかないよね」
来紅には選択肢など存在しなかった。
自分の一部を喰らう程に身体を癒やし、追って来る速度を上げてくるモンスター達。
それだけでは無い、敵の数もどんどん膨れ上がっていた。最初は数匹だったが、今は後ろを見れば数え切れない。
先頭のモンスター達が霧のダメージで流れた血を舐める為に足を止めていなければ、来紅はとうの昔に骨も残さす喰い殺されている。
また、最初に比べて挟み撃ちにされる事が増えて来た。
後ろから来るモンスター以外は朽ちかけた見た目相応に動きが遅いので今のところ何とかなっているが、運に見放されたら終わりのギリギリ回避を続けている。
「お願い、開いて」
金属扉の前に来た来紅は取っ手を握り思いっ切り回した。ここで開けるのに手間取ったり、そもそも鍵が掛かっていたら死ぬしかない。
祈るような気持ちで扉を押すと意外とすんなり開いた。
直ぐに部屋の中へと入り扉を閉める。追われてた時に、ずっと聞こえていた唸り声や足音が止んだ。
扉には、そもそも鍵が付いていないようだったが自分を追って来たモンスター達の中に人型や頭の回りそうな敵はいなかったため、恐らく安全だろう。
この場所にきて、初めての安全地帯に少し安心する。
「……ガァァァッ」
「ひっ」
突然聞こえて来た咆哮に僅かな安心感は吹き飛び、来紅は慌てて扉の支えになるような物を探す。
はやく、はやく、と逸る気持ちのせいで視野が狭まる中、大きな冷蔵庫が目に入った。
「……これがいいかな?」
下にタイヤが付いてるタイプなので、自分一人でも動かせるだろう。
かなり重いが動かせ無い程でも無くタイヤのストッパーを解除して扉の前まで移動しストッパーを固定した。
本当はタイヤを破壊して冷蔵庫を完全に固定したいが、そうすると自分も出られなくなる上、薊が来てくれた時、入って来れないので諦めた。
「これで一先は大丈夫そうかな?」
ここの扉は内開きである。
これでやっと本当に一息つけるかな。そう思っていた矢先に───
「……ガァァァァァッ」
思わずビクリとする。
一度目は慌てていたせいで気が付かなかったが今なら分かる。この声は部屋の内側から聞こえてる事に。
いや、そもそも扉を閉めた時に外の音は聞こえ無くなっていたのだ。その時点で中から聞こえてる事に気づくべきだったなと少し反省。
「でも、どこから?」
見たところ部屋の中に敵はいない。
隠れる場所もあるが、隠れているのなら声を上げたりしないだろう。知能が低い獣ですら分かる事だ。
「……一応、探してみようかな。何かあると怖いし」
放置と探索の二択で迷った来紅だが探索を選択する。それに、ここは厨房のようだ。ついでに武器も探そう。
そうして、奥の流し台で包丁を手に入れる事にした。
「ダ…ガァァァァッ」
包丁を手に入れた直後、また聞こえた。
しかも、今までは聞こえなかった部分も聞こえた。どうやら人の言葉を話しているらしい。
「あれは、お窯かな?」
厨房の最奥にはパンを焼くような石窯があった。どうやら、そこから声が聞こえるらしい。
あの声が響くのに合わせて石窯の蓋が振動しているので間違い無いだろう。
だが、あの石窯は火が付いてる状態だ。数メートル離れている来紅でさえ熱気を感じる程の。普通なら中に人がいて、生きていられるとは思えない。
だが、声が聞こえるのだから生きた存在なのだろう。それも普通ではない相手が。
ああ、それでも───
「タ゛レ゛カ゛ァァァァァァッ!」
その言葉を認識したら来紅は動かずにはいられなかった。
来紅は本来困ってる人を見捨てられないタイプの人間だ。眼前に命の危機があるならともかく、自分の心に余裕が出来た今、動かないはずがなかった。
「いま助けますからねっ!」
中にいるであろう相手に声を掛けながら石窯に付いている閂を外して蓋を開けた。蓋を開ける時、指の一部が焼け剥がれたが今更、痛みは気にならなかった。
そして、開けた瞬間。中から黒い塊が飛びたして来紅をガッシリと掴んだ。
「あ、う」
炭を零しながら嗤う相手に萎縮する。
もはや、恐怖でまともな言葉が出てこない。相手の握力は強く、とても逃げられなかった。
失敗したな。
来紅は石窯を開けた事を後悔し始めた。
0
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。
大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。
そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。
しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。
戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。
「面白いじゃん?」
アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる