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一章:転生乙女
17 自己紹介をしました
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「皆さま、ご入学おめでとうございます。今日からこの貴族クラスの担当教師を務める事になりました、アイネ=ハーマンです。どうぞよろしくお願い致します」
教壇に立たれた男性教師がそのように挨拶をなさいました。
貴族クラスとハーマン教師は仰られましたが、ここはその中でも上位の階級、上級貴族の子息ばかりが集まったクラスになります。そのため王族であらせられるエーデルトラウト様もこの場におられました。しかも私のお隣に。
、、、、、、なぜ私はここにいるのでしょうか、、、?
それもこれも乙女様だから、という理由で片付いてしまっている現状です。
昨日の王子様との顔合わせもそうでしたが、平民であるはずの私の扱いが今では上級貴族の方々と同等、、、というわけなのでしょうね。
、、、落ち着きません。
なにより私に向けられる奇異の目が気になって仕方ありません。
私が乙女様という事は既に学校中に広まっています。そして私が平民出身者という事も知れ渡っています。そもそも隠すつもりもありませんでしたが、その事も相まって様々な方面から注目を集めてしまっているようです。
「ーーーーー平民のくせに、、、」
聞こえるように仰る割には、誰も顔を合わせません。
あくまで独り言、誰に対しての発言であるかは特定はしない。なぜならその方が気が楽だから、ですよね?
自身に対していくらでも言い訳が出来るため、罪悪感というものが薄れてしまうのでしょう。
しかし、ここまであからさまに嫌われるのは前世を含めても初めての事ですね。
、、、、、、少し興味が湧きますね。彼らがどのように私の事を想っているのか、ちょっと聴いてみるのも勉強になるかもしれませんし。
「ーーーーーそれでは皆さま、早速ではありますが、自己紹介も兼ねて、この場にて魔力測定を行いますので、お名前の呼ばれた方から前へといらしてください」
そういえばお母様から聞いた事があります。体内魔力量をある程度の範囲でランク付けを行う事により、魔導士としての素質を見極める魔道具があると。
そして教卓に置かれた水晶玉のようなものこそが、それに該当するのでしょう。
「ーーーーーネモ=ヴィオーラ様」
「、、、うん」
教師に名前を呼ばれ教壇へと向かう少女は少しばかり覚束ない足取りでした。
先程も欠伸をされていましたし、明らかに寝不足のようですね。学校が楽しみ過ぎて眠れなかったのでしょうか?
「僕は、ネモ=ヴィオーラ、、、僕のことはネモって呼んでいいよ、、、あとは、、、ん~、それだけ。よろしく、みんな」
そう挨拶をすると、ネモ様は教師に促され水晶玉に手を触れました。
すると、透き通っていた水晶は白く輝き出し、次に青く発光したかと思うと、黄色くなり、そして赤色へと変わり、そこで光は消えました。
「、、、す、素晴らしいです!!?入学早々、赤魔導士級の魔力を保持していらっしゃるとは!!?」
水晶玉が赤く光ったから赤魔導士なのですね。なんとも分かりやすい判定です。
しかし、赤魔導士とはどれほどのものなのでしょうか?私には馴染みがありませんね。
それでも周りの様子を察するに、凄いことなのは分かりました。
ネモ様はそんな彼らの称賛も意に介さず、またふらふらと歩き始めました。
しかし、席へと戻られる際に段差に躓き、前屈みに体勢を崩されました。
「ーーーーーぉわ、、、、、、ッ!」
それを見ていた私は自身の席から近い事もあり咄嗟に立駆けつけ、ネモ様の小さな身体を受け止めました。
「大丈夫ですか!?」
「あ~、、、ありがと。助かったよ」
「いえ、ネモ様にお怪我が無く良かったです」
「、、、君、僕のこと知ってるの?」
「お名前と、水晶玉を赤く光らせられる方、という事は知っています」
「、、、、、、面白い人だね、君。ビックリして眠気も飛んじゃったよ」
「学校が楽しみだったのですか?」
「へ?」
「あ、いえ、、、違っていたのなら申し訳ありません。ただ、学校に通うのが楽しみで眠れなかったのかなと、勝手に思っていたもので」
「あ~、、、そういう考え方もあるんだ。僕の場合はむしろ逆なのかもしれないね」
ネモ様が悲しそうな顔を見せました。
しかしすぐに口角を上げて、再びお礼の言葉を口にし、席へと戻って行かれました。そして私も席に着きます。
素早くネモ様を受け止めた私の行動に多くの方が驚かれておりましたが、私は悲しげな表情を浮かべたネモ様が気になってしまい、しばらく上の空でした。
そしてネモ様の事を考えていたら、ルクス君の事を思い出しました。
だからなのでしょうか。
ネモ様の悲しげな表情が、ルクス君と重なってしまったのは。
それにしましても、ネモ様は本当に15歳なのでしょうか?背丈だけで人の年齢を測る事が失礼だと承知の上で、私にはネモ様が小学校低学年程に見えたのです。
と、考えていても仕方のない事です。いつかご本人に直接伺える機会があればいいですが。
「ーーーーー乙女様、前へいらしてください」
ルクス君は元気にしていますよね?泣いてなんかいませんよね?
「お、乙女様、、、!!?」
やはりルクス君の日々の成長を見守れないのはとても悲しいです。
長期休暇がひと月ほどあるようですが、その際に戻る事は、、、、、、行きに1ヶ月要する道のりです、、、無理ですね。
「あの、、、乙女様、、、?」
先程から呼ばれているオトメ様という方が、登壇しませんね?この場にいないのでしょうか?
と、辺りをキョロキョロする私に、隣に座られていたエーデルトラウト様が肩を叩きます。
「呼ばれていますよ」
「、、、あ!申し訳ありません!?」
お名前で呼んでくれるのではなかったのですか、、、と少し不満もありながら、私は急いで教壇へと上がりました。
「お時間を取らせてしまい申し訳ありませんでした!私はリビット村出身のカヤ=エリュテイアと申します。皆さまとこれからの学園生活を楽しいものに出来たら良いなと思っております。どうぞよろしくお願いします」
微かにクスクスと笑い声が聞こえます。
しかし、私は気にしません。
強がりではありませんよ?
気にするだけ無駄、という意味です。
「それでは乙女様。魔水晶に手をお触れください」
「はい」
水晶玉に手を付けると、魔力が吸収されるのが分かりました。
この感覚は魔光に魔力を流す時と同じ感覚ですね。魔力を意識していなくても、触れただけで魔力が吸われています。
ただ魔光は意識せず流れる魔力量がとても僅かで子供が手を触れたところで、無意識に全ての魔力を吸われる事はありませんが、、、これは違いますね。
それに一定量流れていったところで、感覚として壁のようなものが水晶の中にあるのが分かりました。
なるほど、、、そういう仕組みですか。
雀の涙程の魔力を流しても、まったく水晶玉に変化はありません。
つまり、この抵抗となる障壁より、多くの魔力を流す事で、内在する魔力量を測っているのですね。
そのようにこの魔水晶に関して色々と探っていると、大きな笑い声が教室に響きました。
「ーーー光ってねーぞあいつ!どんなガキでも水晶光らすくらいできるってのに!!!」
一瞬ヴェンデル様がいらしたのかと思いましたが、また別の方のようですね。
「平民が乙女様ってのはやっぱ間違いじゃねーのか!!!」
舐められているのでしょう。少し遊び過ぎましたね。
私は魔水晶に自分の意思で魔力を大量に流します。
すると魔力による障壁を破壊する感覚が伝わり、水晶が白く輝きました。
うん、、、?今、何かおかしな手応えを感じたような、、、
「ーーーーーあははははは!!!結局は白かよ!やっぱ平民は平民じゃねーか!!!ーーーーーあ、、、?」
水晶玉の輝きが教室いっぱいに広がります。
「ね、ねぇ、、、あれって、、、」
「、、、おい、、、嘘だろ、、、!!!?」
その水晶玉から溢れる光は確かに白い輝きです。
しかし、ーーーーー。
「これで彼らからの疑いも晴れる事でしょう。あの輝きはまさしく、"白銀"の魔導士。初代乙女様のみが見せたという伝説の輝き」
エーデルトラウト様はそのように呟き、不敵な笑みを溢したのでした。
白く煌びやかな粒子が教室を満たし、その空間を幻想的に彩ります。
綺麗ですね。
それにしても半分も魔力を流しましたのに、白く光るのみとは、、、ネモ様は本当に凄い方だったのですね。
白魔導士、、、という事でしょうか。
けれど当の本人がその事実を知ったのは、学園掲示板にて魔力測定の結果が張り出された後の事でした。
「、、、白銀魔導士?」
"白"魔導士ではなく、"白銀"魔導士という呼称になるのですね、、、
教壇に立たれた男性教師がそのように挨拶をなさいました。
貴族クラスとハーマン教師は仰られましたが、ここはその中でも上位の階級、上級貴族の子息ばかりが集まったクラスになります。そのため王族であらせられるエーデルトラウト様もこの場におられました。しかも私のお隣に。
、、、、、、なぜ私はここにいるのでしょうか、、、?
それもこれも乙女様だから、という理由で片付いてしまっている現状です。
昨日の王子様との顔合わせもそうでしたが、平民であるはずの私の扱いが今では上級貴族の方々と同等、、、というわけなのでしょうね。
、、、落ち着きません。
なにより私に向けられる奇異の目が気になって仕方ありません。
私が乙女様という事は既に学校中に広まっています。そして私が平民出身者という事も知れ渡っています。そもそも隠すつもりもありませんでしたが、その事も相まって様々な方面から注目を集めてしまっているようです。
「ーーーーー平民のくせに、、、」
聞こえるように仰る割には、誰も顔を合わせません。
あくまで独り言、誰に対しての発言であるかは特定はしない。なぜならその方が気が楽だから、ですよね?
自身に対していくらでも言い訳が出来るため、罪悪感というものが薄れてしまうのでしょう。
しかし、ここまであからさまに嫌われるのは前世を含めても初めての事ですね。
、、、、、、少し興味が湧きますね。彼らがどのように私の事を想っているのか、ちょっと聴いてみるのも勉強になるかもしれませんし。
「ーーーーーそれでは皆さま、早速ではありますが、自己紹介も兼ねて、この場にて魔力測定を行いますので、お名前の呼ばれた方から前へといらしてください」
そういえばお母様から聞いた事があります。体内魔力量をある程度の範囲でランク付けを行う事により、魔導士としての素質を見極める魔道具があると。
そして教卓に置かれた水晶玉のようなものこそが、それに該当するのでしょう。
「ーーーーーネモ=ヴィオーラ様」
「、、、うん」
教師に名前を呼ばれ教壇へと向かう少女は少しばかり覚束ない足取りでした。
先程も欠伸をされていましたし、明らかに寝不足のようですね。学校が楽しみ過ぎて眠れなかったのでしょうか?
「僕は、ネモ=ヴィオーラ、、、僕のことはネモって呼んでいいよ、、、あとは、、、ん~、それだけ。よろしく、みんな」
そう挨拶をすると、ネモ様は教師に促され水晶玉に手を触れました。
すると、透き通っていた水晶は白く輝き出し、次に青く発光したかと思うと、黄色くなり、そして赤色へと変わり、そこで光は消えました。
「、、、す、素晴らしいです!!?入学早々、赤魔導士級の魔力を保持していらっしゃるとは!!?」
水晶玉が赤く光ったから赤魔導士なのですね。なんとも分かりやすい判定です。
しかし、赤魔導士とはどれほどのものなのでしょうか?私には馴染みがありませんね。
それでも周りの様子を察するに、凄いことなのは分かりました。
ネモ様はそんな彼らの称賛も意に介さず、またふらふらと歩き始めました。
しかし、席へと戻られる際に段差に躓き、前屈みに体勢を崩されました。
「ーーーーーぉわ、、、、、、ッ!」
それを見ていた私は自身の席から近い事もあり咄嗟に立駆けつけ、ネモ様の小さな身体を受け止めました。
「大丈夫ですか!?」
「あ~、、、ありがと。助かったよ」
「いえ、ネモ様にお怪我が無く良かったです」
「、、、君、僕のこと知ってるの?」
「お名前と、水晶玉を赤く光らせられる方、という事は知っています」
「、、、、、、面白い人だね、君。ビックリして眠気も飛んじゃったよ」
「学校が楽しみだったのですか?」
「へ?」
「あ、いえ、、、違っていたのなら申し訳ありません。ただ、学校に通うのが楽しみで眠れなかったのかなと、勝手に思っていたもので」
「あ~、、、そういう考え方もあるんだ。僕の場合はむしろ逆なのかもしれないね」
ネモ様が悲しそうな顔を見せました。
しかしすぐに口角を上げて、再びお礼の言葉を口にし、席へと戻って行かれました。そして私も席に着きます。
素早くネモ様を受け止めた私の行動に多くの方が驚かれておりましたが、私は悲しげな表情を浮かべたネモ様が気になってしまい、しばらく上の空でした。
そしてネモ様の事を考えていたら、ルクス君の事を思い出しました。
だからなのでしょうか。
ネモ様の悲しげな表情が、ルクス君と重なってしまったのは。
それにしましても、ネモ様は本当に15歳なのでしょうか?背丈だけで人の年齢を測る事が失礼だと承知の上で、私にはネモ様が小学校低学年程に見えたのです。
と、考えていても仕方のない事です。いつかご本人に直接伺える機会があればいいですが。
「ーーーーー乙女様、前へいらしてください」
ルクス君は元気にしていますよね?泣いてなんかいませんよね?
「お、乙女様、、、!!?」
やはりルクス君の日々の成長を見守れないのはとても悲しいです。
長期休暇がひと月ほどあるようですが、その際に戻る事は、、、、、、行きに1ヶ月要する道のりです、、、無理ですね。
「あの、、、乙女様、、、?」
先程から呼ばれているオトメ様という方が、登壇しませんね?この場にいないのでしょうか?
と、辺りをキョロキョロする私に、隣に座られていたエーデルトラウト様が肩を叩きます。
「呼ばれていますよ」
「、、、あ!申し訳ありません!?」
お名前で呼んでくれるのではなかったのですか、、、と少し不満もありながら、私は急いで教壇へと上がりました。
「お時間を取らせてしまい申し訳ありませんでした!私はリビット村出身のカヤ=エリュテイアと申します。皆さまとこれからの学園生活を楽しいものに出来たら良いなと思っております。どうぞよろしくお願いします」
微かにクスクスと笑い声が聞こえます。
しかし、私は気にしません。
強がりではありませんよ?
気にするだけ無駄、という意味です。
「それでは乙女様。魔水晶に手をお触れください」
「はい」
水晶玉に手を付けると、魔力が吸収されるのが分かりました。
この感覚は魔光に魔力を流す時と同じ感覚ですね。魔力を意識していなくても、触れただけで魔力が吸われています。
ただ魔光は意識せず流れる魔力量がとても僅かで子供が手を触れたところで、無意識に全ての魔力を吸われる事はありませんが、、、これは違いますね。
それに一定量流れていったところで、感覚として壁のようなものが水晶の中にあるのが分かりました。
なるほど、、、そういう仕組みですか。
雀の涙程の魔力を流しても、まったく水晶玉に変化はありません。
つまり、この抵抗となる障壁より、多くの魔力を流す事で、内在する魔力量を測っているのですね。
そのようにこの魔水晶に関して色々と探っていると、大きな笑い声が教室に響きました。
「ーーー光ってねーぞあいつ!どんなガキでも水晶光らすくらいできるってのに!!!」
一瞬ヴェンデル様がいらしたのかと思いましたが、また別の方のようですね。
「平民が乙女様ってのはやっぱ間違いじゃねーのか!!!」
舐められているのでしょう。少し遊び過ぎましたね。
私は魔水晶に自分の意思で魔力を大量に流します。
すると魔力による障壁を破壊する感覚が伝わり、水晶が白く輝きました。
うん、、、?今、何かおかしな手応えを感じたような、、、
「ーーーーーあははははは!!!結局は白かよ!やっぱ平民は平民じゃねーか!!!ーーーーーあ、、、?」
水晶玉の輝きが教室いっぱいに広がります。
「ね、ねぇ、、、あれって、、、」
「、、、おい、、、嘘だろ、、、!!!?」
その水晶玉から溢れる光は確かに白い輝きです。
しかし、ーーーーー。
「これで彼らからの疑いも晴れる事でしょう。あの輝きはまさしく、"白銀"の魔導士。初代乙女様のみが見せたという伝説の輝き」
エーデルトラウト様はそのように呟き、不敵な笑みを溢したのでした。
白く煌びやかな粒子が教室を満たし、その空間を幻想的に彩ります。
綺麗ですね。
それにしても半分も魔力を流しましたのに、白く光るのみとは、、、ネモ様は本当に凄い方だったのですね。
白魔導士、、、という事でしょうか。
けれど当の本人がその事実を知ったのは、学園掲示板にて魔力測定の結果が張り出された後の事でした。
「、、、白銀魔導士?」
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