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二章
26 思わぬ報せでした
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「よぉ、久しぶりだな、、、!平民」
「お久しぶりです。ヴェンデル様。お元気そうでなによりです。それとお約束を守ってくださったと聞き、私はとても嬉しかったです」
「てめっ、、、平民の分際で俺を馬鹿にしてるのか!!?」
「、、、?馬鹿になどしておりません」
「くそがッ、、、!たかが一度、たまたま偶然にも『奇跡』を起こした程度で調子に乗るなよ!」
奇跡、、、なんの事でしょうか?
「ーーーーーまぁまぁ落ち着いてよ。ヴェンデル様」
ヴェンデル様が悪態をついていたところで、ネモ様がそのように仰りました。
「、、、んだよ。聖女のお前までもがこいつに付くってのか?」
「君のその言葉の真意は分からないけれど、僕と彼女は"お友達"だからね。そのお友達がこんな公の場で罵られてちゃ見過ごせないでしょ」
「お友達ィ?はぁ?こいつは平民だぞ!?気でも狂ったか?」
「そうだね。聖女としての務めは気も狂いそうな日々だけれど、そしてそんな苦痛を十数年耐え抜き続けている僕だけれども、彼女に対する君の侮蔑の数々は耐え難いものだ。だから不敬と知ってなお、更には"婚約者"の一人として君に忠告するよ。乙女様の降臨が久しく無かったからか、民衆の間でもその認識があまりされていない現状だけれど、この国の真の頂点は"国王様"じゃないーーーーーーーーー"乙女様"だ。王族である君が、そんな事も知らないの?」
、、、、、、え?
「だ、だからなんだ!!?平民は平民だろーが!!!昔がどうだったとか関係ねー!!!この国をずっと支え、繁栄させてきたのは乙女なんかじゃねー!!!俺ら王族だ!!!」
「、、、そう。前はもっと素直だったのに、残念だよ」
いま先ほどネモ様の口からとんでもない事実が明かされた様な気がしたのですが、、、、、、私の聞き違いですよね?
私はおそるおそるネモ様に真相を問います。
「ネモ様。先程の発言なのですが、、、このお国の階級制度では国王様が頂点ですよね?」
「なんだ?君は報されてもいないの?さっきも言ったけれど、それは違うよ。この国の本来の主人は君だーーーーーーーーーカヤ」
、、、、、、私が君主、、、?
「お久しぶりです。ヴェンデル様。お元気そうでなによりです。それとお約束を守ってくださったと聞き、私はとても嬉しかったです」
「てめっ、、、平民の分際で俺を馬鹿にしてるのか!!?」
「、、、?馬鹿になどしておりません」
「くそがッ、、、!たかが一度、たまたま偶然にも『奇跡』を起こした程度で調子に乗るなよ!」
奇跡、、、なんの事でしょうか?
「ーーーーーまぁまぁ落ち着いてよ。ヴェンデル様」
ヴェンデル様が悪態をついていたところで、ネモ様がそのように仰りました。
「、、、んだよ。聖女のお前までもがこいつに付くってのか?」
「君のその言葉の真意は分からないけれど、僕と彼女は"お友達"だからね。そのお友達がこんな公の場で罵られてちゃ見過ごせないでしょ」
「お友達ィ?はぁ?こいつは平民だぞ!?気でも狂ったか?」
「そうだね。聖女としての務めは気も狂いそうな日々だけれど、そしてそんな苦痛を十数年耐え抜き続けている僕だけれども、彼女に対する君の侮蔑の数々は耐え難いものだ。だから不敬と知ってなお、更には"婚約者"の一人として君に忠告するよ。乙女様の降臨が久しく無かったからか、民衆の間でもその認識があまりされていない現状だけれど、この国の真の頂点は"国王様"じゃないーーーーーーーーー"乙女様"だ。王族である君が、そんな事も知らないの?」
、、、、、、え?
「だ、だからなんだ!!?平民は平民だろーが!!!昔がどうだったとか関係ねー!!!この国をずっと支え、繁栄させてきたのは乙女なんかじゃねー!!!俺ら王族だ!!!」
「、、、そう。前はもっと素直だったのに、残念だよ」
いま先ほどネモ様の口からとんでもない事実が明かされた様な気がしたのですが、、、、、、私の聞き違いですよね?
私はおそるおそるネモ様に真相を問います。
「ネモ様。先程の発言なのですが、、、このお国の階級制度では国王様が頂点ですよね?」
「なんだ?君は報されてもいないの?さっきも言ったけれど、それは違うよ。この国の本来の主人は君だーーーーーーーーーカヤ」
、、、、、、私が君主、、、?
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