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二章
37 激励を頂きました
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「ーーーーーおでかけ、ですか?」
週末の放課後、教室内にて。
私はエーデルトラウト様よりそのようなお誘いを受けたのでした。
「無理にとは言いませんが。もし明日、時間が空いていたら、私の買い物に付き合って欲しいのです」
明日は学校もお休みですし、予定があるわけでもありません。お断りする理由はありませんね。
それにエーデルトラウト様とは今はまだご学友という間柄ではありますが、将来わたしの旦那様になるかもしれないお方。しかし近頃は少しばかり距離を感じておりました。きっとヴェンデル様の事とお察ししておりましたが。
ですのでこれはチャンスなのです。
エーデルトラウト様との仲をより深め、彼という個人を知るよい機会ではありませんか。
「はい。楽しみにしております」
私がそのようにエーデルトラウト様の申し出を受け入れると、クラスメイトの女の子達から黄色い歓声が上がりました。
そしてエーデルトラウト様がその場より離れますと、私は彼女達から激励のようなものを頂いたのですが、、、、、
彼女たちは私に何を頑張るように仰っているのでしょう?
疑問に思いそう問いかけてみても、彼女たちはこのように言葉を濁すばかりでした。
「、、、、、そ、そのほら、、、殿方とご一緒にお出掛けといったら、ね~?」
「そうですわよね。ほら、色々とあるでしょう?あんな事やこんな事の一つや二つ」
「そうそう。甘い甘い蜜のようにとろける二人だけの時間。あぁわたくし、想像するだけで胸がドキドキしますの!」
あまりお話しする事の出来なかった方達からお声を掛けてもらえた事はとても嬉しいのですが。
夢現に明後日の方向を見ていらっしゃる彼女たちに対して、私はどのようにお応えしたら良いのでしょうか?
「ーーーーーカヤとエディ兄が出掛けるんなら僕も一緒に行くよ!」
私が彼女たちの対応に悩んでいると、彼女たちの間を割って入るようにしてネモ様が登場なさいました。
、、、、、エーデルトラウト様をお兄様のように慕うネモ様ですから、一緒に遊びたいのでしょうね。ですが私はお誘いを受けた身ですから。エーデルトラウト様にお聞きしませんと。
「エーデルトラウト様は学園長室に寄られると仰っておりましたので、お聞きしまーーーーー」
「ーーーーー我儘を仰ってはなりませんよ!ネモ様」
「そうですそうです!お二人の間に入ろうだなんて、不粋ですわよ」
「わ、、、わたくしはそれはそれで有りなのですが、、、今宵はお二人の甘美なひと時に思いを馳せたいですの!」
「ーーーーーちょっ!?ちょっと!!?何するのさ!君たち!!?」
「カヤさん!ネモ様は私たちがお相手いたしますので、明日のお出掛けはお二人で楽しんでくださいまし!」
アメリア=メルロー様、ルーシー=ランメル様、メレディス=リヴロガーデン様に引っ張られ、ネモ様は教室を後にしました。
廊下から響く「カヤー!!!」という呼び声も、次第に遠のいて行きます。
、、、、、なんだったのでしょうか、、、?
◇
そんなこんなで翌日を迎え。
私は今、寮の前まで迎えに来られたエーデルトラウト様とお二人で、街へと向かうのでした。
週末の放課後、教室内にて。
私はエーデルトラウト様よりそのようなお誘いを受けたのでした。
「無理にとは言いませんが。もし明日、時間が空いていたら、私の買い物に付き合って欲しいのです」
明日は学校もお休みですし、予定があるわけでもありません。お断りする理由はありませんね。
それにエーデルトラウト様とは今はまだご学友という間柄ではありますが、将来わたしの旦那様になるかもしれないお方。しかし近頃は少しばかり距離を感じておりました。きっとヴェンデル様の事とお察ししておりましたが。
ですのでこれはチャンスなのです。
エーデルトラウト様との仲をより深め、彼という個人を知るよい機会ではありませんか。
「はい。楽しみにしております」
私がそのようにエーデルトラウト様の申し出を受け入れると、クラスメイトの女の子達から黄色い歓声が上がりました。
そしてエーデルトラウト様がその場より離れますと、私は彼女達から激励のようなものを頂いたのですが、、、、、
彼女たちは私に何を頑張るように仰っているのでしょう?
疑問に思いそう問いかけてみても、彼女たちはこのように言葉を濁すばかりでした。
「、、、、、そ、そのほら、、、殿方とご一緒にお出掛けといったら、ね~?」
「そうですわよね。ほら、色々とあるでしょう?あんな事やこんな事の一つや二つ」
「そうそう。甘い甘い蜜のようにとろける二人だけの時間。あぁわたくし、想像するだけで胸がドキドキしますの!」
あまりお話しする事の出来なかった方達からお声を掛けてもらえた事はとても嬉しいのですが。
夢現に明後日の方向を見ていらっしゃる彼女たちに対して、私はどのようにお応えしたら良いのでしょうか?
「ーーーーーカヤとエディ兄が出掛けるんなら僕も一緒に行くよ!」
私が彼女たちの対応に悩んでいると、彼女たちの間を割って入るようにしてネモ様が登場なさいました。
、、、、、エーデルトラウト様をお兄様のように慕うネモ様ですから、一緒に遊びたいのでしょうね。ですが私はお誘いを受けた身ですから。エーデルトラウト様にお聞きしませんと。
「エーデルトラウト様は学園長室に寄られると仰っておりましたので、お聞きしまーーーーー」
「ーーーーー我儘を仰ってはなりませんよ!ネモ様」
「そうですそうです!お二人の間に入ろうだなんて、不粋ですわよ」
「わ、、、わたくしはそれはそれで有りなのですが、、、今宵はお二人の甘美なひと時に思いを馳せたいですの!」
「ーーーーーちょっ!?ちょっと!!?何するのさ!君たち!!?」
「カヤさん!ネモ様は私たちがお相手いたしますので、明日のお出掛けはお二人で楽しんでくださいまし!」
アメリア=メルロー様、ルーシー=ランメル様、メレディス=リヴロガーデン様に引っ張られ、ネモ様は教室を後にしました。
廊下から響く「カヤー!!!」という呼び声も、次第に遠のいて行きます。
、、、、、なんだったのでしょうか、、、?
◇
そんなこんなで翌日を迎え。
私は今、寮の前まで迎えに来られたエーデルトラウト様とお二人で、街へと向かうのでした。
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