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エピローグ
ビビッドな愛をくれ
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リアムの宿泊するホテルは、コンサートホールの目と鼻の先にあった。
贅沢なセミスイートに着くなり、リアムに唇を奪われて思う存分口内を蹂躙された優吾は、すっかり足腰が立たなくなって、リアムに抱えられるようにしてソファーに運ばれた。
目の前のテーブルには、シャンパンクーラーに入ったシャンパンと、チーズとカットフルーツの盛り合わせがセッティングされている。優吾は急に喉の渇きを覚えた。
たった1曲のためとはいえ、腹から声を出して納得のいく歌を歌おうと思えば、満腹過ぎても空腹過ぎても上手くいかない。優吾は昼食とその後の飲み物を節制していたのだ。
「わぁ、シャンパンだ。すごい豪勢だね」
優吾はキスで上がった息を整えながら、隣に座るリアムに用意周到だねと笑いかければ、振り向いたリアムの顔は思いのほか真剣で、優吾の口元から笑みが消えていく。リアムから熱く注がれる視線に、静まりつつあった優吾の鼓動と息が再び跳ね上がった。
「今度は絶対に逃さないと決めたからね」
「なんかリアム、いつもと違うよ。俺、骨までしゃぶられそう」
背中を走った甘い痺れと期待を孕んだ緊張感にうろたえて、優吾は冗談で誤魔化そうとしたが、リアムはまるで優吾の心境を楽しんでいるようにニヤリと笑った。
「よく分かっているじゃないか。後で美味しく頂くとして、その前にユーゴが映画の挿入歌のボーカルに決まったことをお祝いしよう」
墓穴を掘るというのはこのことか。美味しく頂くという言葉が優吾の頭をグルグル回り、テーブルの上のオードブルが自分の姿に入れ代わる。妄想を振り払うように首を振る優吾の前に、リアムの形のいい手が伸びてきて、シャンパンクーラーの中から瓶を取り出し金色のカバーを外す。慣れた手つきが、シャンパンで乾杯する機会が多いことを物語っていた。
優吾がシャンパンを飲んだのは、バンド仲間とやったクリスマスパーティーぐらいで、安物の発泡ワインのコルクが壁に当たって跳ね返るのに驚き、その後でゲラゲラ笑った記憶がある。それに比べていかにも高級そうなシャンパンを扱う男は、そんな無粋な真似はしない。
プシュッとガスが漏れる音に続いてポンと弾けるような音。リアムが握っていたコルクを抜き取り、黄金色の液体をフルートグラスに注ぐと、細かい光の泡が、楽し気にクルクルと踊って上っていく。優吾は心が弾むまま、リアムとグラスを重ね、唇に運んで傾ける。強いアルコールの香りが鼻から喉に抜け、口の中で泡がシュワシュワと壮快に弾けた。
フフフと笑った優吾を、リアムが眩しそうに見つめて微笑み返す。
「俺はユーゴの健気さも才能も愛おしいと思っている。でも、俺が気持ちを打ち明けたとき、お前はつきあいたいけれど今のままではだめだと言った。正体の分からない男とは付き合えないとも……。ジョンから聞いて分かったと思うが、俺の主な仕事は音楽プロデューサーだ。昔のように顔出しもしていなければ、ステージに上がることもないが、どうだろう? 俺はユーゴの男として合格か?」
「いやいや、顔出しいらないって。Henry・L・Kingの名前は、俺みたいな下っ端のミュージシャンにとっても神だから。えっと、もちろんリアムの現状を知りたかったのは確かだけれど、有名だから付き合うとかそういう問題じゃなくて、俺が本当に悩んでいたことは、俺自身の気持ちの問題なんだ」
「教えてくれ。一体何の問題が、俺とつきあうことにストッパーをかけたんだ?」
「それは、俺の弱気な部分をかなり晒すことになるから、恥ずかしいんだけど、聞いてくれる? でも、その前に確認したいことがあるんだ」
リアムが頷き、優吾に話しの先を促す。優吾はためらいがちに、頭の片隅にこびりついている疑問を投げた。
「俺はオーウェンの代わりじゃないよね? その……旅先で出会っただけの俺に、世界で認められたリアムがレッスンをつけてくれたことは、俺にとってものすごく幸運だったけれど、無理をすると歌えなくなるって言ったときのリアムが相当辛そうだったから……何て言ったらいいいのか……」
「ユーゴの歌を伸ばすことで、上手くいかなかった過去への罪滅ぼしをしていると思ったのか? あり得ないな。確かにオーウェンの喉に傷を負わせたことは、俺の最大の罪だ。だからって、ユーゴをオーウェンの代替えにして、楽になろうなんて思わない。オーウェンには今度の曲で返り咲いてもらう。無理をしないように歌い方の特訓をしてやるつもりだ。ユーゴはユーゴだ。誰の代わりにもならない。他に何か問題があるなら言ってくれ」
射貫くように優吾を見るリアムの瞳には、ほんのわずかな翳りさえない。リアムの才能からくる自信に裏打ちされた明言に、優吾は気圧されそうになった。これこそが優吾に欠けていたもの。歩みを止めさせた原因だ。
「リアムは音楽界でも、周りのどんな奴よりも実力があって魅力的だから、何の力もない俺はリアムに吊り合わないと思ったんだ。自分に自信がないまま付き合ったりしたら、リアムの心変わりを心配したり、色仕掛けって陰口に耐えられなくなると思ったから。せめてオーウェンに勝てたら自信を持てると思ったのに、みんなが望んだのは俺じゃなかった。悔しくて、悲しくて、居たたまれなくて、俺は、逃げ出したんだ。リアムのせいじゃない」
「そう……だったのか。俺は勘違いをしていたんだな。オーディションが終わってユーゴが消えたのは、俺が思うほどユーゴは俺のことを思っていなくて、音楽の繋がりが切れたら俺との関係も終わりだと態度で示されたのだと思ったんだ。お前が出て行ったのを知った時のショックが分かるか? それでも探さずにはいられなかった」
リアムの手が優吾の背中に回って肩を抱き寄せる。優吾も自らリアムに縋りつき胸に顔を埋めた。
「ごめん。リアム。探してくれてありがとう。本当は会いたくて堪らなかった。出て行ったことをものすごく後悔したよ。リアムはオーウェンを選んだと思っていたから、半月ぐらい悲みのどん底に沈んで、感情も感覚も死んだみたいに麻痺して、息をするのがやっとだった。けれど、もう一度リアムに会いたくて、いつかきっとリアムの目に留まるところまで伸し上がろうと思って頑張ってきたんだ。俺、今回のコンテストは入賞できると思う。今なら、リアムの気持ちに素直に向き合えそう」
「ああ。間違いなく優勝だな。特別審査員席の後ろで聞いていたが、審査員の食いつきから、ユーゴにオファーするのは俺だけじゃないと分かった。だからコンテスト結果が出る前に、先手を打たせてもらったよ。これからユーゴはスターとして輝く存在になる。自信をつけるごとに羽ばたいて、眩いくらいに大きくなるだろう」
「リアムにそんなこと言われたら、俺、泣くよ。まだまだ未熟で、リアムに一杯教えてもらわなくっちゃ一人前になれないけれど、俺、強くなるし、リアムの横に立てる男になる。だから、恋人にしてください」
優吾を抱きしめるリアムの腕に力が入り、感極まったようなため息が優吾の頬を掠めた。ゆっくりと身体を離したリアムが、両手で優吾の顔を包んで覗きんだ。
「その決意を、今から確かめさせてもらう」
リアムの目が光ったように感じたのは気のせいか。ごくりと唾を飲み込んだ優吾は、頷くだけが精一杯で、リアムに抱きあげられるまま大人しく隣の部屋へと運ばれた。
ベッドの上に下ろされた優吾は、気恥ずかしさに横を向いて丸まったが、すぐにリアムの手で仰向けに戻される。Ⅴカットのシャツから覗く首筋から耳たぶまでをリアムにねっとりと舐られて、身体をぴくりと震わせた。
リアムの唇がシャツの上から優吾の胸を這い、反応した小さな頂きがプツンと立って唾液に濡れた布を押し上げる。赤く浮き出た粒をリアムが唇で挟んで左右に扱いた。
感じ過ぎて耐えられなくなった優吾が、リアムの愛撫から逃れるために腰を浮かせてずり上がるが、今度は無防備になったボトムにリアムの右手が伸びて、ジーンズの合わせ目の一か所に狙いをつけて円を描くように押し回す。
途端にこの先の展開を察知した欲深い器官が、怪しい収縮を繰り返し、窄まる度に軽いオーガズムのような感覚を優吾にもたらした。
「あっ‥‥‥ンッ…待って、俺シャワー浴びてない。ライトで照らされて暑かったし、思いっきり歌って汗をかいたから……」
「お前の匂いをかぐのも久しぶりだ。このまま味わいたい。いい声を聞かせてくれ」
「そんなこと言うな。恥ずか……あっ、やめっ‥‥‥んっ…うぅ…」
「ユーゴの声は俺を興奮させる。もし、今度黙って消えても聞けるように、録音しようか?」
意地悪く囁かれ、優吾は思わずその場面を想像してしまった。
恥ずかしいと思いながらも、攻められて乱れながら喘ぐ自分の声がどんな風なのか、知りたい欲望が頭を掠める。きっとリアムは優吾の艶めいた声を引き出すために、あの手この手で快楽の淵に落とすだろう。
想像しただけで感度が上がり、優吾は前立てを這うリアムの左手に昂りを押し付けて腰を揺らし、切羽詰まった喘ぎ声を漏らした。
実際に録音されているわけでもないのに、いやらしい自分の声を意識して声を抑えられない。直接触れられない部分が疼き、もどかしくて堪らなかった。
ようやくリアムの右手がジーンズのファスナーを下ろし、潜り込んできた。
すっかり形を変えた優吾の芯を下着の上から左手で覆うように包み、同時に右手の指先で後孔を刺激しながら、手の腹でふぐりをぐりぐりと揉みにかかる。熱を持った優吾自身に添えられた手は動く気配もなく、じれったさのあまり、優吾は腰を回して刺激を得ようとした。
「も‥‥‥だめ。触っ………て。おかしく…なる」
「触っているだろ。俺を飲み込む感じやすい孔も、形を変えて転がるここも、恥ずかしい染みを作っているユーゴも、全部一緒に可愛がってやっているのに、まだ足りないのか?」
「分かってるくせに、聞くなよ‥‥‥あぁっ、やめっ‥‥‥そんなに強く擦ったら‥‥‥」
「触ってと言ったのはユーゴだろ。止めるか? ほら止めたぞ」
「やだ。意地悪しないでくれ。止めるなよ。もっと……直接触っ……て」
色の変わった前立てを大きく割られ、下着ごとジーンズを膝まで下ろされる。リアムの大きな手が、触れられるのを待っていた優吾の熱棒に巻き付き上下に扱く。焦らされ過ぎて敏感になっていた優吾は一たまりも無かった。
「アァ~ッ」
肩を揺らしながら激しく息をする優吾の前で、リアムがパンツのポケットからパウチを取り出し手に垂らす。逝ッた直後でぼうっとしていた優吾は、リアムの手が後ろに回ったことにも気が付かず、蕾に圧力を感じて意識がクリアになった。
優吾が息を吐きながら力を抜くと、リアムの指がヌクっと輪を潜り、秘孔から近く感じる部分に這って行く。ジンジンと脈打ちながら待ち受けるポイントを、リアムの指が何度もかすかに掠めて外すのに泣かされ、優吾はリアムの胸を叩きながら嫌々と首を振った。
「どう……して、そんな焦らすんだよ」
クックッと喉で笑ったリアムが、優吾の涙を唇で拭う。リアムの優しい仕草に、優吾は切羽詰まった要求から一瞬解放されたように感じたが、その刹那グッと指で刺激されて脳を直撃するほどの快感に襲われ、優吾は叫んでいた。
「優吾が感じやすくてかわいいから、つい、いじめたくなるんだ。それと、俺の前から急に消えた罰だ。もう、黙って消えないと誓うか?」
「誓う。誓うから、あ、ああ、そこ、もっと……堪らなく気持ちいい」
果てて力を失ったはずの前が、持ちあがって糸を引き、臍のくぼみに水たまりを作っている。リアムの長い指に翻弄され、優吾の熱い器官は、うねるように快感を貪った。
高みに向かう感覚に意識が集中する。反った身体を頭と肘と足だけで支えながら、優吾は全身を硬直させブルブル震えた。
「いっ…いい。そこいい‥‥あぁ、いい。もういきそう。リアム……中に来て」
ずるりと指を引き抜いたリアムが、優吾の蕾に脈打つ熱塊を当ててゆっくりと貫いた。最初こそきつかったが、嵩が輪をくぐれば楽になる。指で散々に弄られて、腫れて快楽しか生まなくなったシコリを、ぬぷぬぷと大きく熱い昂りで擦り上げられ、優吾は頭を振りながら、言葉にならない懇願を繰り返した。
小刻みなスライドを続けていた長い肉茎が、いきなりズイッと止まることも無く、奥へ奥へと快楽の道を突き進む。
「やぁあ~っ。狂う。狂っちまう。奥、ダメ。ダメ。あっあっ……中が動くッ」
「はぁ、すごい蠕動だ。もっていかれる」
クッと喉をならし、眉間に皺を寄せて堪えるリアムの男らしい色気にあてられて、優吾は増幅した感度のまま、視界がぶれるほど揺さぶられた。
もう二度と抱かれることはないと思っていたからこそ、愛しい男に狂わされるこの瞬間は、喜びで満たされ慟哭したくなる。
「もうだめ。ホントダメ。ああっ……くる。なんかくる。あっあっ、やっ……んん」
「…ッ。くそっ。止められない。スパートかけるぞ」
「やだ。だ……め。そんなに突いたら、いっ、いく、いく、イグッ」
目の前が発光したように白くなり、リアムをギュッと締め付けた部分から、凄まじいまでの快感が爆発した。
リアムの熱い飛沫が噴出して、全てを快感として捉えるように作り変えられた淫洞が、迸りを浴びて歓喜する。
コントロールできずに跳ねてはベッドに打ち付けられる優吾の上半身を、リアムが抱きしめた。
リアムの上体が優吾の上にかぶさったために、太い雄茎の位置がズレ、優吾はまたもやオーガズムに達する。一瞬気が遠のいた優吾の額にリアムが口づけ、そのまま頬、口へとキスを降らせながら、「愛してる」と呟いた。
「俺も。俺もリアムを愛してる」
リアムがハッと目を見開いた。
「その言葉を聞きたかった。告白したばかりの恋人の顔を目に焼き付けておかななきゃな」
喜びで溶けそうな笑顔を浮かべたリアムが、優吾の額に自分の額を擦りつけてくる。
「近すぎて顔が見えないだろ」
愛しさとくすぐったさに照れた優吾が、リアムの身体を押しながら身を捻ろうとして、まだリアムを咥えたままだと気が付いたときには、遅かった。
ずるりと砲身が出ていく感覚にブルッと身体が震え、またもや反応した身体が恥ずかしくって、優吾は片腕で顔を覆った。
「気持ち良すぎて、どうにかなる」
「なればいい。色っぽくて可愛い声をもっと聴かせてくれ。ほら、奥をこすってやる」
「奥は、だめ! んんっ感じる、感じる、あぁ、いく、いく、あぁアアッツ」
ギュッと淫洞が締まり、リアムが呻いて嵩を増す。ビクビクと痙攣する優吾の身体を目で慈しみながらも、それ自体別の生き物のように蠕動する肉筒の具合の良さに持っていかれまいと、リアムが腰をスライドさせた。
「大きくしないで‥‥もうダメ。またクル、やだ、イク、擦ったら、あぁ、あぁ、逝っちゃう」
「ユーゴ。お前が好きだ。音楽の面でも、実生活でもパートナーになってくれ」
揺らされて快感に翻弄される優吾が、必死にリアムの肩にしがみく。
がくがくと頷く優吾に、リアムがラストスパートをかけ、二人で同時に果てた。
「パートナーって、それって……」
プロポーズと言いかけて、優吾の声が詰まる。
臆病風に吹かれてリアムから離れたとき、優吾は心も身体もリアムを求めて狂うほど苦しんだ。
今また、こんなにも激しく真剣に求められることが、どれだけ幸せに感じることか!
「もう死んでもいい」
「バカ。何十年もちゃんと添い遂げてからにしてくれ」
「そうだね。できるなら、この幸せをリアムに返したい。与えられるだけでなく、俺もリアムの力になって、同じ目線で歩いていける最高のパートナーになりたい。リアム、愛してる。俺、リアムが追い求める理想の曲を歌い上げてみせるから、二人で音楽のunknown territoryを開拓しよう」
「最高の返事だ。期待しているよ」
リアムの口づけが降ってくる。ペールブルーの瞳が、愛しそうに優吾を見つめた。
クールな色合いの瞳の奥には、あの南仏の色鮮やかな街と同じくらいの情熱が潜んでいる。
どれだけ求めても色褪せない、熱くて刺激的な愛情が‥‥‥
the end
贅沢なセミスイートに着くなり、リアムに唇を奪われて思う存分口内を蹂躙された優吾は、すっかり足腰が立たなくなって、リアムに抱えられるようにしてソファーに運ばれた。
目の前のテーブルには、シャンパンクーラーに入ったシャンパンと、チーズとカットフルーツの盛り合わせがセッティングされている。優吾は急に喉の渇きを覚えた。
たった1曲のためとはいえ、腹から声を出して納得のいく歌を歌おうと思えば、満腹過ぎても空腹過ぎても上手くいかない。優吾は昼食とその後の飲み物を節制していたのだ。
「わぁ、シャンパンだ。すごい豪勢だね」
優吾はキスで上がった息を整えながら、隣に座るリアムに用意周到だねと笑いかければ、振り向いたリアムの顔は思いのほか真剣で、優吾の口元から笑みが消えていく。リアムから熱く注がれる視線に、静まりつつあった優吾の鼓動と息が再び跳ね上がった。
「今度は絶対に逃さないと決めたからね」
「なんかリアム、いつもと違うよ。俺、骨までしゃぶられそう」
背中を走った甘い痺れと期待を孕んだ緊張感にうろたえて、優吾は冗談で誤魔化そうとしたが、リアムはまるで優吾の心境を楽しんでいるようにニヤリと笑った。
「よく分かっているじゃないか。後で美味しく頂くとして、その前にユーゴが映画の挿入歌のボーカルに決まったことをお祝いしよう」
墓穴を掘るというのはこのことか。美味しく頂くという言葉が優吾の頭をグルグル回り、テーブルの上のオードブルが自分の姿に入れ代わる。妄想を振り払うように首を振る優吾の前に、リアムの形のいい手が伸びてきて、シャンパンクーラーの中から瓶を取り出し金色のカバーを外す。慣れた手つきが、シャンパンで乾杯する機会が多いことを物語っていた。
優吾がシャンパンを飲んだのは、バンド仲間とやったクリスマスパーティーぐらいで、安物の発泡ワインのコルクが壁に当たって跳ね返るのに驚き、その後でゲラゲラ笑った記憶がある。それに比べていかにも高級そうなシャンパンを扱う男は、そんな無粋な真似はしない。
プシュッとガスが漏れる音に続いてポンと弾けるような音。リアムが握っていたコルクを抜き取り、黄金色の液体をフルートグラスに注ぐと、細かい光の泡が、楽し気にクルクルと踊って上っていく。優吾は心が弾むまま、リアムとグラスを重ね、唇に運んで傾ける。強いアルコールの香りが鼻から喉に抜け、口の中で泡がシュワシュワと壮快に弾けた。
フフフと笑った優吾を、リアムが眩しそうに見つめて微笑み返す。
「俺はユーゴの健気さも才能も愛おしいと思っている。でも、俺が気持ちを打ち明けたとき、お前はつきあいたいけれど今のままではだめだと言った。正体の分からない男とは付き合えないとも……。ジョンから聞いて分かったと思うが、俺の主な仕事は音楽プロデューサーだ。昔のように顔出しもしていなければ、ステージに上がることもないが、どうだろう? 俺はユーゴの男として合格か?」
「いやいや、顔出しいらないって。Henry・L・Kingの名前は、俺みたいな下っ端のミュージシャンにとっても神だから。えっと、もちろんリアムの現状を知りたかったのは確かだけれど、有名だから付き合うとかそういう問題じゃなくて、俺が本当に悩んでいたことは、俺自身の気持ちの問題なんだ」
「教えてくれ。一体何の問題が、俺とつきあうことにストッパーをかけたんだ?」
「それは、俺の弱気な部分をかなり晒すことになるから、恥ずかしいんだけど、聞いてくれる? でも、その前に確認したいことがあるんだ」
リアムが頷き、優吾に話しの先を促す。優吾はためらいがちに、頭の片隅にこびりついている疑問を投げた。
「俺はオーウェンの代わりじゃないよね? その……旅先で出会っただけの俺に、世界で認められたリアムがレッスンをつけてくれたことは、俺にとってものすごく幸運だったけれど、無理をすると歌えなくなるって言ったときのリアムが相当辛そうだったから……何て言ったらいいいのか……」
「ユーゴの歌を伸ばすことで、上手くいかなかった過去への罪滅ぼしをしていると思ったのか? あり得ないな。確かにオーウェンの喉に傷を負わせたことは、俺の最大の罪だ。だからって、ユーゴをオーウェンの代替えにして、楽になろうなんて思わない。オーウェンには今度の曲で返り咲いてもらう。無理をしないように歌い方の特訓をしてやるつもりだ。ユーゴはユーゴだ。誰の代わりにもならない。他に何か問題があるなら言ってくれ」
射貫くように優吾を見るリアムの瞳には、ほんのわずかな翳りさえない。リアムの才能からくる自信に裏打ちされた明言に、優吾は気圧されそうになった。これこそが優吾に欠けていたもの。歩みを止めさせた原因だ。
「リアムは音楽界でも、周りのどんな奴よりも実力があって魅力的だから、何の力もない俺はリアムに吊り合わないと思ったんだ。自分に自信がないまま付き合ったりしたら、リアムの心変わりを心配したり、色仕掛けって陰口に耐えられなくなると思ったから。せめてオーウェンに勝てたら自信を持てると思ったのに、みんなが望んだのは俺じゃなかった。悔しくて、悲しくて、居たたまれなくて、俺は、逃げ出したんだ。リアムのせいじゃない」
「そう……だったのか。俺は勘違いをしていたんだな。オーディションが終わってユーゴが消えたのは、俺が思うほどユーゴは俺のことを思っていなくて、音楽の繋がりが切れたら俺との関係も終わりだと態度で示されたのだと思ったんだ。お前が出て行ったのを知った時のショックが分かるか? それでも探さずにはいられなかった」
リアムの手が優吾の背中に回って肩を抱き寄せる。優吾も自らリアムに縋りつき胸に顔を埋めた。
「ごめん。リアム。探してくれてありがとう。本当は会いたくて堪らなかった。出て行ったことをものすごく後悔したよ。リアムはオーウェンを選んだと思っていたから、半月ぐらい悲みのどん底に沈んで、感情も感覚も死んだみたいに麻痺して、息をするのがやっとだった。けれど、もう一度リアムに会いたくて、いつかきっとリアムの目に留まるところまで伸し上がろうと思って頑張ってきたんだ。俺、今回のコンテストは入賞できると思う。今なら、リアムの気持ちに素直に向き合えそう」
「ああ。間違いなく優勝だな。特別審査員席の後ろで聞いていたが、審査員の食いつきから、ユーゴにオファーするのは俺だけじゃないと分かった。だからコンテスト結果が出る前に、先手を打たせてもらったよ。これからユーゴはスターとして輝く存在になる。自信をつけるごとに羽ばたいて、眩いくらいに大きくなるだろう」
「リアムにそんなこと言われたら、俺、泣くよ。まだまだ未熟で、リアムに一杯教えてもらわなくっちゃ一人前になれないけれど、俺、強くなるし、リアムの横に立てる男になる。だから、恋人にしてください」
優吾を抱きしめるリアムの腕に力が入り、感極まったようなため息が優吾の頬を掠めた。ゆっくりと身体を離したリアムが、両手で優吾の顔を包んで覗きんだ。
「その決意を、今から確かめさせてもらう」
リアムの目が光ったように感じたのは気のせいか。ごくりと唾を飲み込んだ優吾は、頷くだけが精一杯で、リアムに抱きあげられるまま大人しく隣の部屋へと運ばれた。
ベッドの上に下ろされた優吾は、気恥ずかしさに横を向いて丸まったが、すぐにリアムの手で仰向けに戻される。Ⅴカットのシャツから覗く首筋から耳たぶまでをリアムにねっとりと舐られて、身体をぴくりと震わせた。
リアムの唇がシャツの上から優吾の胸を這い、反応した小さな頂きがプツンと立って唾液に濡れた布を押し上げる。赤く浮き出た粒をリアムが唇で挟んで左右に扱いた。
感じ過ぎて耐えられなくなった優吾が、リアムの愛撫から逃れるために腰を浮かせてずり上がるが、今度は無防備になったボトムにリアムの右手が伸びて、ジーンズの合わせ目の一か所に狙いをつけて円を描くように押し回す。
途端にこの先の展開を察知した欲深い器官が、怪しい収縮を繰り返し、窄まる度に軽いオーガズムのような感覚を優吾にもたらした。
「あっ‥‥‥ンッ…待って、俺シャワー浴びてない。ライトで照らされて暑かったし、思いっきり歌って汗をかいたから……」
「お前の匂いをかぐのも久しぶりだ。このまま味わいたい。いい声を聞かせてくれ」
「そんなこと言うな。恥ずか……あっ、やめっ‥‥‥んっ…うぅ…」
「ユーゴの声は俺を興奮させる。もし、今度黙って消えても聞けるように、録音しようか?」
意地悪く囁かれ、優吾は思わずその場面を想像してしまった。
恥ずかしいと思いながらも、攻められて乱れながら喘ぐ自分の声がどんな風なのか、知りたい欲望が頭を掠める。きっとリアムは優吾の艶めいた声を引き出すために、あの手この手で快楽の淵に落とすだろう。
想像しただけで感度が上がり、優吾は前立てを這うリアムの左手に昂りを押し付けて腰を揺らし、切羽詰まった喘ぎ声を漏らした。
実際に録音されているわけでもないのに、いやらしい自分の声を意識して声を抑えられない。直接触れられない部分が疼き、もどかしくて堪らなかった。
ようやくリアムの右手がジーンズのファスナーを下ろし、潜り込んできた。
すっかり形を変えた優吾の芯を下着の上から左手で覆うように包み、同時に右手の指先で後孔を刺激しながら、手の腹でふぐりをぐりぐりと揉みにかかる。熱を持った優吾自身に添えられた手は動く気配もなく、じれったさのあまり、優吾は腰を回して刺激を得ようとした。
「も‥‥‥だめ。触っ………て。おかしく…なる」
「触っているだろ。俺を飲み込む感じやすい孔も、形を変えて転がるここも、恥ずかしい染みを作っているユーゴも、全部一緒に可愛がってやっているのに、まだ足りないのか?」
「分かってるくせに、聞くなよ‥‥‥あぁっ、やめっ‥‥‥そんなに強く擦ったら‥‥‥」
「触ってと言ったのはユーゴだろ。止めるか? ほら止めたぞ」
「やだ。意地悪しないでくれ。止めるなよ。もっと……直接触っ……て」
色の変わった前立てを大きく割られ、下着ごとジーンズを膝まで下ろされる。リアムの大きな手が、触れられるのを待っていた優吾の熱棒に巻き付き上下に扱く。焦らされ過ぎて敏感になっていた優吾は一たまりも無かった。
「アァ~ッ」
肩を揺らしながら激しく息をする優吾の前で、リアムがパンツのポケットからパウチを取り出し手に垂らす。逝ッた直後でぼうっとしていた優吾は、リアムの手が後ろに回ったことにも気が付かず、蕾に圧力を感じて意識がクリアになった。
優吾が息を吐きながら力を抜くと、リアムの指がヌクっと輪を潜り、秘孔から近く感じる部分に這って行く。ジンジンと脈打ちながら待ち受けるポイントを、リアムの指が何度もかすかに掠めて外すのに泣かされ、優吾はリアムの胸を叩きながら嫌々と首を振った。
「どう……して、そんな焦らすんだよ」
クックッと喉で笑ったリアムが、優吾の涙を唇で拭う。リアムの優しい仕草に、優吾は切羽詰まった要求から一瞬解放されたように感じたが、その刹那グッと指で刺激されて脳を直撃するほどの快感に襲われ、優吾は叫んでいた。
「優吾が感じやすくてかわいいから、つい、いじめたくなるんだ。それと、俺の前から急に消えた罰だ。もう、黙って消えないと誓うか?」
「誓う。誓うから、あ、ああ、そこ、もっと……堪らなく気持ちいい」
果てて力を失ったはずの前が、持ちあがって糸を引き、臍のくぼみに水たまりを作っている。リアムの長い指に翻弄され、優吾の熱い器官は、うねるように快感を貪った。
高みに向かう感覚に意識が集中する。反った身体を頭と肘と足だけで支えながら、優吾は全身を硬直させブルブル震えた。
「いっ…いい。そこいい‥‥あぁ、いい。もういきそう。リアム……中に来て」
ずるりと指を引き抜いたリアムが、優吾の蕾に脈打つ熱塊を当ててゆっくりと貫いた。最初こそきつかったが、嵩が輪をくぐれば楽になる。指で散々に弄られて、腫れて快楽しか生まなくなったシコリを、ぬぷぬぷと大きく熱い昂りで擦り上げられ、優吾は頭を振りながら、言葉にならない懇願を繰り返した。
小刻みなスライドを続けていた長い肉茎が、いきなりズイッと止まることも無く、奥へ奥へと快楽の道を突き進む。
「やぁあ~っ。狂う。狂っちまう。奥、ダメ。ダメ。あっあっ……中が動くッ」
「はぁ、すごい蠕動だ。もっていかれる」
クッと喉をならし、眉間に皺を寄せて堪えるリアムの男らしい色気にあてられて、優吾は増幅した感度のまま、視界がぶれるほど揺さぶられた。
もう二度と抱かれることはないと思っていたからこそ、愛しい男に狂わされるこの瞬間は、喜びで満たされ慟哭したくなる。
「もうだめ。ホントダメ。ああっ……くる。なんかくる。あっあっ、やっ……んん」
「…ッ。くそっ。止められない。スパートかけるぞ」
「やだ。だ……め。そんなに突いたら、いっ、いく、いく、イグッ」
目の前が発光したように白くなり、リアムをギュッと締め付けた部分から、凄まじいまでの快感が爆発した。
リアムの熱い飛沫が噴出して、全てを快感として捉えるように作り変えられた淫洞が、迸りを浴びて歓喜する。
コントロールできずに跳ねてはベッドに打ち付けられる優吾の上半身を、リアムが抱きしめた。
リアムの上体が優吾の上にかぶさったために、太い雄茎の位置がズレ、優吾はまたもやオーガズムに達する。一瞬気が遠のいた優吾の額にリアムが口づけ、そのまま頬、口へとキスを降らせながら、「愛してる」と呟いた。
「俺も。俺もリアムを愛してる」
リアムがハッと目を見開いた。
「その言葉を聞きたかった。告白したばかりの恋人の顔を目に焼き付けておかななきゃな」
喜びで溶けそうな笑顔を浮かべたリアムが、優吾の額に自分の額を擦りつけてくる。
「近すぎて顔が見えないだろ」
愛しさとくすぐったさに照れた優吾が、リアムの身体を押しながら身を捻ろうとして、まだリアムを咥えたままだと気が付いたときには、遅かった。
ずるりと砲身が出ていく感覚にブルッと身体が震え、またもや反応した身体が恥ずかしくって、優吾は片腕で顔を覆った。
「気持ち良すぎて、どうにかなる」
「なればいい。色っぽくて可愛い声をもっと聴かせてくれ。ほら、奥をこすってやる」
「奥は、だめ! んんっ感じる、感じる、あぁ、いく、いく、あぁアアッツ」
ギュッと淫洞が締まり、リアムが呻いて嵩を増す。ビクビクと痙攣する優吾の身体を目で慈しみながらも、それ自体別の生き物のように蠕動する肉筒の具合の良さに持っていかれまいと、リアムが腰をスライドさせた。
「大きくしないで‥‥もうダメ。またクル、やだ、イク、擦ったら、あぁ、あぁ、逝っちゃう」
「ユーゴ。お前が好きだ。音楽の面でも、実生活でもパートナーになってくれ」
揺らされて快感に翻弄される優吾が、必死にリアムの肩にしがみく。
がくがくと頷く優吾に、リアムがラストスパートをかけ、二人で同時に果てた。
「パートナーって、それって……」
プロポーズと言いかけて、優吾の声が詰まる。
臆病風に吹かれてリアムから離れたとき、優吾は心も身体もリアムを求めて狂うほど苦しんだ。
今また、こんなにも激しく真剣に求められることが、どれだけ幸せに感じることか!
「もう死んでもいい」
「バカ。何十年もちゃんと添い遂げてからにしてくれ」
「そうだね。できるなら、この幸せをリアムに返したい。与えられるだけでなく、俺もリアムの力になって、同じ目線で歩いていける最高のパートナーになりたい。リアム、愛してる。俺、リアムが追い求める理想の曲を歌い上げてみせるから、二人で音楽のunknown territoryを開拓しよう」
「最高の返事だ。期待しているよ」
リアムの口づけが降ってくる。ペールブルーの瞳が、愛しそうに優吾を見つめた。
クールな色合いの瞳の奥には、あの南仏の色鮮やかな街と同じくらいの情熱が潜んでいる。
どれだけ求めても色褪せない、熱くて刺激的な愛情が‥‥‥
the end
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応援しています。けっこうリアルで、楽しめますよ〜。
楽しくも悲しくもふたりはしっかり恋愛していました😊どのエピソードも感情移入しながら読みました。リアムと優吾の恋の行方も気になるところです。とても素敵な物語を読むことが出来て嬉しかったです😆✨