翼の民

天秤座

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新たなる旅路

167 情報交換

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 ソニアの大剣は、地面へ深々と突き刺さっている。

 マッコイの頭の、少し先の地面へと。



 ソニアは大剣の柄から両手を離し、腕を組みながらマッコイへ話す。

「殺してやりたいが、今は生かしておいてやる」
「……何故だ? 俺を殺さねえのか?」
「貴様を殺すのは、この先ひとりでも翼の民が殺された時だ」
「まだ、俺を生かしといてくれるのか?」
「マッコイよ、私に殺されたくなければ……この先死に物狂いで捕らえられた翼の民を助け続けろ」
「任せてくれ。絶対に死なせやしねえ」
「それまでは貴様の首、その胴体に繋げておいてやる」
「この目の前に突き立つ剣に誓い、守り続けると約束します」
「但し! 貴様の先祖が犯した罪、決して許さぬ事を努々ゆめゆめ忘れるな!」
「分かりました……ソニア様」

 マッコイは土下座のまま、額を地面に着けて誓いの言葉を述べた。

 ソニアは地面から大剣を引き抜き、背中へと戻す。

 マッコイが殺されずに済み、クリスほっと胸を撫で下ろしていた。

 

 事態が解決したのを見計らい、イザベラとローラがカーソンを連れて戻る。

 イザベラとローラは、ソニアへ話す。

「生かしておく事にしたのね?」
「はい。人間側の協力者を私怨でひとり減らすのは、悪手かと思いました」
「そうですわね。民達が捕まってしまっても何とかして下さるのならば、後顧こうこの憂いを断っておくのが得策ですわ」
「はい。父を殺したのはマッコイ本人ではありませんし、恐らくは兄も殺害を望まぬかと思いました」
「そうよね、マッコイはあなたが好みって言ってたものね?」
「好意を寄せられ、恩情が湧きましたのね?」
「ちっ、違います!」
「あら? だったら何でそんなに顔を赤くするの?」
「堅物なソニアも、心ときめく乙女でしたのね?」
「陛下……からかわないで下さいませ」
「ふふっ、ごめんごめん」
「いずれにせよソニア、賢明な判断でしたわよ?」
「はっ。ありがとうございます」

 ソニアは2人から図星を突かれ、焦りながら否定した。

 カーソンはクリスへ聞く。

「なあクリス? 何でマッコイさん、隊長に殺されかけたんだ?」
「いやまあ、ちょっとあんのよ」
「……そっか。聞かないほうがいいんなら、別にいいや」
「ま、もし誰かが捕まってもマッコイさんが助けてくれるんだってよ」
「おっ、そうなのか? マッコイさん、ありがとうございます」
「ああ、俺に任しといてくれや」
「あ、マッコイさん。俺達が翼の民ってギルドに知られてます?」
「いいや、今んとこ知ってんのは俺だけだ」
「黙ってて貰えると有難いんですが……」
「分かった、黙っとくぜ?」
「助かります。知れ渡って目の敵にされても嫌なので」
「確かにそうだ。捕獲の契約金で大損してる連中も居るしな」

 カーソンからの申し出に、マッコイは情報の秘匿を約束した。


 マッコイはイザベラ達へ聞く。

「ところで翼の民様よ。何でそんな大人数で谷から出てきたんだ?」
「……うーん……ローラ、どうする? 言っちゃう?」
「遅かれ早かれ知れ渡るでしょうから、お話になっても宜しいかと」
「確か島も行ってたろ? 何かまずい事でも起きたんじゃねえのか?」
「マッコイ貴様、察しがいいな」
「いや俺じゃねえよ、トレヴァの母だ。邪神が復活したんじゃねえのかって心配してんだが……まさか本当にそうなのか?」
「そのトレヴァの母って何者なのよ?」
「この国の元王族、現国王の妹さんだよ。予知能力を持ってるらしい。
 その能力ちからで自分が暗殺されるって予知してな、王位継承権を放棄した。
 今はこの街で、表向きにはその予知能力を使って占い師をやってんだ」
「えっ!? あのお婆さん……この国の王族だったの?」
「おまえ確か……あの婆ちゃんに小娘とか言ってなかったか?」
「あんた何でそんな細かい事まで覚えてんのよ?」
「そうかぁ……未来を予知出来るんだあの婆ちゃん」
「あたし、何て言われたっけ……」
「俺は神様に守られてるって言われてた気がするな」
「ねえ? あたし何て言われてたか覚えてない?」
「ごめん、覚えてない」
「小娘って言ったのは覚えてるくせに、何で覚えてないのよ」
「いやそれ俺に言われても困る」

 クリスから文句を言われたカーソンは、肩をすぼめた。

 イザベラとローラは、マッコイへ谷で起きた事件を話す。

「島の馬鹿に襲われてね、邪神の封印が破られちゃったのよ」
「お姉様と2人、殺されかけた拍子に破られてしまいました」
「何だとぅ!? そりゃ本当なのか!?」
「ええ、そうよ。それでこうして、再封印の為に出てきたのよ」
「苦情は島へ言って下さいね」
「こっ、これからどんな事が起こるんだ?」
「邪神がその力を取り戻すまでは、暫く時間がかかるわね」
「恐らくですが、今後は魔物の活動が活発になるかも知れません」
「何てこった……この世界が引っくり返るかもしんねえのか?」
「この世界は神側の勢力が勝ち取ったものだからね。邪神側の勢力が再び戦争を仕掛けてくるのは間違いないわ」
「冒険者ギルドは魔物の殲滅もしているのですわよね?」
「あ、ああ……出来るくれえ強い冒険者も居るっちゃ居るんだが……カーソンやクリス程強くはねえぞ?」
「そこに期待はしてないわ。人間の能力には限界があるもの」
「翼の民や神の一族のようには戦えないでしょう」
「丁度いいわ。冒険者ギルドでも動向を探ってちょうだい」
わたくし達は今後、冒険者として行動致します。何かありましたら伝えて頂けますか?」
「分かった、こいつは組織とギルド本部両方へ報告させて貰う」

 イザベラとローラは冒険者ギルドへ諜報活動の協力を要請し、マッコイは報告すると約束した。


 事態の把握が追いつかず、マッコイは困惑しながら話す。

「いや参った……神と邪神の戦争なんてよ、お伽噺だと思ってたぜ」
「残念だけど、現実よ」
「再封印をしなければ、この世界の崩壊は必然となりますわ」
「トレヴァの母からよ、翼の民が出てきた理由探れって言われてたんだが……冗談抜きにやべえんだな?」
「ええ、そうよ」
「とても楽観視出来るような状況ではありませんわ」
「ギルドへ伝える時には翼の民じゃなく、神の一族から言われたって事にしたほうがいいよな? あんた達の行動に変な目が向けられねえほうがいいだろ?」
「あなた、なかなかの切れ者ね」
「そうして下さいな」
「ああ、そうしとくぜ」

 マッコイからの提案に、イザベラとローラは人間の中にも話の分かる者が居るのかと感心した。

 その後も夕方までイザベラ達はマッコイと話し合いを続け、人間側へ伝えるべき現状と今後起こりうる問題の要点をまとめ、折り合いをつけた。



 マッコイとはその場で別れ、一行は宿屋へと向かう。

 カーソンとクリスに宿屋へ案内されながら、イザベラ達は話す。

「あのマッコイって人間、かなり出来るわね?」
「ええ、お姉様。殺さずに正解でしたわ」
「本当に出来る奴でしたね。殺さなくて良かったと思います」
「ギルドの受付って、かなり優秀な人間じゃないとなれないそうなんです」
「頭の回転が良くて、突発の事案に対処出来る能力を求められるそうです」
「へぇ、そうなのね?」
「賢さを求められる仕事なのですね?」
「中には賢すぎて、あたし達をギルド側へ取り込もうとしてる人も居ます」
「オストのセリカさんか……確かにあの人は頭良すぎるな」
「下手すりゃセリカさん、薄々勘づいてないかな?」
「……うん、あの人ならあり得るぞ」
「あら、そのセリカって人間も賢いの?」
「はい、会う度に翻弄されちゃってます」
「俺達弄ばれてるような気が…っと、宿に着きました」
「ここですか?」
「ここに…両陛下をお泊めする気なのか?」

 カーソンが立ち止まり指差した建物に、ソニアは不満そうな顔をした。

 カーソンとクリスは、建物をじろじろと見つめるソニアへ話す。

「ちょっと古くさいし、お風呂も無いんですけどゴハンは美味しいですよ」
「あたし達が人間界で初めて泊まった宿なんです」
「……胡散臭い建物だ。本当にこんな所で泊まるのか?」
「経営してるおじさんはとても親切ですよ? 俺達ゴールドの価値分かんなかった頃にですね、1ヶ月も泊まれる分のお金渡してしまったんですけど、多すぎるって返してくれました」
「その後、親切にゴールドの種類と価値も教えてくれたんです」
「むっ? ゴールドの色と大きさの違いで、その価値とやらが変わるのか?」
「ええ。ほら、谷にやって来た行商達と取り引きしてたじゃないですか?」
「いつも有り金全部渡して取り引きしてましたけど、相当ぼったくられてたって気付きました」
「ぼったくられてた? 何だそれは?」
「買った品物の価値よりも、うんと多くのお金を取られてたんですよ」
「何? 払っていたゴールドで、もっと多く手に入れる事が出来ていたのか?」
「そういう事です。翼の民がお金の価値を知らないのをいい事に、ぼろ儲けされてました」
「……おのれ人間共め!」
「まあまあ、隊長。ここの宿屋のおじさんはそれを俺達にきちんと教えてくれた、とてもいい人間ですよ」
「ズルしてお金取ろうとする人間に騙されちゃ駄目だよって、親切に教えてくれたんです」
「1泊ひとり30ゴールドで、夜遅くに泊まろうとすると半額の15ゴールドにもしてくれるんです」
「それなのにちゃんとしたゴハンも出してくれて、本当にいい宿ですよ」
「……ふむ、そうか。それはなかなか好感が持てる人間のようだ」

 ソニアは目の前にある宿屋の主人の人格を知り、態度を軟化させた。


 カーソンとクリスはふと気になり、イザベラとローラへ聞く。

「そういえばイザベラ様とローラ様、前に人間界を旅してたんですよね?」
「ええ、そうよ」
「お姉様とはご一緒出来ませんでしたが、父上と旅をしましたわ」
「その時にあのコイン、お使いになられたのですよね?」
「うん。極力人間とは取り引きしないようにはしてたけどね」
「やむを得ない時には、宿泊や欲しい食糧と交換していましたわ」
「コイン1枚渡せば、何とでも交換出来て便利だったわよ?」
「そんなに必要ありませんのに、交換すると沢山の食糧を頂きましたわ」
「いや、そりゃ1枚でかなりの価値があるんですから……」
「交換した人間も、相当大喜びしてたでしょうね……」
「何? 私達のコインってそんなにいいものなの?」
「あのコイン1枚と交換した180万ゴールドでしたか? どのくらい、その価値とやらがありますの?」
「そりゃもう、莫大な価値ですよ」
「ここの宿、1泊30ゴールドです。先程の草刈りでお2人が拾われた158ゴールドだけで、5人全員一晩泊まれます」
「コイン1枚で泊まろうとすると、えーっと……みんなでここに33年間泊まれますよ?」
「そうなの? ふぅん……」
「そんなには泊まれませんわね、飽きてしまいそうですもの」
「……何だろう、このお2人の金銭感覚……」
「流石は谷の女王様……ってとこだろうか……?」
「まあ、昔の事はいいじゃないの。さっ、泊まりましょ」
「今は対価となるゴールドも、手元にあるのですし」
「はあ、はい。では……」
「中に入って、宿泊の手続きしましょうか」

 カーソンとクリスは、女王達が翼の民のコインの持つ価値を無視してばらまいていたと知り唖然とすると共に、逆に自分達のほうがゴールドに対する価値に拘っているのかと反省した。

 
 宿屋へと入るカーソン達の後ろで、イザベラとローラは顔色を真っ青にしながら魔力で話し合う。

(お金って……交換出来る対価が違ってたのね……)
(今までずっと、コイン1枚で何でも手に入ると思っていましたわ)
(以前の旅で……結構使ったわよね?)
(ええ……お互い父上と旅に出ました時、都度コインで取り引きを……)
(あれ1枚で……ここに33年も泊まれるってホントなの?)
(先程のお昼ゴハンも、クリスが人間へゴールドをお支払いした時、コインと交換したお金に全く手をつけずに不思議でしたが……)
(さっきの草刈りで拾ったゴールドだけで、全員泊まれるだなんて……)
(お姉様……わたくし、少々めまいが……)
(私もよ……驚いたわね、今まで大損してたどころの話じゃないわ……)

 翼の民のコインの価値を知った後でも冷静なフリをしていたイザベラとローラは、カーソン達の背後で気付かれないように右手で頭を抱えながら、コインの価値に見合わぬ過去の取り引きに後悔していた。



 宿屋へ入ると、クリスは受付に座る店主へ話しかける。

「おじさーん、こんにちは。部屋空いてますか? 5人泊まりたいです」
「はいよ、いらっしゃい。ああ…すみませんねぇ。今日は泊まりの人が多くてね、大部屋なら空いてるけど、どうするね?」
「えーっ、大部屋しか空いてないんですか? うーん困ったな……小さい部屋でも良いので、もう1室くらい空いてませんか?」
「1室余計に借りてどうすんだよ?」
「両陛下を別室にお泊めする為よ。大部屋には隊長とあんたとあたしで泊まるわ」
「イザベラ様とローラ様は別の部屋にすんのか?」
「当たり前でしょ!」
「あら、別に構わないわよ? 私達大部屋で一緒に寝ても」
「ええ。そのほうが楽しそうですわ」
「いや、あの、でも……カーソンは男ですし……」
「あなただってずっと、カーソンと一緒に寝ていたんでしょ? そんな心配しなくてもいいわよ?」
「同じお部屋で一緒に寝ましょうよ?」
「いやでも……あたしと女王様とでは、お立場が違いますし……」

 女王達の立場を尊重し、クリスは別室を手配しようとしたが、肝心の女王達から拒まれた。

「いい、クリス? 今の私達は女王じゃなく、冒険者なの。特別扱いしないでちょうだい」
「そうですわよ。ついでにその『様』付けもやめて頂きたいですわ。呼び捨てで構いません」
「……カーソン助けて」
「お2人の言う通りにしようよクリス。ただ、俺は年上の人には必ず『さん』を付けて言いますからね? これで良いですか? イザベラさんにローラさん」
「あ、あたしも、さん付けで呼ぶなら賛成します」
「ふむ。年上……って気になる言い方だけど、いい事にするわ」
「では、もう『陛下』ともおっしゃらないで下さいね?」
「同じ仲間として接してちょうだい。ソニア、あなたも守りなさいよ?」
「はい、承知……分かりました陛下……もといイザベラさん、ローラさん」
「よし! じゃあ、ご主人。大部屋に5人、お願いするわね」
「ほいきた、毎度あり。ひとり30ゴールドで5人、100ゴールドだよ」

 主人から提示された金額に、クリスは首をかしげながら聞く。

「おじさん、30ゴールドで5人なら150ゴールドじゃないの?」
「いんや? 100ゴールドでいいよ」
「何で?」
「ほら、少し前に寝坊代って60ゴールド置いてったじゃないか?
 もし覚えてる間にまた来てくれたら値引きしようと思ってたんだよ。
 本当は2人分60ゴールド丸々値引きしたいんだけどね。
 手間賃10ゴールド頂いて、50ゴールドだけでもいいかい?」
「いやいや、そんな前の事で値引きしようとしないで下さい」
「あれからお2人さんの事ね、思い出したんだよ。お金の価値を知らなくて、教えてあげた2人だったってね」
「あ。覚えてくれてたんですか?」
「翌朝それ言おうとしてたらね、昼過ぎに急いで出てったから言えず終いだったんだ。また来てくれて嬉しいよ」
「ありゃぁ……逆になんか、すみません」
「いいよいいよ。それじゃこれ、部屋の鍵ね。部屋は2階の突き当たりだよ」
「ありがとうございます。お世話になりまーす」

 クリスは店主に感謝し、部屋の鍵を受け取った。


 階段を昇りながら、カーソンはソニアへ耳打ちする。

「ねっ? いい人でしょう?」
「ああ。顔つきも温厚そうな人間だったな」
「俺が産まれて初めて出会った、いい人間です」
「……ふむ、そうか」
「隊長、変な人間のほうが多いですけど、頭に来てもすぐに殺さないで下さいね」
「……心配するな、私とて節操は持ち合わせているぞ?」
「手足落とすぶんには俺が治すので、くれぐれも首だけは狙わないでやって下さい」
「うむ、分かった」

 軽い会話を交わしながら、一行は大部屋へと入った。



 数分後、大部屋では叫び声が飛び交う。

「きゃーっ! 陛下っ! いきなり服なんか脱がないで下さいっ!」
「何で? いいじゃないの? ほらぁ、その陛下ってやめてよ」
「下着まで脱いじゃだめーっ!」
「どうしてですか? 脱いではいけないのですか?」
「カーソンが見てるんですよっ!?」
「いいじゃない? 見られても別に減るもんじゃないんだし」
「殿方に見られて恥じるほど、だらしのない身体ではありませんわよ?」
「そういう事じゃありませんっ!」
「カーソンお前っ! 一旦部屋から出てけっ!」
「は、はい……」

 カーソンは、クリスとソニアから部屋の外へと叩き出された。

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