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首都トラスト
213 ライラの矜持
しおりを挟む冒険者ギルドへと戻ってきたカーソン達。
セイルは受付に座り、カーソン達と正規の対応を始める。
「では改めて。ようこそ、トラストの冒険者ギルドへ。
それじゃあ、ここのギルドの説明を簡単にさせて貰うよ。
ダンジョン絡みで、他の街とはちょっと仕組みが違うからね」
「はい。よろしくお願いします」
「君達が街外れのダンジョンに潜る時は、必ずギルドに報告をしてくれ。
出て来た時も必ず頼む。ギルドでは、入った冒険者の生死を管理する」
「了解です」
「帰還の報告を受け、ギルドは生存と判断する」
「じゃあダンジョンから出て来ても、帰還の報告を忘れると死亡扱いに?」
「ああ、そうだ。目安としては、ダンジョン探索の報告をしてから1週間。
10日経っても帰還の報告が無ければ、死亡と判断し各方面に通達を出す」
「各方面って?」
「常宿、酒場、馬屋やその他…そいつらが関わっていた施設全てにさ。
ギルドは生死の報告だけをし、死亡後の対応はそれぞれに任せてある」
「死んだって通達した後に、もし生きてた場合は?」
「帰還報告のし忘れで不都合が生じた場合、責任は全て冒険者側にある。
どんな苦情がこようとも、ギルドは一切対応しないよ。
よく仲間が死に、失意でこの街から離れる連中も居るんだけどね。
街から出て行くにしてもね、くれぐれも生存報告だけは怠らないでくれ」
セイルは具体的な例を挙げ、報告を怠るなと話す。
カーソンは頷きながら答える。
「1週間から10日か……出入りの報告は絶対に忘れない様にしなくちゃな」
「あと、君達のような強い連中にちょいとお願いしている事がある。
探索中にギルドカードなんかを見つけたら、すまんが持ってきてくれ。
安全に出来そうならばでいい。危険を感じたら無理しないでくれ。
まあ、ダンジョン内では死体を発見する事すらもあんまり無いんだが」
「あまり無いって? 死体がどっかに消えるって事?」
「俺が見たワケでは無いがね、魔物が死体を運び去るらしい」
「死体を? 魔物が? どこに?」
「どこって、そりゃ自分が死体になってみないとな?」
「死んでみないと……分かんないって事か」
「行き先が気になっても、試さないほうがいいぞ?」
「絶対にしないって」
くれぐれも試すなと言われ、カーソンは苦笑した。
更にセイルはカーソン達へ、ダンジョンの危険性を伝える。
「他には、探索中に出くわす魔物との殺し合いも勿論なんだが。
あのダンジョンそのものが、冒険者達を殺しにくるそうなんだよ」
「え? 殺しにって……どうやって?」
「罠さ。引っかかれば一瞬で命を奪われるぞ?」
「罠?」
「談笑しながら歩いていた奴等が、足元の罠を踏んでしまう。
罠が作動し、全員首から上を跳ね飛ばされたなんて話もある」
「やだなぁ、脅かさないでよ」
「脅しじゃない、本当の事さ。冗談抜きで慎重に探索してくれ」
「了解、気をつけます」
「他の街同様、ダンジョン以外の仕事はそこの掲示板を見てくれ」
「分かった」
更にセイルは、カーソン達へ有益な情報を伝える。
「後はだな……ここの近くに冒険者の酒場なんて所もある。
冒険者同士がダンジョンの情報を交換しあえる、大きな酒場だ。
最新の攻略情報は、ギルドよりも酒場のほうが入手しやすい。
罠の仕掛けられている位置等の情報は、自分達で聞き出してくれ」
「聞けば教えてくれるのか? そりゃ助かる」
「でもな? 一番深い所で探索しているパーティは、大概ケチだ。
有益な情報なんて滅多に周囲へ漏らさない連中ばっかりだからな。
聞いても教えて貰えないからって、喧嘩沙汰なんか起こすなよ?」
「えっ、ケチなのか? その攻略情報をひとつでも共有しとけば、知らなかった奴が死なずに済むような事になってもか?」
「まあ、全員が同じ目的で集まった商売敵同士だからな。
勝手に死んでくれりゃ……って考えの奴も多いのさ。
そんな訳で、最新の情報入手はあまり期待しないほうがいい」
「ありがとうセイルさん。じゃあ次は、その酒場に行ってみるよ」
「ああ。行ってらっしゃい」
セイルに見送られ、カーソン達は冒険者ギルドを後にした。
カーソン達が冒険者の仕事を再開する為に活動を始めた同時刻。
ライラは市場で知り合いの食料品店の店主から食材を買い求めていた。
「フンフフーン……あれと、それと、これもお願いね」
「どうしたんだライラ、今日はえらくご機嫌じゃないか?」
「あははぁ、分かるぅ?」
「昨日まで死んだ魚みたいな目ぇ……あっ、さてはお客さん取れたな?」
「当たりっ! やっと宿屋らしい事出来てさぁ、もう嬉しくてぇ」
「そうか! それじゃウチからのお祝いだ。うんとサービスするぜ?」
「ありがとう! それでね? 前にお願いしてた事、そろそろいい?」
「ああ、宿まで食材を配達する件だな? いつからがいい?」
「明日からお願いしてもいいかな? これ、配達して欲しいリスト」
「あいよ、任しとけ……っておいおい、随分と買うなぁ?」
「うんうん。これからはお昼にレストランも始めたいからね」
「最初っからやっときゃ良かったじゃねぇか」
「私がやりたいのは宿屋っ! レストランは副業よ、副業っ!」
「美食家連中も舌を巻く程の腕前だってぇのに、もったいねえ」
「無表情で『うむ、美味』とか言われてもさぁ、全然嬉しくないもの。
高級食材使えば適当に作っても褒めるし、食べさせ甲斐ないわあんなの。
料理は真心の伝え合い。ムスッとしたままで旨いとか失礼極まりないわ」
ライラは食料品店の店主へ、料理人としての矜持を語る。
有名レストランで下積み時代からの付き合いで、料理長になるまで昇りつめたライラを知る食料品店の店主は、両腕を組んで呆れながら話す。
「んだからおめぇ、気まぐれで偏屈な料理人って言われんだよ」
「今泊まって頂いてるお客さんみたく、笑顔で食べて欲しいのよ」
「何で新店舗の料理長の話よぉ、断ったんだよ?」
「嫌だもん。任されたお店じゃなくて、自分のお店が欲しかったの」
「ほいで宿屋かよ? 別にレストランでも良かったじゃねぇか」
「違うんだよなぁ。食べてお金払ってはいさよなら、じゃないのよ。
もっとこう、距離感っていうの? 意見を聞ける位置に居たいの。
私の味付けがさぁ、万人向けとは限らないでしょ?
異国のお客さんからも食べてみた意見を聞いて、勉強したいのよ」
「間近で率直な感想を聞きてえってか? 不味いって声も出るだろ」
店主から批判が来たらどうするのかと問われ、ライラは胸を張りながら答える。
「もちろん、望むところよ! そういった声を聞きたいの。
最終的にはね、いろんな国の料理が楽しめるお店にしたいのよ。
だから宿屋にして、お客さんの国の郷土料理を聞きだすの。
そして再現してみせて、お客さんに感動と喜びをご提供するの。
世界中のお客さんが満足するような、最高の宿屋にしてみせるわ」
「やっぱおめぇよぅ……一筋縄じゃいかねぇ変な料理人だよなぁ。
まっ、その野望に必要な食材はよ、全てウチに任しといてくれ」
「ありがとっ! 全部でいくら?」
「200ゴールドってとこかな?」
「いつもありがとうね? はい、200ゴールド」
「ほいよ、毎度あり」
ライラは店主へ代金を支払った。
代金を受け取った店主は、ライラへ食材を入れた袋を手渡しながら話す。
「毎日この世の終わりみてぇな顔つきしながら買い付けに来ててよぅ。
帰ったら首吊っちまうんじゃねぇかって、ずっと心配してたんだぜ?
ハラハラしながら見送ってた、コッチの身にもなってくれってんだよ」
「心配させてごめぇん。さぁて、今日も美味しいもの作らなきゃ!」
「おうよ、しっかりやんな!」
食材を買い込んだライラは、鼻歌を歌いながら宿屋へと帰って行った。
上機嫌で食材を抱え、宿屋のある角を曲がるライラ。
「おっ客さんっ。おっ客さんっ。初めってのっ。おっ客さんっ。
フンフフーン……ん? えっ、何? 何なのあれは……?
何で? ウチの前に……あんなに人が集まってんのかしら?」
ライラは自分の宿の前に並んでいる、大勢の人だかりに気付く。
宿の前では人だかりに向かい、ペコペコと頭を下げているソシエが居る。
何事かと慌てたライラは、ソシエの元へ駆け寄りながら話しかける。
「ちょっとっ!? どうしたのソシエさんっ!? この人だかり何っ?」
「あっ! ああっ、良かったライラさん。おかえりなさい!」
「どうしたの? ウチに何か苦情でも来てたの?」
声をかけられ振り返ったソシエは、ライラを見るとホッとしながら答える。
「実はこの方達、全員ご宿泊を希望していらっしゃるお客さまなんです」
「……えっ!? お客さんっ!?」
「はい、そうなんです」
「どっ、どうして……何で? 急にこんなに?」
「私、先程まで大通りに出て……お宿の勧誘チラシを配っていたんです。
クリスさんに言われた通り、『カーソンパーティ宿泊中』と書いて。
そうしたら……受け取られた皆さんが、是非宿へ案内して頂きたいと」
「そ、それで一緒にここまで来て頂いたの?」
「こんなに大勢、ご宿泊希望のお客さまがご同行して下さいまして。
ライラさんが戻られないと、宿の手続きとか出来なかったもので。
来た順番に並んで下さってますので、宿泊の手続きをお願いします」
「………………おっと危ないっ。落っことしそうになったわ」
ライラは抱えていた食材の袋を落としかけた。
ソシエへ食材の入った袋を手渡したライラは、張り切って入り口の扉を開ける。
「こうしちゃいられない! いらっしゃいませ! ようこそライラの宿へ!
ご宿泊のお手続きを致しますので、受付カウンターへとお進み下さい。
ソシエさんごめんなさいっ! お願いしたい事あるので一緒に来てっ!」
「はっ、はいっ!」
「こりゃ大変だわっ! 食材がこんな量じゃ全然足りないっ!
ソシエさん、市場に行って食材の買い足しお願いします!
今メモにお店の住所と、買い足す食材を書くから待っててね!」
「はいっ! 市場へ行ってくればいいのですね?」
「セラーン! ポラーン! レニター! ちょっと来てーっ!」
「はーいっ!」
「お手続きが済んだお客さまを、お部屋へご案内してちょうだい!」
「はーいっ! 分かりましたーっ!」
「えっと…………よしっ。ソシエさん、市場までお願いします!
このメモ通りに食材を買ってきて下さい! はいこれお金っ!」
「はいっ! それでは、行ってきます!」
「あっそうだ! お店行ったらライラからの言伝ってお願い!
『もし出来そうなら、今日から宿まで食材の配達お願いします』って!」
「はいっ! お伝えしてきます!」
「カーソンさん達の言ってた通りだ……急に忙しくなっちゃった。
あっ、はいっ! いらっしゃいませ! 3名様のご宿泊ですね?
ありがとうございます。お部屋のご希望は……3名同室ですね?」
ライラの宿は急に忙しくなった。
ソシエは両手に買い物かごを持ち、市場へ買い出しに向かう。
宿泊の手続きが済み、次々と埋まってゆく1階から3階までの部屋割り表。
セラン達3姉妹は汗をかきながら、手続きを済ませた客を部屋へと案内している。
ソシエが連れてきた客を全て部屋へと割り振ったライラ。
ホッとする間もなく、次々とチラシを持ってやってくる宿泊希望の客達。
満室の際に伝えるお詫びの文言など全く考えていなかったライラは、天を仰ぎながら頭の中が真っ白になった。
ライラはそのまま失神してしまいそうになるが、目の前にある宿泊料として支払われた前金に宿屋の女将としての責任を感じ、両手で顔を叩いて気合いを入れ直した。
宿が大変になっている事など知らず、カーソン達は冒険者の酒場へとやって来ていた。
まだ昼前だというのに、酒場のあちこちで酒を飲んで騒いでいる冒険者達が居る。
カーソンとクリスは、周囲の雰囲気を感じ取りながら呟く。
「ここが酒場か……随分と賑わってるな」
「んー……ガラの悪そうな輩が多いね」
「店長って……あそこのカウンターに居る人かな?」
「そうかも? とりあえず、挨拶しとこうよ」
不用意に絡まれるのを嫌ったカーソン達は、なるべく冒険者達と目を合わせずに奥のカウンターへと向かった。
カウンターの中に居る酒場の店主らしき人物が、こちらに睨みをきかせながら話しかける。
「……いらっしゃい」
「どうも、初めまして。今日からお世話になろうと思ってます」
「あなたここの店長さん? ちょっと聞きたいんだけど……」
「そこへ座るんじゃない」
カウンター席へ座ったクリスに、店主は座るなと注意した。
「そこの席は、もう誰が座るか決まってるんだよ。ルーキー」
「あっ、そうだったの? ごめんなさい、席って決まってるんだ?」
「1ヶ月1000ゴールドを支払って、パーティ毎に席をキープしている。
そのパーティが全滅するまで、誰もその席に座っちゃいけないんだよ」
「あの……あたし達が座れる席ってありますか?」
「店の外に並んでる席は自由席だ。どこでも好きに座るといい」
「出来れば1000ゴールド払いますので、お店の中の固定席がいいなぁ?」
「今なら丁度、1席空いている。先日全滅したパーティが使っていた席だ」
「じゃあそこ、お願いします。はい、1000ゴールド」
他の冒険者に取られまいと、クリスは真っ先にゴールドを支払い指定席の権利をつけた。
指定席の料金を受け取った店主はカウンターから出てくると、カーソン達を酒場の入り口に近い6人掛けのテーブル席へと案内する。
「ここだ。かれこれ10パーティは全滅している交代の激しい席さ。
冒険者達の間じゃこの席は、死神に愛されている席と呼ばれている」
「うわぁぃ……なぁんて縁起の悪い席ぃ……」
死神に愛されている席と聞き、クリスは首をすくめながら呟いた。
「嫌なら金は返すぞ?」
「ううん、ここでいいです」
「長生きしろよ? 注文は手を挙げてウチの若いモンを呼んでくれ」
淡々としながら案内した店主は、カウンターと戻って行った。
権利をつけた席へと座ったカーソン達は、周りの冒険者達からヒソヒソと噂されている事に気付く。
「おい、また死神の席にパーティが座ったぜ?」
「あーあ。あの席を知ってても知らなくても、気の毒な奴等だな」
「おい、あいつらがいつ死ぬか賭けねぇか?」
「乗った。俺は1ヶ月以内に10万ゴールド」
「おいおい、それじゃ確実すぎて賭けになんねぇだろ」
「何日で全滅すっかって刻めよ」
「じゃあ俺は6日に5000ゴールド」
「俺は5日に3000ゴールドだ」
「当日全滅に1000ゴールド」
「おいおい、当日っておめぇ……俺も1500ゴールド出すわ」
「ぎゃはははは!」
冒険者達はニヤニヤとしながら、次々と賭けを提案した元締めに金額を支払う。
元締めは笑いながら、新人達の全滅を賭けた配当表を作り始めた。
自分達に向けられる、ギヒヒやグヒヒという下卑た笑い声に、カーソンは気分を悪くしながら話す。
「……何か、気分が悪いな」
「まっ、あたし達が死ななきゃいいだけの事じゃない?」
「死神の席? だから何だっていうのよ」
「ふん。席に座ったくらいで死が確定などするものか。阿呆共めが」
「人の命にお金を賭けるなんて、心の狭い人達ですね」
雰囲気の悪くなったパーティを元気付けようと、ローラは提案する。
「何か飲み物でも注文しませんか? 私、喉が渇きましたわ」
「そうですね、注文しましょう。すいませーん」
カーソンは手を挙げて店員を呼んだ。
呼び出しに気付いた店員が、注文を取りにやって来た。
「いらっしゃい。酒かい? それともジュースにするかい?
酒もジュースも1杯5ゴールド。つまみも1皿5ゴールドだよ」
「俺はジュース。クリスとティコもジュースにするか?」
「そうね。まだ明るいし、あたしもジュースでいいや」
「お酒飲めませんので、わたしもジュースがいいです」
「私達3人はお酒。それじゃあジュース3つとお酒3つね」
「つまみは要るかい?」
「ああ、簡単なものでいいや。2皿頼む」
「お代は全部で40ゴールドだ。持ってくるから準備しててくれ」
「分かった」
現物と交換でゴールドを貰うと言い残し、店員は用意しに立ち去った。
暫く待つと、店員がジョッキに入った飲み物とつまみを持って来る。
カーソン達は代金を支払うと、乾杯をした。
「それじゃあ、ダンジョン攻略に向けて、乾杯っ!」
「んぐっ、んぐっ……ぷっはぁーっ! うまぁーいっ!」
「ごくっ、ごくっ……うっ!? このジュース、舌がビリビリしますっ」
「あ、ティコはこういうジュース飲んだ事ないのか?」
「口の中がヒリヒリって……あ、でも美味しいです」
「だろ? 何だっけな? 炭酸だったか酸炭って言うらしいぞ」
「確か炭酸だったと思うよ? こういうシュワッとする水があるみたい」
「これ、炭酸って言う水なのですか? 泡がプツプツと湧いてる。
それなのに熱湯じゃなく冷たいなんて……不思議なお水ですね?」
「ジュースが酒と同じ値段でおかしいと思ったけど、これなら納得だ」
「この水って珍しいからね。そこらで売ってないもんね」
「そうなのですね? 初めて飲みましたけど……美味しいです」
以前飲んだ事があり、口当たりに慣れていたカーソンとクリス。
ティコは生まれて初めて飲んだ炭酸水割り果実ジュースの舌触りに驚き、その刺激を楽しみながらゴクゴクと喉を鳴らした。
酒を飲んでいたイザベラ達も興味を持ち、カーソンのジョッキを奪い取って回し飲みをする。
初めて味わう口当たりに感激しながら、ティコのようにゴクゴクと喉を鳴らすイザベラ達。
カーソンの元へと返ってきたジョッキには、ジュースが一滴も残されていなかった。
問答無用でジョッキを奪われ、その中身を失ったカーソンは悲しみながら右手を挙げ、追加のジュースを店員へと注文していた。
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