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ダンジョン探索
223 地上 鑑定結果
しおりを挟む仕掛けを解き、部屋から通路へと出たカーソン達。
部屋へ入る前は行き止まりだった通路の右手に、先へと進む道が出来ていた。
クリス達はマップを見ながら歩き出す。
「これ先に進めば……たぶん地下1階への階段近くに出るね」
「……うん、そうだな。あの突き当りの左が階段だな」
「あそこ通った時は、この道なかったよね?」
「仕掛けを動かしたから、道が繋がったんだな」
「じゃあ、そこの扉は?」
「たぶん地下3階に行く階段が……あっ、こんにちは」
地下1階に戻る階段へと直通した道の途中に、未確認の扉がある。
カーソンが扉を開けて部屋の中を覗くと、そこには5人の冒険者が床に座り寛いでいた。
部屋の隅には地下3階への階段もある。
カーソンから挨拶された冒険者達は、部屋の中へと招き入れながら話す。
「やあどうも、こんにちは」
「探索お疲れさん」
「ここに来たのは初めてかい?」
部屋に居た冒険者達からの問いかけに、カーソンは答える。
「ええ。ついさっき虎の仕掛けを解いてきました」
「あの黒い玉はどうした? 持ってきたかな?」
「えっ? あの玉ってまだ使うの?」
「あの玉が無いと、ここから先には進めないぞ?」
「ははは、やっちまったな? 実は俺達もそうだったんだよ」
「引き返させるって、ひでえ嫌がらせだよなぁ?」
「教えてくれてありがとう。すぐ戻って取ってきます」
「なぁに、いいって事よ」
冒険者達に促され、カーソン達は先程の部屋へ黒い玉を回収しに向かおうとする。
ソニアはふと、冒険者達が手にする武器のようなものに興味を持ち聞いた。
「何やら変わった武器だな? 鈎爪の付いた長竿とは」
「あ? あ、ああ……まあな」
「そんな得物で、魔物とやり合えるものなのか?」
「おっ、おうよ。近寄らせねえままズタズタってもんよ」
「竿がしなりそうなほど細いが……鈎爪にまで力が伝わるものか?」
「そのしなりを利用すんだよ。ザクザクとよ?」
「5人ともそんな取り回し難い得物で、大丈夫なのか?」
「そりゃおめぇ、近寄られ過ぎたらちゃんと剣に持ち替えるっての」
「ふむ、そうか。風変わりな立ち回り方法もあるものだ」
「慣れりゃそんな面倒でもねぇよ。ほれ、早く取ってこいよ」
冒険者達に急かされるように、カーソン達は部屋を出た。
黒い玉がまだ必要だったとは知らなかったと、来た道を引き返すカーソン達。
ビーッ ビーッ
突然マップが罠の存在を知らせる警報音を出した。
部屋で寛ぐ冒険者達は、先程引き返させた連中の結果を待つ。
ズズゥ……ン
通路から轟音が部屋の中へと響き渡る。
冒険者達は鈎爪付きの長竿を手にしながら部屋を出た。
「よし、罠に引っ掛かったな。あのマヌケ共め」
「あいつら結構、いいもん装備してたよな」
「へっへ……回収回収っと」
「こんないい稼ぎ、やめられねぇよなぁ」
「危ねえ目に遭わず金稼ぎ。ひひっ、たまんねぇ」
冒険者達はほくそ笑みながら、目の前の通路を塞ぐ壁が元に戻るのを待つ。
ズズズ……
通路を塞いでいた壁が天井へとせりあがり、戻ってゆく。
戻りきるのを待ちきれない冒険者達は、長竿を通路の奥へと送り出す。
竿先が重くなり、鈎爪に引っ掛かったであろう物を引く冒険者達。
突然強い力で中へと引きずり込まれ、5本の長竿は全て冒険者達の手から引き離された。
長竿を取られた冒険者達は、そんな馬鹿なと戦慄しながら壁が戻るさまを見続ける。
壁は天井へと戻る。
その先には真下で圧し潰されているはずであったカーソン達が、全員無事なまま冒険者達を睨み続けていた。
イザベラは杖を冒険者達へ向けながら話しかけ、ローラ達も追随する。
「お前達……よくも私達を騙そうとしたわね?」
「逆方向から進めば、天井が落ちると承知していましたわね?」
「貴様ら……始めっから私達を嵌め殺そうとしておったな!」
「この長竿って、潰された俺達の持ち物を回収する為にだったんだな?
下手に進んで自分達も罠に引っ掛からないように、そこから伸ばして」
「よっくもまぁ……こんなふざけた真似してくれたわね!」
「許しませんっ!」
圧殺の罠を回避したカーソン達に怯え、冒険者達は悲鳴をあげながら一目散に部屋の中へと逃げ込んだ。
怒りを堪えながら冒険者達が逃げ込んだ部屋の扉を開け、中へと入るカーソン達。
既に冒険者達は階段を降り、地下3階へと逃げていた。
何のつもりで自分達を嵌め殺そうとしたのか問い質す気だったカーソン。
地下3階まで逃げていった相手をこれ以上追う気になれず、諦めた。
振り返ったカーソンは、部屋の入り口近くで目を瞑りながら杖を床にトンと突いたイザベラの行動を目撃する。
ローラ達は階段を降りて追いかけようと騒ぎ、イザベラが何かをした事に気付いていない。
目を開けたイザベラの表情から、何をしたのか聞くのは止めておこうと思いながらカーソンは背筋をブルッと震わせた。
追いかけて捕まえようと騒ぐローラ達に、イザベラは話す。
「みんな。これ以上深追いするのは止めておきましょ?」
「ですがお姉様っ! このまま見逃す訳には参りませんわっ!」
「あんなふざけた真似をされ、許す訳には参りませぬ!」
「マップが罠教えて、イザベラさんとローラさんが対応しなければっ!
あたし達何も知らないまま、あいつらに騙し殺されてたんですよっ!?」
「あんな事した人達をっ! 許しちゃいけないと思いますっ!」
血気逸るローラ達を、イザベラは宥めながら話す。
「まあまあみんな、落ち着きなさい。怒りは判断力を鈍らせるわ。
あんなに慌てて逃げたあいつらも、きっと判断力を失っているわ。
何かに頭をぶつけて、粉々に吹き飛んでいたり……。
突然両脚を失い、身動き出来なくなっていたり……。
そこへ通りかかった魔物に嬲り殺されているかも知れないじゃない?
もしも地上で出会ったら容赦しない程度にして、放っておきましょ?」
(イザベラさん……さっきのって……それをやってたんですね?)
イザベラに宥められ、渋々と怒りの矛先を収めるローラ達。
カーソンだけは、イザベラが何かをしていたと知っている。
その例え話が逃げた冒険者達に起きた事なのかと恐怖しながら、風の目で実際に確認してみる事はやめておいた。
クリスはマップに表示された階段の位置を確認しながら話す。
「これで地下3階まで行けるようになったけど……」
「ん? うん、そうだな」
「今から降りてく気、なくなっちゃっちゃなぁ……」
「ああ、そうだな。俺も今降りたくはないな」
「今日はここまでにして、一旦街へ帰ろっか?」
「みんなどうします? 帰ります?」
「ええ、帰りましょ」
「無理に進む事もありませんわ」
「まだ行けるは、もう危険だと衛兵達も言っていたしな」
「賛成です。誰も怪我していないうちに帰りましょうっ」
カーソン達はダンジョン探索を中断し、地上へと帰還する事にした。
地上へ戻ってくると、空は夕焼け色に染まり始める時刻であった。
詰め所に居る衛兵達と軽く挨拶を交わし、街中へと進みながらクリスは話す。
「ふぅっ……大体予定していた通りだね。ギルドに報告して帰ろ?」
「ギルド行く前に、鑑定してかなくてもいいのか?」
「あっ、そうだった。拾ってきた戦利品鑑定してからね」
カーソンの提案に賛同し、クリスの足は武具店の方角へと向きを変えた。
武具店へ到着すると、クリスはティコと共に鑑定コーナーのカウンターへ回収してきた短剣と短杖を置く。
カーソン達は鑑定依頼を2人へ任せ、店内の物色へと向かった。
クリスとティコは、対面の店員へ話しかける。
「すみませーん。鑑定お願いしまーす」
「ダンジョンから持ち帰ってきましたっ」
「やあ、おかえり」
「え? あ、ただいまです」
「どうして『おかえり』って言ったんですか?」
「命を危険に晒してまで帰還した冒険者達に、敬意を込めてだよ。
生きて帰って来てくれたんだ、おかえりって言っちゃ変かい?」
「いや、そう言われると……変じゃないかも」
「命を天秤にかけて持ち帰った戦利品、確りと値段を見積もるよ」
「よろしくお願いしますっ」
店員は振り返り、後ろの棚から石のようなものを数個両手に取る。
石をカウンターの上に置くと、ひとつ手に取り短剣の上にかざす。
どことなく輪郭がブレてぼやけていた短剣は、段々とクッキリした形へと変わってゆく。
クリスとティコは、店員へ何をしているのかと尋ねる。
「それって……何してるんですか?」
「この特殊な石に、魔力っていう余分なものを吸わせているんだよ」
「魔力の残滓ってのですね? その石に吸わせるんだ?」
「おっ! それを知っているんなら話が早いね」
「へぇ……魔力を吸い取る石ってのがあるのですねっ」
「石の大きさが違うと、吸える量も違うんですか?」
「ああ、そうだよ。中には吸う武具もあるけどね」
「吸う武具? 魔力を吸うの?」
「大抵の武具は宿しきれない魔力を持て余してね、石が吸うんだ。
中には魔力をその身に宿し足りず、逆に石から奪う武具もある。
そんな武具は当然性能も凄くいいし、値段も桁違いに高くなるよ」
「その短剣どうですか? 石から吸ってますか?」
「いや、こいつは石に吸われたね」
「あっ……じゃあ、安いんだ……」
「まだ決まったわけじゃないよ。魔力を充分吸っているかも知れない」
「そういう事もあるの?」
「長い事ダンジョンで、魔力を吸い続けれていればね?」
「そういう武具って、今までに出てきた事ってあるのですか?」
「いいや、ないよ」
「じゃあ、やっぱり安いんじゃないのよ…その短剣」
「此方も立場上、鑑定前に身も蓋もない事なんて言えないんだよ」
「お気遣い、ありがとうございます」
「お金のやり取りがある以上、商売なのですね……」
クリスとティコは、客をガッカリさせない店員の営業努力に感心していた。
引き続き、短杖に石をかざしている店員へクリスは聞く。
「鑑定料、2つでいくらですか?」
「いいや? 余分な魔力を吸い取って鑑定するのは無料だよ?
使うからと持ち帰るのも無料だし、売ってくれるなら買い取るよ」
「えっ? なんで?」
「そりゃあ、この余分な魔力を吸った石が売れるからさ」
「ええっ!? その石って売れるのですかっ!?」
「ほら、君達のパーティにも魔法使いが居るだろ? 杖持った」
「あ、はい」
「ああいう杖が魔法を出す為に、この石が必要になるのさ」
「? それって……どういう事です?」
「火種や氷種があるだろ? この石は杖にそういった事をさせる為の燃料になるのさ」
「その石が吸った魔力を使って、火や冷気を出すのですか?」
「そういう事さ。燃料である石の魔力が無くなればただの杖。
魔法の杖を維持する為には、どうしてもこの石が必要になるんだ」
店員は魔力を吸引した石を売る為、鑑定そのものは無料だと話す。
クリスは魔法使いのイザベラを例えに出した店員へ、少し違うと答える。
「でもうちのイザベラさん、自分で魔力持ち合わせてますよ?」
「は!? 魔力を持ってるってぇっ!?」
「はい。あの杖が無くても、色々と出来るみたいですよ?」
「そ、そんな人って居るのか? まさか化け物じゃないだろうね?」
「確かに化け物っぽいですけど、赤い血の通ってる人ですよ? たぶん」
「たぶんって……噂に聞く『本物の魔法使い』なのか彼女は」
「魔法使いに本物や偽物ってあるのですか?」
「まあ、魔法を出せる杖と石さえあれば、誰でも魔法使いだ。
偽物ってのは、そういう簡易的な魔法しか使えない人達って事かな」
「じゃあ、本物の魔法使いですよイザベラさんは」
「ローラ様も魔法使いですもんねっ」
「お、おいおい……君達のパーティ、本物が2人も居るのかい?」
「剣術のほうが得意な魔法使いなら、あと3人居ますよ?」
「魔法剣士もだってぇっ!?」
「むしろパーティの中で魔法使えないのって、わたしだけですっ」
「もしや君達って……例のカーソンパーティなのかい?」
「うん、正解」
「はいっ! カーソン様のパーティですっ!」
「……よぉし、君達の顔は覚えさせて貰ったよ!」
武具を鑑定に持ち込んできた相手がカーソンのパーティだったと知り、驚きと喜びの表情を見せた店員。
普段なら有名だと持て囃される事を嫌がるクリスも、ティコと共に胸を張って店員へ答えた。
魔力の浄化を終えた店員は、1冊の分厚い本を取り出す。
本を開き、ページをめくりながら短剣と短杖の照合を始めた。
クリスは店員に何をしているのか聞く。
「? 本なんか調べて、どうしたんですか?」
「この短剣と短杖の正体を調べているんだよ」
「正体? その本に載ってるの?」
「ああ。特徴を図解入りでね。評価額まで記載されているんだ」
「そんな本、何処の誰が作ったんですか?」
「いや……それが何処の誰だか分からないんだ」
「え? その本の出処、分かんないんですか?」
「錬金術師ギルドの職員と名乗る奴が、これを5冊持ってきたんだけどね?
シリウスと名乗ったその職員はうちに居ないってって言われたんだ」
「居ないって……錬金術師ギルドには居ないって事?」
「そうさ。こいつのお蔭で鑑定には凄く助かっているんだが……。
ギルドへあと5冊欲しいと言ったら、そんな本は作っていないとさ。
本は作っていないし、シリウスという職員も在籍していないんだとさ」
「誰なんですか? そのシリウスって人?」
「こっちが知りたいくらいだよ。ちょっと、見てみるかい?」
店員はクリスとティコへ、鑑定本を見せる。
見せられたクリスとティコは、目を丸くして驚く。
「うわぁ……なにこれ凄い!」
「この短剣……まるで本の中に入ってるみたいです」
「そうだろう? 紙なのに本物のような色付けがされているんだよ」
「確かに紙だわ……でも、まるで本物みたい」
「これ、ここにある短剣と一緒ですね?」
「本と照合した鑑定の結果、こいつは『鋭い短剣』だ」
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この本はそういった目の保養に使う代物じゃないよ?」
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「勘弁してくれよ。ただでさえこっちも増刷したいんだから」
「欲しいわその本……ずっと眺めてるだけでも幸せになれそう」
「欲しいけど……本を見ても実物が手に入らないのは悔しいですぅ」
シリウスと名乗った謎の人物が店に持ち込んだ、5冊の武具鑑定本。
何処の誰が作ったのか分からない謎の鑑定本に、クリスとティコは心を奪われた。
そろそろかと集まってきたカーソン達は、クリスとティコが何を買いたがっているのかと首をかしげながら、その後ろ姿を見ていた。
短杖も調べ上げた店員は本を閉じ、買い取り金額を伝えてくる。
「鑑定の結果、『鋭い短剣』と『魔法使いの短杖』だよ。
売却してくれるなら、どちらも150ゴールドで買い取るよ」
「ま、浅い階層ならそんな額かな。ローラさん、短杖使いますか?」
「いいえ、売って下さって結構ですわよ」
「分かりました。それじゃ、全部買い取りでお願いします」
「いいのかい? この短杖、火球を5発は撃てるんだが?」
「もっとすんごい事出来る人がここに居るし、大丈夫です」
「ん? 誰それ? ひょっとして私の事かしら?」
「他に誰が居るっていうんですか」
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「というわけで、売りますね」
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「ちなみにそれ、いくらで売り出すんですか?」
「ああ、売買の決まり事でね。倍の300ゴールドさ」
「決まってるの?」
「売りは定額、買いは半額。君達冒険者側はその逆さ」
「売りは半額、買いは定額って事ですね」
「売ってからやっぱり買い戻したいってのは損するからね。
高額な武具の売買は、充分に検討してからの判断を頼むよ?」
「はい、ありがとうございます」
「よーっしティコ。今度はもっと高く売れそうなの持って帰ってこよう!」
「はいっ、クリス様っ!」
店員より売却額の中銀貨3枚、300ゴールドを受け取ったカーソン達は武具屋を出る。
帰還とダンジョン内に蔓延る魔物の正体を報告する為、冒険者ギルドへと向かった。
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