翼の民

天秤座

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ダンジョン探索

231 地下3階 防具庫

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 宝飾の剣を入手したイザベラ達は、武器庫から出ると再び右手の壁沿いに探索を再開する。

 隊列を変更し、前衛にカーソンが入る。

 後方の警戒はティコがひとりで受け持った。


 通路を進んで行くと、左右対称に扉が並んだ廊下へと辿り着く。

 その均等に並んでいる扉に、カーソンは首をかしげながらクリスへ話す。

「何だここ? まるで宿屋みたいだな」
「あっ、確かに。何となくそんな感じするね」
「ダンジョンにあるから、魔物の宿屋になるのか?」
「あはは。開けたら宿泊客として居たりして?」

 カーソンは一番手前の扉を開け、クリスと共に中を覗く。


 バタン


 部屋の中に居た魔物と目が合い、慌てて扉を閉めた。

「居た……ホントに居た」
「ホントに居てビックリしたけど、向こうもそんな顔してたね」
「あれ……餓鬼ガキだったろ?」
「うん、餓鬼ガキだね」

 魔物は痩せこけた人のような姿をし、腹の部分だけまるで妊婦のように大きく膨らんでいた。

 カーソンとクリスは以前ヒノモトで出くわした事のある、餓鬼と呼ばれる魔物に酷似してると話した。


 イザベラ達は首をかしげながら、カーソンとクリスへ聞く。

「……子供ガキ?」
「ええ、たぶん餓鬼ガキです」
「容姿が餓鬼ガキそっくりでした」
「それは……小さな子でしょうか?」
「小さな子? ゴブリンよりはちょっと大きめですかね」
「ヒョロヒョロしてますけど、そんなに小さくはないですね」
「カーソン様? どうしてこんな所に子供が居るのですか?」
「え? 子供?」
「子供じゃないよ? 餓鬼ガキだよ」
「いやだから、子供ガキではないのか?」
「えっ?」
「え?」

 微妙に嚙み合わない会話に、全員が首をかしげた。

 イザベラはカーソンとクリスへ聞く。

「ガキって……子供の事を言っているのよね?」
「いえ違いますよ? 餓えた鬼と書いて、ガキです」
「ヒノモトでは、そう呼ばれてた魔物です」
「そいつの特徴は?」
「ミイラみたいにヒョロヒョロですけど、お腹だけでかいです」
「見境なしに何でも食べるので、お腹だけはパンパンです」
「……ふむ? グールの事かしら?」
「ええ。特徴を聞く限りでは、恐らくグールですわ」
「へぇ? グールって言うんですか?」
「初めて会ったのがヒノモトだから、餓鬼で覚えてました」
「グールなら、特に問題はなさそうね」
「動きは鈍いので、さほど恐ろしい相手ではありませんね」
「では、突入して仕留めるとするか」
「はいっ、ソニア様っ」

 カーソン達は戦闘の態勢を整え、扉を開ける。

 中に居たグール3匹は、扉が開いた途端に襲いかかってきた。

 扉から離れ、通路まで後退した前衛のソニア、カーソン、クリス。

 グール3匹は我先に扉を抜けようとし、その膨れ上がった腹が扉の枠に引っ掛かり身動きがとれなくなる。

 力づくで抜け出そうとしている3匹に呆れ返りながら、3人はそれぞれ剣を振り下ろした。


 カーソンとクリスはグールの腹の中に何が詰っているのかを知っている為、頭を両断したところで止める。

 事情を知らないソニアだけは大剣を股下まで振り下ろしてしまい、真っ二つに両断されたグールの腹に入っていた物が飛び出してきた。

「うおぉっ!?」
「あ、ソニアさん。コイツらってそうなんですよ」
「口に入る物なら、何でも食べちゃうから」
「なっ、なんというモンを食っているのだ……っ!?」
「食ったはいいけど、消化する能力は無いらしいんですよ」
「だから逆に、中からコイツらに食べられちゃうらしいです」
「お、お、おぞましすぎる……今夜の夢に出てきそうだ……」

 ソニアが斬ったグールの腹からは、その中に居る事が信じられない生き物が大量に出てくる。

 腹から出てきたおびただしい数の虫が、うぞうぞとグールの周囲をうごめいていた。



 虫が散り散りになって逃げ出した辺りで、死骸の傍へ宝箱が出現する。

 誰から指示された訳でもなく、ティコは宝箱の罠を解除し始めた。

「あのっ、これ開けたら……中から虫が出てきたりしませんよね?」
「いや分かんないぞ? そういう罠があるかもな?」
「虫どころか、お化けの手がニュッと出てきたりして?」
「やっ、やめて下さいぃ……っと、開きました」
「え? もう開いたのか?」
「はい。簡単な罠でした」
「やったね! 中身持って帰ろう」

 カーソンとクリスから脅かされている間に、ティコは宝箱の罠を解除していた。

 中に入っていた戦利品とゴールドを回収し、念の為に部屋の中を調べたが特に何も見つからなかった。



 別の部屋の扉を開けるとまたグールが現れ、カーソン達は難なく撃退する。

 再び宝箱が出て、ティコは慎重に罠を解除した。

 クリスは部屋を見渡し、同じ作りだと思いながら話す。 

「ここの並び、全部小部屋になってるのかな?」
「全部中に入って、調べてみないと分かんないけどな?」
「倒したら宝箱が出るよね。片っ端から倒しちゃおっか!」
「はいっ! 解除はお任せ下さいっ」

 カーソン達は廊下の左右にある扉を開け、中に潜むグールを倒す。

 三度みたび出現する宝箱の罠をティコが解除し、中身を回収した。


 クリスは袋に入れた戦利品を見ながら話す。

「地下3階まで来ると、お宝もそれなりに集まるね」
「帰って鑑定して貰うのが楽しみですねっ?」
「それにしてもティコ、罠の解除上手くなったなぁ?」
「えへへ。毎晩寝る前に勉強している甲斐がありますっ」
「慣れた辺りで失敗するんだからね? 気をつけなよ?」
「はいっ、クリス様」

 罠の見取り図と解除方法を暗記し始めてきているティコ。

 簡単な仕掛けならあっという間に解除出来る技術を、いつの間にか習得していた。

 クリスから慣れた頃が危ないと指摘され、ティコは慢心せず素直に従った。


 片側6部屋ずつ、両側で12部屋全ての扉を開け、中に潜んでいたグールを殲滅したカーソン達。

 マップへ新たに表示された文字をローラが伝える。

「あら? この区域に『グール横丁』と表示されましたわよ?」
「グール横丁? なるほど、確かにグールばっかりでしたね」
「今あたしらで一掃したけど、またすぐに湧いてくるんですよね?」
「そうねぇ、部屋にはグールが無尽蔵に湧いてくるのかしらね?」
「ふむ。難なく倒せる連中にとっては、いい金の稼ぎ場となるようだな」
「それで『グール横丁』なんて名称がついちゃったんでしょうか?」

 地下3階まで辿り着く事が出来る、それなりの実力を持った冒険者達が今後の武具調達資金を比較的安全に稼ぐ為の場所、通称『グール横丁』を意図せず利用したカーソン達。

 資金稼ぎに再利用する事なく、その場を後にした。




 カーソン達は、通路の左手にある扉の前で足を止める。

 扉には防具庫と書かれていた。

 カーソンは扉のノブに手をかけながら話す。

「どうせここも鍵がかかって……ないのかよ」
「開いたの?」
「うん、開いた。鍵かかってなかった」
「へぇ? 意外っていうか、不用心だね」
「入って調べてみるか?」
「そうだね。これからこの防具庫ってとこ、入ってみます」

 クリスはイザベラ達へ、これから防具庫の探索をすると伝える。

 カーソンはゆっくりと扉を開け先に入り、クリス達も後へと続いた。


 部屋の中には兵士が着用するような甲冑が立ち姿のまま、整然と並んでいる。

 施錠されていた宝物庫や武器庫は荒らされていたのに、施錠されていない防具庫は荒らされていなかった。


 カーソンは綺麗に立ち並んでいる甲冑群を見ながら話す。

「ここには誰も入っていなかったみたいだな?」
「うん。手つかずっぽいね」
「鍵かかってた部屋は荒れてて、かかってないココは何でだろな?」
「誰も鎧なんかに興味なくて、無視して出てったとか?」
「ははは。そんな理由だったら、鎧が拗ねるだろ?」
「何で無視すんのよって怒っ……!?」


 ギシッ……ギリリッ

 ギギギ……カシャン……カシャン


 カーソンとクリスが談笑していると、甲冑群が突然音を立てて兜が此方を向く。

 鎧の部分もカーソン達へと向きを変え、動き出した。

「おわっ!? 動き出したぞ!?」
「無視されたって言われて、怒っちゃっちゃ・・!?」
「なっ、中身が無いのにっ……うっ、動いちゃって……る。
 ひぃぃーっ! いやぁーっ! おっ、お化けぇぇぇーっ!」
「おいおい、落ち着けよティコ。ただの勝手に動いてる鎧だって」
「きゃぁーっ! ひぃーっ! きゃぁーっ!」

 恐怖で錯乱したティコは両手で頭を抱え込み、悲鳴をあげてうずくまる。

 カーソンはティコの両肩を掴み、揺さぶりながら落ち着かせた。



 中身の入っていない甲冑群は、カーソン達めがけて襲いかかってくる。

 イザベラとローラは甲冑群の正体を看破し話す。

「こいつらの正体は悪霊! リビングアーマーよ!」
「甲冑の中に悪霊が入り込み、襲いかかって来ます!」
「構わずにその甲冑ごと斬っていいわよ!」
「武器を持ち合わせていない為、然程危険ではありません!」
「はっ! お前達聞いての通りだ! やれ!」
「ティコっ! 安心しろお化けじゃなく悪霊だってよ!」
「いや悪霊それもお化けの類いなんじゃないの?」
「あ、悪霊……おっ、お化けじゃないのなら大丈夫ですっ!」
「ちょっ…大丈夫な事にしちゃっちゃ・・よこの子っ!?」

 悪霊はお化けじゃないと信じ込まされたティコは、真っ先に駆け出す。

 自分を捕まえようと両手を伸ばしてきた甲冑へ飛び蹴りし、バラバラに粉砕した。

 ローラの説明を聞いたカーソン達は指示通り、襲い掛かる甲冑を叩き斬り、数を減らしてゆく。

 剣でも持っていれば危険かも知れないが、相手はただの動きが鈍い甲冑。

 カーソン達は難無く蹴散らし、甲冑はバラバラにされ床へと転がった。



 散乱する甲冑の中央に、宝箱が出現する。

 冷静さを取り戻したティコが解除へと向かい、箱の隙間から覗いて罠の種類を確認する。

「……ええっと、たぶんですがドレインだと思います」
「何だそりゃ? 引っかかったらどうなんだ?」
「気……オドを吸われちゃうみたいです」
「げっ。吸われないように気をつけろよ?」
「はい。この罠は順番の決められた線を……1本目を切ってから……10秒以内に5本切れば……えっと……この順番かな」
「切る順番分かったか?」
「はい。失敗すると吸い取られちゃうので、皆さん離れていて下さい」
「ん。気をつけるんだぞ?」
「はいっ……では、いきます」

 カーソン達を箱から離れさせ、ティコは罠の解除を開始する。

「せぇ……のっ、よっ、えぃ、ほっ、ふっ、やっ!
 よしっ! 上手くいった! 解除成功しましたっ!」
「おーっ、やるなぁティコぉ」
「わっ! 中には立派そうな鎧とゴールドが入ってますっ!」
「やったね! どれどれ、どんなの?」
「これです……あれっ? 下が入ってなかったですね?」
「そうだな。鎧ってよりは単体の胸当てっぽいな」
「なんか、初めて出てきた大物じゃないのこれ?」
「はいっ。今までで一番大きい戦利品ですね?」
「持って帰って鑑定して貰うのが楽しみだね?」
「はいっ」

 ティコを褒めるカーソンとクリス。

 罠の解除を見届けたイザベラとローラ、ソニアの3人は部屋の奥へと進む。

 イザベラはカーソン達3人を手招きし、奥にポツンと残された甲冑を指差した。



 カーソンは部屋の一番奥にある、動かなかった甲冑を見つめながら話す。

「何だ? この鎧だけ襲って来なかったな」
「うん、何でだろね?」
「カーソン様。この鎧、何か持っていたみたいですよ? ほらっ」

 ティコが言う通り、鎧は何かを持って地面を突いていた様な形をしていた。

 その佇まいからソニアはふと、谷に伝わる歓送の儀礼を思い出す。

「歓送の儀礼の途中、このような型があったな?」
「あ、確かに……ここから左足一歩引いて、礼をするトコですね」
「この甲冑が何かを持つ……ったら、剣になるのかな?」
「お姉様? その武器庫で見つけた剣を持たせてみてはどうでしょう?」
「ああ、そうかも知れないわね? ちょっと持たせてみるわ」

 イザベラは武器庫で入手した宝飾の剣を、鎧に持たせてみた。

 甲冑の両籠手が剣の柄を押し込み、剣先が床の溝へと入る。


 ピンポコピロリロリン

 カラン……ガラガラ……ガシャン


 マップの出す正解音と共に、甲冑はガラガラと音を立てながら崩れ落ちた。



 甲冑が佇んでいた時には見えなかった奥の壁に、くぼみがある事を発見する。

 くぼみの中には小さな箱が隠されており、カーソンはくぼみから箱を取り出した。

「何だろうこの箱? 鍵穴が無い。その代わり上に溝が空いてる」
「ホントだ。何で溝が空いてんのかな?」
「ほら、宝物庫でコイン見つけたじゃない? それ入れてみれば?」
「あっ、なるほど!」
「これですわね。試しに入れてみて下さい」
「はい。やってみます」

 イザベラが宝物庫で入手したコインを思い出し、ローラはクリスへコインを手渡す。

 クリスは鈍色に光るコインを、小さな箱の溝へ入れた。


 チャリン カチャッ


 連続した金属音が鳴り、小さな箱は口を開けた。


 ピンポコピロリロリン


 マップも正解音を出す。

 口を開いた箱の中には、落とし入れた鈍色のコインが消え、代わりに銀色のコインが入っていた。

「銅のコインが、銀のコインに変わった?」
「ってか、連続でぴんぽこって鳴るんだね?」
「他で手に入れた剣とコインで、ここの仕掛けを作動させるのね」
「今度はこの銀のコインを、また別の何処かで使うのでしょうね」

 カーソン達は銀のコインを手に入れた。



 防具庫を出ると、再び右手の壁沿いに探索する。

 前方から水の流れる音が聞こえてきた。

 通路が開け、ややこじんまりとした広間にカーソン達は足を踏み入れた。



 広間の中央には獅子の姿を模した彫像が口から水を吐き出し続け、下の水受けに流れ込んでいる。

 水受けに溜まる水は綺麗に澄み渡り、見た目では飲用が可能そうであった。

 その水は水受けから溢れる事なく、そのまま床下へと排水されていた。


 カーソンは念の為皮袋の水にヒーリングをかけ、毒だった場合の対策として準備した後、手酌で水を掬い口に運ぶ。

「……ゴクン………うん、毒は入ってないな」
「あんたよくこんなトコにある水、飲む度胸あるわね」
「パッと見飲めそうだったしな。解毒の準備もしてたし」
「んで? 飲めんのその水?」
「うん、飲めるぞ。結構冷たくて旨い」
「そっか。じゃあ、ここで休憩しようか」

 クリスは振り返り、イザベラ達へ声をかける。

「この辺でそろそろ、ゴハン食べませんか?」
「あらいいわね、そうしましょ」
「悪臭罠も忘れ始め、食欲も出てきましたわ」
「またどこかで嗅いでしまう前に、腹ごしらえしておくか」
「食欲があるうちに、食べちゃいましょうっ」

 クリスの提案に全員賛成し、水場の前で食事の準備を始めた。


 車座で座り込み、ライラが用意した弁当を自分達のリュックから取り出すカーソンとティコ。

「罠で汚されないで良かったよなぁ?」
「ホントですねっ。お昼食べ損ねるところでした」
「たぶんお昼はとっくに過ぎてるんじゃない?」
「何度も食欲失くしちゃったもんねぇ」
「ようやく一息、つけそうですわね」
「では、頂くとするか」
「いただきまーす」

 カーソン達は食事を始める。



 ピッ ピッ


 ローラの傍に置いてあったダンジョンマップが、警報音と共に黄色い点が近付いて来ている事を知らせた。

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