翼の民

天秤座

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ダンジョン探索

238 地上 時計と記念日

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 ローラが立ち直るのを待つ間、カーソン達はマップを片手に集団で広間内を調べて回る。

 未だにローラは床に突っ伏し、ピクリとも動いていない。

 それ程までに悔しかったのかと、イザベラは余計な事を言ってしまった自分に反省する。



 カーソン達は部屋の中をくまなく調べて回ったが、特に変わった所は見当たらなかった。

 翡翠龍ドラゴンを殲滅した事で元通りに戻った南扉の前で、カーソン達は話し合う。

「おかしいな。本当にこの階、仕掛けらしい仕掛けが無いな」
「ここで翡翠龍ドラゴン倒したら、何か起こると思ったのにね?」
「いや。合図がないだけで、何処かに階段が現れているかも知れんぞ?」
「そうですよねっ。地下4階ここが最深部なんて事はありませんよねっ」
「どこか見落としてないか? マップが変わったとことか?」
「……うーん、見落としは無さそうなんだけどなぁ」

 カーソン達は、地下3階まで何かしらのカタチで出されていた変化のサインを感じられず、下の階へと降りる階段が現れているのかどうかが分からずに悩んだ。

 イザベラは首をひねるカーソン達を宥める。

「ここで悩んでいてもしょうがないわ。一旦地上へ帰りましょ?」
「そうですね。ここでじっとしてても始まりませんね」
「じゃあ動く部屋に行って、地下1階まで上がりますか」
「階段上って戻るよりもラクだな。そうするか」
「わたしあそこ行くと、耳が変になってちょっと苦手です」
「そうか苦手か。でも、便利だしなぁ……」
「一気に移動出来ちゃうもんね」
「私も苦手だが、あの感覚には慣れるしかあるまい」
「はい、ソニア様」
「じゃあ、ローラ呼んで一緒に帰――」
「ここに居りますわ」

 帰ろうの一声をかけようと、ローラが居る方向へ一斉に振り向いたイザベラ達。

 そこにローラは居らず、逆にイザベラ達の背後から話しかけられた。

 不意に話しかけられたイザベラ達は、肩をビクッと震わせる。

 ローラは死んだ魚のような目をしながら、存在している気配を全く出さぬまま、イザベラ達の背後に立っていた。


 右手を自分の胸にあてがいながら、イザベラは話す。

「心臓が止まっちゃうかと思ったわ……」
「……わたくしも……先程まで止まりかけていましたわ」
「ど、どう? いま心臓……ちゃんと動いてる?」
「ええ……ちゃんと」
「……ごめんね? 言わなければ良かったかしら?」
「いえ……これも一重ひとえに、トシだけ取ったわたくしの未熟さ故の事。
 女心を鍛えていなかったと、猛省致しておりますわ。お姉様」
女心それって……鍛えるようなものなの?」
「鍛えてさえいれば……すぐ先の事など予測出来たはずですわ」
「こ、これから私も鍛えてみようかしら?」
「是非……もうわたくし、死の直前まで回復しない覚悟です」
「いやそれってば、どういう覚悟なのよ?」
「安易に早く痛みから解放されたくて、侵してしまった今回の過ち。
 痛み、苦しみを耐え抜いた先に……わたくしの望みは叶う……と」
「もうちょっと、簡単に考えてみたらどうかしら?」
「不退転の決意……ですわ」
「そう……揺るぎない覚悟なのね……」

 死んだ魚のような瞳の奥に、決意の炎が宿るローラ。

 イザベラは頬を引き攣らせながら、出来ればそんな状況は作りたくないものだと願った。
 

 イザベラとローラが会話している間、カーソン達は話し込む。

「さっきのローラさん、気配完全に殺してたよな?」
「あたしも全く気配感じなかった」
「我々剣士でも気取る事が出来なかったとは……」
「ローラさんも、忍者になれるのではないでしょうか?」

 地下1階で遭遇した人ならざる者、ダンジョンババアを彷彿させる程に気配を消し自分達の背後へ立っていたローラへ、カーソン達は剣士泣かせの人だと畏れた。



 偵察だけのつもりが、紆余曲折あって攻略まで突き進んでしまったカーソン達。

 今回の探索を終了し、昇降床の部屋を使って地下1階に戻ろうと目的地へ向かう。

 部屋までもう少しという所で、ティコは左側の壁に異変を感じて立ち止まる。


 急に立ち止まり、左側の壁を気にするティコへカーソンは話しかける。

「ん? どした?」
「ちょっと待って下さい……この壁、何か変なんです」
「変って? 何が変なんだ?」
「ひんやりと……すきま風が吹いています。この壁の向こうから」
「すきま風?」
「はい、ここからです。風が壁の継ぎ目から抜けてきています」
「……本当だ。もしかしてこの壁の向こう、何かあるのか?」
「えっと……この壁、押せば動きそうな気がします」
「よし、じゃあ押してみるか?」
「はいっ」

 カーソンとティコは、すきま風が抜けてくる壁を押してみた。

 押した壁は、ズズズと音を立てながら奥へと進み出す。


 ピンポコピロリロリン


 マップが正解の音を出した。

「おっ! 正解っぽいな!」
「ここにあったんですねっ!」

 ソニアとクリスも壁押しに参加し、壁はどんどん奥へと進む。

 やがて右側に空間が現れ、その先に階段が見え始めてくる。

「あっ! 地下5階への階段! ここにあったんだ!」
「大したもんだティコ! よく見付けてくれた!」
「えへへ。お役に立てて嬉しいですっ」
「よし、これで地下4階も制覇だね! 次は地下5階ね」

 4人がかりで押す壁は、速度を上げて奥まで進む。

「みんなちょっと待って! 押すの止めて!」
「罠の赤い印が……そこに出現していますわ」
「えっ!? 罠?」
「あなた達の位置と丸被りしているわ。すぐに戻ってきて」
「いつ発動するか分かりません。慎重に戻ってきて下さい」
「は、はい。承知致しました」
「罠あんのかよここに……おっかねぇ」
「気をつけて、ゆっくり戻ろ……」
「はい……」

 カーソン達の壁押しを後方から見ていたイザベラとローラ。

 ローラが持つマップに罠を知らせる赤い点が現れた為、イザベラが作業を止めさせた。

 カーソン達は静かに壁から手を放し、そのまま後ろ向きで慎重にイザベラとローラの居る通路へと戻った。

 
 
 全員が戻り、イザベラとローラは魔力を使い、壁押しを再開する。

 押し進むに連れ、地下5階への階段部屋への間口が広がる。

 間口が全体の約半分現れたところで、天上から砂がパラパラと落ちてきた。

 砂が落ちてきても止めず、壁を押し続けていた矢先。


 ズドォン


 突然天井が落下し、イザベラ達の目の前は再び壁となる。

「おわぁっ!? 天井落ちてきたぞ!」
「ちょっ……えええっ!?」
「ぬぅっ! もしあのまま押し続けていれば……」
「ぺっ…ぺっちゃんこにされてましたね……」
「油断も隙もないわねぇ、本当に」
「何処からでも殺しにやって来ますわね」

 
 落下してきた天井へと近寄るカーソン達。

 先程と同様、すきま風が流れてくるその壁を押すと再び奥へと進んでいった。

 押し込み過ぎると天井が落ちて圧し潰される罠だと知ったカーソン達は、胆を冷やしながら話す。

「押しすぎると潰されるとか……ひでぇ」
「あんな中途半端な位置で止めなきゃないの?」
「何も考えず、最後まで押し込んでしまうだろうが」
「これ、絶対あんなところで止めませんってばっ」
「……人の心理の裏を突いた、悪質な罠ね」
「天井から落ちて知らせる砂が、せめてもの情けですわね」
「こんな隠し通路見つけたら、喜んで押しますよ」
「ましてやその先に、階段部屋がでてくるし」
「喜び勇んで押し過ぎると……潰されて死ぬとはな」
「こんなの酷すぎですっ!」
「意外と効きそうね……こういう罠って」
「嫌らしい罠ですわね……本当に」

 隠し通路を発見した喜びを逆手に取った悪質な罠に、カーソン達は憤りを覚えた。



 先程の翡翠龍ドラゴン戦を反省し、カーソン達は地下5階へ降りての偵察は中止する。

 昇降床に乗り、スイッチを押して地下1階へと向かう。

 この部屋が苦手なソニアとティコは目を瞑り、じっとしている。

 クリスは右端にあるスイッチの前で、1の表示を見つめながら光るのをじっと待っている。

 部屋の中央に立っていたカーソンは、不意に背後から上着の裾を引っ張られる。

 カーソンが振り向くと、イザベラが右手で自分の裾を引っ張っていた。


 イザベラは左手の人差し指を自分の口元にあてがい、声を出すなとサインを出す。

 カーソンがコクリとうなずくと、イザベラは自分とカーソンの位置を入れ替える。

 そのまま背中合わせとなり、自分のお尻でグイグイと押しカーソンを部屋の隅へと追いやる。

 その先にはローラが角に寄りかかり、虚ろな瞳でうつむいていた。


 何をしているのかと困惑するカーソンの頭の中に、イザベラが魔力で話しかけてくる。

(何も言わず、このままローラの事を抱きしめてあげてちょうだい)
(い、イザベラさん?)
(今のローラを元気にさせられるのは、あなただけなの)
(え、いや、でも……俺なんかが抱きしめていいんですか?)
(あなたじゃなきゃ駄目なのよ)
(ろ、ローラさん……嫌がるんじゃ?)
(それは天と地がひっくり返ってもあり得ないわ。
 クリス達に気付かれないように隠すから、お願い)
(は、はぁ……じゃあ、怒られるの覚悟で……いきます)


 うつむいていたローラは、目の前に近寄る気配に気付き、顔を上げる。

 カーソンが緊張した面持ちで、自分へと近付いてきていた。

 驚くローラの身体へ、カーソンの腕が左右から伸びてくる。

 今、何が起きている? 何故カーソンが今、自分に触れようとしている?

 頭の中で情報の処理が追いつかぬまま、ローラはその身体をカーソンに抱きしめられた。

 虚ろだったローラの瞳はカッと見開き、すぐにトロンとした恍惚の表情へと変わる。

 カーソンの締めつけに心地良さを感じ、もっと強く抱かれたいと自らも両腕をカーソンの腰へと伸ばす。

 両腕にギュッと力を込め、引き寄せた愛おしい感触に心躍るローラ。



 意を決し、瞳を潤ませながらカーソンを見上げる。

 後は貴方の判断にお任せしますと目を瞑り、唇を窄ませてカーソンへ差し出した。

 カーソンは目を白黒とさせながら動揺し、頭の中ではイザベラに何かを吹き込まれている。

 本当に大丈夫なのかと不安になりながら、カーソンは目の前の女性、谷の女王・・・・の唇へゆっくりと自分の唇を寄せる。

 触れるか触れないかギリギリの距離で踏みとどまるカーソン。

 バレたらクリスに殺されるかも知れないという思いが逡巡していた矢先。


 ガゴンッ


 昇降床が振動し、地下1階に停止すると扉が開いた。



 クリスは振り返り、全員を見渡しながら声をかける。

「着いたよー?」
「う、うむ……やっとか」
「上がる時には、頭が締めつけられちゃう感じがっ……」
「……ふぅっ。ギリギリね」
「? 何がですか?」
「う、ううん? ちょっとおならが出そうでね、我慢していたのよ」
「ちょっ!? イザベラさんあたし達を皆殺しにする気ですかっ!?」
「あら失礼ねっ! 私のおならに毒性は無いわよ!」

 クリスが冗談を言ってくれた為、冗談を言い返してホッとするイザベラ。


 先に部屋を出てゆく後ろ姿を見送り、背後のカーソンも送り出す。

 その左手にローラの左手が絡みついていた為、イザベラはローラの左手首を右手でペチンと軽く叩く。

 察したローラは手を放し、この演出を用意してくれたイザベラへ微笑む。

 その顔を見たイザベラは思わず『誰だお前は』と言いそうになる程、別人のような顔をしていた。



 昇降床の部屋から出たカーソン達は、そのまま地上へと帰還した。

 地上は太陽こそ顔を出してはいないがうっすらと明るみ、遠くから小鳥のさえずり声が聞こえてきていた。

 無事地上へと戻り、緊張感から解放されたカーソン達は思い思いに身体を伸ばしながら話す。

「くぁっ……もう明け方かぁ。疲れたな」
「んぅー……っと。みんな無事に帰ってこれて良かった」
「うむ。この解放感……悪くないものだな」
「生きて戻って来れた喜びっ、って感じですねっ?」
「そうねぇ。この安堵感が心地良いわ」
「達成感と解放感、ですわね」
「それじゃ、ギルドに帰還の報告しに行きますか」
「宿帰る前に、お店で戦利品鑑定してして貰お?」

 カーソン達は詰め所の衛兵達へ軽く挨拶し、冒険者ギルドへ帰還の報告に向かった。


 帰還の報告を済ませ、そのまま宿へ行かずに途中でトラストの店へと立ち寄る。

 深夜や早朝に帰ってくる冒険者を待たせぬよう、武具店は終日無休で営業をしていた。


 クリスとティコは鑑定コーナーの店員へ戦利品の鑑定を申し出る。

 ほくほくとしながら、カウンターの上へ持ち帰った戦利品を次々と並べて置く。


 先程翡翠龍ドラゴンを仕留めて入手した、正体不明の道具を見た店員はクリス達を祝福する。

「おっ、地下4階を突破したんだな。おめでとう!」
「えっ? 何で分かったの?」
「コイツさ。この時計は地下4階のボスからしか入手出来ないんだ」
「? とけいって……何?」
「時間を計る道具さ。それで時計っていうんだ」
「へぇ……」

 鑑定コーナーの店員は、時計の表示板をカーソン達へ見せながら説明を始める。

「これはダンジョンに潜っている間、とても重宝するぞ?
 現在の地上時間と、何日潜っているかが分かる道具なんだ。
 地下4階から下に潜っているパーティは、皆持ってるんだよ」
「へぇ、時計っていうんだ。便利な道具だね」
「コイツを持っている連中は、良品を持ち帰る確率が高い。
 地下5階からが、本格的に良い装備品が出やすくなるんだ。
 これから先、君達が持ち帰ってくる品物に期待しているよ」
「うん、期待しててよ。とりあえず、続きの鑑定よろしくっ」
「ああ、任せてくれ」

 店員は魔石に装備品の余分な魔力を吸収させ、安定させる。

 輪郭がはっきりした装備品を、図鑑と照合ながら鑑定を始めた。 


 店員が調べている胸当てを、出た時からずっと気にしていたティコ。

 鑑定結果が出てすぐに、自分が所有したいと申し出る。

「ええっとこれは……ブレストアーマー。5000ゴールドだ」
「これ、わたし装備出来ますか? ちょっと大きいですか?」
「そんな事は無いよ。この鎧には充分な魔力が宿っている。
 所有者の体型に合わせて、ぴったり寸法を合わせてくれるよ」
「本当ですかっ!? じゃあその鎧、わたしが使いますっ!」
「じゃあ、今着ている胸当ては100ゴールドで買い取るよ」
「はいっ」
「それじゃあ、続きを鑑定させて貰うよ。
 ……これはサークレット。魔法使い向けだな。
 買い取り価格は2000ゴールド。こいつはどうする?」

 これだと思ったローラは、クリスに伺いをたてる。

「これをわたくしが使っても、宜しいでしょうか?」
「ええ勿論です。どうぞ」
「ありがとう。丁度何か身に着けるものが欲しかったのですわ」
「あ、そうだったのですね?」
「ええ。今日という大切な日を忘れない為に」
「大切な日? 今日は何かの記念日だったのですか?」
「ええ。人生の門出を祝福する、大事な記念日となりました」
「あなた何を意味不明な事言っているのよ……」

 カーソンとのキス・・・・・・・・がそれ程までに重大事件だったのかと、イザベラは呆れた。

 店員は淡々と鑑定を進めてゆく。

「次は……忍者用の頭装備で鉢金だなこれは。1500ゴールド」
「はいっ! わたし装備します!」
「それじゃあ、その革の兜は100ゴールドで買い取るよ」
「やったっ! 2つも装備新しくできちゃうっ!」
「次は……おっ、疾風の短刀か。こいつは良いものだ。
 こいつも使うかい? 売るなら3万ゴールドで買い取るよ」
「これもわたしが装備したいですっ!」
「よしきた。今使っている短刀は、2万ゴールドで買い取るよ」
「いえ、これは売らずに取って置きますっ」
「了解した。ええと他のは……っと」

 店員は他の装備品もクリス達へ金額を伝えながら、売却品の金額をメモに書き連ねてゆく。 

 最後の鑑定品も売却の意思を伝えられ、メモに書かれた金額を計算した店員。

「全部合わせて、51400ゴールドだ。それでいいかい?」
「うん、お願いします」
「毎度あり。それじゃあ、そこの試着室で着替えてくれ。
 今まで身に着けていた品は、先程の提示額で買い取るよ」
「はいっ! じゃあ早速行ってきますっ!」

 ティコはほくほくとしながら新調品を抱きかかえ、試着室へと向かった。

 ローラはその場でサークレットを額にはめ、イザベラに見て貰いながら位置を調整している。



 着替え終えたティコは、試着室から今まで身に着けていた防具を抱えて戻ってくる。

 防具が変わり、勇ましくなったティコへカーソンは話す。

「お、なかなか似合うな! 寸法もぴったりそうだ」
「えへへ。やっとわたしも上だけですが、装備新しくなりました」
「それじゃあ、はい。下取りの200ゴールドだ」
「あのっ。それ、誰かに売るのですか?」
「流石に汎用品の中古は、買い手がつかないかなぁ?
 申し訳ないが、売れない品は処分してしまうよ。
 もし手元に残しておきたいならば、まだ間に合うよ?」
「いえ。処分して下さって構いませんっ」

 自分の汗と血を吸った防具を手放し、他人が買い取って装備される事を恥ずかしがったティコ。

 店員から売れる事はまず無いので処分すると聞き、安心して売却した。



 取引を終え、店から出て行こうとするクリス達へ店員が声をかける。

「ところで、屈強な女性剣士のお2人さん?」
「え? あたし?」
「私もか?」
「そうそう。見たところ、一式で装備しているようだけど?」
「一式? あ、鎧から籠手やら脚絆まで全てって事?」
「何だ? 揃えちゃいかんのか?」
「何も一式で揃えなくても良いと思いますよ?
 この先、良い籠手や兜が手に入るでしょうし。
 その部位だけ新調しても、良いって事ですよ」
「あ、なるほど。特に気にしてなかったけど、確かにね。
 兜だけとか、籠手だけとか出てきたりした時にって事ね?」
「……そうだな、確かにその通りだ。助言ありがとう。
 武器には拘るが、防具は良い物に変え続けるとしよう」


 クリスとソニアは、一式に拘るなと助言してきた店員に頭を下げた。

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