ラブホテル

Akira@ショートショーター

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朝、朝立ちの朝
一日の始まりにふさわしい、まっすぐにそびえたつバベルの塔
これがピサの斜塔では、一日の運気も右肩下がりというものだ
そんなことはどうでもよい
私は今日、一世一代のチャンスなのだ
今晩は彼女との3回目のデート
そろそろホテルでイチャコラマンボウしたいところ
そういうわけで、今日はとても大事な一日なのだ
なんとかうまい具合にデートは進み、無事ホテルにたどり着いた
彼女が先にシャワーを浴びる
私は彼女を待つ
鎌首をもたげ、獲物を狙う蛇をなんとか抑え込んでいるが、もはや限界
一刻も早くドッキングしたいところではあるが、なぜか待てども待てども彼女がシャワーから出てこない
あまりにも遅かったので心配になりシャワールームを覗く
しかしそこには誰もいなかった
「いったいどうなっているのだ
彼女はどこへ消えたのだ」

「大丈夫でしたか」
ホテルのオーナーが優しく話しかける
「ええ、何もなかったわ
ここのホテルは素晴らしいわね」
「いえいえ、望まない性交ほど辛いものはありませんからね
あなたのような女性を救うために、シャワールームの鏡の裏から脱出できる仕組みを作ったのですよ」
「あら、嬉しいこと言ってくれるのね
私おかしくなっちゃいそう」
「おかしくなられては困りますな
では、私めが正しい道にエスコートして差し上げましょう」
「ふふふ、じゃあ3階の6室で待ってるわね
先にシャワーを浴びておくわよ」

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