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017 踊りとキス
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ゆっくりフロアは暗くなっていく。反して奥に設置している舞台が照らされ明るくなってくる。
そこには淡いブルーの光の中、輝くプラチナブロンドが浮かび上がった。
マリン一人が舞台に立っている。衣装はベリーダンス風で、ショーツの回りにオーガンジー素材のチュチュの様なひらひらしたスカートをはいている。
スカートの前側は短くて下のショーツが見えているけれども、お尻から後ろにかけては孔雀の尻尾みたいにくるぶしまで布が垂れている。
濃いブルーの衣装は、マリンの白い肌を更に際立たせ、否応なく体のラインが浮かび上がる。セクシーな衣装だが、私には芸術の様に見えた。
マリンは背中を反らせ両腕を頭の上にして、ゆっくりと後ろに倒れ体を反る。
再びゆっくりと倒れた体を起こすと、銀のピンヒールをはいている左足をバレリーナの様にゆっくりと頭上と同じ高さに上げる。
オーガンジー素材のチュチュが肌をかすめてハラリとはだける。
ギターが軽快なリズムに変わり、鈴や太鼓も速いリズムに変わる。舞台袖で赤髪の小麦色をした肌の女性が歌いはじめた。赤い口紅を引いた唇から凜とした声が聞こえる。
それを合図に、マリンは腰を左右に小刻みに動かし、両手で髪の毛をかき上げる。
瞳を細めて唇を薄く開ける。とてもなまめかしい。
ゆっくりと舞台の右の端まで移動すると、今度は舞台中央に向かって百八十度開脚してのジャンプを決める。
バレエとフラメンコを混ぜた踊りの様だった。妖しくなまめかしいだけではなく、女性から見ても憧れるとても綺麗な踊りだ。
「……」
言葉を忘れ、水を飲むのも忘れて見入る。
変なところから空気が入って気管がヒュッと音を立てた。
瞬きを忘れてしまい目が乾いてくるのに逸らす事が出来ない。
私が憧れる全てがそこにある。
マリンにうっとりすると共に、自分がなる事が出来ない女性像が目の前にあり切ない。
まるで姉の春見の様。
全てが私の反対に位置している。
私が持っている全てのものが意味のない様に思えてしまう。
憧れ続け焦がれ続けるのに手に入らないもの。
羨望の眼差しでうっとりと見つめるが、それが自分でも悲しくて仕方ない。
私、失恋したんだよね。姉の春見はマリン程セクシーではないが、きっと秋には月とすっぽんに見えたのだろうな。
腑に落ちない事もある。秋は会う度に私の体を求めてきた。今思えば最低だ。姉の春見も抱きながら、私も抱いていた。二股をかけていた時間があるはずなのだ。私の体を求めるのに、心は春見の元へといってしまった。
好きでもないのに抱く事が出来るのは男の性なのだろうか……秋は私の事を好きで抱いているのだと思っていたのだから。なんて空しいのだろう。時が経てば忘れられるのかな……
忘れようとしていた事を思いだし、胸が締めつけられる。
ノア達も久しぶりにマリンの踊りを見る。
以前よりも活発に動けている様にも見えて驚く。溺れた翌日だというのに元気だと言っていたのは嘘ではない様だ。誘う様なマリンの腰つきを眺めてノアは目を細める。
シンも開いた口を塞ぐ事なくポカンとしている。間抜けな顔になっているのも忘れるぐらい魅入っている。
ジルもマリンの踊りを見て安心し、ノアとシンの見とれる姿に微笑した。
(ノアもうっとり魅入っているわね。今日はマリンと時間泊を申し出てくるかしら? それにしてもシンのしまりのない顔っていったらないわね。しまりのない顔といえばザックはどうかしら?)
そう思いザックを流し目で見るが──意外な事にマリンを見るのではなくナツミを見つめていた。
ジルは顔を動かさず視線だけずらすと、何かに耐える様なナツミの横顔がある。
可愛くて、切なげな感じが不思議と色っぽい。
(ふーん。ナツミったらこんな顔が出来るのね。それにしても……ザックのあの顔は何なの? 穴が空くほど真面目に見つめているわね)
ザックはナツミに目を奪われている。中々分かりやすい男だ。
ジルの海賊時代から磨かれた第六感が何か予感めいた事を伝えてくる。
(これは面白くなるわね。ナツミが何者か分からないけど、引き止めてよかったわ)
ジルは唇にうっすら微笑を浮かべた。
ザックは、なまめかしく今まで以上に激しく踊るマリンを見て溜め息をついた。
それからノアを見て、うっとりとマリンを見つめる姿を見て安心する。
(ノア、お前は本当にとマリンを愛しいと思っているんだよな?)
ノア、マリン、ザックはファルの町で育った幼なじみだ。それぞれ事情があり、出会った時期は少しずつ異なるが、気がつけばいつも一緒にいた。
ノアとマリンは同じ年だが、ザックは彼らよりも三歳年上だった。
昔から知っているだけに、兄貴分として二人の今後についても気になるところだ。
(早く二人が一緒になって幸せになればいいのに……)
そう思っていた時、ザックの隣でヒュッと息をのんだ妙な音が聞こえた。
変な声をあげたのはナツミの様だ。
(何変な音を出しているんだ。笑わせるな。もしかして、マリンの踊りに驚いて恥ずかしがってるんじゃないか? お子様なのは外見だけではなく中身もか?)
少しからかってやろうと視線を隣のナツミに合わせた時だった。
少年に見えていたが、この瞬間はその面影が全くない。
黒い瞳が宝石みたいに輝いている。
口を真一文字にし何故か両手を顎の下で二つの握りこぶしを作って小さく震えている。
今にも泣き出しそうな笑いそうな微妙な感じの顔が、可愛くて切なく感じる。
心臓の辺りをギュッと握られる感じがする。思わず生唾を飲み込む。
(何でそんな顔をしているんだ。俺はお前を少年だと思っていたのに)
心臓が早鐘を打ちどんどん大きな音を立てていき、遂に歌や音楽が聞こえなくなる。
瞬間、ナツミの瞳が細められたと思うと、ポロッと一筋の涙がこぼれた。
途端にザックはカッと体温があがって思わずナツミの頬に手を伸ばした──
音楽も佳境に入ると激しいリズムになっていく。
ピンヒールでも地面を構わず蹴るステップに心臓が高鳴る。
マリンから目を逸らす事が出来ずに、どのぐらい経ったのだろう?
マリンの体に汗が流れているのが分かる。それがキラキラ反射して美しい宝石の様だ。
純粋に美しい芸術を見る感動が沸き起こる。
最後クルクルと回転してみんなの目の前にピタッと、音楽と共に止まった。
私は涙が頬を伝ったのを感じた。
私もこういう女性に産まれたかった……
妬んだり僻んだりしたところでどうしようもない。
失恋の切なさはまだ心に突き刺さったままだ。
フロア全てが大きな歓声で包まれ、みんながマリンの名前を口にする。少しずつ光量が元の明るさに戻りつつある、そんな時だった
本当に突然だった。
ふわっとベルガモットの香りがした。
隣のザックが私の頬に親指を這わせて、こぼれた涙を拭ってくれた。
横を見ると、真顔のザックが近づいてきて──
それは本当に一瞬で、数秒の事だった。
ザックの唇が私の唇に軽く触れた。
優しく唇を合わせるだけのキスだった。
私達を見ていたのは誰もいなかっただろう。
私自身も何が起こったのか分からなかった。
マリンの踊りが終わってフロア全体が明るくなる。
ハッと気がついてザックを振り返るがザックは何事もなかった様にマリンに向かって称賛の拍手を立ち上がって送っていた。もちろんジルさんもノアもシンも。
私は拍手喝采の中、放心状態でマリンを見つめる事しか出来なかった。
そこには淡いブルーの光の中、輝くプラチナブロンドが浮かび上がった。
マリン一人が舞台に立っている。衣装はベリーダンス風で、ショーツの回りにオーガンジー素材のチュチュの様なひらひらしたスカートをはいている。
スカートの前側は短くて下のショーツが見えているけれども、お尻から後ろにかけては孔雀の尻尾みたいにくるぶしまで布が垂れている。
濃いブルーの衣装は、マリンの白い肌を更に際立たせ、否応なく体のラインが浮かび上がる。セクシーな衣装だが、私には芸術の様に見えた。
マリンは背中を反らせ両腕を頭の上にして、ゆっくりと後ろに倒れ体を反る。
再びゆっくりと倒れた体を起こすと、銀のピンヒールをはいている左足をバレリーナの様にゆっくりと頭上と同じ高さに上げる。
オーガンジー素材のチュチュが肌をかすめてハラリとはだける。
ギターが軽快なリズムに変わり、鈴や太鼓も速いリズムに変わる。舞台袖で赤髪の小麦色をした肌の女性が歌いはじめた。赤い口紅を引いた唇から凜とした声が聞こえる。
それを合図に、マリンは腰を左右に小刻みに動かし、両手で髪の毛をかき上げる。
瞳を細めて唇を薄く開ける。とてもなまめかしい。
ゆっくりと舞台の右の端まで移動すると、今度は舞台中央に向かって百八十度開脚してのジャンプを決める。
バレエとフラメンコを混ぜた踊りの様だった。妖しくなまめかしいだけではなく、女性から見ても憧れるとても綺麗な踊りだ。
「……」
言葉を忘れ、水を飲むのも忘れて見入る。
変なところから空気が入って気管がヒュッと音を立てた。
瞬きを忘れてしまい目が乾いてくるのに逸らす事が出来ない。
私が憧れる全てがそこにある。
マリンにうっとりすると共に、自分がなる事が出来ない女性像が目の前にあり切ない。
まるで姉の春見の様。
全てが私の反対に位置している。
私が持っている全てのものが意味のない様に思えてしまう。
憧れ続け焦がれ続けるのに手に入らないもの。
羨望の眼差しでうっとりと見つめるが、それが自分でも悲しくて仕方ない。
私、失恋したんだよね。姉の春見はマリン程セクシーではないが、きっと秋には月とすっぽんに見えたのだろうな。
腑に落ちない事もある。秋は会う度に私の体を求めてきた。今思えば最低だ。姉の春見も抱きながら、私も抱いていた。二股をかけていた時間があるはずなのだ。私の体を求めるのに、心は春見の元へといってしまった。
好きでもないのに抱く事が出来るのは男の性なのだろうか……秋は私の事を好きで抱いているのだと思っていたのだから。なんて空しいのだろう。時が経てば忘れられるのかな……
忘れようとしていた事を思いだし、胸が締めつけられる。
ノア達も久しぶりにマリンの踊りを見る。
以前よりも活発に動けている様にも見えて驚く。溺れた翌日だというのに元気だと言っていたのは嘘ではない様だ。誘う様なマリンの腰つきを眺めてノアは目を細める。
シンも開いた口を塞ぐ事なくポカンとしている。間抜けな顔になっているのも忘れるぐらい魅入っている。
ジルもマリンの踊りを見て安心し、ノアとシンの見とれる姿に微笑した。
(ノアもうっとり魅入っているわね。今日はマリンと時間泊を申し出てくるかしら? それにしてもシンのしまりのない顔っていったらないわね。しまりのない顔といえばザックはどうかしら?)
そう思いザックを流し目で見るが──意外な事にマリンを見るのではなくナツミを見つめていた。
ジルは顔を動かさず視線だけずらすと、何かに耐える様なナツミの横顔がある。
可愛くて、切なげな感じが不思議と色っぽい。
(ふーん。ナツミったらこんな顔が出来るのね。それにしても……ザックのあの顔は何なの? 穴が空くほど真面目に見つめているわね)
ザックはナツミに目を奪われている。中々分かりやすい男だ。
ジルの海賊時代から磨かれた第六感が何か予感めいた事を伝えてくる。
(これは面白くなるわね。ナツミが何者か分からないけど、引き止めてよかったわ)
ジルは唇にうっすら微笑を浮かべた。
ザックは、なまめかしく今まで以上に激しく踊るマリンを見て溜め息をついた。
それからノアを見て、うっとりとマリンを見つめる姿を見て安心する。
(ノア、お前は本当にとマリンを愛しいと思っているんだよな?)
ノア、マリン、ザックはファルの町で育った幼なじみだ。それぞれ事情があり、出会った時期は少しずつ異なるが、気がつけばいつも一緒にいた。
ノアとマリンは同じ年だが、ザックは彼らよりも三歳年上だった。
昔から知っているだけに、兄貴分として二人の今後についても気になるところだ。
(早く二人が一緒になって幸せになればいいのに……)
そう思っていた時、ザックの隣でヒュッと息をのんだ妙な音が聞こえた。
変な声をあげたのはナツミの様だ。
(何変な音を出しているんだ。笑わせるな。もしかして、マリンの踊りに驚いて恥ずかしがってるんじゃないか? お子様なのは外見だけではなく中身もか?)
少しからかってやろうと視線を隣のナツミに合わせた時だった。
少年に見えていたが、この瞬間はその面影が全くない。
黒い瞳が宝石みたいに輝いている。
口を真一文字にし何故か両手を顎の下で二つの握りこぶしを作って小さく震えている。
今にも泣き出しそうな笑いそうな微妙な感じの顔が、可愛くて切なく感じる。
心臓の辺りをギュッと握られる感じがする。思わず生唾を飲み込む。
(何でそんな顔をしているんだ。俺はお前を少年だと思っていたのに)
心臓が早鐘を打ちどんどん大きな音を立てていき、遂に歌や音楽が聞こえなくなる。
瞬間、ナツミの瞳が細められたと思うと、ポロッと一筋の涙がこぼれた。
途端にザックはカッと体温があがって思わずナツミの頬に手を伸ばした──
音楽も佳境に入ると激しいリズムになっていく。
ピンヒールでも地面を構わず蹴るステップに心臓が高鳴る。
マリンから目を逸らす事が出来ずに、どのぐらい経ったのだろう?
マリンの体に汗が流れているのが分かる。それがキラキラ反射して美しい宝石の様だ。
純粋に美しい芸術を見る感動が沸き起こる。
最後クルクルと回転してみんなの目の前にピタッと、音楽と共に止まった。
私は涙が頬を伝ったのを感じた。
私もこういう女性に産まれたかった……
妬んだり僻んだりしたところでどうしようもない。
失恋の切なさはまだ心に突き刺さったままだ。
フロア全てが大きな歓声で包まれ、みんながマリンの名前を口にする。少しずつ光量が元の明るさに戻りつつある、そんな時だった
本当に突然だった。
ふわっとベルガモットの香りがした。
隣のザックが私の頬に親指を這わせて、こぼれた涙を拭ってくれた。
横を見ると、真顔のザックが近づいてきて──
それは本当に一瞬で、数秒の事だった。
ザックの唇が私の唇に軽く触れた。
優しく唇を合わせるだけのキスだった。
私達を見ていたのは誰もいなかっただろう。
私自身も何が起こったのか分からなかった。
マリンの踊りが終わってフロア全体が明るくなる。
ハッと気がついてザックを振り返るがザックは何事もなかった様にマリンに向かって称賛の拍手を立ち上がって送っていた。もちろんジルさんもノアもシンも。
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