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133 貴方が欲しい その1
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「よっと」
ザックは俵の様に担いでいた私を猫足バスタブにそっと入れる。
されるがままの私はバスタブの中に体育座りをして、ザックをゆっくりと見上げるが勢いよくシャワーを頭からかけられた。
「ザック、待ってよ。本当にネロさんとは何もなかったんだから。ゲホッ。プッ」
ザックに説明しようと口を開くがままならない。次第に温かくなったお湯が目に入り目を閉じる。ゴシゴシと顔を両手で擦りゆっくりと目を開ける。これでは、化粧を落とす暇もない。
口を開くとお湯が全部入って来る。口を開いてはお湯を吐き出し、言葉を紡げないでいた。
どうしよう……困ったなぁ話もさせてもらえないなんて。私は自分の膝小僧を見つめながら途方に暮れる。
ザックは私と出会う前まではプレイボーイだったはずなのに、意外な程にヤキモチを妬く様になってしまった。この後嫌って言うほどベッドで啼かされるのは目に見えている。
ノアの香水が私の体に移った時も、食料庫の裏で無理矢理抱くし。元カレとの事を知らせた時も、その後仲直りで抱かれた自分の痴態は顔から火が出そうな程恥ずかしいのに。
あれをまた繰り返すのだろうか。私は困り顔でザックを見上げる。
ザックはバスルームの灯りを背に腰に手を当てて見下ろしていた。表情は光の影になっていて、濃いグリーンの瞳と金髪のフワフワした毛だけがはっきりと見える。
「で? SMって何の事だ」
憤慨している声色ではないが、知らない話を突然聞かされ良い気分ではないのだろう。
ザックは私の顔に降り注ぐシャワーの角度を変えてくれた。猫足のバスタブに体育座りの膝辺りに生温いお湯が降り注ぐ。
「これで話しやすくなっただろ? さぁナツミ、話すんだ」
そう言いながら両腕を胸の前で組んだザック。語尾の最後は強くなっていた。
「えっと。最初はおにぎりの感想を聞いたら帰るだけのつもりだったの」
私は自分の膝小僧を見つめながら余計な誤解を与えない様に、一から順番に話をする事にした。
ザックは私の話を仁王立ちで聞いていた。しかし、リンダの無理なダイエット話の辺りから固く組んでいた両腕を解いた。
当然、何故そんな事からSMの話に発展したのか謎だらけだろうが、そこはネロさんが一枚噛む事で話が変わってしまった事に理解をしてくれた。
バスタブに溜めたお湯が胸の辺りまで浸かる様になった頃、私とザックは水着や服を脱ぎ捨てて、シャボンを浮かべ二人でゆっくりと浸かった。
ザックは最後まで話を聞いてから、大きな溜め息をついた。
「最初ネロはナツミを引っ張り込もうとしたのか? そのSMの例として」
私を後ろから抱きかかえる様にバスタブに浸かっていたザックが耳元で声を上げる。
「うん。それには私も慌てたよ」
「ネロめ油断ならない奴だなぁ」
ザックは呆れた様に呟いてお湯を掬い、私の肩にかけてくれる。
「SMがどうとか言い出すから何事かと思ったじゃないか」
ザックの低い声が耳朶をくすぐる。私はその声にくすぐったさを覚えながら肩をすくめる。
「ネロさんが私の面白い意見が聞きたいと言い出すから。思わず口走った事がおかしな方向に進んじゃうし。それに」
口を尖らせて私は首をひねって斜め下からザックの顔を見る。
「それに?」
ザックは私の言葉の続きを促す。
私は少し迷いながら視線を逸らして小さく呟いた。
「トニとエッバがね『ザックってSっぽくない?』とか言い出すし」
「え」
私を抱きしめているザックの腕がピクリと動いて固まったのが分かった。
私はザックの逞しい両腕を振りほどいてバスタブの中で体を回転させる。ザックの股の間に正座をして向かい合う。
ザックは突然振りほどかれた両腕をバンザイの形のままにして、目を丸めて私の顔を覗き込んだ。
「トニとエッバが『ザックってあんなに止めてって言うのに絶対止めてくれないよね』って『Sっぽい遊戯なら経験済みだね私達』とか言い出すんだもん。返答に困っちゃった」
私はザックの顔に精いっぱい近づくと小さな声で呟く。
すると振り向いた私の顔を見たザックが吹きだして笑う。自分のおでこの髪の毛をかき上げてオールバックにする。
「もう。何がおかしいんだよっ」
いきなりザックがカラカラと笑いはじめたので、私は眉をつり上げた。
ザックは理解しているのだ。自分にも嫉妬心が突然生まれた様に、私の中にも同じ気持ちがある事を。
私はザックの様に明らかに不機嫌だと表現するのではなく、直接言葉にしないですねてみせるから、子供っぽく見えるのだろう。察してちゃんが滑稽に見えるのか、ザックが軽く笑い飛ばす。だから私は自分の態度に恥ずかしさが増してしまう。
「悪い悪い。あの二人相手に暢気な会話って言うか。平和な会話って言うか。流石ナツミだなぁって」
ザックは口角を上げて白い歯を見せて笑った。
バスルームに入った時は嫉妬で怒り出しそうな程余裕がなかったのに、今は立場が逆転し突然余裕の出てきたザックが憎らしい。
「もうっ流石じゃないよ。ソルには『それで意気投合して仲良くなるのもどうなんだ』とか言われちゃうし」
「だよなぁ」
「だから『だよなぁ』じゃないの」
私はポカポカとザックの肩を叩くとザックがギュッと抱きしめて阻止をする。
「ずるい~笑った事を謝ってよ」
私は小さな嫉妬がザックにとって幼稚でたいした事ではないのだろうと思うと、悔しくて抵抗する。
ザックは大きな手で私の頭を抱えると、私の髪の毛をかき上げる。そして耳元に熱を持った唇を近づけると耳に小さなキスを落として呟いた。
「笑って悪かった」
「……謝ってない」
「ごめん。ナツミのヤキモチが可愛くて嬉しくてさ。な? ごめんって」
「……もう。何か悔しい」
だって、許すしかなくなってしまう。
そもそも許すとか許さないとかそういう話ではなかった様な気がするのに。
結局、話を全て聞いて機嫌がよくなり余裕の戻ったザックのペースに飲み込まれてしまった。
「ところでさ、ネロの手本とやらはどうだった?」
「ネロさんの手本?」
突然ネロさんの話に戻って、私はポカンとしてしまう。
ザックが私の体を抱き寄せる。バスタブの中ザックの分厚い胸板に頬をつける。ザックは濃いグリーンの瞳を細めて首を傾げた。
「見てたんだろ? 部屋からトニもエッバもソルもゴッツも、ネロの遊戯とやらを」
「ああ、SMのお手本って事ね。それがネロさんってリンダの体を舐め回して、リンダが途中失神しちゃって」
あまりにもザックがさらりと尋ねるものだから私もつられてさらりと説明出来た。
目隠しと手を拘束しての行為。ネロさんは無理矢理な事はしないけれども、リンダが確実に感じる部分を焦らして最後はお願いさせるという方法だった。リンダの感想も何だかスパリゾートで楽しんだかの様な感想だった。
「へぇ~舐め回して失神か。ネロ……俺らの前ではノアの出自が分かって泣いていたくせに。少し前にそんな事してたのか。何て滅茶苦茶な奴なんだ」
ザックは私の言葉を聞いて更に呆れかえっていた。
「そうだよねぇよく考えたら感情の起伏が激しくてついて行けないよね……」
私もザックの顔を見上げながら呟いた。
流石ネロさんと言うか。何と言うか。そんなチグハグなところが彼らしい様な気がする。
軽く笑った私の顎を掴んでザックは上を向かせる。グリーンの少し垂れ気味の瞳が細くなって私の唇を親指でなぞった。
「それで、ナツミは見ていてどうだった?」
ザックが髪の毛から水を滴らせながら首を傾げた。色気がある笑い方だ。
「どうだった? って言われても。それはリンダにもネロさんにも聞かれたけどさ。見ていられないぐらいエッチって言うか」
「そりゃヤッてんだから」
「う、うん。そうなんだけど」
ザックに尋ねられて私はだんだん俯いてしまう。
ここで『ネロさんの責め方はとても上手かった』とネロさんに答えた事を思い出した。
ネロさんにとっては褒め言葉になっている──しかしそれをザックに告げたらどうなる事やら。
私が答えに窮しているとポツリと私の唇を撫でている手を止めてザックが呟いた。
「ネロは俺のやり方と違うからなぁ。あいつやたら言葉で責めるよな?」
その発言に私は思わずパッと顔を上げて笑う。
「そうなの! 言葉責めが凄いって思った」
「へぇ~言葉責めが凄い、ねぇ」
「あ」
見上げた時のザックの顔が意地悪く歪んだのが目に入った。
失敗したっ! 私は即座にそう感じた。
「もしかしてナツミは言葉責めが好みだったとか?」
「ち、違う! 言葉責めって言うか、あんなに言わされちゃうとさ、心も体が開放的になると言うか。あ」
「ふーん。言わされちゃうと開放的になるのか」
「ザックだって結構意地悪く言わせるじゃない。それと同じぐらいだから」
「でもネロの方が言葉責めが凄いんだろ? 俺より」
「ザックよりとか、そういうのじゃないの。ネロさんは絶対に恥ずかしい言葉を言わせるって言うか」
「ふーん、絶対に言わせるね」
「あ」
坂を転がる石の気分が分かる一瞬だった。
「よし分かった。ナツミってそんなに寸止めと言葉で責められたいんだな。俺の方こそ我慢出来るかなぁ」
ザックが私の唇を撫でていた親指でペロリと自分で舐め、口角を上げた。その色っぽい仕草をポーッとして見上げると、ザックと視線が合った。
一瞬にしてグリーンの瞳が楽しそうに弧を描いたのを見て──私は小さな悲鳴を上げた。
「ヒッ。違うから。いつもザックには焦らされるのにこれ以上の寸止めなんて嫌。生きた心地がしない」
最近ではシーツを濡らさない日はなく、達する時には体の震えが止まらない。酷い時には達したままでそのままなかなか通常の感覚に戻らない。息が止まりそうな快感に飲み込まれると私もわけが分からなくなり、ザックに溺れるしかなくなる。
これ以上快楽に流されたら私の人生どうなるのだろうと心配になるのだ。
「いいからいいから。何事も経験さ。ナツミ、ベッドへ行こうぜ。ゆっくり楽しもう。あー楽しみだなぁ~」
ザックはそう言ってバスタブから立ち上がり素っ裸の私を俵の様に再び担いだ。
「い、いやぁ~」
私の空しい声がバスルームに響いた。
「痛っ。ザック! 紐が手首に食い込むからっ」
「悪い悪い。締めすぎた。このぐらいならどうだ?」
「うっ、そのぐらいなら大丈夫」
「よし、これなら解けないな。よしよし」
そう言ってザックは私のお尻をペチリと叩いた。
「叩かないでっ。それにこんな体勢──」
嫌だと、私は顔をシーツに埋めて呻いた。
私はバスルームから連行されると濡れた体を拭くのもそこそこに後ろ手を縛られて目隠しをされた。ザックがやたらと手際がいいのが気になるけれども、文句を言っても「ネロと同じ事をするだけさ」と言って聞かない。
そして今の体勢は素っ裸のまま腰だけを高く上げ、顔をシーツに埋め両手を腰の後ろ辺りで縛られているという何とも恥ずかしい事になっている。
「ほら、立てた膝を肩幅まで広げろよ」
ザックは私の後ろにいてピッタリとつけた私の両膝に片腕を割り入れて大きく広げる様に促す。
「や、やだっ」
抵抗してもザックに力では敵うはずもなく、あっけなく広げられた足。
何も身に付けていない裸の私は全てを無防備に晒すしかなかった。後ろにいるザックには全部見えているはず。更にザックは私の尻を両方の手で左右に引っ張り秘所を広げる。
「おっイイ眺め。凄く広がって内側の俺しか見ることのない桃色の部分が見え」
「言わないでっ」
私は慌ててザックの言葉に被せて言葉を聞かない様にする。
視界は遮られ、ザックが後ろにいる事が分かるけれどもどのぐらい側にいるのか分からない。だけれど、広げられた秘所を凄く覗き込まれたのが分かった。だってザックの熱い息が広げられた部分にふわりとかかったのが分かったからだ。
視界を遮られると音や肌がいつも以上に敏感になっているのが分かる。こんな腰だけを上げてザックだけを待ち構える様なポーズになっている事自体恥ずかしいのに、この先、何をされるのかと思うだけで私は小さく震えるしかなかった。
私がかけた声にザックが突然無言になる。笑った雰囲気もなく、広げる様に握ったお尻からも手を放してしまう。
妙な間が空く。完全にザックの気配を感じる事が出来なくて私は首をひねって頬をシーツにつけたまま後ろを振り返る。当然目隠しされているので、真っ暗闇で何も見えない。
「ザック?」
不安になり名前を呼ぶとザックが不意に私の耳朶をベロリと舐める。
「ひぁぁ!」
私は突然の事に悲鳴を上げて体を震わせた。私の悲鳴に合わせて震え上がった体を横抱きにしてザックが私の背中にピタリと自分の胸板をつける。
「ははっ。可愛い声だな。驚いたか?」
「見えないからっ。突然舐めないでよっ」
私は震えながら後ろにいるザックを必死に振り返る。見えないからどんな表情でいるのか分からないが、笑っている声がとても楽しそうだった。
もしかしていつも以上に楽しそう?
ザックの声が凄く弾んでいるのが気になり私は震えた。
実はザックに抱かれて快楽を知っても未だに慣れない事が一つある。
快楽に呑まれる時、達してしまうまでの駆け上がるあの道なりがとても怖いと感じるのだ。とは言うものの、それに飲み込まれたらいつもの通りザックに強請ってお願いしてを繰り返すばかりになってしまう。何が怖いって言われると困るのだが、快感の頂点に達するまでの、途中というか身体中に広がる甘い痺れが他にないほどの心地よさで、グニャグニャになってしまうのが何となく抵抗があるのだ。
それがいつザックにバレてしまうのか怖い。何故ならそれを知ったザックは私の抵抗がなくなるまで、壊れるほど責め立てるに違いないからだ。
「どうした? 震えてさ。寒いか?」
「さ、寒くはないけれども」
私は思わず震えてしまう。後ろ手に縛られたまま小さくなろうとした私の体をギュッと抱きしめるとザックが再び耳を舐めあげる。
「もしかして怖いか? 俺が」
「怖いって言うか──」
私は内心ぎくりとする。
もしかしてザックは私が快楽に溺れる手前で抵抗していることを知っているのかも知れない。
とても怖いよ。これ以上ザックに抱かれたらどうなるのかなって考えるだけで。
「例えばさ俺が今まで経験していない事を要求しそうとか考えてる?」
「え?」
ザックは低い声で笑いながら横抱きにした私の片足を膝から持ち上げる。もう片方の手をいつもの様に蜜壺に沿わせると思ったが、更にその後ろのザックにも触れられた事のない部分にそっと手を伸ばした。
「後ろの方はどうかなぁ、とか」
そう言って私の後ろのつぼみに指を這わせた。私はびっくりして悲鳴を上げる。
「絶対に嫌っ。お願いだから止めてっ。嫌なのそこは!」
私は経験した事のない部分への誘いに悲鳴を上げる。スルスルと伸ばされた指に驚いて私は必死に首を振って抵抗した。
色々な情報が溢れる元の世界、現代でもそういう行為があるって事ぐらい知っている。しかし、とても私は受け入れられそうにない。
だってあのザックのサイズを受けとめるのに。本来受けとめる場所でもギリギリなのに、ってそういう事ではなくて。
「分かった分かった。こっちは手を出さないから。落ち着けって」
私の慌て様にザックが改めてギュッと私を抱きしめてポンポンと肩を叩いてあやす。
「ううっ。酷い」
思わず泣き出しそうになる。鼻を啜るとザックが頬を親指で撫でると唇を当てて優しくキスをした。
「こら、直ぐ泣き出して俺を困らせるナツミはずるいぞ。……ちょっと残念だけどまぁいいか」
なんて怖い事を言うのだろう。
私は溜め息をついてザックの唇に頬をすり寄せて甘える。その私の動きに、ザックが後ろから頬を撫でて私の口の端をペロリとなめた。
私は促される様に口を開けるとザックの肉厚な舌がするりと入り込んできて私の舌を舐め取る。優しいキスと吸い上げるキスを繰り返しながらザックが私の体をあちこち撫でてくれる。
両手を拘束しても、目隠ししても、ザックはいつもの通り優しい。息が上がりはじめた頃ザックが唇を離して私の耳元にピタリと唇を当てて囁く。
「ナツミのキスは甘いなぁ」
「あっ!」
次の瞬間ザックは私のささやかな胸を両手で掴んで持ち上げる。ギュッと掴んだり離したりを繰り返して柔らかさを楽しんだ後腋の下から胸の輪郭を内側に向かって撫でる。
その感触に私はゾクリとして膝を擦り合わせて身もだえる。
この部分を触れられると体がとても敏感になる。気持ちがいいけれどここを許してしまうと体が溶ける様な感覚になる。グニャグニャになる前の準備だ。
「んんっ……」
私が歯を食いしばるとザックが笑ったのが分かった。
「今日はさナツミが俺を欲しがるまでな。そうじゃなければ──」
そうではなければ何?
私は先ほど撫でられたつぼみを思い出し大慌てで声を上げる。
「後ろは絶対駄目だから!」
「ハハハ。分かった分かった、後ろはないから安心しろ……本当は残念だけど」
「残念じゃないよっ。それに、私はいつも素直にザックを欲しがってるでしょ」
「いつも? そうだな、最近やっと快楽を受け入れられる様になったけれども、まだ何処か抵抗があるんだろ? 気持ち良い時に、直前にナツミはよく「怖い」って言うよな。いいか? 今日は素直に欲しがらなければ苦しむのはナツミだからな」
そう言ってザックが私の首筋をベロリと下から上に舐めあげた。
ああ。どうしてザックは私の事を何でも知っているのだろう。体が繋がると全てが分かってしまうのは考え物だ。
私が快楽に飲み込まれる怖さに気がついていたのだろう。きっとザックはこの重たい扉も易々とこじ開けてしまう。
「だってザックがくれる事は全部気持ち良いのに。これ以上何をどうしたらいいの──」
ポツリと呟いた私の言葉にザックが笑うと今度は優しく頬にキスをした。
「そんなの簡単さ。俺はもっとナツミが欲しい。もっと俺に寄越してくれよ。素直になれば死ぬほどいかせてやるからさ。今日は久しぶりに狂った様に抱き合おうぜ」
そう言って優しく体を撫ではじめた。
ザックは俵の様に担いでいた私を猫足バスタブにそっと入れる。
されるがままの私はバスタブの中に体育座りをして、ザックをゆっくりと見上げるが勢いよくシャワーを頭からかけられた。
「ザック、待ってよ。本当にネロさんとは何もなかったんだから。ゲホッ。プッ」
ザックに説明しようと口を開くがままならない。次第に温かくなったお湯が目に入り目を閉じる。ゴシゴシと顔を両手で擦りゆっくりと目を開ける。これでは、化粧を落とす暇もない。
口を開くとお湯が全部入って来る。口を開いてはお湯を吐き出し、言葉を紡げないでいた。
どうしよう……困ったなぁ話もさせてもらえないなんて。私は自分の膝小僧を見つめながら途方に暮れる。
ザックは私と出会う前まではプレイボーイだったはずなのに、意外な程にヤキモチを妬く様になってしまった。この後嫌って言うほどベッドで啼かされるのは目に見えている。
ノアの香水が私の体に移った時も、食料庫の裏で無理矢理抱くし。元カレとの事を知らせた時も、その後仲直りで抱かれた自分の痴態は顔から火が出そうな程恥ずかしいのに。
あれをまた繰り返すのだろうか。私は困り顔でザックを見上げる。
ザックはバスルームの灯りを背に腰に手を当てて見下ろしていた。表情は光の影になっていて、濃いグリーンの瞳と金髪のフワフワした毛だけがはっきりと見える。
「で? SMって何の事だ」
憤慨している声色ではないが、知らない話を突然聞かされ良い気分ではないのだろう。
ザックは私の顔に降り注ぐシャワーの角度を変えてくれた。猫足のバスタブに体育座りの膝辺りに生温いお湯が降り注ぐ。
「これで話しやすくなっただろ? さぁナツミ、話すんだ」
そう言いながら両腕を胸の前で組んだザック。語尾の最後は強くなっていた。
「えっと。最初はおにぎりの感想を聞いたら帰るだけのつもりだったの」
私は自分の膝小僧を見つめながら余計な誤解を与えない様に、一から順番に話をする事にした。
ザックは私の話を仁王立ちで聞いていた。しかし、リンダの無理なダイエット話の辺りから固く組んでいた両腕を解いた。
当然、何故そんな事からSMの話に発展したのか謎だらけだろうが、そこはネロさんが一枚噛む事で話が変わってしまった事に理解をしてくれた。
バスタブに溜めたお湯が胸の辺りまで浸かる様になった頃、私とザックは水着や服を脱ぎ捨てて、シャボンを浮かべ二人でゆっくりと浸かった。
ザックは最後まで話を聞いてから、大きな溜め息をついた。
「最初ネロはナツミを引っ張り込もうとしたのか? そのSMの例として」
私を後ろから抱きかかえる様にバスタブに浸かっていたザックが耳元で声を上げる。
「うん。それには私も慌てたよ」
「ネロめ油断ならない奴だなぁ」
ザックは呆れた様に呟いてお湯を掬い、私の肩にかけてくれる。
「SMがどうとか言い出すから何事かと思ったじゃないか」
ザックの低い声が耳朶をくすぐる。私はその声にくすぐったさを覚えながら肩をすくめる。
「ネロさんが私の面白い意見が聞きたいと言い出すから。思わず口走った事がおかしな方向に進んじゃうし。それに」
口を尖らせて私は首をひねって斜め下からザックの顔を見る。
「それに?」
ザックは私の言葉の続きを促す。
私は少し迷いながら視線を逸らして小さく呟いた。
「トニとエッバがね『ザックってSっぽくない?』とか言い出すし」
「え」
私を抱きしめているザックの腕がピクリと動いて固まったのが分かった。
私はザックの逞しい両腕を振りほどいてバスタブの中で体を回転させる。ザックの股の間に正座をして向かい合う。
ザックは突然振りほどかれた両腕をバンザイの形のままにして、目を丸めて私の顔を覗き込んだ。
「トニとエッバが『ザックってあんなに止めてって言うのに絶対止めてくれないよね』って『Sっぽい遊戯なら経験済みだね私達』とか言い出すんだもん。返答に困っちゃった」
私はザックの顔に精いっぱい近づくと小さな声で呟く。
すると振り向いた私の顔を見たザックが吹きだして笑う。自分のおでこの髪の毛をかき上げてオールバックにする。
「もう。何がおかしいんだよっ」
いきなりザックがカラカラと笑いはじめたので、私は眉をつり上げた。
ザックは理解しているのだ。自分にも嫉妬心が突然生まれた様に、私の中にも同じ気持ちがある事を。
私はザックの様に明らかに不機嫌だと表現するのではなく、直接言葉にしないですねてみせるから、子供っぽく見えるのだろう。察してちゃんが滑稽に見えるのか、ザックが軽く笑い飛ばす。だから私は自分の態度に恥ずかしさが増してしまう。
「悪い悪い。あの二人相手に暢気な会話って言うか。平和な会話って言うか。流石ナツミだなぁって」
ザックは口角を上げて白い歯を見せて笑った。
バスルームに入った時は嫉妬で怒り出しそうな程余裕がなかったのに、今は立場が逆転し突然余裕の出てきたザックが憎らしい。
「もうっ流石じゃないよ。ソルには『それで意気投合して仲良くなるのもどうなんだ』とか言われちゃうし」
「だよなぁ」
「だから『だよなぁ』じゃないの」
私はポカポカとザックの肩を叩くとザックがギュッと抱きしめて阻止をする。
「ずるい~笑った事を謝ってよ」
私は小さな嫉妬がザックにとって幼稚でたいした事ではないのだろうと思うと、悔しくて抵抗する。
ザックは大きな手で私の頭を抱えると、私の髪の毛をかき上げる。そして耳元に熱を持った唇を近づけると耳に小さなキスを落として呟いた。
「笑って悪かった」
「……謝ってない」
「ごめん。ナツミのヤキモチが可愛くて嬉しくてさ。な? ごめんって」
「……もう。何か悔しい」
だって、許すしかなくなってしまう。
そもそも許すとか許さないとかそういう話ではなかった様な気がするのに。
結局、話を全て聞いて機嫌がよくなり余裕の戻ったザックのペースに飲み込まれてしまった。
「ところでさ、ネロの手本とやらはどうだった?」
「ネロさんの手本?」
突然ネロさんの話に戻って、私はポカンとしてしまう。
ザックが私の体を抱き寄せる。バスタブの中ザックの分厚い胸板に頬をつける。ザックは濃いグリーンの瞳を細めて首を傾げた。
「見てたんだろ? 部屋からトニもエッバもソルもゴッツも、ネロの遊戯とやらを」
「ああ、SMのお手本って事ね。それがネロさんってリンダの体を舐め回して、リンダが途中失神しちゃって」
あまりにもザックがさらりと尋ねるものだから私もつられてさらりと説明出来た。
目隠しと手を拘束しての行為。ネロさんは無理矢理な事はしないけれども、リンダが確実に感じる部分を焦らして最後はお願いさせるという方法だった。リンダの感想も何だかスパリゾートで楽しんだかの様な感想だった。
「へぇ~舐め回して失神か。ネロ……俺らの前ではノアの出自が分かって泣いていたくせに。少し前にそんな事してたのか。何て滅茶苦茶な奴なんだ」
ザックは私の言葉を聞いて更に呆れかえっていた。
「そうだよねぇよく考えたら感情の起伏が激しくてついて行けないよね……」
私もザックの顔を見上げながら呟いた。
流石ネロさんと言うか。何と言うか。そんなチグハグなところが彼らしい様な気がする。
軽く笑った私の顎を掴んでザックは上を向かせる。グリーンの少し垂れ気味の瞳が細くなって私の唇を親指でなぞった。
「それで、ナツミは見ていてどうだった?」
ザックが髪の毛から水を滴らせながら首を傾げた。色気がある笑い方だ。
「どうだった? って言われても。それはリンダにもネロさんにも聞かれたけどさ。見ていられないぐらいエッチって言うか」
「そりゃヤッてんだから」
「う、うん。そうなんだけど」
ザックに尋ねられて私はだんだん俯いてしまう。
ここで『ネロさんの責め方はとても上手かった』とネロさんに答えた事を思い出した。
ネロさんにとっては褒め言葉になっている──しかしそれをザックに告げたらどうなる事やら。
私が答えに窮しているとポツリと私の唇を撫でている手を止めてザックが呟いた。
「ネロは俺のやり方と違うからなぁ。あいつやたら言葉で責めるよな?」
その発言に私は思わずパッと顔を上げて笑う。
「そうなの! 言葉責めが凄いって思った」
「へぇ~言葉責めが凄い、ねぇ」
「あ」
見上げた時のザックの顔が意地悪く歪んだのが目に入った。
失敗したっ! 私は即座にそう感じた。
「もしかしてナツミは言葉責めが好みだったとか?」
「ち、違う! 言葉責めって言うか、あんなに言わされちゃうとさ、心も体が開放的になると言うか。あ」
「ふーん。言わされちゃうと開放的になるのか」
「ザックだって結構意地悪く言わせるじゃない。それと同じぐらいだから」
「でもネロの方が言葉責めが凄いんだろ? 俺より」
「ザックよりとか、そういうのじゃないの。ネロさんは絶対に恥ずかしい言葉を言わせるって言うか」
「ふーん、絶対に言わせるね」
「あ」
坂を転がる石の気分が分かる一瞬だった。
「よし分かった。ナツミってそんなに寸止めと言葉で責められたいんだな。俺の方こそ我慢出来るかなぁ」
ザックが私の唇を撫でていた親指でペロリと自分で舐め、口角を上げた。その色っぽい仕草をポーッとして見上げると、ザックと視線が合った。
一瞬にしてグリーンの瞳が楽しそうに弧を描いたのを見て──私は小さな悲鳴を上げた。
「ヒッ。違うから。いつもザックには焦らされるのにこれ以上の寸止めなんて嫌。生きた心地がしない」
最近ではシーツを濡らさない日はなく、達する時には体の震えが止まらない。酷い時には達したままでそのままなかなか通常の感覚に戻らない。息が止まりそうな快感に飲み込まれると私もわけが分からなくなり、ザックに溺れるしかなくなる。
これ以上快楽に流されたら私の人生どうなるのだろうと心配になるのだ。
「いいからいいから。何事も経験さ。ナツミ、ベッドへ行こうぜ。ゆっくり楽しもう。あー楽しみだなぁ~」
ザックはそう言ってバスタブから立ち上がり素っ裸の私を俵の様に再び担いだ。
「い、いやぁ~」
私の空しい声がバスルームに響いた。
「痛っ。ザック! 紐が手首に食い込むからっ」
「悪い悪い。締めすぎた。このぐらいならどうだ?」
「うっ、そのぐらいなら大丈夫」
「よし、これなら解けないな。よしよし」
そう言ってザックは私のお尻をペチリと叩いた。
「叩かないでっ。それにこんな体勢──」
嫌だと、私は顔をシーツに埋めて呻いた。
私はバスルームから連行されると濡れた体を拭くのもそこそこに後ろ手を縛られて目隠しをされた。ザックがやたらと手際がいいのが気になるけれども、文句を言っても「ネロと同じ事をするだけさ」と言って聞かない。
そして今の体勢は素っ裸のまま腰だけを高く上げ、顔をシーツに埋め両手を腰の後ろ辺りで縛られているという何とも恥ずかしい事になっている。
「ほら、立てた膝を肩幅まで広げろよ」
ザックは私の後ろにいてピッタリとつけた私の両膝に片腕を割り入れて大きく広げる様に促す。
「や、やだっ」
抵抗してもザックに力では敵うはずもなく、あっけなく広げられた足。
何も身に付けていない裸の私は全てを無防備に晒すしかなかった。後ろにいるザックには全部見えているはず。更にザックは私の尻を両方の手で左右に引っ張り秘所を広げる。
「おっイイ眺め。凄く広がって内側の俺しか見ることのない桃色の部分が見え」
「言わないでっ」
私は慌ててザックの言葉に被せて言葉を聞かない様にする。
視界は遮られ、ザックが後ろにいる事が分かるけれどもどのぐらい側にいるのか分からない。だけれど、広げられた秘所を凄く覗き込まれたのが分かった。だってザックの熱い息が広げられた部分にふわりとかかったのが分かったからだ。
視界を遮られると音や肌がいつも以上に敏感になっているのが分かる。こんな腰だけを上げてザックだけを待ち構える様なポーズになっている事自体恥ずかしいのに、この先、何をされるのかと思うだけで私は小さく震えるしかなかった。
私がかけた声にザックが突然無言になる。笑った雰囲気もなく、広げる様に握ったお尻からも手を放してしまう。
妙な間が空く。完全にザックの気配を感じる事が出来なくて私は首をひねって頬をシーツにつけたまま後ろを振り返る。当然目隠しされているので、真っ暗闇で何も見えない。
「ザック?」
不安になり名前を呼ぶとザックが不意に私の耳朶をベロリと舐める。
「ひぁぁ!」
私は突然の事に悲鳴を上げて体を震わせた。私の悲鳴に合わせて震え上がった体を横抱きにしてザックが私の背中にピタリと自分の胸板をつける。
「ははっ。可愛い声だな。驚いたか?」
「見えないからっ。突然舐めないでよっ」
私は震えながら後ろにいるザックを必死に振り返る。見えないからどんな表情でいるのか分からないが、笑っている声がとても楽しそうだった。
もしかしていつも以上に楽しそう?
ザックの声が凄く弾んでいるのが気になり私は震えた。
実はザックに抱かれて快楽を知っても未だに慣れない事が一つある。
快楽に呑まれる時、達してしまうまでの駆け上がるあの道なりがとても怖いと感じるのだ。とは言うものの、それに飲み込まれたらいつもの通りザックに強請ってお願いしてを繰り返すばかりになってしまう。何が怖いって言われると困るのだが、快感の頂点に達するまでの、途中というか身体中に広がる甘い痺れが他にないほどの心地よさで、グニャグニャになってしまうのが何となく抵抗があるのだ。
それがいつザックにバレてしまうのか怖い。何故ならそれを知ったザックは私の抵抗がなくなるまで、壊れるほど責め立てるに違いないからだ。
「どうした? 震えてさ。寒いか?」
「さ、寒くはないけれども」
私は思わず震えてしまう。後ろ手に縛られたまま小さくなろうとした私の体をギュッと抱きしめるとザックが再び耳を舐めあげる。
「もしかして怖いか? 俺が」
「怖いって言うか──」
私は内心ぎくりとする。
もしかしてザックは私が快楽に溺れる手前で抵抗していることを知っているのかも知れない。
とても怖いよ。これ以上ザックに抱かれたらどうなるのかなって考えるだけで。
「例えばさ俺が今まで経験していない事を要求しそうとか考えてる?」
「え?」
ザックは低い声で笑いながら横抱きにした私の片足を膝から持ち上げる。もう片方の手をいつもの様に蜜壺に沿わせると思ったが、更にその後ろのザックにも触れられた事のない部分にそっと手を伸ばした。
「後ろの方はどうかなぁ、とか」
そう言って私の後ろのつぼみに指を這わせた。私はびっくりして悲鳴を上げる。
「絶対に嫌っ。お願いだから止めてっ。嫌なのそこは!」
私は経験した事のない部分への誘いに悲鳴を上げる。スルスルと伸ばされた指に驚いて私は必死に首を振って抵抗した。
色々な情報が溢れる元の世界、現代でもそういう行為があるって事ぐらい知っている。しかし、とても私は受け入れられそうにない。
だってあのザックのサイズを受けとめるのに。本来受けとめる場所でもギリギリなのに、ってそういう事ではなくて。
「分かった分かった。こっちは手を出さないから。落ち着けって」
私の慌て様にザックが改めてギュッと私を抱きしめてポンポンと肩を叩いてあやす。
「ううっ。酷い」
思わず泣き出しそうになる。鼻を啜るとザックが頬を親指で撫でると唇を当てて優しくキスをした。
「こら、直ぐ泣き出して俺を困らせるナツミはずるいぞ。……ちょっと残念だけどまぁいいか」
なんて怖い事を言うのだろう。
私は溜め息をついてザックの唇に頬をすり寄せて甘える。その私の動きに、ザックが後ろから頬を撫でて私の口の端をペロリとなめた。
私は促される様に口を開けるとザックの肉厚な舌がするりと入り込んできて私の舌を舐め取る。優しいキスと吸い上げるキスを繰り返しながらザックが私の体をあちこち撫でてくれる。
両手を拘束しても、目隠ししても、ザックはいつもの通り優しい。息が上がりはじめた頃ザックが唇を離して私の耳元にピタリと唇を当てて囁く。
「ナツミのキスは甘いなぁ」
「あっ!」
次の瞬間ザックは私のささやかな胸を両手で掴んで持ち上げる。ギュッと掴んだり離したりを繰り返して柔らかさを楽しんだ後腋の下から胸の輪郭を内側に向かって撫でる。
その感触に私はゾクリとして膝を擦り合わせて身もだえる。
この部分を触れられると体がとても敏感になる。気持ちがいいけれどここを許してしまうと体が溶ける様な感覚になる。グニャグニャになる前の準備だ。
「んんっ……」
私が歯を食いしばるとザックが笑ったのが分かった。
「今日はさナツミが俺を欲しがるまでな。そうじゃなければ──」
そうではなければ何?
私は先ほど撫でられたつぼみを思い出し大慌てで声を上げる。
「後ろは絶対駄目だから!」
「ハハハ。分かった分かった、後ろはないから安心しろ……本当は残念だけど」
「残念じゃないよっ。それに、私はいつも素直にザックを欲しがってるでしょ」
「いつも? そうだな、最近やっと快楽を受け入れられる様になったけれども、まだ何処か抵抗があるんだろ? 気持ち良い時に、直前にナツミはよく「怖い」って言うよな。いいか? 今日は素直に欲しがらなければ苦しむのはナツミだからな」
そう言ってザックが私の首筋をベロリと下から上に舐めあげた。
ああ。どうしてザックは私の事を何でも知っているのだろう。体が繋がると全てが分かってしまうのは考え物だ。
私が快楽に飲み込まれる怖さに気がついていたのだろう。きっとザックはこの重たい扉も易々とこじ開けてしまう。
「だってザックがくれる事は全部気持ち良いのに。これ以上何をどうしたらいいの──」
ポツリと呟いた私の言葉にザックが笑うと今度は優しく頬にキスをした。
「そんなの簡単さ。俺はもっとナツミが欲しい。もっと俺に寄越してくれよ。素直になれば死ぬほどいかせてやるからさ。今日は久しぶりに狂った様に抱き合おうぜ」
そう言って優しく体を撫ではじめた。
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