28 / 88
28 四日目
しおりを挟む
「そういえばランチミーティングだったんでしょ?」
「おう。那波は一人で食ったのか?」
「今日は舞子と食べたのよ。それで和馬はどうだったの? 誰とのミーティングだったのか分からないけれど、お弁当は大丈夫だった?」
私は和馬のお弁当箱がピンク色だった事を思い出し尋ねた。
(あれは恥ずかしかったわよね。だってキャラクターもついているし)
なのに和馬は私が尋ねるなり破顔して、後頭部をポリポリかいた。
「弁当が大丈夫って? 別に何もなかったぜ。むしろ皆にうらやましがられたぐらいだ。みんな早速、那波が彼女になった事知っていて『弁当箱がピンクなんて。彼女の手作りか。へぇ~気が利くな』ってさ。もう、何かこう付き合い始めたって感じってやつ」
頬もほんのり染めてデレデレと話をする。
(付き合い始めたって感じって、嘘の恋人だってのに。どうしてそこまで照れるのよ。こっちまで照れるし……でも、思った通り、和馬はピンクでキャラクターがついている弁当箱でも何も気にしないみたいね)
私は「それなら良かった」と軽く返事をしながら鯖の味噌煮を頬張った。そんな私を目の前にしながら和馬は更に続ける。
「新しいプロジェクトの話と今のプロジェクトの中間報告を軽くする為のランチミーティングだったんだ。周りはほとんど年上だらけだけどな。えーと参加していたのは、販促部のリーダーの桂馬と販促部の部長。社長室からは久馬だったなぁ。あいついつもうるせぇけど今回はうるさくなかったな。だけど、俺の弁当をまじまじ見ていたぜ。多分羨ましいんだろ。後は、俺のいる一課のプロジェクトリーダーと──」
販促部の桂馬とは、和馬の五つ上のお兄さん。つまり次男さんだ。社長室の久馬とは、和馬の八つ上のお兄さん。つまり長男さんだ。なんでも長男の久馬さんは和馬の食生活にうるさいのだとか。お弁当をじっと見つめただけで今回は何も言われなかったと言う事は、及第点だったのかな。
「へぇ」
何その早坂ファミリーで構成されている豪華メンバー。三兄弟集結の会議とは。男前揃いで女性社員からのぞき見されそう。『凄い~格好いいわね』とはミーハーっぽいから絶対言わないけど。
私は何の興味もない振りをして食べ進めるが、次の登場人物を聞いて思わず箸が止まった。
「それに企画部だな。企画部からは最近企画が通った長谷部っていう男と、部長が参加していたな」
最近企画が通った長谷部という男性社員は、恐らく舞子が争っていた相手だろう。そして今私を考えの渦に巻き込んでいる企画部の部長──
メンバーを聞いて、ふと思う。部長クラスや会社の幹部候補の顔見せミーティングだったのだろう。
(本当だったらその会議には舞子が出席していたかもしれないのにね。だけど、ランチミーティングは見事に男性ばかりね)
「ふーん。そうなんだ。男性ばかりのランチミーティングだったのね」
私は溜め息をつきながら特に反応しない様に努めて返事をした。もし、和馬に何か気取られたとしても、とっちらかった考えだ。話しても仕方がない事だ。
そう思い、私は新たな鯖の身をお箸でつまみ肩をすくめた。
「そうなんだよ今日は男ばっかでさ。そんなこんなで手作り弁当は俺だけで、みーんな仕出し弁当を頼んでたな。俺の弁当が一番美味そうだった。紅生姜が入った卵焼きって美味いんだな」
ハハハと軽く笑いながら和馬は話を続けている。
やっぱり高級弁当だったか。それでも和馬は嫌みではなく心底お弁当が嬉しかった様に語り続ける。
(ふふ。何かそこまで喜んでもらえたら作りがいがあるわね。それに今日のお弁当は和馬も作ったものね)
私は和馬と一緒に笑い合った。でも、最後に和馬が気になる事を言っていた。
「そういえばさ、企画部の部長って二課の池谷課長と仲がいいんだぜ。よく飲みに行っているみたいだ。年齢差はあるけれども、同じ大学の先輩と後輩っていう繋がりらしいぜ」
「へ、へぇ。そうなんだ」
意外だ。池谷課長が差別をする企画部の部長と仲良しなんて。池谷課長はどっちかって言うとそんな男尊女卑をする様なタイプじゃないのに──
そこで私は少し引っかかった。
(本当にそうなのかな……って何を言っているの。尊敬する池谷課長よ? それこそ女の私に、仕事を教えてくれた人なのに。そんなはずは)
まだ形のはっきりしない何かが浮かび上がった様な気分になった。だけど和馬の言葉にかき消される。
「池谷課長酒が好きだもんなぁ。俺も二課にいた時、那波と一緒によく飲みに連れて行ってもらったよなぁ」
「そうだね……」
私は池谷課長に限ってそんな事はないと首を振って、考えを切り替える。とにかく、目の前の鯖の味噌煮に意識を集中する事にした。
◇◆◇
食事の片付けと明日のお弁当の準備を終えると私と和馬はそれぞれお風呂に入った。和馬は狭い私の部屋をずっとひっついて来て、あれやこれや手伝いをしてくれる。
和馬は大学時代から一人暮らしをしているのに何故か家事という家事をした事がないそうなのだ。
(それでお手伝いさんか。もう庶民じゃないわよ全然違うし。大体一人暮らしの部屋を掃除してくれるって、どんな坊ちゃんよ。お金持ちはさすがに違う)
そう思えるけれども、和馬は私だけに作業をさせる事はなかった。気を遣っているのかどうかは分からないけれども、興味があると言い私にあれこれ聞いてくる。
お皿の洗い方に下準備の仕方。どれも真剣に話を聞きながら手伝ってくれる。しかも腹がたつ事に(?)一度教えた事はすぐに出来る。
(何なんだろうこの手際の良さ。本当に家事をした事がないのかしら)
出来る男は元々のポテンシャルが違うのか。私はあれこれ失敗を繰り返し、何とか出来る様になったのに。何なのだろう人としてのこの差って。世の中いつも不公平だ。
とはいうものの、皿洗いもお弁当の下準備もいつもの倍以上のスピードで終える事が出来た。私と和馬がそれぞれ、ゆっくりとお風呂でくつろいでも、まだ日は変わっていなかった。
一日の終わりのニュースを横目で見ながら、和馬はベッドの上で軽くストレッチをしていた。私もラグの上で見よう見まねでやってみる。
色んなところが伸びて気持ちがいい。でも無理をすると足やら手やらあらゆるところがつりそうだった。
お風呂に入る前には腕立て伏せと腹筋もしていた和馬だ。毎週木曜日は会社の帰りにジムで一汗かいているそうだ。通りでお腹が六つに割れているはずだ。ボディメンテナンスもきっちりしている。
(くっ。何もかも完璧なのは悔しい。顔が整って体つきも完璧で仕事が出来るなんて。それにしても……やっぱり定期的に運動する事がストレス発散なのかなぁ。和馬を見習って何か始めた方がいいかしら。そうしたら私もストレス発散してボン、キュッ、ボンって……ならないか)
私のストレス発散はアダルト動画を見る事だったりするわけで。とても人に言えるものではない。だから和馬とこんな事になっているんだけどさ。
(まー、いつもなら今日みたいなモヤモヤ、悶々と考えてしまう日は、週末を待たずにアダルト鑑賞会しちゃうところだけど。和馬がいるからそれも出来ないし。変な趣味だと思うけどアダルト動画を見ながらの……は、ちょっと気持ちよかったりするのよね)
等と、到底口には出せない事をストレッチをしながら考える。すると和馬がベッドの上から突然尋ねてきた。
「なぁ那波。俺とエッチしてからもう四日経つぞ」
「ぶっ……何を突然。それはそうだけど」
私はストレッチしながら思わす吹き出してしまった。
和馬がベッドの縁に腰掛けて足を組んだ。どうやらストレッチは終わった様だ。和馬はシャンプーで綺麗に洗い、乾かしたふわふわの髪の毛をかき上げると、やたら熱っぽく私を見る。
「四日経ったら俺、結構溜まるんだけど。那波はそんな事ないか?」
「は!?」
思わず頭の天辺から声が出た。そんな私はそっちのけで和馬が首を傾げる。
「だからさ、那波は一人エッチとかしねぇの? するよな? そろそろしたくなったりしないか?」
「!!!」
さらりと和馬は言うけど、びっくりする恥ずかしい問いかけに、私は思わず伸ばしていた太ももがつって、声なき悲鳴を上げた。
「おう。那波は一人で食ったのか?」
「今日は舞子と食べたのよ。それで和馬はどうだったの? 誰とのミーティングだったのか分からないけれど、お弁当は大丈夫だった?」
私は和馬のお弁当箱がピンク色だった事を思い出し尋ねた。
(あれは恥ずかしかったわよね。だってキャラクターもついているし)
なのに和馬は私が尋ねるなり破顔して、後頭部をポリポリかいた。
「弁当が大丈夫って? 別に何もなかったぜ。むしろ皆にうらやましがられたぐらいだ。みんな早速、那波が彼女になった事知っていて『弁当箱がピンクなんて。彼女の手作りか。へぇ~気が利くな』ってさ。もう、何かこう付き合い始めたって感じってやつ」
頬もほんのり染めてデレデレと話をする。
(付き合い始めたって感じって、嘘の恋人だってのに。どうしてそこまで照れるのよ。こっちまで照れるし……でも、思った通り、和馬はピンクでキャラクターがついている弁当箱でも何も気にしないみたいね)
私は「それなら良かった」と軽く返事をしながら鯖の味噌煮を頬張った。そんな私を目の前にしながら和馬は更に続ける。
「新しいプロジェクトの話と今のプロジェクトの中間報告を軽くする為のランチミーティングだったんだ。周りはほとんど年上だらけだけどな。えーと参加していたのは、販促部のリーダーの桂馬と販促部の部長。社長室からは久馬だったなぁ。あいついつもうるせぇけど今回はうるさくなかったな。だけど、俺の弁当をまじまじ見ていたぜ。多分羨ましいんだろ。後は、俺のいる一課のプロジェクトリーダーと──」
販促部の桂馬とは、和馬の五つ上のお兄さん。つまり次男さんだ。社長室の久馬とは、和馬の八つ上のお兄さん。つまり長男さんだ。なんでも長男の久馬さんは和馬の食生活にうるさいのだとか。お弁当をじっと見つめただけで今回は何も言われなかったと言う事は、及第点だったのかな。
「へぇ」
何その早坂ファミリーで構成されている豪華メンバー。三兄弟集結の会議とは。男前揃いで女性社員からのぞき見されそう。『凄い~格好いいわね』とはミーハーっぽいから絶対言わないけど。
私は何の興味もない振りをして食べ進めるが、次の登場人物を聞いて思わず箸が止まった。
「それに企画部だな。企画部からは最近企画が通った長谷部っていう男と、部長が参加していたな」
最近企画が通った長谷部という男性社員は、恐らく舞子が争っていた相手だろう。そして今私を考えの渦に巻き込んでいる企画部の部長──
メンバーを聞いて、ふと思う。部長クラスや会社の幹部候補の顔見せミーティングだったのだろう。
(本当だったらその会議には舞子が出席していたかもしれないのにね。だけど、ランチミーティングは見事に男性ばかりね)
「ふーん。そうなんだ。男性ばかりのランチミーティングだったのね」
私は溜め息をつきながら特に反応しない様に努めて返事をした。もし、和馬に何か気取られたとしても、とっちらかった考えだ。話しても仕方がない事だ。
そう思い、私は新たな鯖の身をお箸でつまみ肩をすくめた。
「そうなんだよ今日は男ばっかでさ。そんなこんなで手作り弁当は俺だけで、みーんな仕出し弁当を頼んでたな。俺の弁当が一番美味そうだった。紅生姜が入った卵焼きって美味いんだな」
ハハハと軽く笑いながら和馬は話を続けている。
やっぱり高級弁当だったか。それでも和馬は嫌みではなく心底お弁当が嬉しかった様に語り続ける。
(ふふ。何かそこまで喜んでもらえたら作りがいがあるわね。それに今日のお弁当は和馬も作ったものね)
私は和馬と一緒に笑い合った。でも、最後に和馬が気になる事を言っていた。
「そういえばさ、企画部の部長って二課の池谷課長と仲がいいんだぜ。よく飲みに行っているみたいだ。年齢差はあるけれども、同じ大学の先輩と後輩っていう繋がりらしいぜ」
「へ、へぇ。そうなんだ」
意外だ。池谷課長が差別をする企画部の部長と仲良しなんて。池谷課長はどっちかって言うとそんな男尊女卑をする様なタイプじゃないのに──
そこで私は少し引っかかった。
(本当にそうなのかな……って何を言っているの。尊敬する池谷課長よ? それこそ女の私に、仕事を教えてくれた人なのに。そんなはずは)
まだ形のはっきりしない何かが浮かび上がった様な気分になった。だけど和馬の言葉にかき消される。
「池谷課長酒が好きだもんなぁ。俺も二課にいた時、那波と一緒によく飲みに連れて行ってもらったよなぁ」
「そうだね……」
私は池谷課長に限ってそんな事はないと首を振って、考えを切り替える。とにかく、目の前の鯖の味噌煮に意識を集中する事にした。
◇◆◇
食事の片付けと明日のお弁当の準備を終えると私と和馬はそれぞれお風呂に入った。和馬は狭い私の部屋をずっとひっついて来て、あれやこれや手伝いをしてくれる。
和馬は大学時代から一人暮らしをしているのに何故か家事という家事をした事がないそうなのだ。
(それでお手伝いさんか。もう庶民じゃないわよ全然違うし。大体一人暮らしの部屋を掃除してくれるって、どんな坊ちゃんよ。お金持ちはさすがに違う)
そう思えるけれども、和馬は私だけに作業をさせる事はなかった。気を遣っているのかどうかは分からないけれども、興味があると言い私にあれこれ聞いてくる。
お皿の洗い方に下準備の仕方。どれも真剣に話を聞きながら手伝ってくれる。しかも腹がたつ事に(?)一度教えた事はすぐに出来る。
(何なんだろうこの手際の良さ。本当に家事をした事がないのかしら)
出来る男は元々のポテンシャルが違うのか。私はあれこれ失敗を繰り返し、何とか出来る様になったのに。何なのだろう人としてのこの差って。世の中いつも不公平だ。
とはいうものの、皿洗いもお弁当の下準備もいつもの倍以上のスピードで終える事が出来た。私と和馬がそれぞれ、ゆっくりとお風呂でくつろいでも、まだ日は変わっていなかった。
一日の終わりのニュースを横目で見ながら、和馬はベッドの上で軽くストレッチをしていた。私もラグの上で見よう見まねでやってみる。
色んなところが伸びて気持ちがいい。でも無理をすると足やら手やらあらゆるところがつりそうだった。
お風呂に入る前には腕立て伏せと腹筋もしていた和馬だ。毎週木曜日は会社の帰りにジムで一汗かいているそうだ。通りでお腹が六つに割れているはずだ。ボディメンテナンスもきっちりしている。
(くっ。何もかも完璧なのは悔しい。顔が整って体つきも完璧で仕事が出来るなんて。それにしても……やっぱり定期的に運動する事がストレス発散なのかなぁ。和馬を見習って何か始めた方がいいかしら。そうしたら私もストレス発散してボン、キュッ、ボンって……ならないか)
私のストレス発散はアダルト動画を見る事だったりするわけで。とても人に言えるものではない。だから和馬とこんな事になっているんだけどさ。
(まー、いつもなら今日みたいなモヤモヤ、悶々と考えてしまう日は、週末を待たずにアダルト鑑賞会しちゃうところだけど。和馬がいるからそれも出来ないし。変な趣味だと思うけどアダルト動画を見ながらの……は、ちょっと気持ちよかったりするのよね)
等と、到底口には出せない事をストレッチをしながら考える。すると和馬がベッドの上から突然尋ねてきた。
「なぁ那波。俺とエッチしてからもう四日経つぞ」
「ぶっ……何を突然。それはそうだけど」
私はストレッチしながら思わす吹き出してしまった。
和馬がベッドの縁に腰掛けて足を組んだ。どうやらストレッチは終わった様だ。和馬はシャンプーで綺麗に洗い、乾かしたふわふわの髪の毛をかき上げると、やたら熱っぽく私を見る。
「四日経ったら俺、結構溜まるんだけど。那波はそんな事ないか?」
「は!?」
思わず頭の天辺から声が出た。そんな私はそっちのけで和馬が首を傾げる。
「だからさ、那波は一人エッチとかしねぇの? するよな? そろそろしたくなったりしないか?」
「!!!」
さらりと和馬は言うけど、びっくりする恥ずかしい問いかけに、私は思わず伸ばしていた太ももがつって、声なき悲鳴を上げた。
0
あなたにおすすめの小説
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
恋は襟を正してから-鬼上司の不器用な愛-
プリオネ
恋愛
せっかくホワイト企業に転職したのに、配属先は「漆黒」と噂される第一営業所だった芦尾梨子。待ち受けていたのは、大勢の前で怒鳴りつけてくるような鬼上司、獄谷衿。だが梨子には、前職で培ったパワハラ耐性と、ある"処世術"があった。2つの武器を手に、梨子は彼の厳しい指導にもたくましく食らいついていった。
ある日、梨子は獄谷に叱責された直後に彼自身のミスに気付く。助け舟を出すも、まさかのダブルミスで恥の上塗りをさせてしまう。責任を感じる梨子だったが、獄谷は意外な反応を見せた。そしてそれを境に、彼の態度が柔らかくなり始める。その不器用すぎるアプローチに、梨子も次第に惹かれていくのであった──。
恋心を隠してるけど全部滲み出ちゃってる系鬼上司と、全部気付いてるけど部下として接する新入社員が織りなす、じれじれオフィスラブ。
兄貴がイケメンすぎる件
みららぐ
恋愛
義理の兄貴とワケあって二人暮らしをしている主人公の世奈。
しかしその兄貴がイケメンすぎるせいで、何人彼氏が出来ても兄貴に会わせた直後にその都度彼氏にフラれてしまうという事態を繰り返していた。
しかしそんな時、クラス替えの際に世奈は一人の男子生徒、翔太に一目惚れをされてしまう。
「僕と付き合って!」
そしてこれを皮切りに、ずっと冷たかった幼なじみの健からも告白を受ける。
「俺とアイツ、どっちが好きなの?」
兄貴に会わせばまた離れるかもしれない、だけど人より堂々とした性格を持つ翔太か。
それとも、兄貴のことを唯一知っているけど、なかなか素直になれない健か。
世奈が恋人として選ぶのは……どっち?
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
玖羽 望月
恋愛
朝木 与織子(あさぎ よりこ) 22歳
大学を卒業し、やっと憧れの都会での生活が始まった!と思いきや、突然降って湧いたお見合い話。
でも、これはただのお見合いではないらしい。
初出はエブリスタ様にて。
また番外編を追加する予定です。
シリーズ作品「恋をするのに理由はいらない」公開中です。
表紙は、「かんたん表紙メーカー」様https://sscard.monokakitools.net/covermaker.htmlで作成しました。
甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様
隣人はクールな同期でした。
氷萌
恋愛
それなりに有名な出版会社に入社して早6年。
30歳を前にして
未婚で恋人もいないけれど。
マンションの隣に住む同期の男と
酒を酌み交わす日々。
心許すアイツとは
”同期以上、恋人未満―――”
1度は愛した元カレと再会し心を搔き乱され
恋敵の幼馴染には刃を向けられる。
広報部所属
●七星 セツナ●-Setuna Nanase-(29歳)
編集部所属 副編集長
●煌月 ジン●-Jin Kouduki-(29歳)
本当に好きな人は…誰?
己の気持ちに向き合う最後の恋。
“ただの恋愛物語”ってだけじゃない
命と、人との
向き合うという事。
現実に、なさそうな
だけどちょっとあり得るかもしれない
複雑に絡み合う人間模様を描いた
等身大のラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる