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068 8月22日 その後の萌々香ちゃん 2/2
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次期准教授である男性講師は女子学生に人気だったが、女子学生と関係しているのではないかという噂があった。非常に人気のある講師だったので、若くして地位を得る彼への嫉妬から来る陰口だと言われていた。
しかし、そうではなかった。
お盆の期間中に、女子学生とラブホテルへ消える姿が大学のグループ内SNSに写真が投下されたのだ。その相手は何を隠そう萌々香ちゃんだった。
SNSでばらされたと言うので相当衝撃な写真なのかと思われたけれども違った。まさかの萌々香ちゃんの裸とか、という写真ではなかった。
クラブで濃厚なキスを交わした写真と、二人腕を組んでラブホテルに入る写真だった。
この騒ぎから男性講師は複数の女子学生と関係している事が発覚。萌々香ちゃんとの写真は関係していた女子学生の一人が嫉妬から投稿したそうだ。
つまり芋づる式で悪事が露呈し若い男性講師は大学を去り、そして萌々香ちゃんは謹慎になった。
「と──自業自得なんだ。過去に講師と学生が付き合って、結果としてセクハラとして事が大げさになったみたいで。その教訓を元に厳しく罰せられたみたいだ」
肩をすぼめて両手を上に上げお手上げと言ったジェスチャーを見せる雄介くんだ。
「ははは。仲間を呼び寄せたとしか思えない……」
私は乾いた笑いを上げた。
(何やってるんだろ。萌々香ちゃん。写真って聞いたからもしかしてリベンジポルノみたいなものかと震え上がってしまったけど。でも、このまま突き進んでいったらそれも起こっていたかもしれないわよね)
男性に対して奔放過ぎるその行動に呆れるしかない。
私の乾いた笑いに雄介くんは、後二口ほどで飲み干すコーヒーを見つめながら呟いた。
「萌々香の周りに誰一人いなくなったのさ。それで、普段は俺が苦手なのに、萌々香が泣きついてきたってわけ。『外も出られない。皆が私を馬鹿な女だって見る。もう嫌だ』ってさ。まぁまぁ発狂していたよ」
雄介くんは細い目を更に細めて、困った様に溜め息をついた。
「発狂? あの萌々香ちゃんが?」
ある種、鋼の心を持っていそうな萌々香ちゃんなのに。私は疑いの視線を雄介くんに向けた。
「逃げ込む場所。つまり幼なじみの『召集』も出来なくなったのさ。怜央と明日香は喧嘩をしたから声をかけられないだろ? すると他の幼なじみが『怜央が来ないなら行かない』とか『明日香も来ないなら止めておく』とか言い出したみたいで。自分が召集していたから皆が集まっていたわけじゃないと知る事になったのさ。それで萌々香は結構、精神的にヤバいみたいだ」
静かに雄介くんは話した。
「自業自得としか私は言えないよ」
噂なんてすぐに消える……とはいえ、表向きの自分のイメージをそれなりに大事にしてきたのだろう。怜央の事だって上手く言い訳をして『自分のせいじゃない』と、すり抜けているし。
悪いのは常に萌々香ちゃんの周りの人間で『私は悪くない。むしろ被害者』で通して来たのだろうから、この事案は萌々香ちゃんにとっては大打撃だろう。
(ちょっと痛い目に遭えばと思っていた。だって反省とかないんだもの。仲の良い子でも傷つける事があるのだと知って欲しかった。だからこういうのはちょっと違う結末かな)
そんな事を考えていると隣でぽつりと七緖くんが呟いた。
「ほやけど……萌々香ちゃんってもっと、こう、言うたらあれやけど。ずる賢い子だぬき……や、のうて。小ずるい知恵がある小悪魔って感じがしたけど。ほんな色々噂のある講師に手を出すなんて。自分が危なくなる存在は避けそうやのに」
変やなぁと、七緖くんは首を傾げていた。
その七緖くんの言葉に驚いたのは雄介くんだった。
「七緖くんは鋭いなぁ。俺もそう思うよ。多分だけど、きっかけは明日香との喧嘩だろうな。明日香にずいぶんと萌々香は意地悪をしたんだろ? 怜央にかけた電話をとって勝手に答えたり、しかも思いやりのない言葉を投げかけたり。今更だけど、自分のとった行動が原因で明日香が陸上を辞めたんじゃないかと思い始めたんだよ」
「別に萌々香ちゃんが原因って事ではないけどね……」
私は遅過ぎる萌々香ちゃんの反省に口を尖らせた。
「それは俺も怜央も分かっているよ。萌々香自身がそう考え始めると、自分のやった事を肯定する術が見つからなくなったんだろ。相当ムシャクシャしてたんだろうな。前後不覚になるまでクラブで酔っ払って発散のつもりだったんだろ。一言『ごめんなさい』と言えば良いのにさ」
と、雄介くんは静かに締めくくった。
結局、何処まで行っても萌々香ちゃんだった。私とは交わる事が出来ない。
(もしかして、萌々香ちゃんも変わろうとしているのかもしれないけど、どれだけ傷つけてしまったとか、ごめんねと言えるのは……ずいぶん先の事みたいね)
◇◆◇
私と七緖くんは店の外へ雄介くんの背中を追いかけて出る。
「本当にごちそうさま。凄く美味しかったよ。マスターにも改めて伝えておいてくれ。今度は絶対お客として来るからさ」
雄介くんはそう言って七緖くんと私に深々とお辞儀をした。
外はまだ夏日が続いている。歓楽街が近いビルが建ち並ぶ通りなのに、何処からか蝉の鳴き声が聞こえる。
「そんな、お辞儀なんて。でも、おおきに。また来てくれるとほんま喜びます」
七緖くんが慌てて雄介くんの体を起こす。
「じゃぁ明日香。俺はこれから萌々香のところに行ってくるよ。もしかしたら心療内科とか精神科とか連れて行った方がいいかもしれないしさ。萌々香の両親も相談したいって言っていたし」
雄介くんは細い目で優しく笑った。
「うん……」
私はどう答えて良いのか分からずただ頷くしかなかった。
すると私の隣で七緖くんが感心した声を上げた。
「雄介さんは優しいなぁ。ほれだけ献身的には普通なれんと思いますよ。雄介さんを選べば萌々香ちゃんは幸せになれそうなんに」
「ははは。俺はほらこんな風に格好良くもないし。小言ばっかりで萌々香からは嫌われているからさ」
「ほんな事言うて。怒るのも優しさからですやん。そんなんが出来るんは、心から萌々香ちゃんを心配して好きだと思うからやないですか?」
七緖くんの言葉は私も同じ様に思っていた事だ。
(そうだ。結局雄介くんは萌々香ちゃんの事が大切で好きなんじゃないかな。幼なじみの『召集』もずっと来ていたし。萌々香ちゃんの行動や様子を見て私にアドバイスをしてきたのだから)
私も七緖くんの言葉に大きく頷いて雄介くんを見た。
雄介くんは七緖くんの言葉ににっこり笑って手を上げた。
「確かにね。大切だよ萌々香の事は。でも、残念ながら俺は萌々香の好みの対象外みたいでさ。面食いだからなあいつは。だから俺は将来、魔法使いになるのだと覚悟しているぐらいだから。じゃぁね」
そう言って雄介くんは手を振って去って行った。
私と七緖くんも顔に笑顔を張り付けて手を振る。
雄介くんが見えなくなって私は相変わらず笑顔を張り付かせたまま隣の七緖くんに尋ねる。
「ねぇ、雄介くんさ、魔法使いって言ってた?」
七緖くんも笑顔を張り付けたまま呟く。
「うん。言っとったね。雄介さんって今いくつなん? 二十歳前半よなぁ?」
「そうだけど……魔法使いって。えっと何だっけ? そのぐらいこれからも萌々香ちゃんが好きって事なのかな?」
「と、思うけど。でもこれから精神的に弱っている萌々香ちゃんのところに行っても、あの萌々香ちゃん相手に魔法使いでおれるやろうか?」
私と七緖くんは十数秒間その場で固まっていた。
(人って難しいね。変える事が出来るのはいつも自分自身だけ)
私も陸上や怜央の事で悩んで苦しんでもがいて。七緖くんという存在が手を差し伸べてくれたけど、最後に色々決着をつけるのは、つける事は出来るのは、自分しかいないのだと知った。
(萌々香ちゃんともまた話が出来る時が来れば良いのに。まぁ必ず謝ってもらいますけど!)
私は、そんな事を考えていた。
すると七緖くんが私の手を握りしめて、優しく呟いた。
「雄介さんみたいな人がおるんやから、萌々香ちゃんも、いつか巽さんに謝る事が出来る日が来ると思うで?」
私はそう言ってくれた七緖くんを見上げて微笑んだ。
外はまだまだ夏日で暑い。でも、喫茶店の入り口で手を繋ぐ私と七緖くん。
蝉の鳴き声が遠くで聞こえるのを聞いていた。
しかし、そうではなかった。
お盆の期間中に、女子学生とラブホテルへ消える姿が大学のグループ内SNSに写真が投下されたのだ。その相手は何を隠そう萌々香ちゃんだった。
SNSでばらされたと言うので相当衝撃な写真なのかと思われたけれども違った。まさかの萌々香ちゃんの裸とか、という写真ではなかった。
クラブで濃厚なキスを交わした写真と、二人腕を組んでラブホテルに入る写真だった。
この騒ぎから男性講師は複数の女子学生と関係している事が発覚。萌々香ちゃんとの写真は関係していた女子学生の一人が嫉妬から投稿したそうだ。
つまり芋づる式で悪事が露呈し若い男性講師は大学を去り、そして萌々香ちゃんは謹慎になった。
「と──自業自得なんだ。過去に講師と学生が付き合って、結果としてセクハラとして事が大げさになったみたいで。その教訓を元に厳しく罰せられたみたいだ」
肩をすぼめて両手を上に上げお手上げと言ったジェスチャーを見せる雄介くんだ。
「ははは。仲間を呼び寄せたとしか思えない……」
私は乾いた笑いを上げた。
(何やってるんだろ。萌々香ちゃん。写真って聞いたからもしかしてリベンジポルノみたいなものかと震え上がってしまったけど。でも、このまま突き進んでいったらそれも起こっていたかもしれないわよね)
男性に対して奔放過ぎるその行動に呆れるしかない。
私の乾いた笑いに雄介くんは、後二口ほどで飲み干すコーヒーを見つめながら呟いた。
「萌々香の周りに誰一人いなくなったのさ。それで、普段は俺が苦手なのに、萌々香が泣きついてきたってわけ。『外も出られない。皆が私を馬鹿な女だって見る。もう嫌だ』ってさ。まぁまぁ発狂していたよ」
雄介くんは細い目を更に細めて、困った様に溜め息をついた。
「発狂? あの萌々香ちゃんが?」
ある種、鋼の心を持っていそうな萌々香ちゃんなのに。私は疑いの視線を雄介くんに向けた。
「逃げ込む場所。つまり幼なじみの『召集』も出来なくなったのさ。怜央と明日香は喧嘩をしたから声をかけられないだろ? すると他の幼なじみが『怜央が来ないなら行かない』とか『明日香も来ないなら止めておく』とか言い出したみたいで。自分が召集していたから皆が集まっていたわけじゃないと知る事になったのさ。それで萌々香は結構、精神的にヤバいみたいだ」
静かに雄介くんは話した。
「自業自得としか私は言えないよ」
噂なんてすぐに消える……とはいえ、表向きの自分のイメージをそれなりに大事にしてきたのだろう。怜央の事だって上手く言い訳をして『自分のせいじゃない』と、すり抜けているし。
悪いのは常に萌々香ちゃんの周りの人間で『私は悪くない。むしろ被害者』で通して来たのだろうから、この事案は萌々香ちゃんにとっては大打撃だろう。
(ちょっと痛い目に遭えばと思っていた。だって反省とかないんだもの。仲の良い子でも傷つける事があるのだと知って欲しかった。だからこういうのはちょっと違う結末かな)
そんな事を考えていると隣でぽつりと七緖くんが呟いた。
「ほやけど……萌々香ちゃんってもっと、こう、言うたらあれやけど。ずる賢い子だぬき……や、のうて。小ずるい知恵がある小悪魔って感じがしたけど。ほんな色々噂のある講師に手を出すなんて。自分が危なくなる存在は避けそうやのに」
変やなぁと、七緖くんは首を傾げていた。
その七緖くんの言葉に驚いたのは雄介くんだった。
「七緖くんは鋭いなぁ。俺もそう思うよ。多分だけど、きっかけは明日香との喧嘩だろうな。明日香にずいぶんと萌々香は意地悪をしたんだろ? 怜央にかけた電話をとって勝手に答えたり、しかも思いやりのない言葉を投げかけたり。今更だけど、自分のとった行動が原因で明日香が陸上を辞めたんじゃないかと思い始めたんだよ」
「別に萌々香ちゃんが原因って事ではないけどね……」
私は遅過ぎる萌々香ちゃんの反省に口を尖らせた。
「それは俺も怜央も分かっているよ。萌々香自身がそう考え始めると、自分のやった事を肯定する術が見つからなくなったんだろ。相当ムシャクシャしてたんだろうな。前後不覚になるまでクラブで酔っ払って発散のつもりだったんだろ。一言『ごめんなさい』と言えば良いのにさ」
と、雄介くんは静かに締めくくった。
結局、何処まで行っても萌々香ちゃんだった。私とは交わる事が出来ない。
(もしかして、萌々香ちゃんも変わろうとしているのかもしれないけど、どれだけ傷つけてしまったとか、ごめんねと言えるのは……ずいぶん先の事みたいね)
◇◆◇
私と七緖くんは店の外へ雄介くんの背中を追いかけて出る。
「本当にごちそうさま。凄く美味しかったよ。マスターにも改めて伝えておいてくれ。今度は絶対お客として来るからさ」
雄介くんはそう言って七緖くんと私に深々とお辞儀をした。
外はまだ夏日が続いている。歓楽街が近いビルが建ち並ぶ通りなのに、何処からか蝉の鳴き声が聞こえる。
「そんな、お辞儀なんて。でも、おおきに。また来てくれるとほんま喜びます」
七緖くんが慌てて雄介くんの体を起こす。
「じゃぁ明日香。俺はこれから萌々香のところに行ってくるよ。もしかしたら心療内科とか精神科とか連れて行った方がいいかもしれないしさ。萌々香の両親も相談したいって言っていたし」
雄介くんは細い目で優しく笑った。
「うん……」
私はどう答えて良いのか分からずただ頷くしかなかった。
すると私の隣で七緖くんが感心した声を上げた。
「雄介さんは優しいなぁ。ほれだけ献身的には普通なれんと思いますよ。雄介さんを選べば萌々香ちゃんは幸せになれそうなんに」
「ははは。俺はほらこんな風に格好良くもないし。小言ばっかりで萌々香からは嫌われているからさ」
「ほんな事言うて。怒るのも優しさからですやん。そんなんが出来るんは、心から萌々香ちゃんを心配して好きだと思うからやないですか?」
七緖くんの言葉は私も同じ様に思っていた事だ。
(そうだ。結局雄介くんは萌々香ちゃんの事が大切で好きなんじゃないかな。幼なじみの『召集』もずっと来ていたし。萌々香ちゃんの行動や様子を見て私にアドバイスをしてきたのだから)
私も七緖くんの言葉に大きく頷いて雄介くんを見た。
雄介くんは七緖くんの言葉ににっこり笑って手を上げた。
「確かにね。大切だよ萌々香の事は。でも、残念ながら俺は萌々香の好みの対象外みたいでさ。面食いだからなあいつは。だから俺は将来、魔法使いになるのだと覚悟しているぐらいだから。じゃぁね」
そう言って雄介くんは手を振って去って行った。
私と七緖くんも顔に笑顔を張り付けて手を振る。
雄介くんが見えなくなって私は相変わらず笑顔を張り付かせたまま隣の七緖くんに尋ねる。
「ねぇ、雄介くんさ、魔法使いって言ってた?」
七緖くんも笑顔を張り付けたまま呟く。
「うん。言っとったね。雄介さんって今いくつなん? 二十歳前半よなぁ?」
「そうだけど……魔法使いって。えっと何だっけ? そのぐらいこれからも萌々香ちゃんが好きって事なのかな?」
「と、思うけど。でもこれから精神的に弱っている萌々香ちゃんのところに行っても、あの萌々香ちゃん相手に魔法使いでおれるやろうか?」
私と七緖くんは十数秒間その場で固まっていた。
(人って難しいね。変える事が出来るのはいつも自分自身だけ)
私も陸上や怜央の事で悩んで苦しんでもがいて。七緖くんという存在が手を差し伸べてくれたけど、最後に色々決着をつけるのは、つける事は出来るのは、自分しかいないのだと知った。
(萌々香ちゃんともまた話が出来る時が来れば良いのに。まぁ必ず謝ってもらいますけど!)
私は、そんな事を考えていた。
すると七緖くんが私の手を握りしめて、優しく呟いた。
「雄介さんみたいな人がおるんやから、萌々香ちゃんも、いつか巽さんに謝る事が出来る日が来ると思うで?」
私はそう言ってくれた七緖くんを見上げて微笑んだ。
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