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第1章 任務終了後の事件
王女不在のルリアーナ城
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レナはアウグス家に1泊すると、ルリアーナを発つ前に行っておきたいところがあると伝えて城に向かった。呪術を用いて姿と気配を消し、指輪とロキの髪を探しに行くことにする。
(あの指輪と髪があれば術を使ってロキに話せる。きっと、力になってくれるわ……ロキなら……)
レナが姿を消して城門前に着くと、そこに待機する大勢の兵士たちに思わずぎょっとした。
それは、レナの婚約者で隣国ポテンシア王国の第四王子、ルイスの抱える近衛兵たちで、恐らくルイスが乗ってきたのであろう馬車の姿まで見える。
(そうだ……ルイス様……)
昨日の騒ぎが、城内でどうなっているのか分からない。
ルイスは、レナが亡くなったと聞かされている頃かもしれない。レナの姿は周りからは見えていなかったが、それでも、中に入るのには躊躇した。
ルイスがレナの訃報を知ったらどう動くのだろう。同時に、レナはつくづくルイスに対して酷い婚約者だったと申し訳ない気持ちになった。
(でも……行かなきゃ……)
レナは、歯を食いしばって城門をくぐりぬけ、中に入る。至る場所から何やら騒がしい声がしていた。
やはり使用人たちの動きが激しい。何かに追われているようにも見えた。
(私が居なくなったんだもの……慌ただしくもなるわよね……)
レナは使用人たちを横目に見ながら自分の部屋に向かって歩いていく。
上に向かうにつれ、何かが焦げたにおいや煙の跡が生々しく残っていた。
最上階に着くと、レナは廊下の景色を見て愕然とした。
廊下の壁や床はすっかり炭で黒くなり、見渡す限り黒い空間が広がっている。自分の部屋があった場所に向かってゆっくり歩いていくと、何人かのすすり泣く声が聞こえてきた。
レナは、そっと自分の部屋だった場所を覗き込む。
そこには、サーヤ、ハオルなど良く知った使用人たちと、ルイス、その護衛ブラッドの姿があった。中央に炭化した死体らしきものを花で飾った棺が置かれており、そちらに向かって全員頭を下げながら泣いている。
(……死体……?)
レナは不審に思って中央に置かれた棺をじっと見つめる。女性だったらしいその物体をじっと見つめて、レナはハッキリとそれが誰だったのかに気付いた。
(母様……?!)
レナは思わず「ひっ」と声を出したが、自分にかけた術のせいでその声は幸い誰にも聞こえていない。
レオナルドは、ここまで考えてレナの実母であるミリーナを殺していたのだ、と、自然と膝が震えているのが分かった。
レナは震える身体を抱えるようにしながら、ゆっくり自分の部屋だった場所を歩く。侍女のサーヤが大きな声でレナの名を呼びながら泣いており、部屋の中には声が響いていた。
「ごめんなさい、サーヤ。いつも、あなたがいてくれて嬉しかった」
レナは自分の声が聞こえないのが分かっていながら、自分付きの侍女であるサーヤにそう言って隣を通り過ぎる。サーヤの隣には、城のバトラーであるハオルが膝を付いて泣いていた。
「ハオル……もう、あなたも泣かなくていいのよ……」
レナは、ミリーナと自分の間で長年苦しんだであろうハオルにそう声を掛ける。
そして、ルイスとその護衛のブラッドも棺を囲んで泣いているのが分かった。
「ルイス様……ブラッド……」
婚約などしなければ良かったのかしら、と言いそうになったが、改めてこのルリアーナを治める人が必要だと気付くと、レナにはルイス以外に頼れる人が見当たらなかった。
「例えこの地がルリアーナでなくなっても……ポテンシア国王の侵略の手から逃れられるのであれば……。ルイス様に、この国のことを任せるしか……」
レナは、自分とルリアーナを愛してくれたルイスに、最後の依頼をしなければならなかった。
どうしたら良いだろうかとルイスの横を通り過ぎる。
「あなたの全てを護れなかった私を……許してくれ……」
ルイスの小さな祈りを聞き、レナの身体の奥が、ズキンと音を立てた。
「ルイス様が謝ることではありませんよ……」
レナは聞こえないと分かっていながらルイスにそう言うと、泣きたくなる気持ちを堪えて炭しか見当たらない机のあった場所に辿り着く。
燃え殻を漁りながら、レナは必死に指輪とロキの髪を探した。
手が黒くなり、灰が舞う。一生懸命、炭になった何かをかき分けた。だが、そこには既に黒い炭と灰になったものしか残っていない。
「そんな…………」
レナは、目の前の炭を何度も何度もかき混ぜ、舞った灰に目を痛めても、結局何も見つけることはできなかった。
すぐそこにいる使用人たちやルイスが自分を悼んで泣いている。
(もう……頼れる場所も……帰る場所もない……)
レナが炭で真っ黒になった残骸たちを見て立ち上がれなくなっていると、少し離れた場所に赤い何かが光っているのが見えた。
(あれは……?)
レナは近寄ってその物体を持ち上げた。宝石だ。
(ルビーだわ……)
たまたま、ルビーが燃えずに残ったのだろう。レナは、それを自分のポケットにしまった。
お金の代わりにするか、呪術の媒介にするか、どちらにしても活用方法がある。
探していた指輪は見つからなかったが、まだ全てを諦めるには早い、と、なんとか自分を奮い立たせる。
(あとは……ルイス様……)
レナは、ルイスにだけ「あの術」を使ってみようと思いついた。
東洋の呪術師スウに教わった禁術は、今こそ使用する時なのだろう。
レナは部屋の入口に向かって、自分の姿をルイスだけに見えるよう投影した。
「ルイス様……」
その投影した姿から声が出るように、言葉を発する。目の前で棺に向かって泣いていたルイスが、ふと周りを見回し始めた。
「ルイス様、こちらです」
幽霊と同じように映像でしかないレナは入口に立っていた。ルイスが見ているレナは、髪にリラの花を飾り薄紫色のドレスを纏っている。
(あれが、ルイス様が記憶している私なのね……)
初めて使った禁術は、こんな客観的に人を欺いている感覚で使う術なのだと、レナの良心が傷んだ。
「あなたが見えているのは……どういうことだ……?」
ルイスが誰もいないところに向かって話しかけているので、ブラッドやサーヤはルイスを心配している。
「ごめんなさい、ルイス様。あなたに謝りたくて、こうして姿を……」
レナは、ズキズキと痛む心を意識しないようにしながら、ルイスに向かって語り掛けた。
「あなたと婚約をしたのに、婚姻の約束が果たせなくてごめんなさい」
映像としてで映し出されたルイスの記憶の中のレナは、実物よりもずっと儚げで美しかった。
(私、あんなに美人じゃないわ……)
レナはルイスが思い描く自分と、実際の自分の違いに戸惑う。
「私がどれだけ、あなたと一緒になりたいと願っていたか……」
ルイスは悲しそうにそう言った。周りで心配していたブラッドとサーヤも、ルイスの言葉にもらい泣きをしている。
「ありがとうございます。私、あなたにしっかり向き合えていなかったのに」
レナがそう言うと、ルイスは大きく首を振った。
「もともと、あなたの心は手に入らないと分かっていたのに……少し焦ってしまったんだ」
ルイスの言葉に、レナは心の中にあった塊のようなものが解けていく感覚がした。
「いつだって私のために動いてくれたのに、不誠実な婚約者でしたね」
レナが言うと、ルイスは力なく笑う。
「いいえ、そんなことはありませんでしたよ。いつだって、あなたの婚約者は、私だけだったんですから」
レナはその言葉に、思わず絶句した。
「婚約者の場所は、私だけのものにしてくれたじゃないですか」
ルイスは寂しそうな笑顔だった。レナは、初めてルイスの想いの深さを知ってしまった気がする。
「あなたに……ルリアーナを任せてもいいですか……? 国内の有力者は、恐らくリブニケ王国と通じています。そして、恐らくルイス様のお父様であるポテンシア国王が、この地を狙っている……。パースが国として無くなった以上、ルリアーナにはポテンシアに対抗する力がありません。この地がポテンシアのどなたかの領地になるのだとしたら、私は、あなたがいい」
レナは、涙声になりながらルイスに言う。
「……それが、あなたの願いなんですね?」
ルイスが映像だけの姿になったレナに向かって乞うように尋ねた。
「はい」
レナは嗚咽を漏らしそうになり、それ以上の言葉を出すことが出来ない。
「わかりました。あなたの遺した想いを、私が引き継ぎます」
ルイスはそう言うと涙をすっと流し、ただの映像と化しているレナに近寄って、そのレナに向かって手を伸ばした。
触れることの叶わないその姿は、ルイスを見て微笑んでいる。その様子を見ていたレナは、映された自分を通して語り掛けないよう心の中で謝り続けた。
「ずっと……あなたと共に、このルリアーナを見ていたかった。私は……あなたがいるこの地を……何よりも愛していたのに……」
ルイスの前で、徐々にレナの姿は薄くなっていく。ルイスはそのレナに手を伸ばし続けると、消えてなくなったレナに向かって人目もはばからずに号泣した。
ブラッドは、ルイスの姿に目を背けて静かに泣き、サーヤは「レナ様が……いらしたんですね……」と口を塞ぎながら泣いている。
レナは悲しみに溢れた炭だらけの部屋からゆっくり出て行くと、自分の失った物の大きさに涙が止まらなかった。
(あの指輪と髪があれば術を使ってロキに話せる。きっと、力になってくれるわ……ロキなら……)
レナが姿を消して城門前に着くと、そこに待機する大勢の兵士たちに思わずぎょっとした。
それは、レナの婚約者で隣国ポテンシア王国の第四王子、ルイスの抱える近衛兵たちで、恐らくルイスが乗ってきたのであろう馬車の姿まで見える。
(そうだ……ルイス様……)
昨日の騒ぎが、城内でどうなっているのか分からない。
ルイスは、レナが亡くなったと聞かされている頃かもしれない。レナの姿は周りからは見えていなかったが、それでも、中に入るのには躊躇した。
ルイスがレナの訃報を知ったらどう動くのだろう。同時に、レナはつくづくルイスに対して酷い婚約者だったと申し訳ない気持ちになった。
(でも……行かなきゃ……)
レナは、歯を食いしばって城門をくぐりぬけ、中に入る。至る場所から何やら騒がしい声がしていた。
やはり使用人たちの動きが激しい。何かに追われているようにも見えた。
(私が居なくなったんだもの……慌ただしくもなるわよね……)
レナは使用人たちを横目に見ながら自分の部屋に向かって歩いていく。
上に向かうにつれ、何かが焦げたにおいや煙の跡が生々しく残っていた。
最上階に着くと、レナは廊下の景色を見て愕然とした。
廊下の壁や床はすっかり炭で黒くなり、見渡す限り黒い空間が広がっている。自分の部屋があった場所に向かってゆっくり歩いていくと、何人かのすすり泣く声が聞こえてきた。
レナは、そっと自分の部屋だった場所を覗き込む。
そこには、サーヤ、ハオルなど良く知った使用人たちと、ルイス、その護衛ブラッドの姿があった。中央に炭化した死体らしきものを花で飾った棺が置かれており、そちらに向かって全員頭を下げながら泣いている。
(……死体……?)
レナは不審に思って中央に置かれた棺をじっと見つめる。女性だったらしいその物体をじっと見つめて、レナはハッキリとそれが誰だったのかに気付いた。
(母様……?!)
レナは思わず「ひっ」と声を出したが、自分にかけた術のせいでその声は幸い誰にも聞こえていない。
レオナルドは、ここまで考えてレナの実母であるミリーナを殺していたのだ、と、自然と膝が震えているのが分かった。
レナは震える身体を抱えるようにしながら、ゆっくり自分の部屋だった場所を歩く。侍女のサーヤが大きな声でレナの名を呼びながら泣いており、部屋の中には声が響いていた。
「ごめんなさい、サーヤ。いつも、あなたがいてくれて嬉しかった」
レナは自分の声が聞こえないのが分かっていながら、自分付きの侍女であるサーヤにそう言って隣を通り過ぎる。サーヤの隣には、城のバトラーであるハオルが膝を付いて泣いていた。
「ハオル……もう、あなたも泣かなくていいのよ……」
レナは、ミリーナと自分の間で長年苦しんだであろうハオルにそう声を掛ける。
そして、ルイスとその護衛のブラッドも棺を囲んで泣いているのが分かった。
「ルイス様……ブラッド……」
婚約などしなければ良かったのかしら、と言いそうになったが、改めてこのルリアーナを治める人が必要だと気付くと、レナにはルイス以外に頼れる人が見当たらなかった。
「例えこの地がルリアーナでなくなっても……ポテンシア国王の侵略の手から逃れられるのであれば……。ルイス様に、この国のことを任せるしか……」
レナは、自分とルリアーナを愛してくれたルイスに、最後の依頼をしなければならなかった。
どうしたら良いだろうかとルイスの横を通り過ぎる。
「あなたの全てを護れなかった私を……許してくれ……」
ルイスの小さな祈りを聞き、レナの身体の奥が、ズキンと音を立てた。
「ルイス様が謝ることではありませんよ……」
レナは聞こえないと分かっていながらルイスにそう言うと、泣きたくなる気持ちを堪えて炭しか見当たらない机のあった場所に辿り着く。
燃え殻を漁りながら、レナは必死に指輪とロキの髪を探した。
手が黒くなり、灰が舞う。一生懸命、炭になった何かをかき分けた。だが、そこには既に黒い炭と灰になったものしか残っていない。
「そんな…………」
レナは、目の前の炭を何度も何度もかき混ぜ、舞った灰に目を痛めても、結局何も見つけることはできなかった。
すぐそこにいる使用人たちやルイスが自分を悼んで泣いている。
(もう……頼れる場所も……帰る場所もない……)
レナが炭で真っ黒になった残骸たちを見て立ち上がれなくなっていると、少し離れた場所に赤い何かが光っているのが見えた。
(あれは……?)
レナは近寄ってその物体を持ち上げた。宝石だ。
(ルビーだわ……)
たまたま、ルビーが燃えずに残ったのだろう。レナは、それを自分のポケットにしまった。
お金の代わりにするか、呪術の媒介にするか、どちらにしても活用方法がある。
探していた指輪は見つからなかったが、まだ全てを諦めるには早い、と、なんとか自分を奮い立たせる。
(あとは……ルイス様……)
レナは、ルイスにだけ「あの術」を使ってみようと思いついた。
東洋の呪術師スウに教わった禁術は、今こそ使用する時なのだろう。
レナは部屋の入口に向かって、自分の姿をルイスだけに見えるよう投影した。
「ルイス様……」
その投影した姿から声が出るように、言葉を発する。目の前で棺に向かって泣いていたルイスが、ふと周りを見回し始めた。
「ルイス様、こちらです」
幽霊と同じように映像でしかないレナは入口に立っていた。ルイスが見ているレナは、髪にリラの花を飾り薄紫色のドレスを纏っている。
(あれが、ルイス様が記憶している私なのね……)
初めて使った禁術は、こんな客観的に人を欺いている感覚で使う術なのだと、レナの良心が傷んだ。
「あなたが見えているのは……どういうことだ……?」
ルイスが誰もいないところに向かって話しかけているので、ブラッドやサーヤはルイスを心配している。
「ごめんなさい、ルイス様。あなたに謝りたくて、こうして姿を……」
レナは、ズキズキと痛む心を意識しないようにしながら、ルイスに向かって語り掛けた。
「あなたと婚約をしたのに、婚姻の約束が果たせなくてごめんなさい」
映像としてで映し出されたルイスの記憶の中のレナは、実物よりもずっと儚げで美しかった。
(私、あんなに美人じゃないわ……)
レナはルイスが思い描く自分と、実際の自分の違いに戸惑う。
「私がどれだけ、あなたと一緒になりたいと願っていたか……」
ルイスは悲しそうにそう言った。周りで心配していたブラッドとサーヤも、ルイスの言葉にもらい泣きをしている。
「ありがとうございます。私、あなたにしっかり向き合えていなかったのに」
レナがそう言うと、ルイスは大きく首を振った。
「もともと、あなたの心は手に入らないと分かっていたのに……少し焦ってしまったんだ」
ルイスの言葉に、レナは心の中にあった塊のようなものが解けていく感覚がした。
「いつだって私のために動いてくれたのに、不誠実な婚約者でしたね」
レナが言うと、ルイスは力なく笑う。
「いいえ、そんなことはありませんでしたよ。いつだって、あなたの婚約者は、私だけだったんですから」
レナはその言葉に、思わず絶句した。
「婚約者の場所は、私だけのものにしてくれたじゃないですか」
ルイスは寂しそうな笑顔だった。レナは、初めてルイスの想いの深さを知ってしまった気がする。
「あなたに……ルリアーナを任せてもいいですか……? 国内の有力者は、恐らくリブニケ王国と通じています。そして、恐らくルイス様のお父様であるポテンシア国王が、この地を狙っている……。パースが国として無くなった以上、ルリアーナにはポテンシアに対抗する力がありません。この地がポテンシアのどなたかの領地になるのだとしたら、私は、あなたがいい」
レナは、涙声になりながらルイスに言う。
「……それが、あなたの願いなんですね?」
ルイスが映像だけの姿になったレナに向かって乞うように尋ねた。
「はい」
レナは嗚咽を漏らしそうになり、それ以上の言葉を出すことが出来ない。
「わかりました。あなたの遺した想いを、私が引き継ぎます」
ルイスはそう言うと涙をすっと流し、ただの映像と化しているレナに近寄って、そのレナに向かって手を伸ばした。
触れることの叶わないその姿は、ルイスを見て微笑んでいる。その様子を見ていたレナは、映された自分を通して語り掛けないよう心の中で謝り続けた。
「ずっと……あなたと共に、このルリアーナを見ていたかった。私は……あなたがいるこの地を……何よりも愛していたのに……」
ルイスの前で、徐々にレナの姿は薄くなっていく。ルイスはそのレナに手を伸ばし続けると、消えてなくなったレナに向かって人目もはばからずに号泣した。
ブラッドは、ルイスの姿に目を背けて静かに泣き、サーヤは「レナ様が……いらしたんですね……」と口を塞ぎながら泣いている。
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