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第2章 それぞれの向き合い方
新婚なふたり
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挙式を終えてそれぞれの2次会に顔を出したシンとリリスは、夜にようやく顔を合わせた。
「なんだかんだ、終わってみるとあっという間だったね」
シンがそう言って笑うと、リリスはその顔を見た後で、「今日が人生で一番幸せな日だったって言ったら、どうする?」と呟いてシンの裾を握りめている。
「明日がもっと幸せな日になるように、出来ることを考えるよ」
シンはリリスを抱き寄せて、そっと顔に唇を落とした。
リリスは、既に泣きそうだった。誰がどう見てもシンは自分には勿体ない男なのに、どうしてこんなに自分を大切にしてくれるのだろうか。
惨めな気持ちになることもあったが、挙式で多くの人に祝福されると、全てを肯定された気がした。
「どうせ、カイとロキは私にシンは勿体ないって言ってたんでしょう?」
リリスは、そんな遠慮から2人に会うのを控えた。片方は昔好きだった人で、片方は心からの天敵だというのもある。
「まあ、あの2人に関しては、俺の評価が異様に高いからね」
シンがそう言ってフォローすると「私だって、同じよ。あなたに対する評価は、あなたが自分を評価しているものよりかなり高いし、私は自分の身の程っていうのをちゃんと分かってるの」と、シンにはまだ言ったことがない本音を漏らした。
「どうしたんだよ、しおらしくなって」
シンがリリスにそう言って笑うと、リリスは不貞腐れながら、「だからって、あなたを放す気はないけど。しかも、一生よ?」とじっとシンを見つめていた。
リリスは気付くと自分の部屋の天井が見える。そう言えば、と隣を見るとシンの寝顔が側にあった。シンは小さな寝息を立てている。
(これからは、毎日あなたが隣にいるのね)
リリスがシンを見ながら頬を緩ませていると、シンが眠そうな顔で目を開く。
「ああ……おはよ」
シンが起き抜けの顔のまま、くしゃっと笑った。
それを見たリリスは自分の手に入れた幸せを噛み締めて打ち震えた。夢のようなこの状況はまぎれもなく現実なのだ。
「これからは、毎日こうしてリリスと一緒に起きるんだな」
シンがそう言ってリリスの頬に軽いキスをする。
2人は婚約してから何度かこうして朝を迎えていたが、この日は正式に夫婦になって初めての朝だった。シンもリリスも仕事を休み、リリスの両親も気を遣って旅行に行っている。
「どうして、あなたってそうなの?」
リリスはそう言ってシンと唇を重ねた。2人きりの時にだけ見せるシンの表情や、時折強引になる態度が、リリスはたまらなく好きだった。そんなことを意識する度に、リリスはシンに溺れていく自分に気付く。
「そうって、なにが?」
シンはリリスをじっと見つめた後、丁寧に顔じゅうに唇を当てた。
「もう、この瞬間が昨日より幸せだから」
リリスはそう言って目を閉じると、シンを抱きしめてその体温を感じていた。
「なんだかんだ、終わってみるとあっという間だったね」
シンがそう言って笑うと、リリスはその顔を見た後で、「今日が人生で一番幸せな日だったって言ったら、どうする?」と呟いてシンの裾を握りめている。
「明日がもっと幸せな日になるように、出来ることを考えるよ」
シンはリリスを抱き寄せて、そっと顔に唇を落とした。
リリスは、既に泣きそうだった。誰がどう見てもシンは自分には勿体ない男なのに、どうしてこんなに自分を大切にしてくれるのだろうか。
惨めな気持ちになることもあったが、挙式で多くの人に祝福されると、全てを肯定された気がした。
「どうせ、カイとロキは私にシンは勿体ないって言ってたんでしょう?」
リリスは、そんな遠慮から2人に会うのを控えた。片方は昔好きだった人で、片方は心からの天敵だというのもある。
「まあ、あの2人に関しては、俺の評価が異様に高いからね」
シンがそう言ってフォローすると「私だって、同じよ。あなたに対する評価は、あなたが自分を評価しているものよりかなり高いし、私は自分の身の程っていうのをちゃんと分かってるの」と、シンにはまだ言ったことがない本音を漏らした。
「どうしたんだよ、しおらしくなって」
シンがリリスにそう言って笑うと、リリスは不貞腐れながら、「だからって、あなたを放す気はないけど。しかも、一生よ?」とじっとシンを見つめていた。
リリスは気付くと自分の部屋の天井が見える。そう言えば、と隣を見るとシンの寝顔が側にあった。シンは小さな寝息を立てている。
(これからは、毎日あなたが隣にいるのね)
リリスがシンを見ながら頬を緩ませていると、シンが眠そうな顔で目を開く。
「ああ……おはよ」
シンが起き抜けの顔のまま、くしゃっと笑った。
それを見たリリスは自分の手に入れた幸せを噛み締めて打ち震えた。夢のようなこの状況はまぎれもなく現実なのだ。
「これからは、毎日こうしてリリスと一緒に起きるんだな」
シンがそう言ってリリスの頬に軽いキスをする。
2人は婚約してから何度かこうして朝を迎えていたが、この日は正式に夫婦になって初めての朝だった。シンもリリスも仕事を休み、リリスの両親も気を遣って旅行に行っている。
「どうして、あなたってそうなの?」
リリスはそう言ってシンと唇を重ねた。2人きりの時にだけ見せるシンの表情や、時折強引になる態度が、リリスはたまらなく好きだった。そんなことを意識する度に、リリスはシンに溺れていく自分に気付く。
「そうって、なにが?」
シンはリリスをじっと見つめた後、丁寧に顔じゅうに唇を当てた。
「もう、この瞬間が昨日より幸せだから」
リリスはそう言って目を閉じると、シンを抱きしめてその体温を感じていた。
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