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第3章 それが日常になっていく
ルイス・ポテンシアの闇
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カイが応接室で待っていると、ブラッドと共にルイスが到着した。
そのルイスを見て、カイは一瞬言葉を失う。明らかに、ルイスは人相が変わっていた。
「やあ、久しぶりだね。旧パースでユリウスに手を焼いているんだろう?」
そう言って軽く微笑んだルイスには、以前の面影が残っているが、表情には常に影が差していた。
「はい……。殿下のご兄弟は、どうやら統治の方針が私とは合わないようですね」
カイはそう言ってユリウスのことを暗に批判したが、ルイスは「まあ、私だってあんなのと兄弟だと思うと、この血を呪いたくもなるのさ」と鋭い目で言い捨てた。
(なぜ、こんなに別人のように見えるのだろうか・・・?)
カイはじっとルイスを観察した。
髪が伸びていたものの、特に変わったところはない。体型も変わっていない。ただ、一か所、今迄は華やかに見えた青い瞳だけが、驚くほど曇っている……。
「殿下と、私が何か連携できることはないのでしょうか」
カイは以前と同一人物に思えないルイスに尋ねる。
「ああ、勿論私だって君がここに来ることが分かって色々考えたよ……。私が知っている中でも、君は特に優秀な戦力だからね」
ルイスはそう言うと、以前よりも曇った目を鋭く光らせてカイを眺めていた。
「ルイス殿下は、ご兄弟をどうされるおつもりですか?」
カイが尋ねた言葉に、ルイスは一瞬戸惑った顔を見せたが、「勿論、父も含めて私がなんとかしなければならないと思っている」と言うと、
「どう考えても、王女は父に殺されたからね」と曇った目を復讐の色に染めて口角を上げた。
「どこでそれは確信されたのですか……」
カイは、ルイスの瞳が曇っていた理由を知った気がした。
今迄は人を恨んだことのないルイスが、レナを失って復讐心に駆られた毎日を過ごしてきたのかもしれない。
「君は、王女の護衛最終日に……レオナルドに会っただろう?」
ルイスがゆっくりカイに確認するように尋ねる。
「はい……確かに、ルイス様の手配した護衛としてレオナルドが1人で現れたので、私は心配しました。レオナルドは、ミリーナを殿下の前で殺したばかりでしたから」
カイがそう言ったのを聞くと、ルイスは肩で小さく笑いだした。
「はは……やはり……そうか。父上は、どこまでも私を馬鹿にしてくれる……。よく聞け、ハウザー団長。私はレオナルドなど手配していない。私の部下がレオナルドに騙されて私のところに戻って来たんだ。つまり、レオナルドには何らかの理由があってひとりで城を訪れた」
ルイスの目がいよいよ憎しみに染まっていく。
「そして、炎に包まれた遺体には、ハッキリと首を切られた跡が残っていたんだ。あんな一撃で人を殺せるような切り方ができるのは、うちの兵士の中ではレオナルドくらいしかいない」
ルイスはそう言って不気味に笑っている。その姿を見たカイは、憎しみを持つとこうも人間というのは変わるのだと知る。
「なるほど……辻褄が、合いますね」
カイはそう言った後、ルイスが考えていることがハッキリと感じ取れた。
(国王を、滅ぼそうというのか……)
「まずは、近場でユリウスからにしようかと思っているが、どうかな。君も近くにいることだし、手頃だろう?」
ルイスはそう言ってまた不気味に笑う。
「いや、市民を犠牲にするのはどうかと思いますが」
カイはそう言ってルイスを止めようとしたが、「私も、間諜部隊を作ったんだ。君には護衛だけお願いできれば大丈夫だよ」とルイスは笑う。
その姿を、護衛に就いていたブラッドが悲痛な表情で見つめていた。
そのルイスを見て、カイは一瞬言葉を失う。明らかに、ルイスは人相が変わっていた。
「やあ、久しぶりだね。旧パースでユリウスに手を焼いているんだろう?」
そう言って軽く微笑んだルイスには、以前の面影が残っているが、表情には常に影が差していた。
「はい……。殿下のご兄弟は、どうやら統治の方針が私とは合わないようですね」
カイはそう言ってユリウスのことを暗に批判したが、ルイスは「まあ、私だってあんなのと兄弟だと思うと、この血を呪いたくもなるのさ」と鋭い目で言い捨てた。
(なぜ、こんなに別人のように見えるのだろうか・・・?)
カイはじっとルイスを観察した。
髪が伸びていたものの、特に変わったところはない。体型も変わっていない。ただ、一か所、今迄は華やかに見えた青い瞳だけが、驚くほど曇っている……。
「殿下と、私が何か連携できることはないのでしょうか」
カイは以前と同一人物に思えないルイスに尋ねる。
「ああ、勿論私だって君がここに来ることが分かって色々考えたよ……。私が知っている中でも、君は特に優秀な戦力だからね」
ルイスはそう言うと、以前よりも曇った目を鋭く光らせてカイを眺めていた。
「ルイス殿下は、ご兄弟をどうされるおつもりですか?」
カイが尋ねた言葉に、ルイスは一瞬戸惑った顔を見せたが、「勿論、父も含めて私がなんとかしなければならないと思っている」と言うと、
「どう考えても、王女は父に殺されたからね」と曇った目を復讐の色に染めて口角を上げた。
「どこでそれは確信されたのですか……」
カイは、ルイスの瞳が曇っていた理由を知った気がした。
今迄は人を恨んだことのないルイスが、レナを失って復讐心に駆られた毎日を過ごしてきたのかもしれない。
「君は、王女の護衛最終日に……レオナルドに会っただろう?」
ルイスがゆっくりカイに確認するように尋ねる。
「はい……確かに、ルイス様の手配した護衛としてレオナルドが1人で現れたので、私は心配しました。レオナルドは、ミリーナを殿下の前で殺したばかりでしたから」
カイがそう言ったのを聞くと、ルイスは肩で小さく笑いだした。
「はは……やはり……そうか。父上は、どこまでも私を馬鹿にしてくれる……。よく聞け、ハウザー団長。私はレオナルドなど手配していない。私の部下がレオナルドに騙されて私のところに戻って来たんだ。つまり、レオナルドには何らかの理由があってひとりで城を訪れた」
ルイスの目がいよいよ憎しみに染まっていく。
「そして、炎に包まれた遺体には、ハッキリと首を切られた跡が残っていたんだ。あんな一撃で人を殺せるような切り方ができるのは、うちの兵士の中ではレオナルドくらいしかいない」
ルイスはそう言って不気味に笑っている。その姿を見たカイは、憎しみを持つとこうも人間というのは変わるのだと知る。
「なるほど……辻褄が、合いますね」
カイはそう言った後、ルイスが考えていることがハッキリと感じ取れた。
(国王を、滅ぼそうというのか……)
「まずは、近場でユリウスからにしようかと思っているが、どうかな。君も近くにいることだし、手頃だろう?」
ルイスはそう言ってまた不気味に笑う。
「いや、市民を犠牲にするのはどうかと思いますが」
カイはそう言ってルイスを止めようとしたが、「私も、間諜部隊を作ったんだ。君には護衛だけお願いできれば大丈夫だよ」とルイスは笑う。
その姿を、護衛に就いていたブラッドが悲痛な表情で見つめていた。
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