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第7章 争いの種はやがて全てを巻き込んで行く
過ぎて行くなら甘いほうへ
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カイとレナが屋敷に到着すると、ハウザー家執事のオーディスが涙を流しながら感動していた。
レナの素性を知ってしまった以上、カイとレナが一緒になることは叶わないと諦めていたのだろう。
2人は一緒に食事を終え、寝る支度まで済ませ、カイの部屋で話を始めた。
「ポテンシアは、国王よりルイス殿下の連合軍が優勢になっている」
「そうなの……」
レナはカイとソファで並んで身体を寄せ合っているが、話をしているのはあくまでも国際情勢のことだ。
「このままだと、ポテンシアは第四王子の軍に制圧されて……ポテンシア中にリブニケ王国の軍隊が溢れることになるだろうな」
「物騒ね……ポテンシアのような広大な土地にリブニケ王国が入り込むとなると……。リブニケ王国は、外国人兵と呪術を使うんでしょ?」
「まだ、呪術については確認していないが……らしいな」
もともとルリアーナ王家はリブニケ王国の呪術師がルーツだったようだ。
レナの先祖がリブニケ人だとすれば、リブニケ王国には呪術の類が根付いている可能性が高い。
「出番だと思うなよ」
カイはそう言ってレナの頭を引き寄せた。カイにはレナが呪術による被害を食い止めたいと思うに違いないことは分かっている。
「ええ……。でも、やっぱり駐屯地に行って私にできることをしてみたい。精神に影響を与えるような呪術を防げる術は、施せるわけだし……」
レナはそう言ってカイを覗き込むようにした。
「理屈はわかるが、無制限に術を施すわけにもいかないからな」
「そうだけど……」
カイとレナの意見、どちらが正しいということはなかった。
レナは一人でも多くの犠牲を減らしたがっているし、カイはレナを犠牲にしたくないだけだ。
「ところで、今夜は初めて寝間着で来ているが、それは抱き枕をご所望ということか、王女殿下?」
「……ダメ?」
カイは自分で尋ねておきながら不意打ちで甘えられ、狼狽えた。
一体どこでこんなあざとさを覚えるのか甚だ疑問だ、とカイは目の前の現実を受け入れるのに精一杯だ。
「久しぶりだな」
カイは立ち上がってレナの手を取り、その身体を軽く抱き上げると自分のベッドにレナを運んだ。
「毎日、夜に誰もいないのは、寂しかったわ」
レナは、まだ人の温もりを得ていないベッドに身体を預けると、中からカイに向かって両手を伸ばす。
その掌にカイは唇を当て、レナの顔をじっと見つめながら同じベッドに入った。
「いつも一緒に寝ていたわけではなかった気がするが……」
カイはそう言いながらレナの頬に触れる。
「一緒にいた時の記憶の方が、離れた時に思い出されるものよ?」
「なるほどな」
カイは、一理あるなと納得した。レナと離れていた2週間を不自然に感じていたのはそういうことなのかもしれない。
「手紙の返事、今ここで、口頭でもらおうか」
カイが思いついたように言うと、レナは嬉しそうに微笑む。
「大好きな、カイへ」
「ああ」
カイはベッドで片肘をついて顔を持ち上げると、何を言われるのだろうかと少しだけ覚悟をした。
「あなたが離れた場所で頑張っているのは分かっていたけど、私を思い出してもらえていたことが、涙が出るほど嬉しかった。会いたいのはいつも私だけで、負担になっていると思っていたから」
「そんなわけ……」
「離れていても、愛していてくれたの?」
「それを言われると恥ずかしいな」
カイはレナから視線を外してバツが悪そうにしている。
「私も、早く会いたかった。あなたがいない毎日が……カイがいないなんて、もう、考えられないみたい」
(しまったな)
カイは失敗した、と気付いた。久しぶりに会ったレナに、こんなことを言わせるのではなかった。
「……てしまうかもしれない」
ボソリと呟いて、誤魔化すようにレナを抱きしめる。
「今日は私、このまま起きていたい。カイと話をしていたいから……」
「いや、もう伝わった。充分すぎるくらいだ」
「どうして? カイの話も聞かせて。この1日が終わる前に」
カイがレナを見つめると、レナが幸せそうに笑うのでカイはいよいよ参っていた。
すぐにでも目の前の恋人の口を物理的に塞いでしまいたい。強烈な欲求が、これまでのどの瞬間よりも強く襲った。
そんなことを今の状況で行使すれば、歯止めが利かなくなるに違いない。
それが例えレナに望まれた行為だとしても、レナがルリアーナの王女として再び人々の前に姿を現す覚悟をしている以上、カイは王女の血を護るために行動しなければならないのだ。
葛藤する度に身体の中の『気』がやかましく騒ぐ。本能は正直らしい。
カイは自分の中にある『気』を落ち着けようと深呼吸をしてレナの髪に唇を当てた。
「ねえ、聞いてる? 何でも良いのよ? マルセルのことでも、駐屯地のことでも」
レナはカイの話を聞きたがった。カイはレナの顔を覗き込み、世間話でもするかと決める。
「そうだな……やはり駐屯地の食事が心配だな。調理ができる人間がまだ見つかっていない」
「その場合……どうなるの?」
「乾いたパンと干し肉と飲み物で過ごすんだろうな」
「……深刻なのね」
レナはカイの話を興味深く聞いている。
カイはレナがこんなことを聞きたかったわけではないのだろうと分かっていながら、自分の理性のために当たり障りのない話題を選んだ。
「寝る場所も、当面は固い地面にキルトや動物の皮を敷いた環境になりそうだな。休む場所としては過酷だ」
「雨が降ったら最悪ね」
「最悪だ」
「私、雨、止められるわよ?」
「いや……レナを連れて行くような場所じゃないんだが」
カイは事あるごとに力になりたがるレナに苦笑する。
暗い部屋でレナの澄んだ瞳が自分をじっと映している姿に、囚われるように釘付けになった。
「こうして過ごせるのが、当たり前ではないことに気付かされるな」
「そうね」
レナはカイの身体にしがみつく。この時間を噛み締めているようだ。
これからこんなことを毎日続けて行くのは、カイには修行に近い。それでも、自分が耐えればいいのだと、とっくに覚悟はできていた。
「ただいま。またいつ出なければならないか分からないが、何も無くこうして会えたな」
「次はやっぱり、私も連れて行って……」
「困ったな。その希望だけは素直に聞いてやれない」
2人はそんなことをずっと話しながら、時折指を絡め合ったり微笑み合っていつもより長く会話をした。
普段はすぐに寝落ちてしまうレナが、その日はカイの話をせがんでいつまでも楽しそうに夜更かしをする。
カイは、ここで世界の時が止まってしまえばレナを戦地に連れて行かずに済むのだろうかと、叶わない願いを何度も思い浮かべた。
穏やかに過ぎて行く夜を、レナが夢の中に落ちて行くまでずっと静かに慈しんでいた。
レナの素性を知ってしまった以上、カイとレナが一緒になることは叶わないと諦めていたのだろう。
2人は一緒に食事を終え、寝る支度まで済ませ、カイの部屋で話を始めた。
「ポテンシアは、国王よりルイス殿下の連合軍が優勢になっている」
「そうなの……」
レナはカイとソファで並んで身体を寄せ合っているが、話をしているのはあくまでも国際情勢のことだ。
「このままだと、ポテンシアは第四王子の軍に制圧されて……ポテンシア中にリブニケ王国の軍隊が溢れることになるだろうな」
「物騒ね……ポテンシアのような広大な土地にリブニケ王国が入り込むとなると……。リブニケ王国は、外国人兵と呪術を使うんでしょ?」
「まだ、呪術については確認していないが……らしいな」
もともとルリアーナ王家はリブニケ王国の呪術師がルーツだったようだ。
レナの先祖がリブニケ人だとすれば、リブニケ王国には呪術の類が根付いている可能性が高い。
「出番だと思うなよ」
カイはそう言ってレナの頭を引き寄せた。カイにはレナが呪術による被害を食い止めたいと思うに違いないことは分かっている。
「ええ……。でも、やっぱり駐屯地に行って私にできることをしてみたい。精神に影響を与えるような呪術を防げる術は、施せるわけだし……」
レナはそう言ってカイを覗き込むようにした。
「理屈はわかるが、無制限に術を施すわけにもいかないからな」
「そうだけど……」
カイとレナの意見、どちらが正しいということはなかった。
レナは一人でも多くの犠牲を減らしたがっているし、カイはレナを犠牲にしたくないだけだ。
「ところで、今夜は初めて寝間着で来ているが、それは抱き枕をご所望ということか、王女殿下?」
「……ダメ?」
カイは自分で尋ねておきながら不意打ちで甘えられ、狼狽えた。
一体どこでこんなあざとさを覚えるのか甚だ疑問だ、とカイは目の前の現実を受け入れるのに精一杯だ。
「久しぶりだな」
カイは立ち上がってレナの手を取り、その身体を軽く抱き上げると自分のベッドにレナを運んだ。
「毎日、夜に誰もいないのは、寂しかったわ」
レナは、まだ人の温もりを得ていないベッドに身体を預けると、中からカイに向かって両手を伸ばす。
その掌にカイは唇を当て、レナの顔をじっと見つめながら同じベッドに入った。
「いつも一緒に寝ていたわけではなかった気がするが……」
カイはそう言いながらレナの頬に触れる。
「一緒にいた時の記憶の方が、離れた時に思い出されるものよ?」
「なるほどな」
カイは、一理あるなと納得した。レナと離れていた2週間を不自然に感じていたのはそういうことなのかもしれない。
「手紙の返事、今ここで、口頭でもらおうか」
カイが思いついたように言うと、レナは嬉しそうに微笑む。
「大好きな、カイへ」
「ああ」
カイはベッドで片肘をついて顔を持ち上げると、何を言われるのだろうかと少しだけ覚悟をした。
「あなたが離れた場所で頑張っているのは分かっていたけど、私を思い出してもらえていたことが、涙が出るほど嬉しかった。会いたいのはいつも私だけで、負担になっていると思っていたから」
「そんなわけ……」
「離れていても、愛していてくれたの?」
「それを言われると恥ずかしいな」
カイはレナから視線を外してバツが悪そうにしている。
「私も、早く会いたかった。あなたがいない毎日が……カイがいないなんて、もう、考えられないみたい」
(しまったな)
カイは失敗した、と気付いた。久しぶりに会ったレナに、こんなことを言わせるのではなかった。
「……てしまうかもしれない」
ボソリと呟いて、誤魔化すようにレナを抱きしめる。
「今日は私、このまま起きていたい。カイと話をしていたいから……」
「いや、もう伝わった。充分すぎるくらいだ」
「どうして? カイの話も聞かせて。この1日が終わる前に」
カイがレナを見つめると、レナが幸せそうに笑うのでカイはいよいよ参っていた。
すぐにでも目の前の恋人の口を物理的に塞いでしまいたい。強烈な欲求が、これまでのどの瞬間よりも強く襲った。
そんなことを今の状況で行使すれば、歯止めが利かなくなるに違いない。
それが例えレナに望まれた行為だとしても、レナがルリアーナの王女として再び人々の前に姿を現す覚悟をしている以上、カイは王女の血を護るために行動しなければならないのだ。
葛藤する度に身体の中の『気』がやかましく騒ぐ。本能は正直らしい。
カイは自分の中にある『気』を落ち着けようと深呼吸をしてレナの髪に唇を当てた。
「ねえ、聞いてる? 何でも良いのよ? マルセルのことでも、駐屯地のことでも」
レナはカイの話を聞きたがった。カイはレナの顔を覗き込み、世間話でもするかと決める。
「そうだな……やはり駐屯地の食事が心配だな。調理ができる人間がまだ見つかっていない」
「その場合……どうなるの?」
「乾いたパンと干し肉と飲み物で過ごすんだろうな」
「……深刻なのね」
レナはカイの話を興味深く聞いている。
カイはレナがこんなことを聞きたかったわけではないのだろうと分かっていながら、自分の理性のために当たり障りのない話題を選んだ。
「寝る場所も、当面は固い地面にキルトや動物の皮を敷いた環境になりそうだな。休む場所としては過酷だ」
「雨が降ったら最悪ね」
「最悪だ」
「私、雨、止められるわよ?」
「いや……レナを連れて行くような場所じゃないんだが」
カイは事あるごとに力になりたがるレナに苦笑する。
暗い部屋でレナの澄んだ瞳が自分をじっと映している姿に、囚われるように釘付けになった。
「こうして過ごせるのが、当たり前ではないことに気付かされるな」
「そうね」
レナはカイの身体にしがみつく。この時間を噛み締めているようだ。
これからこんなことを毎日続けて行くのは、カイには修行に近い。それでも、自分が耐えればいいのだと、とっくに覚悟はできていた。
「ただいま。またいつ出なければならないか分からないが、何も無くこうして会えたな」
「次はやっぱり、私も連れて行って……」
「困ったな。その希望だけは素直に聞いてやれない」
2人はそんなことをずっと話しながら、時折指を絡め合ったり微笑み合っていつもより長く会話をした。
普段はすぐに寝落ちてしまうレナが、その日はカイの話をせがんでいつまでも楽しそうに夜更かしをする。
カイは、ここで世界の時が止まってしまえばレナを戦地に連れて行かずに済むのだろうかと、叶わない願いを何度も思い浮かべた。
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