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3章
森の中へ
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朝食が終わって宿を出る支度をしていると、シンシアが私の髪を見て「やはりエイミーさんのようには結えませんでした」と謝ってきた。
私の髪は後ろでハーフアップになっていて、これはこれで自分に合っていると思う。
「シンシアは昨晩も私を守ってくれたでしょ? それに、この髪も気に入っているわ」
「おくさまぁ……」
「なにより、シンシアは私の味方でしょう?」
「はい! 奥様を裏切ることなど、絶対にいたしません!」
力強く言われて近くにいたユリシーズが「いい心がけだ」とシンシアを褒める。
それで得意げな顔になったシンシアがかわいくて、思わず頭を撫でてしまった。
「わわ、奥様に撫でられてしまいましたあああ」
ふああああと声を漏らすシンシアに、何故か急に対抗意識を燃やして青筋を立てるユリシーズ。だからそこで嫉妬をするのはおかしいのですけれど?
「調子に乗るんじゃない、シンシア」
「ああ、すみませんっ!」
「ユリシーズは黙っていなさい。私が撫でたいから撫でているのよ」
「アイリーン……」
しゅんとしてしまい、肩を落としてちらりとこちらを見ながら傷ついた目線を送ってくる。
「あなたが傷つくことないでしょう? シンシアは私の侍女として褒めただけで、夫はまた別枠だと思うの」
「別枠……ですか?」
こういうことには疎いのかしらと小さくため息をついた。
しょうがないわね、ちゃんと言葉にして言ってあげないといけない人なのだわ。
「あなたのことは、夫として……伴侶として特別枠だという意味よ」
「アイリーン……」
相変わらずシンシアの頭を撫でながら、ユリシーズにちゃんと伝えてみる。
ユリシーズの目がキラキラとし始めたかと思うと私の元に駆け寄ってきて横から抱きしめられた。
左手にシンシアを撫でる手、右側にくっついているのはユリシーズ。
両手に人狼。
「分かりました。シンシアを撫でている姿を見ても嫉妬はしないことにします」
「ええ、そうして」
今夜は三匹の狼に囲まれるわけだから、シンシアもユリシーズも撫でて過ごせた方がいい。バートレットは触られるのが嫌そうだから様子を見て……と思っているけれど。
「これから、どんなところに向かうの?」
「山か森の中に行こうと思います。狼がいてもおかしくないような」
良かった。一応その辺のことは考えているわけね。
シンシアが咄嗟に吠えちゃったら騒ぎにならないかしらとか、見つかったら犬は連れてこないでくださいとか注意されそうでまずいと思っていたところだったのだけれど。
「宿は確保できそう?」
「ローレンス様の護衛分が確保できなかったら、それぞれ民家に泊まらせます」
「それいいわね」
私が賛成すると、右側からくっついてきていたユリシーズに引き寄せられた。
シンシアを撫でている手が離れて、「ご主人様ばっかりずるいですー」と膨れるシンシアの顔が見える。
「アイリーン、私たちは本当にいい夫婦ですね」
頬ずりをしながら嬉しそうに言うユリシーズが、なにを喜んでいるのかがいまいち分からないけれど。
「しみじみ思ったの?」
いつだってユリシーズは私のことが好きで、飼い主に全力で向かってくる犬みたい。だから、私の一言一言や一挙手一投足で喜んだり、悲しんだり。そうなってしまうのは仕方がないって、最近はちゃんと理解しているつもり。
「協力し合える伴侶がいて、幸せだと思いました」
「そう。そこを分かってくれたのは合格ね」
荷造りを終えたバートレットが、くっついている私たちを一瞥する。
「そろそろ出陣と行きますよ」
「はいっ」
バートレットとシンシアが大きな旅行用ケースを両手に抱えている。
ユリシーズに手を引かれ、私たちは宿の部屋を後にした。
馬車は森の中を進んでいく。
これまでローレンスの護衛は余裕で馬を走らせていたけれど、周りの木々がうっそうとしてきたあたりから徐々に不安げになってきているらしい。
「森の中は怖いの? 公爵様のところにもこういう場所はありそうだけれど」
「善良な帝国民は、森の中が危険だと教育されていますからね」
善良な帝国民という言葉を使ったバートレットは人狼族だし、人間とは違う育ち方をしてきたのかしら。他の人狼に比べて人間っぽいなと思うのよね。
「ユリシーズの暗殺を企てておいて、森が怖いなんておかしなものね」
「人間の道理では、自分たちにとって脅威なものを排除することが正義なのでしょう」
「狼は?」
「テリトリーを守る行為は、それに近いですが……あくまでも群れが飢餓に陥らないようにするためですからね。人間とはまた違いますよ」
公爵様の道理では、ユリシーズは脅威であり悪なのかもしれない。
ユリシーズが自分を「不死の死神伯」と言っていたけれど、何度も殺そうとして殺せなかったのだから、それは怖いのでしょうね。
私がユリシーズの元から逃げたがるだろうと決めつけていたのも、自分にとって恐れの対象であるユリシーズが私のような小娘に対処できるなんて思わなかったということかしら。
あの人、なんとなくユリシーズの本質を分かっていない気がするし、懐くとこんなに分かりやすい人なのだから、うまく部下として使えていたら今頃こんなことにはなっていないのに。
馬車はどんどん森の奥を進んでいく。昼間だというのに、陽の光が届きにくくて辺りは暗い。
「この森にも、狼はいるの?」
「いそうですね」「いると思いますー」「いるでしょうね」
確かな情報ではないものの、こういう場所には狼がいるのが普通という感じなのかしらね。
大勢で移動しているし狼の群れも警戒して寄ってこないでしょうけれど、これから行く場所に住んでいる人たちは移動も命がけだったりしないのかしら……。
「熊もいますよ」
「えっ……」
明らかに私が怖がったので、ユリシーズは私の膝の上で「アイリーンは熊が怖いのですか?」と嬉しそうな声を上げた。そう、この男はずっと私の膝の上を独占して得意げな顔をしている。
「普通は怖いわよ。あなたが狼の姿で現れた時、あまりに大きいから熊だと思って驚いたのだから」
「そうなのですか。私は熊と戦ったこともありますよ。肉は硬く、猪の方が美味しいと思います」
「……戦う相手なのね。悪いけれど、食べようと思ったことないわ」
人狼は熊とも戦えるらしい。私はまだユリシーズの戦っているところを見たことがないけれど、どんなところに行っても生き残ってきただけあるわね。
「安心してください。熊は臆病ですから野生の狼ほど襲ってきませんよ」
「野生の狼は襲ってくるのね……」
「まあ、後ろに付いてきている部隊を狼に襲わせても良いのですが……」
「えっ??」
「私は人を殺すのは好きではないですし、アイリーンに惨状を見せたくありませんから安心してください」
「そう……」
「今夜、私たちを襲う予定の後ろの方たちは、一体何を見ることになるのでしょうね?」
そういうことね。今日は新月、狼が現れる夜だわ。
私の髪は後ろでハーフアップになっていて、これはこれで自分に合っていると思う。
「シンシアは昨晩も私を守ってくれたでしょ? それに、この髪も気に入っているわ」
「おくさまぁ……」
「なにより、シンシアは私の味方でしょう?」
「はい! 奥様を裏切ることなど、絶対にいたしません!」
力強く言われて近くにいたユリシーズが「いい心がけだ」とシンシアを褒める。
それで得意げな顔になったシンシアがかわいくて、思わず頭を撫でてしまった。
「わわ、奥様に撫でられてしまいましたあああ」
ふああああと声を漏らすシンシアに、何故か急に対抗意識を燃やして青筋を立てるユリシーズ。だからそこで嫉妬をするのはおかしいのですけれど?
「調子に乗るんじゃない、シンシア」
「ああ、すみませんっ!」
「ユリシーズは黙っていなさい。私が撫でたいから撫でているのよ」
「アイリーン……」
しゅんとしてしまい、肩を落としてちらりとこちらを見ながら傷ついた目線を送ってくる。
「あなたが傷つくことないでしょう? シンシアは私の侍女として褒めただけで、夫はまた別枠だと思うの」
「別枠……ですか?」
こういうことには疎いのかしらと小さくため息をついた。
しょうがないわね、ちゃんと言葉にして言ってあげないといけない人なのだわ。
「あなたのことは、夫として……伴侶として特別枠だという意味よ」
「アイリーン……」
相変わらずシンシアの頭を撫でながら、ユリシーズにちゃんと伝えてみる。
ユリシーズの目がキラキラとし始めたかと思うと私の元に駆け寄ってきて横から抱きしめられた。
左手にシンシアを撫でる手、右側にくっついているのはユリシーズ。
両手に人狼。
「分かりました。シンシアを撫でている姿を見ても嫉妬はしないことにします」
「ええ、そうして」
今夜は三匹の狼に囲まれるわけだから、シンシアもユリシーズも撫でて過ごせた方がいい。バートレットは触られるのが嫌そうだから様子を見て……と思っているけれど。
「これから、どんなところに向かうの?」
「山か森の中に行こうと思います。狼がいてもおかしくないような」
良かった。一応その辺のことは考えているわけね。
シンシアが咄嗟に吠えちゃったら騒ぎにならないかしらとか、見つかったら犬は連れてこないでくださいとか注意されそうでまずいと思っていたところだったのだけれど。
「宿は確保できそう?」
「ローレンス様の護衛分が確保できなかったら、それぞれ民家に泊まらせます」
「それいいわね」
私が賛成すると、右側からくっついてきていたユリシーズに引き寄せられた。
シンシアを撫でている手が離れて、「ご主人様ばっかりずるいですー」と膨れるシンシアの顔が見える。
「アイリーン、私たちは本当にいい夫婦ですね」
頬ずりをしながら嬉しそうに言うユリシーズが、なにを喜んでいるのかがいまいち分からないけれど。
「しみじみ思ったの?」
いつだってユリシーズは私のことが好きで、飼い主に全力で向かってくる犬みたい。だから、私の一言一言や一挙手一投足で喜んだり、悲しんだり。そうなってしまうのは仕方がないって、最近はちゃんと理解しているつもり。
「協力し合える伴侶がいて、幸せだと思いました」
「そう。そこを分かってくれたのは合格ね」
荷造りを終えたバートレットが、くっついている私たちを一瞥する。
「そろそろ出陣と行きますよ」
「はいっ」
バートレットとシンシアが大きな旅行用ケースを両手に抱えている。
ユリシーズに手を引かれ、私たちは宿の部屋を後にした。
馬車は森の中を進んでいく。
これまでローレンスの護衛は余裕で馬を走らせていたけれど、周りの木々がうっそうとしてきたあたりから徐々に不安げになってきているらしい。
「森の中は怖いの? 公爵様のところにもこういう場所はありそうだけれど」
「善良な帝国民は、森の中が危険だと教育されていますからね」
善良な帝国民という言葉を使ったバートレットは人狼族だし、人間とは違う育ち方をしてきたのかしら。他の人狼に比べて人間っぽいなと思うのよね。
「ユリシーズの暗殺を企てておいて、森が怖いなんておかしなものね」
「人間の道理では、自分たちにとって脅威なものを排除することが正義なのでしょう」
「狼は?」
「テリトリーを守る行為は、それに近いですが……あくまでも群れが飢餓に陥らないようにするためですからね。人間とはまた違いますよ」
公爵様の道理では、ユリシーズは脅威であり悪なのかもしれない。
ユリシーズが自分を「不死の死神伯」と言っていたけれど、何度も殺そうとして殺せなかったのだから、それは怖いのでしょうね。
私がユリシーズの元から逃げたがるだろうと決めつけていたのも、自分にとって恐れの対象であるユリシーズが私のような小娘に対処できるなんて思わなかったということかしら。
あの人、なんとなくユリシーズの本質を分かっていない気がするし、懐くとこんなに分かりやすい人なのだから、うまく部下として使えていたら今頃こんなことにはなっていないのに。
馬車はどんどん森の奥を進んでいく。昼間だというのに、陽の光が届きにくくて辺りは暗い。
「この森にも、狼はいるの?」
「いそうですね」「いると思いますー」「いるでしょうね」
確かな情報ではないものの、こういう場所には狼がいるのが普通という感じなのかしらね。
大勢で移動しているし狼の群れも警戒して寄ってこないでしょうけれど、これから行く場所に住んでいる人たちは移動も命がけだったりしないのかしら……。
「熊もいますよ」
「えっ……」
明らかに私が怖がったので、ユリシーズは私の膝の上で「アイリーンは熊が怖いのですか?」と嬉しそうな声を上げた。そう、この男はずっと私の膝の上を独占して得意げな顔をしている。
「普通は怖いわよ。あなたが狼の姿で現れた時、あまりに大きいから熊だと思って驚いたのだから」
「そうなのですか。私は熊と戦ったこともありますよ。肉は硬く、猪の方が美味しいと思います」
「……戦う相手なのね。悪いけれど、食べようと思ったことないわ」
人狼は熊とも戦えるらしい。私はまだユリシーズの戦っているところを見たことがないけれど、どんなところに行っても生き残ってきただけあるわね。
「安心してください。熊は臆病ですから野生の狼ほど襲ってきませんよ」
「野生の狼は襲ってくるのね……」
「まあ、後ろに付いてきている部隊を狼に襲わせても良いのですが……」
「えっ??」
「私は人を殺すのは好きではないですし、アイリーンに惨状を見せたくありませんから安心してください」
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