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6.身体に刻まれた快感 ⁂
しおりを挟む「……ぶ、ちょ……ん、ぁ……ちょ、ま……」
「……ふ、……ぁ、……待つ訳、ないだろ?……ん、好きだ……トウジ……かわいい……ん、」
部長の力は、凄く強くて。俺を抱きしめる腕から、俺は抜け出せずにいるどころか、口唇を塞がれてから、もう何分?何十分?経っているか分からないくらいで。
抵抗しようと、目を開けると、いつも冷静で澄ました部長はそこにはいない。
目の前の、ただの部下の筈の俺に興奮して、がっついている……ただの獰猛な獣だった。
その現実に、心臓が潰されて、俺は抵抗するのをやめてしまった。
ていうか……部長、めっちゃ……キス、うま。
キスだけでも気持ち良すぎて、何度か軽くイってしまっている。部長には……内緒だけど。
部長と、そういうことを、昨日酔った勢いでしてしまった、みたいだ。
まさかの相手に自分でも吃驚している。
昨日の記憶……焼肉屋までは、はっきりと覚えてる。
その後、部長を家に帰そうと、さよならと駅に向かう俺の腕を掴んだ部長に、常連だというバーに連行されて。
酒に弱い俺を思いやって頼んでくれた甘いカクテルは凄く飲みやすくて。
2,3杯一気に体に流し込んだせいか酔いが回って……
俺、もしかして……立川の話も、してしまった、かも。
そんでもって、部長にウザく絡んでしまった……かも。
記憶がどんどん蘇ってきて、俺は蒼褪めた。
そんで???なんで、こんなことに???
「部、長……!俺、貴方の事……好きかどうか、よく」
「ああ。「好きかどうか、よく分からないけど、さっきのキスとか滅茶苦茶気持ちよくて、こんなスケベな事言うの失礼かもしれないけど、部長としたい」とは言われたな。」
「俺……っ、そんなクズ発言したんスか?!ヤバすぎ……!マジですみませ……!!!」
「……?謝る必要はどこにもない。それを了承した上で俺は君を喰べたんだ。……逆に謝らないといけないのは、俺の方だろう?……俺の身体を、この身体に刻んでしまった……お前の身体は俺から、もう一生、逃れられない……トウジ、悪いな。」
そう言って、部長の大きく骨ばった手が俺のむっちりと反り立った中心部を優しく包んだ。
ゾクゾク、する。
俺の身体は、この手を、知ってる。
「……ふふ。腰が、揺れてる……身体は正直、だな。」
「な、んで……ぇ?身体が、勝手、に……っ、ぁ。きもち、ぃ」
「すまない……昨夜、こうしたら、もっと気持ちよくなるから、俺の言う事聞いてってお願いした事を、お前は全部してくれて……堪らなく可愛かった……。トウジの記憶は飛んでいても、きっと、身体が……覚えてる。今からもう一回したら、昨夜の事、思い出すかもな……もう一回……俺と、気持ちいい事、しようか。……ね、思い出して……?昨夜みたいに、俺を求めて……乱れて?」
部長の大きい手が俺と部長の熱い塊を包むと、勝手に身体が喜びを感じている。
嬉しい、気持ちいい、もっと、って俺の腰が、自然と揺れる。
獰猛な表情の部長の口唇が俺の口唇を優しく塞ぐ。
この行為も、俺は、知ってる。
された記憶はないのに、身体がこの口唇を求めてやまない。
口唇を塞がれたまま、手で上下に扱かれて、すぐに達してしまった俺を、かわいい、とうっとりしながら彼の指は胸元へと移動した。
胸元のピンク色の粒を指で弾かれて、快感が止まらない。
これも、知ってるし、何ならこの後、熱い舌が這って……その舌の動きも俺の快楽を突き詰めて白濁した蜜が迸る筈だ。
その予想通り、熱い舌の滑らかな動きは俺の刺激を促して、何度も絶頂を迎えた。
俺の蜜が、彼の引き締まった腹筋を汚す。
その蜜を手で掬い上げて、彼はいやらしく、ねっとりと舐めるのだ。
その行為に奥が疼いて、俺は堪らなくなって両太腿を手で持ち上げて、彼に見せつける様に脚を開いた。
「……征吾、さん……ここ、に……アツいの、ほし……」
自然と、部長の名前が口から出た事に、言葉を発した後、俺自身吃驚しすぎて固まってしまった。
せいごさん???部長の名前、征吾、さん、だったな???えっと、俺、どうした????
そんな俺を見つめて、口角を引き上げる部長はエロすぎて。
俺の蕾が、そんな彼のアツい塊を早く欲しくて、ひくひくしている。
大きく喉を鳴らして、乱れた呼吸を整えながら、反り立つ凶器を俺の下の入り口にゆっくりと這わせた。
これも、知ってる。
この後……物凄い感覚が、押し寄せる、事も。
「よく、できました。流石、営業部のエースだ。……俺の教えた事、ちゃんと出来てるじゃないか。……お利口なトウジには、ご褒美をあげないとな……挿入れ、る……うぁ、きもち、ぃ……!……トウジの中、堪らない……!」
「せ、いご、さ……!あ!……や、ば……っ、あ!ん!……っきもち、……いっ!あ!」
俺を求めて、ゆっくり侵入してきた凶器の動きは激しくなっていった。
余裕なく激しく腰を打ち付ける様は予想以上にえっちで。
普段の冷静な部長からは、想像もできない、エロい、姿。
部長を好きかどうか、って聞かれたら……何とも言えない、そんな中途半端な、気持ち、だけど。
この目の前の完璧な男が、俺に夢中なのは明白で。
その優越感が俺の興奮を増長させた。
もっと、俺を求めてほしい。
もっと、俺で気持ちよくなって?
そんで、俺と、溶けちゃえばいい。
「っ、征、吾さ、…………あ!もっと……ぉ!もっと、して……ッ、ん、ぁ!」
「トウジ……ッ、トウジ、トウジ……っ!あ、くる……っ、出るぞ、でるでるでる……ッ!」
「おれもぉ……ッいくぅ、いくいく……ッ、きもち、い、……出して、っ、せいごさ、俺の中に……ッ一緒に、いきた……ッあ、ィ、くッ!」
「 ───────── ッ!」
ビクビクっ、とふたり揃って肌を震わせて。
開放感と倦怠感のダブルパンチをどうやら昨夜からずっと浴びてるせいで、身体が鉛の様に重い。
そんな俺に、彼は愛しさが溢れると言わんばかりにキスを降り注いだ。
それから3日間、自宅に帰る事を許してはもらえず。
朝から晩まで彼の愛撫を全身に浴びて、俺は彼の愛情を認識するより他なかったのだった。
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